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27,保護者*
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「ああッ……アナタという人はー!!!」
「あたっ!?」
横腹にひじ鉄を食らわされ、類の体はごろんと仰向けに転がった。
「私の出張中、コソコソと虎牙部長のところへ行っていたかと思ったら、今度は悪びれもせずそんなことを言う!」
帝が類の両肩を押し、馬乗りになってくる。
「暴力反対!」
「私は言いましたよね!? 彼に近づくなと」
空中で言葉と言葉がぶつかった。
「それは、聞きましたけど……でも! ぼくも虎牙さんもほかに相手がいるわけでもないし、何も悪いことしてるわけじゃないし! 純粋に好きなんだし、付き合ったって、い、いいじゃないですか……」
思わず言い返したものの、胸を張って言える感じでもなくて、言い返す言葉はだんだんと尻つぼみになった。
「“純粋に”?」
帝があきれた顔をする。
「アナタの言葉も行動も、性欲そのものじゃないですか」
「うっ……」
ついさっき「エッチしたい」なんて言ったばかりの類に、弁解の余地なんかなかった。
類の腹の上に乗ったまま、帝はぶつぶつと続ける。
「だいたい、アナタたちは付き合ってるんですか?」
それを聞かれると、確かにそんな話はしていなかった。類が勝手に恋人気分になっているだけだ。
「つつ、つ、付き合って……」
けど類としては付き合っていると思いたかった。
言いよどんでいるうちに、帝が後ろ手に類の尻をつねった。
「私は認めませんよ!? そんな交際は」
「えええ、なんでですかっ。帝さんはぼくのお父さんか何か!?」
「ええ、そうですね。社長にアナタのことを頼まれている以上、私は類さんの保護者です!」
大変なことになってしまった。交際に帝の許可がいるなんて。
類が混乱した頭を抱えていると、尻をつねった帝の手が、そのまま股間へ移動してくる。
「やっ! 保護者はそんなとこっ、さわさわしちゃダメだと思います……!」
「保護者じゃなければいいんですか?」
「そ、そうじゃなくて……。ぼくが、いいって言わなきゃ……だ……だ……ああっ」
帝は手の力加減ひとつで、類の反論の言葉を封じた。
陰嚢を手のひらで包み込んでやわやわと揉まれると、類の抵抗の意思は簡単に削がれてしまうのだ。
「だ……だめ……前、張ってるのに、イッちゃう……」
「そんなバニラアイスみたいな甘ったるい声で言われましてもねえ」
「うう……」
発情している今、類の脆弱な意思が体の欲望に敵うわけがなかった。
「お願い……帝さん、助けて……」
「私を止めたいなら、まずアナタが私に全面的に従うべきでは?」
類を見下ろす彼の視線は冷ややかだった。
と思ったら、次の瞬間には熱い息を吐きだす。
「早く決めてください。私の理性が持つのも、おそらくあと2分くらいですから」
帝も性的に興奮しているらしかった。
虎牙との交際をあきらめるのか――そもそも付き合っていないけれど――、それとも2分後、理性を失った帝に好きにされるのか。今その選択が類に突きつけられている。
(いや、その前にたぶんぼくが2分も持たない……)
こうなるともう、ペンギン型獣人のセックスを見てみたい気もしてきた。
「あたっ!?」
横腹にひじ鉄を食らわされ、類の体はごろんと仰向けに転がった。
「私の出張中、コソコソと虎牙部長のところへ行っていたかと思ったら、今度は悪びれもせずそんなことを言う!」
帝が類の両肩を押し、馬乗りになってくる。
「暴力反対!」
「私は言いましたよね!? 彼に近づくなと」
空中で言葉と言葉がぶつかった。
「それは、聞きましたけど……でも! ぼくも虎牙さんもほかに相手がいるわけでもないし、何も悪いことしてるわけじゃないし! 純粋に好きなんだし、付き合ったって、い、いいじゃないですか……」
思わず言い返したものの、胸を張って言える感じでもなくて、言い返す言葉はだんだんと尻つぼみになった。
「“純粋に”?」
帝があきれた顔をする。
「アナタの言葉も行動も、性欲そのものじゃないですか」
「うっ……」
ついさっき「エッチしたい」なんて言ったばかりの類に、弁解の余地なんかなかった。
類の腹の上に乗ったまま、帝はぶつぶつと続ける。
「だいたい、アナタたちは付き合ってるんですか?」
それを聞かれると、確かにそんな話はしていなかった。類が勝手に恋人気分になっているだけだ。
「つつ、つ、付き合って……」
けど類としては付き合っていると思いたかった。
言いよどんでいるうちに、帝が後ろ手に類の尻をつねった。
「私は認めませんよ!? そんな交際は」
「えええ、なんでですかっ。帝さんはぼくのお父さんか何か!?」
「ええ、そうですね。社長にアナタのことを頼まれている以上、私は類さんの保護者です!」
大変なことになってしまった。交際に帝の許可がいるなんて。
類が混乱した頭を抱えていると、尻をつねった帝の手が、そのまま股間へ移動してくる。
「やっ! 保護者はそんなとこっ、さわさわしちゃダメだと思います……!」
「保護者じゃなければいいんですか?」
「そ、そうじゃなくて……。ぼくが、いいって言わなきゃ……だ……だ……ああっ」
帝は手の力加減ひとつで、類の反論の言葉を封じた。
陰嚢を手のひらで包み込んでやわやわと揉まれると、類の抵抗の意思は簡単に削がれてしまうのだ。
「だ……だめ……前、張ってるのに、イッちゃう……」
「そんなバニラアイスみたいな甘ったるい声で言われましてもねえ」
「うう……」
発情している今、類の脆弱な意思が体の欲望に敵うわけがなかった。
「お願い……帝さん、助けて……」
「私を止めたいなら、まずアナタが私に全面的に従うべきでは?」
類を見下ろす彼の視線は冷ややかだった。
と思ったら、次の瞬間には熱い息を吐きだす。
「早く決めてください。私の理性が持つのも、おそらくあと2分くらいですから」
帝も性的に興奮しているらしかった。
虎牙との交際をあきらめるのか――そもそも付き合っていないけれど――、それとも2分後、理性を失った帝に好きにされるのか。今その選択が類に突きつけられている。
(いや、その前にたぶんぼくが2分も持たない……)
こうなるともう、ペンギン型獣人のセックスを見てみたい気もしてきた。
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