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皇国復活編
俺、起きたよ!
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ふわ~少し眠ったら消耗した魔力を少し回復できたみたい。大あくびをしながら起きた俺を見てレイランはくすっと笑いながら頭を撫でて
「おはようクーア、よく眠れたかしら?」
「おはようみんな!うん、少し回復できたよっ」
「起きたか、ウォル達には俺が説明しておいたぞ」
「ありがと~」
寝ている間に俺がやったとことの説明は頼んだ通りヴィラスがしてくれたみたいだね。流石は永くから存在する竜種なだけあるよねっ
「俺、どれくらい寝てた?」
「一時間ほどだな」
「ありゅそんなに寝ちゃったのか。ごめんね~」
「いや、クーアは俺達に出来ないことをやって貰ったんだ、感謝はすれど責めるようなことは絶対にしない」
「そうだぞクーア、俺達は頼りっぱなしですまない」
「魔力はしっかり回復できたのかしら?足りて無ければ私達の魔力を使ってちょうだい」
「うむ」
「動けるくらいには回復できたから大丈夫だよ~」
俺を見るみんなの目は喜びと感謝に溢れているが、その中に大きな心配が混ざっている。どうやら寝ちゃったことで相当心配させちゃったみたいだね。元気になったことを伝える為に、俺はウォルの背中から飛び立ち空中で一回転してみせるとみんな安心したみたいだ。
ふ~良かった。みんなを喜ばせるつもりだったのに、心配させちゃったら意味が無いもんね。それに、やっとヴィラスと会えてお祝いだって言うのに俺が雰囲気を壊しちゃ駄目だよっ。そうだヴィラスと言えば
「ヴィラス、その体の調子はどう?何か不便な所とか違和感がある場所があれば直してあげられるよ~」
「普段の体の大きさと差が大きくて少し不思議な感覚だが違和感とかは無いぞ。それと、体を作っている魔力が水属性よりで変な感じだけど嫌な感覚は無いな」
「ごめんね~俺って火属性を持ってないからどうしても水属性によっちゃうんだよね~でも、星の魔力を使ったからそのうち元のヴィラスみたいに火属性になるはずだからそれまで我慢してね」
本当はヴィラスの属性である火属性と風属性の身体にしてあげたかったんだけど、俺には火属性が無いから星の魔力で補うしか無かったんだよね。その代わりに風の魔力を沢山使って水の魔力は抑えめにしたから、俺の魔力でヴィラスの魔力が塗り替えられちゃうことは無いから安心してね。
「あぁ、そんなすまなそうな顔をするな。魔力が溢れていて力も使えるし本来星で眠りに就くはずだったのに、こうやって外の世界を感じられるだけ喜ばしい事だ。本当に感謝する」
「良かった~嫌がられたらどうしようかと思っちゃった」
「はは、そんな事はしないさ」
仮初の身体を用意したのは良いけど、気に入らなかったらどうしようかと思ってたんだよね。笑いながらヴィラスと話してふとみんなの方を見ると、何か眩しく神々しい物を見るかのように少し俺達から離れて並んでいた。
「・・・・みんななにやってるの~?」
「いや、ヴィラス様が本当にいらっしゃると言うことを段々と実感してきてな・・・・」
「それに、ヴィラス様と対等に話しているクーアが本当に竜種なんだと改めて思ったんだよ」
「普段は可愛らしくて私達の友人であり仲間だけど、こういう人知を超えた力を使ってる時は思い知らせれるわよね」
「うむ」
「この場に立ち会えた幸運に感謝を、そして竜種のお二方に会えたことにも感謝を」
なんかみんなは俺とヴィラスが話していることに感動しているみたいだ。ディオクスなんて跪いで祈りの仕草をしながら爽やかな顔で涙を流しているし、そんなに感動する事かな!?
「そんな事で感動しないでよ~これから沢山話すんだからいちいちそんな事されちゃったら俺困っちゃうよ」
「あ~今の時代もこういう感じなんだな」
「ヴィラスの時もこんな感じだったの?」
「おう、普段は普通に気安く接してくれるんだけどよ何かで竜の力を使うとこんな感じで崇められたんだよな」
「信仰は力になるけど俺達には関係ない物だもんね~」
「俺達は君臨したり支配する事には全くと言って良いほど興味が無いからな」
信者から少しづつ毎日魔力を集める事によって強大な力を行使することが出来るらしいけど、俺達は元から力を持っているからそんな事しなくても良いし、そもそも信者とか面倒臭い。恐らくだけど、話に聞いた汚染された魔力を作り出した王達はその力を使ったんじゃないかな?王様が国中の国民から信仰の力を受け取って使ったんだと思うけど、それをするにはかなりの魔法技術と才能が要るはず・・・・その才能の使い方を間違ったんだね。
「そうだ、一つ聞きたいことがあったんだがクーアは俺以外に竜種と会った事が無いんだよな?」
「うん、無いよ~」
「星からの知識はどれだけ渡されているんだ?」
「何も無いよ~」
「何も?」
「うん!最初は言葉も分からなかったんだよね~段々と魔法を使えるようになってから世界の理とかは星から学んだけど、歴史とか常識とかは何も知らなーい」
「・・・・」
(ということは、星は知識を渡して魔力を消費するよりも強い龍を作り出すことに集中した訳か)
「最初は大変だったんだよ~言葉も分からないし俺が何なのかも分からないし人間に騙されるし散々だったんだから!」
「そうだったのか、よく頑張ったな。これからは、俺が色々と竜種について教えてやろう」
「ほんとに!?助かるよ~」
思い出したくも無いけど村で本を読んだりウォル達から色々な話を聞いて、この世界の事を学んできたけど星の守護者で、星から知識を受け取っている竜種であるヴィラスから教えて貰えるなんて凄くラッキーだね。いや、俺も竜種なんだけど何でか俺には知識を送ってくれないだよね!どうしてなの!?魔力はもう要らないって!
「積もる話が沢山あるがまずはこの洞窟から出た方が良いだろう。ディオクス」
「はい!!!!!」
ヴィラスから名前を呼ばれたディオクスは洞窟内に響き渡り反響する程大きな返事をする。
「セレルに俺が過ごせる場所はあるか?」
「ミルガンナ様と過ごされたお住まいが残っております」
「そうか、なら話はそこでするとしよう。移動するぞ」
俺は此処でも良いんだけどな~浄化したおかげで洞窟内は煌めくほど綺麗だし清浄な魔力で満ち溢れていて居心地が良いんだよねっだけどヴィラスにとっては長年苦しみながらいた場所だから、あんまり気分が良い場所じゃ無いか。それに家具とかも無いからみんなが休むには適さないもんね
「はーい。それじゃあ水でみんなの事を覆うね」
「いや、道は俺が作ろう」
ここから移動するためにはマグマを通る必要があるので、前と同じようにみんなに水の膜を張ろうとするとそれをヴィラスが止めた。
「まだ仮初の身体に馴染んでないでしょ?大丈夫?」
「あぁ、肩慣らしには丁度良いだろう。なに心配するな」
そういうので俺達は飛んでいくヴィラスの後をついていき入り口まで行くと、ヴィラスはその小さな手をマグマに翳すとまるで意思がある生き物のようにマグマに穴が開いた。
「ここのマグマは全て俺の支配下にあるんだ。暑さも動きも自由自在だから触っても大丈夫だぞ」
「お~すご~い」
「流石はヴィラス様です」
普通なら触ったら一瞬で溶かされてしまうけど、みんなはヴィラスの言葉を信じて一切戸惑うことなく開いた穴の中に入ると、確かに触っても溶けないし暑さも感じない。
「すご~い、不思議~」
「俺達マグマの上に乗っているのか」
「全員乗ったな?それじゃあ行くぞ」
そう言うと穴は閉じられ、上を見ると俺達が通る道を空けるようにマグマが動き乗っているマグマが上に向かって動き始めた。
「お~水の噴水に乗ってるみたい!」
「うむ、さながらマグマの噴水だな」
俺が水を操るようにマグマを操り支配下に置いてあるマグマだから魔力の消費も少ないなんて流石は火を操る竜であるヴィラスだよねっ
あっという間に火口まで昇ってきた俺達は外を見渡すと、空はもう真っ暗で星々が輝いていた。
「ここからの景色はあまり変わらないな」
そう言ってヴィラスは懐かしそうに笑うのだった。
「おはようクーア、よく眠れたかしら?」
「おはようみんな!うん、少し回復できたよっ」
「起きたか、ウォル達には俺が説明しておいたぞ」
「ありがと~」
寝ている間に俺がやったとことの説明は頼んだ通りヴィラスがしてくれたみたいだね。流石は永くから存在する竜種なだけあるよねっ
「俺、どれくらい寝てた?」
「一時間ほどだな」
「ありゅそんなに寝ちゃったのか。ごめんね~」
「いや、クーアは俺達に出来ないことをやって貰ったんだ、感謝はすれど責めるようなことは絶対にしない」
「そうだぞクーア、俺達は頼りっぱなしですまない」
「魔力はしっかり回復できたのかしら?足りて無ければ私達の魔力を使ってちょうだい」
「うむ」
「動けるくらいには回復できたから大丈夫だよ~」
俺を見るみんなの目は喜びと感謝に溢れているが、その中に大きな心配が混ざっている。どうやら寝ちゃったことで相当心配させちゃったみたいだね。元気になったことを伝える為に、俺はウォルの背中から飛び立ち空中で一回転してみせるとみんな安心したみたいだ。
ふ~良かった。みんなを喜ばせるつもりだったのに、心配させちゃったら意味が無いもんね。それに、やっとヴィラスと会えてお祝いだって言うのに俺が雰囲気を壊しちゃ駄目だよっ。そうだヴィラスと言えば
「ヴィラス、その体の調子はどう?何か不便な所とか違和感がある場所があれば直してあげられるよ~」
「普段の体の大きさと差が大きくて少し不思議な感覚だが違和感とかは無いぞ。それと、体を作っている魔力が水属性よりで変な感じだけど嫌な感覚は無いな」
「ごめんね~俺って火属性を持ってないからどうしても水属性によっちゃうんだよね~でも、星の魔力を使ったからそのうち元のヴィラスみたいに火属性になるはずだからそれまで我慢してね」
本当はヴィラスの属性である火属性と風属性の身体にしてあげたかったんだけど、俺には火属性が無いから星の魔力で補うしか無かったんだよね。その代わりに風の魔力を沢山使って水の魔力は抑えめにしたから、俺の魔力でヴィラスの魔力が塗り替えられちゃうことは無いから安心してね。
「あぁ、そんなすまなそうな顔をするな。魔力が溢れていて力も使えるし本来星で眠りに就くはずだったのに、こうやって外の世界を感じられるだけ喜ばしい事だ。本当に感謝する」
「良かった~嫌がられたらどうしようかと思っちゃった」
「はは、そんな事はしないさ」
仮初の身体を用意したのは良いけど、気に入らなかったらどうしようかと思ってたんだよね。笑いながらヴィラスと話してふとみんなの方を見ると、何か眩しく神々しい物を見るかのように少し俺達から離れて並んでいた。
「・・・・みんななにやってるの~?」
「いや、ヴィラス様が本当にいらっしゃると言うことを段々と実感してきてな・・・・」
「それに、ヴィラス様と対等に話しているクーアが本当に竜種なんだと改めて思ったんだよ」
「普段は可愛らしくて私達の友人であり仲間だけど、こういう人知を超えた力を使ってる時は思い知らせれるわよね」
「うむ」
「この場に立ち会えた幸運に感謝を、そして竜種のお二方に会えたことにも感謝を」
なんかみんなは俺とヴィラスが話していることに感動しているみたいだ。ディオクスなんて跪いで祈りの仕草をしながら爽やかな顔で涙を流しているし、そんなに感動する事かな!?
「そんな事で感動しないでよ~これから沢山話すんだからいちいちそんな事されちゃったら俺困っちゃうよ」
「あ~今の時代もこういう感じなんだな」
「ヴィラスの時もこんな感じだったの?」
「おう、普段は普通に気安く接してくれるんだけどよ何かで竜の力を使うとこんな感じで崇められたんだよな」
「信仰は力になるけど俺達には関係ない物だもんね~」
「俺達は君臨したり支配する事には全くと言って良いほど興味が無いからな」
信者から少しづつ毎日魔力を集める事によって強大な力を行使することが出来るらしいけど、俺達は元から力を持っているからそんな事しなくても良いし、そもそも信者とか面倒臭い。恐らくだけど、話に聞いた汚染された魔力を作り出した王達はその力を使ったんじゃないかな?王様が国中の国民から信仰の力を受け取って使ったんだと思うけど、それをするにはかなりの魔法技術と才能が要るはず・・・・その才能の使い方を間違ったんだね。
「そうだ、一つ聞きたいことがあったんだがクーアは俺以外に竜種と会った事が無いんだよな?」
「うん、無いよ~」
「星からの知識はどれだけ渡されているんだ?」
「何も無いよ~」
「何も?」
「うん!最初は言葉も分からなかったんだよね~段々と魔法を使えるようになってから世界の理とかは星から学んだけど、歴史とか常識とかは何も知らなーい」
「・・・・」
(ということは、星は知識を渡して魔力を消費するよりも強い龍を作り出すことに集中した訳か)
「最初は大変だったんだよ~言葉も分からないし俺が何なのかも分からないし人間に騙されるし散々だったんだから!」
「そうだったのか、よく頑張ったな。これからは、俺が色々と竜種について教えてやろう」
「ほんとに!?助かるよ~」
思い出したくも無いけど村で本を読んだりウォル達から色々な話を聞いて、この世界の事を学んできたけど星の守護者で、星から知識を受け取っている竜種であるヴィラスから教えて貰えるなんて凄くラッキーだね。いや、俺も竜種なんだけど何でか俺には知識を送ってくれないだよね!どうしてなの!?魔力はもう要らないって!
「積もる話が沢山あるがまずはこの洞窟から出た方が良いだろう。ディオクス」
「はい!!!!!」
ヴィラスから名前を呼ばれたディオクスは洞窟内に響き渡り反響する程大きな返事をする。
「セレルに俺が過ごせる場所はあるか?」
「ミルガンナ様と過ごされたお住まいが残っております」
「そうか、なら話はそこでするとしよう。移動するぞ」
俺は此処でも良いんだけどな~浄化したおかげで洞窟内は煌めくほど綺麗だし清浄な魔力で満ち溢れていて居心地が良いんだよねっだけどヴィラスにとっては長年苦しみながらいた場所だから、あんまり気分が良い場所じゃ無いか。それに家具とかも無いからみんなが休むには適さないもんね
「はーい。それじゃあ水でみんなの事を覆うね」
「いや、道は俺が作ろう」
ここから移動するためにはマグマを通る必要があるので、前と同じようにみんなに水の膜を張ろうとするとそれをヴィラスが止めた。
「まだ仮初の身体に馴染んでないでしょ?大丈夫?」
「あぁ、肩慣らしには丁度良いだろう。なに心配するな」
そういうので俺達は飛んでいくヴィラスの後をついていき入り口まで行くと、ヴィラスはその小さな手をマグマに翳すとまるで意思がある生き物のようにマグマに穴が開いた。
「ここのマグマは全て俺の支配下にあるんだ。暑さも動きも自由自在だから触っても大丈夫だぞ」
「お~すご~い」
「流石はヴィラス様です」
普通なら触ったら一瞬で溶かされてしまうけど、みんなはヴィラスの言葉を信じて一切戸惑うことなく開いた穴の中に入ると、確かに触っても溶けないし暑さも感じない。
「すご~い、不思議~」
「俺達マグマの上に乗っているのか」
「全員乗ったな?それじゃあ行くぞ」
そう言うと穴は閉じられ、上を見ると俺達が通る道を空けるようにマグマが動き乗っているマグマが上に向かって動き始めた。
「お~水の噴水に乗ってるみたい!」
「うむ、さながらマグマの噴水だな」
俺が水を操るようにマグマを操り支配下に置いてあるマグマだから魔力の消費も少ないなんて流石は火を操る竜であるヴィラスだよねっ
あっという間に火口まで昇ってきた俺達は外を見渡すと、空はもう真っ暗で星々が輝いていた。
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