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三木風雅ルート
生徒会1
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プリントに必要事項を記入し、3ーAに来たのだが
廊下は人だかりができていた。
どうしてだろう?
新入生歓迎会の準備や片付け・部活動・諸連絡
だけで30分くらい。それでもスマホを弄らず、
真面目に前を向いて話を聞いているのは流石だと思う。
「連絡は以上だ。」
「起立。気をつけ、礼。」
「気をつけて帰れよ~。」
お、終わったようだ。
三木先輩は中央の列の1番後ろ。
ドアの窓からチョロッと覗いたら目があった。
小走りでこっちに向かってきた。
ガラッ
「ごめん、待たせちゃったね。」
「いえ。」
「じゃ、行こっか。」
周囲の女子生徒からの鋭い視線が怖いんだけど。
三木先輩とは部活についての話があるだけだから。
やましいことなんか無いったら無い!
「生徒会専用の建物は校舎からは見えないんだ。」
(へー。)
「屋上からは見えるけど。うん、到着。」
本当に近かった。歩いて5分くらいかな?
「ここが正門で反対側に裏門がある。
一応個人情報も扱っているから警備の人がいるし、
監視カメラは24時間作動しているよ。
ん?ちょっと待ってて。」
「はい。」
少し離れたところにいる警備員さんの所へ行った。
話し声は聞こえない。
「どうしたの?」
「あ、お疲れさまです。
侵入しようとした生徒がいたため、警備について
話し合いをしておりました。」
「侵入しようとした生徒がいた?」
「1度目は迷子になって、2度目はセンサーにひっかかって。指導室送りにしたんですが抜け出したのか
3度目は柵によじ登ろうとしていた所を捕まえました。」
「執念すごいなあ。
まあ、毎年1人はそういった人がいるからね。
警備の人手が足りないなら言って。
学校に言って増やしてもらうことも可能だから。」
「はっ!」
「あの子は俺の連れだから。通るよ。」
「はっ!」
生徒会専用の建物は赤外線センサー・監視カメラ・
警備員という厳重な警備体制がしかれている。
侵入者を阻む柵は高さが2mはあって、そう簡単に登れるものではない。
警備員を雇っているのは勿論、学校。
良家の子息子女が生徒会に入ることは珍しくなく、
親御さんに安心してもらうためだとか。
「お待たせ。さ、入ろう?」
豪華な邸宅。きっと中も凄いんだろうなあ。
そんな予想を上回る内装だった。
入ってすぐにある絨毯とシャンデリア。
浴室2・会議室1・食堂1・パソコン室1・個人部屋15・
応接室3・書類置き場3・遊戯室3で外にはプールがあるらしい。
先輩方が個人のお金で増築していったからこんなにも
豪華な邸宅になったんだとか。
麗龍学院は桁違いのお金持ちが多い高校。
フィギュアスケートのリンクが敷地内にある時点で
察することができる。
リンクは維持費が半端ないのだ。
「さ、こっちだよ。」
それなりにお金持ちといえどもこんな家には住んでいない私はこの空間にいるだけで気後れする。
(早く帰りたい。)
お腹がきりきりしてきた。
廊下は人だかりができていた。
どうしてだろう?
新入生歓迎会の準備や片付け・部活動・諸連絡
だけで30分くらい。それでもスマホを弄らず、
真面目に前を向いて話を聞いているのは流石だと思う。
「連絡は以上だ。」
「起立。気をつけ、礼。」
「気をつけて帰れよ~。」
お、終わったようだ。
三木先輩は中央の列の1番後ろ。
ドアの窓からチョロッと覗いたら目があった。
小走りでこっちに向かってきた。
ガラッ
「ごめん、待たせちゃったね。」
「いえ。」
「じゃ、行こっか。」
周囲の女子生徒からの鋭い視線が怖いんだけど。
三木先輩とは部活についての話があるだけだから。
やましいことなんか無いったら無い!
「生徒会専用の建物は校舎からは見えないんだ。」
(へー。)
「屋上からは見えるけど。うん、到着。」
本当に近かった。歩いて5分くらいかな?
「ここが正門で反対側に裏門がある。
一応個人情報も扱っているから警備の人がいるし、
監視カメラは24時間作動しているよ。
ん?ちょっと待ってて。」
「はい。」
少し離れたところにいる警備員さんの所へ行った。
話し声は聞こえない。
「どうしたの?」
「あ、お疲れさまです。
侵入しようとした生徒がいたため、警備について
話し合いをしておりました。」
「侵入しようとした生徒がいた?」
「1度目は迷子になって、2度目はセンサーにひっかかって。指導室送りにしたんですが抜け出したのか
3度目は柵によじ登ろうとしていた所を捕まえました。」
「執念すごいなあ。
まあ、毎年1人はそういった人がいるからね。
警備の人手が足りないなら言って。
学校に言って増やしてもらうことも可能だから。」
「はっ!」
「あの子は俺の連れだから。通るよ。」
「はっ!」
生徒会専用の建物は赤外線センサー・監視カメラ・
警備員という厳重な警備体制がしかれている。
侵入者を阻む柵は高さが2mはあって、そう簡単に登れるものではない。
警備員を雇っているのは勿論、学校。
良家の子息子女が生徒会に入ることは珍しくなく、
親御さんに安心してもらうためだとか。
「お待たせ。さ、入ろう?」
豪華な邸宅。きっと中も凄いんだろうなあ。
そんな予想を上回る内装だった。
入ってすぐにある絨毯とシャンデリア。
浴室2・会議室1・食堂1・パソコン室1・個人部屋15・
応接室3・書類置き場3・遊戯室3で外にはプールがあるらしい。
先輩方が個人のお金で増築していったからこんなにも
豪華な邸宅になったんだとか。
麗龍学院は桁違いのお金持ちが多い高校。
フィギュアスケートのリンクが敷地内にある時点で
察することができる。
リンクは維持費が半端ないのだ。
「さ、こっちだよ。」
それなりにお金持ちといえどもこんな家には住んでいない私はこの空間にいるだけで気後れする。
(早く帰りたい。)
お腹がきりきりしてきた。
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