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遭遇
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「あらぁ、ファウスティーナ様じゃありませんか。
…………王族の、第2王子であるファウスト様と似た名前をつけるなんて、不敬ですこと」
「ふふふ、ファウスト様が名付けてくださったんです。
素敵な名前ですよね」
「なんですって!?……ふんっ」
挑発したファウスティーナ。毎回毎回会うたびに絡まれるもので、少しストレスが貯まっていたのだ。
カッシーナはファウストがファウスティーナと名付けたことを知って嫉妬はしたが、それを表には出さなかった。内心、はらわたが煮えくり返ってはいるが。
「ファウスティーナ様と話があるの。
2人きりにしてちょうだい」
カッシーナはファウスティーナと2人きりになろうとするがそうはいかない。
「申し訳ありませんができません」
「何ですって!?女の、侯爵令嬢の私の命令を聞けないって言うの!?」
カッシーナがいくら数少ない女であろうとも、
ファウストをはじめとする王族方にファウスティーナを守るようにと厳命されているのだ。
たとえ女であろうとも、自分よりも身分が高かろうとも
王族に命令されたという大義名分がある。
「殿下をはじめとする王族方に厳命されております故、
何卒御理解を頂ければ幸いです」
「ふ~~っ…………まあ、いいわ」
激情をぶつける前に6秒数えると収まっているアレ。
カッシーナは我慢した。
「2人きりになるのが駄目なら護衛も一緒に来ればいいわ。着いてきてちょうだい」
「申し訳ありませんがファウスティーナ様はこの後、
用事がありますので」
「2度も私の誘いを断るですって!!?
何の用事なの!?」
「カッシーナ様、怒りっぽい人は病気をまねきやすいんですよ」
「貴女の存在のせいでこんなに怒っているの!!
貴女がいなかったら怒ってないわよ!
そう言うならさっさといなくなりなさい!!!」
「ふふふ、この後ファウスト様と会うんです。
楽しみだなあ。
さっさといなくなりなさいって言われたので
もう行きますね。では」
「きいいいいぃぃ!!!」
「きいいいいぃぃ!!!」を聞くとどうしてもハンカチを噛みながら悔しがっている姿を思い浮かべてしまう。淑女はそんなことをしないのか彼女はただただ恐ろしい形相でこっちを睨んでいた。
その形相も淑女としてどうかとは思うんだけどね。
あのままじゃ噴き出してたから我慢が効かなくなる前にあの場から去れてよかった。
…………王族の、第2王子であるファウスト様と似た名前をつけるなんて、不敬ですこと」
「ふふふ、ファウスト様が名付けてくださったんです。
素敵な名前ですよね」
「なんですって!?……ふんっ」
挑発したファウスティーナ。毎回毎回会うたびに絡まれるもので、少しストレスが貯まっていたのだ。
カッシーナはファウストがファウスティーナと名付けたことを知って嫉妬はしたが、それを表には出さなかった。内心、はらわたが煮えくり返ってはいるが。
「ファウスティーナ様と話があるの。
2人きりにしてちょうだい」
カッシーナはファウスティーナと2人きりになろうとするがそうはいかない。
「申し訳ありませんができません」
「何ですって!?女の、侯爵令嬢の私の命令を聞けないって言うの!?」
カッシーナがいくら数少ない女であろうとも、
ファウストをはじめとする王族方にファウスティーナを守るようにと厳命されているのだ。
たとえ女であろうとも、自分よりも身分が高かろうとも
王族に命令されたという大義名分がある。
「殿下をはじめとする王族方に厳命されております故、
何卒御理解を頂ければ幸いです」
「ふ~~っ…………まあ、いいわ」
激情をぶつける前に6秒数えると収まっているアレ。
カッシーナは我慢した。
「2人きりになるのが駄目なら護衛も一緒に来ればいいわ。着いてきてちょうだい」
「申し訳ありませんがファウスティーナ様はこの後、
用事がありますので」
「2度も私の誘いを断るですって!!?
何の用事なの!?」
「カッシーナ様、怒りっぽい人は病気をまねきやすいんですよ」
「貴女の存在のせいでこんなに怒っているの!!
貴女がいなかったら怒ってないわよ!
そう言うならさっさといなくなりなさい!!!」
「ふふふ、この後ファウスト様と会うんです。
楽しみだなあ。
さっさといなくなりなさいって言われたので
もう行きますね。では」
「きいいいいぃぃ!!!」
「きいいいいぃぃ!!!」を聞くとどうしてもハンカチを噛みながら悔しがっている姿を思い浮かべてしまう。淑女はそんなことをしないのか彼女はただただ恐ろしい形相でこっちを睨んでいた。
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あのままじゃ噴き出してたから我慢が効かなくなる前にあの場から去れてよかった。
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