糸目ってだけで悪の黒幕と勘違いされるんだがどうしたらいい？

０．まだその男、自覚がない。

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最後に見たのは暗闇でこちらに突進してくる車の眩しすぎるライトだった。
記憶に残る最後はそんなものだった。
その後、物凄く何かに吸引されるように引っ張られて
気づくとどこかにおぎゃーと排出されていた。

何か色々めまぐるしくて、驚いて声を出すとただ只管の泣き声だった。
動揺しまくる俺を誰かが抱きかけえてくれる。
適度な揺らしもあって、俺の高ぶっていた感情はだんだん落ち着いて
次第に眠気へと変わっていった。

それを繰り返すうち、目が開いた。
久しぶりに見る光景は俺の見慣れているものとはまったく違っていた。

偉く別嬪さんのお姉さん。その隣にお似合いなカッコいいお兄さん。
二人が幸せそうに俺を見下ろしている。
お姉さんにはお乳まで貰って誰得よって俺得で満足。げふ。

だんだん状況が分かってきて理解した。

ああ、俺、死んで転生したみたいだ。

美形な両親に来ている服装や子供部屋だろう部屋に揃えられたベビー用品
のお高そうなラインナップに思ったね。
俺は勝ち組だって。

いやー、前世、まさに平凡庶民の王道いっててそれも満足してたけど
金持ちライフの人生ってのも憧れてたからラッキーだね。
幸せそうな両親を見るに、俺の生まれてきた場所もそう不幸そうに見えない。

ならいんでない？

この新たな人生、楽しんでみようじゃないの？














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すみません、ただ作者の糸目好きが講じて
書いてしまっただけのシロモノです。