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騎士団のアイドル的立ち位置
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「はあ~、可愛い!」
「むさ苦しい所に留め置くのは申し訳ないけど
清涼剤として必要不可欠な存在だよ。」
「騎士団に来る女はあいつら目当てだもんな。」
ファウスティーナを救出してから数日後。
訓練所では騎士が話ながら訓練をしていた。
その騎士が指差した先にはアレクシスとヨルン。
剣の打ちあいをしている。
「ゴツい俺にも分け隔てなく接してくれるし。
ーーーーファウスティーナちゃん、9歳だろ?
俺、23だけどいけるかな?」
「14歳差だぞ!?」
「いや、可能性はある。」
「!!?」
「!?」
「よく考えてみろ。ファウストは22歳だ。」
「!!?」
「おおっ!!」
「そういえば!」
背後にピシャアアアンッと雷が落ちたかのような
衝撃があったようだ。
「23と22なんて1歳差だ。
ファウストがいけるならお前もいけるって。」
「そ、そうか?うん。いける。」
「まあ狙ってるのはお前だけじゃないけど。
少なくともーーーー20はいるんじゃね?」
「な!?」
「男のロマン、紫の上計画的な?」
「ほお、面白そうなことを話しているな。」
「ひっ!」
「だ、団長!」
気配殺されて近づかれていた。
「話したくなる気持ちも分からなくはないが、
ここが戦場だったらお前らは死んでいた。
いつも言っているだろう?
訓練は戦争、戦争は訓練だと思えって。
ーーーそれに、我らが女神が見学しているんだ。
無様なところを見せてみろ。
いくら優しいお方とはいえ、失望されるぞ。」
「はっ!」
強面で王国一強いのに王国一モテないとされてる
団長。ファウスティーナはそんな団長にも分け隔てなく接し、見事女神の称号を獲得していた。
自分は31歳で彼女は9歳。
結婚が可能な6年後は自分は37歳で彼女は15歳。
22歳差のおじさんを好きになるなんて流石に夢見すぎだから、もう諦めている。
伴侶としては無理でも今後も関わりを持つため、
後見人として盾になっていたりする。
「わぁ!スゴいスゴい!!」
子どもの、純粋な誉め言葉に胸を打たれた人は少なくない。女児が少ないこの世界は甘やかして育てており、我が儘な女ばかりなのだ。
騎士は汗臭い武骨な集団と認識されていて、ファウストみたいな見た目じゃないともてはやされない。
ちなみにファウスティーナは訓練場の脇にあるスペースに大きめの日傘・テーブル・ティースタンドを置き、
ふかふかのソファーに腰かけて見学していた。
勿論騎士達の我が儘によって実現したことだ。
女神が側にいればやる気が出る、と。
その代わりいつもより訓練は厳しくなったが。
「ボーッとするな!!打ち込み始め!」
あまりにも騎士に注目されるため、八つ当たりで訓練を厳しくする団長だった。
「むさ苦しい所に留め置くのは申し訳ないけど
清涼剤として必要不可欠な存在だよ。」
「騎士団に来る女はあいつら目当てだもんな。」
ファウスティーナを救出してから数日後。
訓練所では騎士が話ながら訓練をしていた。
その騎士が指差した先にはアレクシスとヨルン。
剣の打ちあいをしている。
「ゴツい俺にも分け隔てなく接してくれるし。
ーーーーファウスティーナちゃん、9歳だろ?
俺、23だけどいけるかな?」
「14歳差だぞ!?」
「いや、可能性はある。」
「!!?」
「!?」
「よく考えてみろ。ファウストは22歳だ。」
「!!?」
「おおっ!!」
「そういえば!」
背後にピシャアアアンッと雷が落ちたかのような
衝撃があったようだ。
「23と22なんて1歳差だ。
ファウストがいけるならお前もいけるって。」
「そ、そうか?うん。いける。」
「まあ狙ってるのはお前だけじゃないけど。
少なくともーーーー20はいるんじゃね?」
「な!?」
「男のロマン、紫の上計画的な?」
「ほお、面白そうなことを話しているな。」
「ひっ!」
「だ、団長!」
気配殺されて近づかれていた。
「話したくなる気持ちも分からなくはないが、
ここが戦場だったらお前らは死んでいた。
いつも言っているだろう?
訓練は戦争、戦争は訓練だと思えって。
ーーーそれに、我らが女神が見学しているんだ。
無様なところを見せてみろ。
いくら優しいお方とはいえ、失望されるぞ。」
「はっ!」
強面で王国一強いのに王国一モテないとされてる
団長。ファウスティーナはそんな団長にも分け隔てなく接し、見事女神の称号を獲得していた。
自分は31歳で彼女は9歳。
結婚が可能な6年後は自分は37歳で彼女は15歳。
22歳差のおじさんを好きになるなんて流石に夢見すぎだから、もう諦めている。
伴侶としては無理でも今後も関わりを持つため、
後見人として盾になっていたりする。
「わぁ!スゴいスゴい!!」
子どもの、純粋な誉め言葉に胸を打たれた人は少なくない。女児が少ないこの世界は甘やかして育てており、我が儘な女ばかりなのだ。
騎士は汗臭い武骨な集団と認識されていて、ファウストみたいな見た目じゃないともてはやされない。
ちなみにファウスティーナは訓練場の脇にあるスペースに大きめの日傘・テーブル・ティースタンドを置き、
ふかふかのソファーに腰かけて見学していた。
勿論騎士達の我が儘によって実現したことだ。
女神が側にいればやる気が出る、と。
その代わりいつもより訓練は厳しくなったが。
「ボーッとするな!!打ち込み始め!」
あまりにも騎士に注目されるため、八つ当たりで訓練を厳しくする団長だった。
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