ゴッドブレイカー ~神魔絶滅究極男~

ぎんぺい

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はじまり9

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 みんなで疑問符を浮かべていると、突然それはやって来た。

「⁉」

 頭上から降り注ぐ大量の光。それに混じって白い羽がヒラヒラと宙を舞っている。もしかしなくてもこれって……。

「天使だと⁉」

 ですよねー、シット!

「天使の増援が来たというの?」
「分からん。が、そう考えるのが妥当だろう」
「そんな、いまルシファーを倒したばっかりだってのに!」
「我輩様は負けてない!」

 なんてこったい! これじゃあ戦いが終わった後の日常シーンでユーリちゃんとイチャイチャするという俺のプランが!

「神谷君、すまないがキミにはもうひと働きしてもらいたい」
「ええ⁉ あのドローンでどうにかならないんですか?」

 オジサンの無慈悲なお願いを避けるため眼鏡の人に聞く。

「残念ながら『天使を捕まえるくん』はいま稼働しているもので全部だ」

 そう言って眼鏡を整える眼鏡の人。ネーミングセンスどっかで落っことしてきたんかこの人は! て、そんな事はどうでも良いんだ。だったら早く逃げーー

「来るぞ! みんな後ろに避難するんだ!」

 ようとしたらオジサンが号令を出し、全員が一列に並んだ。俺を先頭に。

「ちょっと何やってんですか!」
「本当にすまない。だがいまの我々では天使相手に真正面から立ち向かう力はない」
「キミの力『神殺し』の効果は先程の戦闘で立証された。そのうえでこの方法が最も有効なのだ」
「頑張って三神くん! 私たちの命はキミに預けるから」
「んなこと言われたって」

 そもそも『神殺し』ってまだ何なのか分からないし、さっきみたいに上手くいく保証なんてどこにもないですよね?

「僕も一緒にいるから」

 ギュッとユーリちゃんに後ろから抱きしめられる。

「天使がなんぼのもんじゃぁい!」

 こちとら勝利の女神がついてるんじゃい! 俺の中の恐怖とか疑問とかが吹っ飛んだ。
 すると降り注ぐ光の中に人影が見えた。それがどんどんとこちらに近づいてくる。随分と小さいやつだ。いや、油断しちゃダメだ。ルシファーもなぜか今は小さい女の子の姿になっているけど、とんでもない力を持ってたんだ。
 そしてついに天使が姿を現した!


 ひとつ訂正がある。どうやら天使は小さいわけではなく、座った姿勢だったためにそう見えただけだったようだ。

「すいませんでしたぁぁ‼」

 身構える俺たちを前に、天使がそう言って土下座しながら降臨した。
 どういうことー?
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