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2、腹の中がもうパニック

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ドサンと降ろされて、ハッと目が覚めた。
周りをキョロキョロすると、綺麗なお屋敷の玄関だ。
ロウソクにともされた部屋はなんか美術館みたいに広いホールで、正面には結婚式場みたいな豪華な階段があった。
まあ、白黒だけど。

「公がお見えになります」

何か知らないけど、その公って偉い人がやってくると、みんなが頭を下げる。
じいっと俺を見下ろす目が怖い。
背丈が高くてがっしりした身体のおひげ?たてがみのように顔の周りから首まで毛がふっさふさはえてて、ライオンみたいな怖い顔してる。ライオンと人間足して割ったような顔。
「きょわい……」眼光鋭く、俺は怖くて小さくなった。

「気に入った、マナを行う」

「は、買い取って貰えますでしょうか?」

「良かろう、若いからミナレスに長く使える。100枚足してやれ」

「ありがとうございます」

「では、マナのご準備を」

キョロキョロしていると、大型犬みたいな顔のでっかいメイドが俺の腕を両脇から掴んでぶら下げた。



風呂場に連れて行かれ、汚れた服をポンポン脱がされる。
ザパーンとかけられたのは、お湯では無く水だった。

「つめたーーー!!」

「おや、この子喋るわ」

「まあ、珍しいわ」

「先に中を洗いましょ」

「マナの準備はそれが大事よね」

犬のメイドが荒っぽく俺を台に寝かせると、後ろ手にカセをつけられ、両足首をそれぞれベルトで止めた。

「ひえっ!何?何するの?!」

「マナの準備よ、知ってるでしょ。マナはご主人様がミナレスをなさる大切な物だからね。
お腹の中のすみずみまで汚れ一つ残さないように、きっちりきれいにしないと!」

「知らないよう!」

ガラガラガラと音がして足首が持ち上げられると、両足が思い切り広げられる。

「ひ!ひ!ひ!」

息をのんでると、犬のメイドがじょうごみたいな筒を持ってきた。

ま、まさか!!

そして横に、オケをドンと置く。
それには、ドジョウみたいな、ヘビみたいな10cmほどのがウジャウジャと入っていた。


ま、まさかあれ、あれ、あれ、中に入れるんじゃ…………


「ぎゃあーーーーーーーーーーー!!」


俺はもう、恐怖でただただ叫ぶしか無かった。

「あら、どうしたのかしら」

「初めてなのね。いいわ、あたしが支えるわ。やっちゃってちょうだい」

「手早くやりましょ」

そう言うと、一人ががしっと前から腰を掴む。
お尻にトロンと何かが流され、思った通り、あの筒がブスッと入れられた。

「いや!いや!いやだーーー!!」

「あら大丈夫よ。お仲間もマナの前や貸し出し前はみんなやってるのよ。大丈夫よ」

そう言うと、オケを掴んでドブドブと音を立ててお尻にヌルヌルが入ってくる。

「うひっ!うひっ!ヒイイイイ!!
死ぬ!死ぬ!駄目だ!もう死んだーーーーー!!ひいいいい」

筒を抜かれると、身体の中をうぞうぞと何かが這い回っている。
お腹の中食べられちゃうよお!
むずむずゾワゾワ、形容しがたいこの感触。
くすぐったいような。
ゾクゾクするような。

「うひゃ、あ、あ、いヒヒヒ!ひぃ、ひぃ、ヒハハひぅっ!ひへ!」

ヒイヒイ言ってる間も、逆さのまま手かせも外され、ガシガシ隅々まで身体を洗われる。
腹をゴシゴシすると、ヌルヌル達がバタバタして俺の腹はボコボコと波打った。

ちぬ……しぬ、しぬううううう!!

やがてケツの穴からヌルンつるんと、ボタボタそいつらが出てきた。
目の前をドサン、びたんと落ちて、俺はもうパニックになる。

「ギャアアああ!!!ぎゃあっ!いいいっ!ひいい!」

「ほうら気持ちよかったでしょう?」

「ぎひいいいい!!!気持ちいいはず無いだろっ!!!ぎゃああああ!!」

びたん、ぼたん、ずるんと出てくるそいつらは、胴がボコンと膨らんで、俺のうん食べて腹一杯なんだろう。
これって、これって、疑似スカじゃね?ヒハハハ……ヒャハハハ!なんて夢だよ、俺ちにそう……

ボタン、ビタン……落ちてきた奴らは、床でビチビチ跳ねている。
良く見ると、ウナギみたいな奴かと思ったら頭の先がまるっと口になっていて、ジョーズみたいに歯がいっぱい生えていた。

「ヒイイイ!!」

み、見なきゃよかった、みなぎゃよがっだーーーうぇっ、うぇっ、うっ、うっ
怖くて涙と鼻水がダーッと出る。

「ハイハイ、みんな出すからねえ」

そう言ったと思ったら、ブスッとお尻に何か刺して、じゃああっと水が流し込まれる。
すると我先にとぬるぬるたちが出てきて

「ぎゃああああああああああ!!!」






「ううう…………なんてヒドイ夢なんだろう。
もういいから目が覚めてくれ、早く、一刻も早く、目覚めを超希望」

仕上げはお湯で流してもらい、ホッとしてふかふかのタオルで身体を拭かれ、小さなヒモのパンツと白いワンピース着せられてモコモコしたあったかいサンダルを履かせて貰う。
近所のおばちゃんっぽい犬のメイドに手を引かれて廊下を歩くと、綺麗な部屋に通される。
おばちゃんは部屋のロウソクに火を灯し、開いていたカーテンを閉めた。
もう外は暗い。真っ暗だ。おなか減ったなあ。

「さあさあ、ここでお待ちなさいな。
おなかの中、何一つ残さないように綺麗にしたから、飲み食いは駄目よ。
ちょっと用があるからね、また来るからお利口さんにしてるのよ。
ほらアメちゃん食べる?アメは大丈夫よ」

「うん」

犬のメイドのおばちゃんは、小さな可愛い入れ物を持ってくると、ふたを開けて差し出してくれた。
のぞき込むと、水飴っぽいのがトロンと入ってて、小さなスプーンを手渡してくれる。
なめると甘い、おばちゃんは荒っぽいけど、意外と気さくでやさしくしてくれる。

おばちゃんが出ていくと、しばらくして若い男がドアから顔を出した。
そいつは公って呼ばれてた男の人みたいなたてがみが薄く、顔の周りにぽわっと生えていて、ニヤニヤしてて夜の飲み屋の呼び込みでもしていそうな軽~い感じ。
着崩したシャツはボタンもずれて、たてがみと同じ薄い色の胸毛に覆われた胸をさらけ出している。

「ふうん、いいね。エリスの若い子は珍しいね。へえ、幼く見えると言うことは、初ものか。可愛いじゃないか」

ニヤニヤして入ってくる若い男に、俺はなんだか怖くなって椅子のはじっこに行って小さくなる。

「こ、こんにちは」

「コンニチハ??ふうん、以前もそんなこという奴が来たぞ。
クククク……いいね、クククク……コンニチハ人は反応がいい」

「え?反応?」

にやけた顔に、なんだか雲行きが怪しい。
水飴の容器を置いて、逃げようと腰が浮いた時に男が突然おおい被さってきた。
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