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皇国復活編
俺、ヴィラスを見つけたよ!
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清らかで澄んでいる魔力を取り入れて、気分が上がって体調も回復した俺の前では炎の大地なんてへっちゃらだよ!それにこっちにはこの山を知り尽くしたディオクスと火の対処ならお手の物のアルベルドが居るんだからねっ!こんな風に凸凹して、大きな窪みが沢山ある大地だとしても
「流石にあの大地を越えたから慣れたな」
「だな」
「魔物が出ない分いくらか楽だが・・・・」
「そうだね~」
俺達は燃え盛る大地を走りながら頂上を目指しているが、魔物は出ないし突然噴き上がる炎に気を付ければ怪我する心配は無い。この調子ならすぐに頂上へ辿り着けるかも!
「ん?今大地が揺れたがいつもと違うような」
「皆さんお気を付けください、火が落ちてきます」
「火が降ってくるとは一体・・・・」
「きゃ」
「うお」
「おっと」
シャールクが地面の揺れを感じ頭を傾げていると、ディオクスは頂上を睨んだ瞬間立っていられない程の揺れが俺達に襲い掛かった。何だ何だと周りを見渡すと、俺達が目指している頂上から大きな炎の柱が現れていた。
「噴火か!?」
「ヴィレン山脈は活火山だけど、まさかこのタイミングで!?」
「逃げないと不味いんじゃないか?」
「ふむ、俺も初めて見るな」
「皆様落ち着いてください。噴火のように見えますが、噴火では無く溜まりに溜まった火の魔力が火口から噴出しているだけです」
「それって大分不味くないかしら!?」
「セレルの町に影響は無いのか?直ぐに避難を・・・・」
「ここ数年間よくある事なので、セレルに危険が無い事は分かっています。それより危険なのは私達の方です。上を見て下さい」
「上?」
「あれは・・・・岩か!」
「ッ」
みんなディオクスに言われた通り上を見上げると、炎が噴き上がったことによって打ち上げられた燃え盛る岩達が今にも俺達を潰そうと振ってきている。視認した瞬間シャールクは弓を構え魔力を籠め始めたが、落ちてくる岩が速すぎる。この時間じゃあの岩を砕く程の魔法を発動することは無理だね。もっと速くから構えてれば十分壊させただろうけど、今回は俺があの岩を壊しちゃおうか!
俺は岩を砕くために水の魔力を手に集め、高威力の水の放水で岩を砕こうとするとディオクスが背中に背負っていた大剣を構え一瞬で魔力を籠めて、岩に向かって振りかぶると圧縮した風の刃が複数飛んでいきあっという間に岩を両断してしまった。その刃は岩を両断した後雲を斬り裂く程高く飛んでいく。そして小さくなった岩達を続いたウォルが同じように風の刃を飛ばし完全に消し去ってしまった
「凄い・・・・」
「流石はアルベルドのお父上だな」
「あの一瞬であれだけの威力を籠められるとは・・・・」
「ディオクスさんも凄いけどアルベルドも凄いわね」
「お~凄い~二人共風の刃が空まで行っちゃった」
あの一瞬であそこまでの威力を出せるなんて凄いよね~流石騎士団の副団長とセレルの戦士長だね!二人共、形と大きさは違うけれど剣を使うし魔法だって似ているって流石親子だね。
「・・・・変わっていないなアルベルド。力を籠めすぎている」
「・・・・それは父さんも同じだろう。あそこまでの威力は要らなかったはずだ」
「その悪癖は治した方が良いと言っただろ」
「それは父さんもだろ」
「もしかして・・・・ディオクスさんもアルベルドと同じで」
「うむ、俺のこの癖は父さん譲りだ」
「俺の所為のように言うんじゃない。治そうとしたが途中で居なくなったのはお前だ。それにガルダルは魔力を操るのに長けているだろ」
「別に不便では無いからな」
あら~そんな所も似ているんだね。何だか知れば知る程二親子なんだって実感するよ。みんなもその事を聞いて口元を緩めてるし、ディオクスとアルベルドは淡々と言い合っているのがなんだか面白い。
「はぁ、まぁ良い。この噴火は一度起きると何度か起きる。常に揺れと上空にはお気を付けください」
「ふむ・・・・」
「分かったわ」
「何時でも対処できるように準備しておこう」
「この噴火に慣れているようでしたが、セレルには本当に被害が出ないのですか?」
「はい、何度も経験しましたがあの岩達が落ちてくるのはこの頂上付近のみなのです」
「あ~それでこんなにボコボコして岩だらけなんだね」
「その通りです」
凸凹してたり岩が多いなとは思ってたけどあれが原因なのか~
「あれは複数回起きますので、止んでいる今のうちに頂上まで駆け上がりましょう」
「分かったわ」
「了解」
「うむ」
あんなのが何回も落ちてきたら、みんなの魔力が切れちゃうよ!早く頂上に行こう!俺達はディオクスに言われた通り、歩みを早め登っていく。頂上に着くまでの間に三回も燃え盛る降ってくる岩に襲われたが一回目はシャールク、二回目はウォルとレイランの合わせ技、三回目は俺の水で何とか凌いで、到着した頂上は、水の膜が無ければ全身を大火傷する程の熱気が俺達に襲い掛かっていた。
「凄い熱気だな・・・・流石は火口ということか」
「クーアの魔法が無ければ全員死んでるぞ」
「凄い火の魔力ね・・・・クーアの力を借りなくても魔力が目に見えるわ」
「私もここまで来たことはありませんが、こうなっていたのですね」
「凄い魔力だけど~・・・・」
みんなが言う通り火口付近には大量の火の魔力が渦巻いていて、人間が近寄れるような環境じゃない。水の龍である俺も近くに居るだけで凄く気持ち悪い・・・・だけど、我慢しなきゃ!
「クーア、体調は大丈夫か?ここまで火の魔力が多いと辛いだろう?」
「う・・・・ん、大丈夫。ありがとうウォル」
「流石にクーアでもこの環境は辛いわよね。ウォル、水の魔力を一緒にクーアに送るわよ」
「あぁ、その方が良いだろう」
「う~ん・・・・ありがとう少しはマシになったよ」
「魔力だけはあるからな。役に立てて良かった」
ウォルとレイランに水の魔力を分けて貰ってふらつく体を、シャールクに抱っこして貰い俺は自分のやるべき事をやらないとね。
汚染された魔力がここから噴き出しているなら、この先にヴィラスが居るはず!
集中して火口から溢れる火の魔力とマグマの先を探るように、探知をかけていく。あまりのも魔力が多すぎて探知が弾かれて、ただ探すだけでもどんどん魔力を持って行かれていくが、俺の魔力量を舐めないでね!いくら調子が悪くてもこれぐらい、平気なんだから!!
「クーア・・・・」
「冷や汗が出てるわね」
「こんな苦しそうなクーアを見るのは初めてだ・・・・何かしてやれれば良いんだが・・・・」
「水龍様・・・・」
みんな心配してくれてありがとうね。でも、この先に何があるか分からないから出来るだけみんなには魔力を温存しておいて欲しいんだ。
見つからない・・・・もっと奥・・・・もっと先に・・・・居ない。どうして見つからないの?必ず居るはずなのに、マグマの中にはヴィラスの魔力を確かに感じるのにヴィラスが見つからないよ・・・・
ヴィラスの魔力を追っているのに姿形も見つからない。どうしてなの?絶対に居るはずなのに・・・・諦めちゃ駄目よく考えるんだ。この山にヴィラスを連れてきて隠したのは一体誰?なんでこの山に埋めたんだ?それは人々に汚染された魔力の被害が行かないようにエルディランが隠したんだよね。きっと汚染された魔力を隔離するために強い魔法を使ってるはず。エルディランがヴィラスを隠したんだから、ヴィラスの魔力を追いかけるんじゃなくて追いかけるべきなのはエルディランの魔力だ!
どこ、どこ?ヴィラスの魔力が強すぎて魔力の気配がかき消されちゃう。集中、集中するんだ。
俺は人型を保つのを止めて本来の龍の姿に戻り、少しでも集中出来るように浮き上がり体を丸めただ探知の魔法だけに専念する。
必ずあるはず・・・・あれ今エルディランの魔力が一瞬強く感じた。どこだ?・・・奥、もっとこの炎の先・・・・そこだ!
「見つけた!!!」
「本当か!」
「凄いわ!」
「ヴィラス様が本当に・・・・」
「もう、エルディランは上手く隠し過ぎだよっ」
「それでヴィラス様は何処に?」
「それはね、このマグマの奥底だよ!」
もういくら人間を守るためだからって上手に隠し過ぎだよ。は~これでようやく会いに行けるね。今すぐ行くから待っててね、ヴィラス!
「流石にあの大地を越えたから慣れたな」
「だな」
「魔物が出ない分いくらか楽だが・・・・」
「そうだね~」
俺達は燃え盛る大地を走りながら頂上を目指しているが、魔物は出ないし突然噴き上がる炎に気を付ければ怪我する心配は無い。この調子ならすぐに頂上へ辿り着けるかも!
「ん?今大地が揺れたがいつもと違うような」
「皆さんお気を付けください、火が落ちてきます」
「火が降ってくるとは一体・・・・」
「きゃ」
「うお」
「おっと」
シャールクが地面の揺れを感じ頭を傾げていると、ディオクスは頂上を睨んだ瞬間立っていられない程の揺れが俺達に襲い掛かった。何だ何だと周りを見渡すと、俺達が目指している頂上から大きな炎の柱が現れていた。
「噴火か!?」
「ヴィレン山脈は活火山だけど、まさかこのタイミングで!?」
「逃げないと不味いんじゃないか?」
「ふむ、俺も初めて見るな」
「皆様落ち着いてください。噴火のように見えますが、噴火では無く溜まりに溜まった火の魔力が火口から噴出しているだけです」
「それって大分不味くないかしら!?」
「セレルの町に影響は無いのか?直ぐに避難を・・・・」
「ここ数年間よくある事なので、セレルに危険が無い事は分かっています。それより危険なのは私達の方です。上を見て下さい」
「上?」
「あれは・・・・岩か!」
「ッ」
みんなディオクスに言われた通り上を見上げると、炎が噴き上がったことによって打ち上げられた燃え盛る岩達が今にも俺達を潰そうと振ってきている。視認した瞬間シャールクは弓を構え魔力を籠め始めたが、落ちてくる岩が速すぎる。この時間じゃあの岩を砕く程の魔法を発動することは無理だね。もっと速くから構えてれば十分壊させただろうけど、今回は俺があの岩を壊しちゃおうか!
俺は岩を砕くために水の魔力を手に集め、高威力の水の放水で岩を砕こうとするとディオクスが背中に背負っていた大剣を構え一瞬で魔力を籠めて、岩に向かって振りかぶると圧縮した風の刃が複数飛んでいきあっという間に岩を両断してしまった。その刃は岩を両断した後雲を斬り裂く程高く飛んでいく。そして小さくなった岩達を続いたウォルが同じように風の刃を飛ばし完全に消し去ってしまった
「凄い・・・・」
「流石はアルベルドのお父上だな」
「あの一瞬であれだけの威力を籠められるとは・・・・」
「ディオクスさんも凄いけどアルベルドも凄いわね」
「お~凄い~二人共風の刃が空まで行っちゃった」
あの一瞬であそこまでの威力を出せるなんて凄いよね~流石騎士団の副団長とセレルの戦士長だね!二人共、形と大きさは違うけれど剣を使うし魔法だって似ているって流石親子だね。
「・・・・変わっていないなアルベルド。力を籠めすぎている」
「・・・・それは父さんも同じだろう。あそこまでの威力は要らなかったはずだ」
「その悪癖は治した方が良いと言っただろ」
「それは父さんもだろ」
「もしかして・・・・ディオクスさんもアルベルドと同じで」
「うむ、俺のこの癖は父さん譲りだ」
「俺の所為のように言うんじゃない。治そうとしたが途中で居なくなったのはお前だ。それにガルダルは魔力を操るのに長けているだろ」
「別に不便では無いからな」
あら~そんな所も似ているんだね。何だか知れば知る程二親子なんだって実感するよ。みんなもその事を聞いて口元を緩めてるし、ディオクスとアルベルドは淡々と言い合っているのがなんだか面白い。
「はぁ、まぁ良い。この噴火は一度起きると何度か起きる。常に揺れと上空にはお気を付けください」
「ふむ・・・・」
「分かったわ」
「何時でも対処できるように準備しておこう」
「この噴火に慣れているようでしたが、セレルには本当に被害が出ないのですか?」
「はい、何度も経験しましたがあの岩達が落ちてくるのはこの頂上付近のみなのです」
「あ~それでこんなにボコボコして岩だらけなんだね」
「その通りです」
凸凹してたり岩が多いなとは思ってたけどあれが原因なのか~
「あれは複数回起きますので、止んでいる今のうちに頂上まで駆け上がりましょう」
「分かったわ」
「了解」
「うむ」
あんなのが何回も落ちてきたら、みんなの魔力が切れちゃうよ!早く頂上に行こう!俺達はディオクスに言われた通り、歩みを早め登っていく。頂上に着くまでの間に三回も燃え盛る降ってくる岩に襲われたが一回目はシャールク、二回目はウォルとレイランの合わせ技、三回目は俺の水で何とか凌いで、到着した頂上は、水の膜が無ければ全身を大火傷する程の熱気が俺達に襲い掛かっていた。
「凄い熱気だな・・・・流石は火口ということか」
「クーアの魔法が無ければ全員死んでるぞ」
「凄い火の魔力ね・・・・クーアの力を借りなくても魔力が目に見えるわ」
「私もここまで来たことはありませんが、こうなっていたのですね」
「凄い魔力だけど~・・・・」
みんなが言う通り火口付近には大量の火の魔力が渦巻いていて、人間が近寄れるような環境じゃない。水の龍である俺も近くに居るだけで凄く気持ち悪い・・・・だけど、我慢しなきゃ!
「クーア、体調は大丈夫か?ここまで火の魔力が多いと辛いだろう?」
「う・・・・ん、大丈夫。ありがとうウォル」
「流石にクーアでもこの環境は辛いわよね。ウォル、水の魔力を一緒にクーアに送るわよ」
「あぁ、その方が良いだろう」
「う~ん・・・・ありがとう少しはマシになったよ」
「魔力だけはあるからな。役に立てて良かった」
ウォルとレイランに水の魔力を分けて貰ってふらつく体を、シャールクに抱っこして貰い俺は自分のやるべき事をやらないとね。
汚染された魔力がここから噴き出しているなら、この先にヴィラスが居るはず!
集中して火口から溢れる火の魔力とマグマの先を探るように、探知をかけていく。あまりのも魔力が多すぎて探知が弾かれて、ただ探すだけでもどんどん魔力を持って行かれていくが、俺の魔力量を舐めないでね!いくら調子が悪くてもこれぐらい、平気なんだから!!
「クーア・・・・」
「冷や汗が出てるわね」
「こんな苦しそうなクーアを見るのは初めてだ・・・・何かしてやれれば良いんだが・・・・」
「水龍様・・・・」
みんな心配してくれてありがとうね。でも、この先に何があるか分からないから出来るだけみんなには魔力を温存しておいて欲しいんだ。
見つからない・・・・もっと奥・・・・もっと先に・・・・居ない。どうして見つからないの?必ず居るはずなのに、マグマの中にはヴィラスの魔力を確かに感じるのにヴィラスが見つからないよ・・・・
ヴィラスの魔力を追っているのに姿形も見つからない。どうしてなの?絶対に居るはずなのに・・・・諦めちゃ駄目よく考えるんだ。この山にヴィラスを連れてきて隠したのは一体誰?なんでこの山に埋めたんだ?それは人々に汚染された魔力の被害が行かないようにエルディランが隠したんだよね。きっと汚染された魔力を隔離するために強い魔法を使ってるはず。エルディランがヴィラスを隠したんだから、ヴィラスの魔力を追いかけるんじゃなくて追いかけるべきなのはエルディランの魔力だ!
どこ、どこ?ヴィラスの魔力が強すぎて魔力の気配がかき消されちゃう。集中、集中するんだ。
俺は人型を保つのを止めて本来の龍の姿に戻り、少しでも集中出来るように浮き上がり体を丸めただ探知の魔法だけに専念する。
必ずあるはず・・・・あれ今エルディランの魔力が一瞬強く感じた。どこだ?・・・奥、もっとこの炎の先・・・・そこだ!
「見つけた!!!」
「本当か!」
「凄いわ!」
「ヴィラス様が本当に・・・・」
「もう、エルディランは上手く隠し過ぎだよっ」
「それでヴィラス様は何処に?」
「それはね、このマグマの奥底だよ!」
もういくら人間を守るためだからって上手に隠し過ぎだよ。は~これでようやく会いに行けるね。今すぐ行くから待っててね、ヴィラス!
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