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終わりと出会い

少年との生活

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昨日森から採ってきたオーレの実の皮を剥き食べながら、

心が壊れてしまっているか、状況に心が追い付いてないんだろうな・・・

無表情で外を眺め続ける少年の様子に心を痛めながら、今後どうするか悩む。

これからどうしようかな~食べる寝る排泄する息を吸うなどの生きるために必要なことはするみたいだけど意思表示できないのは少し痛いな・・・気分が悪いとか何がしたいとか分からないしでも、このままこの村にいるわけにもいかないよね・・・

少年とこれからどうするかについてオーレを食べながら悩んでいるとふと、少年に出会った時を思い出す。

「ねえ訊きたいことがあるんだけどいい?私を見て青って言ってたけどあれはどういう意味なの?」

少年に出会った時のことを訊いてみたが、少年は反応しない。

出会った時のことを訊けば、何か反応があると思ったけど駄目か・・・でも、青って言ったっということは、喋れるし発音がしっかりしてたから耳も聞こえてるのかな?少なくとも目は見えてるって事だよね。

まあとりあえず話しかけ続けてみるか

「さっきも名乗ったけどもう一回言うね。私はシオン魔女をやってるわ。魔女を知ってるかな?魔女っていうのは魔法を使い、薬師である人のことをいうのよ。此処には、色々な花が咲く花園があるっていう噂を聞いてやってきたのだけど、迷っちゃって森から出てきたらここに着いたんだ。ここは、フィオレ村でいいのかな?森の近くに村があるってイエリ―の街で聞いたんだけど」

少年を安心させるために自分の素性を話し、村についての質問を投げかけた。

「反応はないか・・この村は襲われてしまったみたいだけど、怖かったよね親しい人が亡くなってしまって悲しいよね。もう大丈夫だからゆっくりと休みなさい」
少年は反応しないが少年と目を合わせながらゆっくり語りかけ終わると、シオンは朝食の片づけを始めた。

あの子が目覚めたのは良かった後は、見守るしかないよね。さっきみたいなこともあるし傍にいた方が良いよね。薬草の確認しておくか・・・

シオンはリュックから幅8cm高さ30cm横25cmくらいの木で作られた箱を取り出した。箱には一列3個の引き戸が付いておりそれが4列、シオンは一つ一つの引き出しを開け、中を確認していく。

取りあえず、薬の量は大丈夫ね。魔物除けの香が4回分しかないから気をつけなきゃね。時間もあるし持ってきた荷物と装備の点検しとくか・・・

装備を点検してしいる間に、時間が経ち日が真上に上っていった。

もうお昼なのね。集中しすぎちゃった・・・あの子は、朝から何も変わらないわね。
「もうお昼になっちゃったわね。お腹すいてきたかしら?昼食にしましょ」

少年に笑顔で話しかけ昼食の準備を進めていく。

「まあ、昼食と言っても朝とメニューは同じなんだけどね。お肉とか食べたいだろうけどまずは、胃を慣らさなないとね」

朝食の時と同じようにスープを作りお椀によそい、少年の口にスプーンで運び飲ませてゆく。

「よし飲めたね。少しずつでもいいから体力を戻していかなきゃね」

全てスープを飲んだ少年に、安心した様子で少年に語りかける。
昼食を片付けながら、オーレの実を食べながらこれからについて考えを巡らせていく。
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