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皇国復活編
俺、ヴィラスに会いに行くよ!
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うんしょうんしょ、登るのって大変だね~飛んでも良いんだけど、みんなと一緒に体験したいから俺は歩くよ!む~茂みで先が見えない・・・・よいしょっと、リスさん小鳥さん驚かしてごめんね。沢山の生き物がこの山で生活しているんだね。
「クーア、大丈夫か?」
「うん、平気だよ!こう見えて体力あるからねっ」
「水龍クーア様よろしければ、私がお運びしましょうか?」
「ううん、みんなと一緒に歩きたいからこのままで良いよ」
「そうですか・・・・」
「辛くなったら俺の上に乗れよ」
「は~い」
獣の姿をしているシャールクは凸凹した大地も楽々登っているし、岩で作られた崖もすいすいと進めている。確かに、この山を登るなら獣の姿になった方が楽だろうね。
「ふむ。聖域から先は来たことが無かったがこんな風に険しくなっていたのか・・・・」
「これが本来の山の姿なのだ。聖域から手前はヴィラス様のお心遣いによって人が生活しやすいように整えられている。セレルも元はこの山の一部だったが、人の生活する場が必要だと作ってくださったものだぞ」
「ふむ、そうだったのか」
「山そのものがヴィラス様によって作られたって伝説もありますよね」
ウォルが思い出したかのように言う。そんな話が有るんだ~竜種ならそれぐらいは出来ると思うけど。
「それは事実だぞ」
「え」
「そうなのか!?」
「アルベルド、知ってたのか」
アルベルドは当然のことだろという態度だけど、他の三人の様子を見るからに教えて無かったみたい。確かに竜種ならこれぐらいの山が作れても不思議じゃないと思うけど、ヴィラスは風と火の竜なのによくこんなに豊かな森が作れたよね。
「ちょっと知ってたなら教えてくれても良かったじゃない」
「聞かれたことが無かったからな。それに、白風の一族では子供ですら知っている事だ」
「竜種なら山ぐらい作れても可笑しく無いけど、土属性が必要なのにどうやったの?」
「この山脈はエルディラン様とヴィラス様の共同作業によって作られた山なのです。大地の下地はエルディラン様が作り、植物の保護はヴィラス様がという風に」
「なるほど~」
つまりこの大地には竜種の魔力が大量にある訳か。死んでいるか死にかけているヴィラスが、どうやって山全体やその周りに広がる大地の魔力を操っているのか疑問だったけど元々自分の力だったなら、後から大地の魔力を操るなんて容易いことだろうね。
「お二人の力によって作られた山脈だったのか」
「はぁそういう大事な歴史って簡単に風化してしまうのよね・・・・これも王都の歴史家に伝えておかないと」
「文字も統一した所為で民族が持っていた特有の文字も廃れてしまったからな」
「国が荒れ生きるのに必死で歴史を残すことが難しかったからな。日々魔物と戦い、荒れていく大地を阻止しようと当時の方々は最善を尽くしたが、現実は我らに牙を剝き他国からも侵略者が来たりと激動の時代だと聞いている」
「民の数もだいぶ減ってきているからな」
「だが、この状況を打開できるチャンスを手に入れたんだ。我々は決して失敗する訳にはいかない」
「うむ」
「そうね」
「我ら白風の一族も協力させて頂きます」
そうだね~忙しいと昔のことなんか忘れちゃうよね。俺も村で生活してた時のことなんか忘れちゃったよ。過去を振り返るより、今は未来を見て後から過去のことを残せば良いよね!それに過去のことを知っている竜に今から会いに行くんだから、知りたい事は何だって知れると思うよ!
未来のことを考えながら先を進んでいると、先からこの山にはそぐわない嫌な魔力が・・・・
「この先に凄く嫌な魔力があるね」
「嫌な魔力?」
「クーアが嫌がるってことは汚染された魔力か」
「この山に汚染された魔力だと?」
「つーことは魔物が出てくるかもな、警戒しておくぜ」
今まで二番目に気持ち良い魔力でウキウキしてたのに・・・・この山に汚染された魔力は似合わないよ。早く浄化して綺麗な山に戻さないとね!
「シャールク殿警戒は不要です」
「でも、汚染された魔力があるなら・・・・」
「大地への浸食はありますが、長年この先で魔物が出現したことがありませんので大丈夫です」
「は?魔物が現れない?」
「どういう事かしら、この大地が竜種様によって作られたことが原因なのかしら?」
「この先に行けば、その理由が分かると思います」
ディオクスはそう言い、先を進んで行く。みんなは不思議そうにしながらもディオクスの後ろを付いていくと、汚染された魔力が近くなっていくのにつれて火の魔力も比べ物にならない程強くなっているね・・・・茂みと森を抜けた先には山の中とは思えない景色が広がっていた。
「燃えてる!?」
「これは・・・・セレルを取り巻く大地と同じだ」
「どうなってんだ・・・・てかこの大地じゃこの姿は無理だな。変えてくるぜ」
シャールクは一瞬で姿を変え戻ってくるとディオクスは神妙な顔をしながら説明をしてくれた。
「元々この地点から火口までは植物は無く地面と岩だけの場所だったのですが、六年程前から大地が廃れ汚染された魔力が噴き出すようになったのです。それと同時に大地から火が吹くようになりこの様でして・・・・」
「まるで他の大地と同じ状況だな」
「ふむ・・・・この山はヴィラス様の加護によって守られているはずだ。なのに何故こんなことに」
「汚染された魔力が原因で加護が弱まったとか?」
「分からないわね」
「我々も何度か調査をしたのですが、燃え始めた原因が分からず・・・・汚染された魔力は恐らくヴィラス様が原因だというのは分かっているのですが」
六年前からこの状況ってことだよね?ちょっと聞きたいことがあるな。
「ねぇねぇディオクス。汚染された魔力が先に出現したんだよね?」
「はい、そうです。巡回している者が汚染された大地を見つけ、その三日後に突如炎が現れました」
「じゃあ、汚染された魔力が出てる範囲って広がってる?」
「年々少しずつですが広がっています」
「それに伴って炎も強くなってるんだよね?」
「えぇそうですが・・・・それがどうかなされたのでしょうか?」
「じゃあ、ヴィラスがやってるみたいだね」
ディオクスの話で確信したけどこの炎は確実にヴィラスのが操ってるね。
「え!?」
「!」
「それはどういことでしょうか!?」
「クーア、説明してくれるか?」
「えっとね。セレルに来る前から考えてたんだけど、この炎は大地に宿ってしまった汚染された魔力を浄化するために発生しているんだよ」
「火属性じゃ汚染された魔力を浄化できないはずじゃ」
「普通の魔力なら無理だけど竜種の魔力を使えば出来るよ。ここら周辺の大地が荒れてしまったのは、ヴィラスに宿ってる大量の汚染された魔力が地中に流れ込んじゃったからだね。その汚染された魔力を消そうとヴィラスが炎を発生させてるんだよ」
「じゃあ、あの炎の大地はヴィラス様によって作られたのね!?」
「うん。でも、炎の大地は昔からあるみたいだから生きている間にそういう魔法を掛けたのか、今も魔法を使っているのかどっちか分からなかったんだよね。だけど、新たに発生した場所に新たな魔法が発動したってことは確実にヴィラスが操ってるね」
「それじゃあ、ヴィラス様はまだ!」
「うん、体がどうなってるか分からないけど魂は生きているね。だけど、今まで維持できていた場所に汚染が現れたってことは限界が近いみたい。急ごう!」
「えぇ!」
「分かった!」
「ヴィラス様すぐに参ります!」
周囲に発生してる炎には確かな意思を感じる。これは自然発生した炎じゃないし大地が浄化するために自動で作用した結果じゃない。誰かが意思を持って発動した魔法だ。その魔力は地中の奥深くから感じるけど、色々な魔力が乱れていて詳しい場所までは分からないけど、これで一歩近づいたね!
俺達はヴィラスが安置されているかもしれないと言われている火口へ向かって、燃え盛る大地へと走り出しだ。燃え盛る大地は嫌になる程経験したんだから、これくらいじゃ俺達は怯まないぞ!みんなに水の膜を張って火口へ急ごう!!
「クーア、大丈夫か?」
「うん、平気だよ!こう見えて体力あるからねっ」
「水龍クーア様よろしければ、私がお運びしましょうか?」
「ううん、みんなと一緒に歩きたいからこのままで良いよ」
「そうですか・・・・」
「辛くなったら俺の上に乗れよ」
「は~い」
獣の姿をしているシャールクは凸凹した大地も楽々登っているし、岩で作られた崖もすいすいと進めている。確かに、この山を登るなら獣の姿になった方が楽だろうね。
「ふむ。聖域から先は来たことが無かったがこんな風に険しくなっていたのか・・・・」
「これが本来の山の姿なのだ。聖域から手前はヴィラス様のお心遣いによって人が生活しやすいように整えられている。セレルも元はこの山の一部だったが、人の生活する場が必要だと作ってくださったものだぞ」
「ふむ、そうだったのか」
「山そのものがヴィラス様によって作られたって伝説もありますよね」
ウォルが思い出したかのように言う。そんな話が有るんだ~竜種ならそれぐらいは出来ると思うけど。
「それは事実だぞ」
「え」
「そうなのか!?」
「アルベルド、知ってたのか」
アルベルドは当然のことだろという態度だけど、他の三人の様子を見るからに教えて無かったみたい。確かに竜種ならこれぐらいの山が作れても不思議じゃないと思うけど、ヴィラスは風と火の竜なのによくこんなに豊かな森が作れたよね。
「ちょっと知ってたなら教えてくれても良かったじゃない」
「聞かれたことが無かったからな。それに、白風の一族では子供ですら知っている事だ」
「竜種なら山ぐらい作れても可笑しく無いけど、土属性が必要なのにどうやったの?」
「この山脈はエルディラン様とヴィラス様の共同作業によって作られた山なのです。大地の下地はエルディラン様が作り、植物の保護はヴィラス様がという風に」
「なるほど~」
つまりこの大地には竜種の魔力が大量にある訳か。死んでいるか死にかけているヴィラスが、どうやって山全体やその周りに広がる大地の魔力を操っているのか疑問だったけど元々自分の力だったなら、後から大地の魔力を操るなんて容易いことだろうね。
「お二人の力によって作られた山脈だったのか」
「はぁそういう大事な歴史って簡単に風化してしまうのよね・・・・これも王都の歴史家に伝えておかないと」
「文字も統一した所為で民族が持っていた特有の文字も廃れてしまったからな」
「国が荒れ生きるのに必死で歴史を残すことが難しかったからな。日々魔物と戦い、荒れていく大地を阻止しようと当時の方々は最善を尽くしたが、現実は我らに牙を剝き他国からも侵略者が来たりと激動の時代だと聞いている」
「民の数もだいぶ減ってきているからな」
「だが、この状況を打開できるチャンスを手に入れたんだ。我々は決して失敗する訳にはいかない」
「うむ」
「そうね」
「我ら白風の一族も協力させて頂きます」
そうだね~忙しいと昔のことなんか忘れちゃうよね。俺も村で生活してた時のことなんか忘れちゃったよ。過去を振り返るより、今は未来を見て後から過去のことを残せば良いよね!それに過去のことを知っている竜に今から会いに行くんだから、知りたい事は何だって知れると思うよ!
未来のことを考えながら先を進んでいると、先からこの山にはそぐわない嫌な魔力が・・・・
「この先に凄く嫌な魔力があるね」
「嫌な魔力?」
「クーアが嫌がるってことは汚染された魔力か」
「この山に汚染された魔力だと?」
「つーことは魔物が出てくるかもな、警戒しておくぜ」
今まで二番目に気持ち良い魔力でウキウキしてたのに・・・・この山に汚染された魔力は似合わないよ。早く浄化して綺麗な山に戻さないとね!
「シャールク殿警戒は不要です」
「でも、汚染された魔力があるなら・・・・」
「大地への浸食はありますが、長年この先で魔物が出現したことがありませんので大丈夫です」
「は?魔物が現れない?」
「どういう事かしら、この大地が竜種様によって作られたことが原因なのかしら?」
「この先に行けば、その理由が分かると思います」
ディオクスはそう言い、先を進んで行く。みんなは不思議そうにしながらもディオクスの後ろを付いていくと、汚染された魔力が近くなっていくのにつれて火の魔力も比べ物にならない程強くなっているね・・・・茂みと森を抜けた先には山の中とは思えない景色が広がっていた。
「燃えてる!?」
「これは・・・・セレルを取り巻く大地と同じだ」
「どうなってんだ・・・・てかこの大地じゃこの姿は無理だな。変えてくるぜ」
シャールクは一瞬で姿を変え戻ってくるとディオクスは神妙な顔をしながら説明をしてくれた。
「元々この地点から火口までは植物は無く地面と岩だけの場所だったのですが、六年程前から大地が廃れ汚染された魔力が噴き出すようになったのです。それと同時に大地から火が吹くようになりこの様でして・・・・」
「まるで他の大地と同じ状況だな」
「ふむ・・・・この山はヴィラス様の加護によって守られているはずだ。なのに何故こんなことに」
「汚染された魔力が原因で加護が弱まったとか?」
「分からないわね」
「我々も何度か調査をしたのですが、燃え始めた原因が分からず・・・・汚染された魔力は恐らくヴィラス様が原因だというのは分かっているのですが」
六年前からこの状況ってことだよね?ちょっと聞きたいことがあるな。
「ねぇねぇディオクス。汚染された魔力が先に出現したんだよね?」
「はい、そうです。巡回している者が汚染された大地を見つけ、その三日後に突如炎が現れました」
「じゃあ、汚染された魔力が出てる範囲って広がってる?」
「年々少しずつですが広がっています」
「それに伴って炎も強くなってるんだよね?」
「えぇそうですが・・・・それがどうかなされたのでしょうか?」
「じゃあ、ヴィラスがやってるみたいだね」
ディオクスの話で確信したけどこの炎は確実にヴィラスのが操ってるね。
「え!?」
「!」
「それはどういことでしょうか!?」
「クーア、説明してくれるか?」
「えっとね。セレルに来る前から考えてたんだけど、この炎は大地に宿ってしまった汚染された魔力を浄化するために発生しているんだよ」
「火属性じゃ汚染された魔力を浄化できないはずじゃ」
「普通の魔力なら無理だけど竜種の魔力を使えば出来るよ。ここら周辺の大地が荒れてしまったのは、ヴィラスに宿ってる大量の汚染された魔力が地中に流れ込んじゃったからだね。その汚染された魔力を消そうとヴィラスが炎を発生させてるんだよ」
「じゃあ、あの炎の大地はヴィラス様によって作られたのね!?」
「うん。でも、炎の大地は昔からあるみたいだから生きている間にそういう魔法を掛けたのか、今も魔法を使っているのかどっちか分からなかったんだよね。だけど、新たに発生した場所に新たな魔法が発動したってことは確実にヴィラスが操ってるね」
「それじゃあ、ヴィラス様はまだ!」
「うん、体がどうなってるか分からないけど魂は生きているね。だけど、今まで維持できていた場所に汚染が現れたってことは限界が近いみたい。急ごう!」
「えぇ!」
「分かった!」
「ヴィラス様すぐに参ります!」
周囲に発生してる炎には確かな意思を感じる。これは自然発生した炎じゃないし大地が浄化するために自動で作用した結果じゃない。誰かが意思を持って発動した魔法だ。その魔力は地中の奥深くから感じるけど、色々な魔力が乱れていて詳しい場所までは分からないけど、これで一歩近づいたね!
俺達はヴィラスが安置されているかもしれないと言われている火口へ向かって、燃え盛る大地へと走り出しだ。燃え盛る大地は嫌になる程経験したんだから、これくらいじゃ俺達は怯まないぞ!みんなに水の膜を張って火口へ急ごう!!
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