明日、図書館で会おう 新章追加

ペッパーミントコーヒー

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25、心配し過ぎで丁度いい

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風呂には一緒に入るのが常だ。と言うか決めている。
服を脱いで裸になると、滑らないようにと、手を繋いで風呂まで誘導して冷司を椅子に座らせる。

「もう!ほんとは僕は、1人でも入れるんだからね?!光輝心配しすぎ!
いい加減にさ~、1人の時もお風呂入ってもいいよね!」

「駄目だ、お前のことは心配しすぎで丁度いい。
いいよねって言うけどさ、1人でいる時は入らない、それちゃんと守ってんの?」

「……んー、この間、ちょっと入った」

「ほら、守ってないじゃない。帰ったら風呂で倒れてたなんて、ごめんだよ」

「だって、お風呂に入って寝たかったんだもん。
光輝、お昼の仕事になればいいのに」

つい、冷司の本心が声に出た。

「調理師とったら何とかなりそうだから。あと1年待ちなさい」

頭をグリグリと撫でられる。
嬉しくて、パッと抱きついた。

「うん、ね、おやじさんって、優しいね」

「厳しいけどな、1度お前にも会ってみたいって。
はい、流すぞ~」

シャワーでジャーッと頭を流す。

「僕のこと言ったの?!」

「当たり前じゃん、じゃないとあんなに休みくれないよ」

「わかった。今度兄さんの都合聞いて連れてってもらうから」

「無理すんな。嫌な顔されても気にすんなよ」

「わかってる、もう母さんでこりごりしたから。
そんな人の方が多いのもわかってる。
僕も、前は同性が好きになるって良くわからなかったし」

「だよな、でも、好きになるが最初で、性別はその後なんだってわかった。
あれ?好きになったけど、お前冷司じゃんってさ!あはは!」

「ほんと、あれ?好きになったのに、君、光輝じゃない?って!うふふ」

水に濡れて張り付く髪をそのままに、顔を上げて笑う冷司が妙に色っぽい。
光輝は髪を手ぐしで後ろにやりながら。たまらず両手で顔を包み込む。

「図書館にはお礼言わないとな」

「ほんと、……んむ、チュッ」

唇を合わせ、ペロリと舌を舐める。
下唇を舐めて、頬にキスをした。
ボディーソープを手に取り、互いの身体を洗い合う。

「あー、冷司君の身体はエロい」

「何言ってんの、ガリガリになっちゃってるのに」

「ガリガリかじりたい。かじっていい?」

「ダーメ!お風呂入る」

笑い合って、一緒にお風呂に浸かる。
浴槽で向かい合って2人、はあ~~~っとのんびりしてると光輝がぼやいた。

「あー、俺達これからエッチしようぜって風呂入ったのに、全然色気ねえじゃん?」

「んー、光輝、これからまた僕のベッドの横に布団敷いて、いつも通り寝そう」

「んー、俺明日休みってので、心底のんびりしてるからなー。はぁー、色気ねえなあ、俺達」

「ほんと、我慢するのに慣れちゃって」

バシャンッ

冷司が光輝の方へと四つん這いで来て膝に乗り、抱きついた。

「お?いいね、お風呂でセックスすんの?」

「バーカ、しないよ」

浮力で、抱きつく冷司の体重を感じない。消えてしまわないように、光輝は彼を抱きしめる。
冷司が、頬を合わせてクスクス笑った。
その笑い声がキラキラして、光輝はホッとする。

「キスしていい?」

「うん」

互いの耳にささやき合い、そして唇を合わせる。

チュッチュッ、

唇を吸うと、冷司が口を開けて舌でペロリと唇を舐める。
光輝がその舌を舐めて、絡め合うと互いの口の中をなめ合った。

クチュ、チュックチュ

ああ……なんだ、3分もかからないよ?

ほんと、こんな雰囲気、あっという間に出来上がる。

抱き合えば、ほら。

キスすると、それだけで。

浴室に、2人が互いにキスを交わす音が、音だけが響く。
何度やっても飽きない。
それだけで深く愛し合ったような、そんな濃厚な口づけを。
光輝が唇から離して、頬を舐め、耳を軽くかじって首筋を舐めた。

「は……ァ……気持ちいい」

うっとりささやく冷司に、光輝は湯の中で腰を抱き上げ浮き上がる胸に口づけを落とす。
小さな乳首を口に含んで舌先で転がすと、ビクンと身体が反応する。
ククッと笑って後ろに手を回し、尻を揉んでそのまま後ろから股に手を入れ滑るように降ろしながら足をグイと引き寄せる。
密着した身体で抱いたまま、風呂のヘリに冷司の背を載せ口づけを下へ、下へと降ろして行く。

「あ、あ、あ、駄目、だよ。こっんな……とこで……あっ!」

弱いポイントを舐めて吸うたびに、ピクンピクンと跳ねる彼の小振りのペニスが次第に硬くなって立ち上がり、光輝が口に入れてねっとりと舌で転がす。

「やっ!アッ!ハアハアハア、こ、コウ!光輝、あっ!は……ぁ!うっんっ!!」

射精する間際、ギュッと根元を握る。

「ひぁっ!あっ、あっ!んぃっ、意地悪ぅっ!んっ!んっ!はあはあはあ、」

冷司はハアハア息を付きながら、ズルズルと浴槽の縁から外へと軟体動物のように滑り落ちて行く。

「冷司、冷司、大丈夫?」

「はあ、はあ、はあ、はあ、大丈、夫、はあはあ」

「全然大丈夫じゃ無いじゃん」

ペニスは射精出来ないまま、すでに萎えている。
ぐったりした冷司の足を持って光輝が浴槽から出ると、横になる冷司にタオルでパタパタあおいだ。

「どう?気分は?」

「失敗……した、よ~
ちょっと、しか、して、ないのに」

ぐったり、息も切れ切れ、のぼせたらしい。

「まあね、風呂の中でやったのがマズかったね。
うん、だからさ、1人で入るなって言ってんの」

「うん」

「心配しすぎて丁度いいだろ?」

「うん、反省……する」

しばらく風呂場で休み、風呂を上がると、パジャマを着て暖かい上着を着て居間のソファーに横になる。
光輝が膝枕して、温かいお茶を飲んだ。

「ねえ、ベッド行こ」

「んー、部屋は暖めてるけど、今日はやめといた方が良くない?
気分悪いでしょ?」

「やだよ!やだよ~!するの!」

「あ~、駄々っ子か?!」

光輝が笑う。

「だって、僕のせいで……さ、セックスお預け状態で!悪かったねって!!」

「お、元気出たなー。良かった良かった」

「ん、もう!光輝、抱っこ」

「はいはい」

冷司がゆっくり起きて、横から光輝に抱きついた。
ちょっと元気になったらしい。
光輝も冷司を引き寄せ、もたれ合う。

「ねえ、光輝、僕なんか好きになってくれてありがとう」

「なんかって、また言ったらお仕置き」

「またお仕置き? うふふ、何するの?お仕置きって」

「溺れるほどのキス」

「あはっ、それお仕置きにならないよ。ねえ、溺れさせてよ」

「そうだなー、じゃあ……ベッド行くか」

「うん、ゆっくり愛しあおうよ、夜は長いんだから」

「そうだな、夜は長い」

ゆっくり立ち上がり、光輝が彼を支えるように部屋に歩いて行く。
居間の電気を消して、そして2人の部屋に入った。
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