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皇国復活編
俺、ネリアの町を見て周るよ!3
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「ね~ね~一番珍しい獣人ってなんなの~?」
「なかなか難しい質問だな~希少性で言うと俺達サイも珍しいし獅子や虎も同じくらい珍しいな。と言っても会えるのが奇跡と言う程でもないしな~皇都に行けばある程度は居るし、サイドにはサイ獣人は沢山いるしな」
確かシャールクの家族は、お母さんとシャールクだけが豹で他は全員虎獣人だったんだよね。町で獅子獣人とは会ってるから珍しいって言う感じはしないな~
「例えば、モグラの獣人が居るんだが数は居るけど地上に出てくることが少ないから珍しいとか色々な珍しいが有るんだよな」
「ほうほう、一概には言えないのか~」
「そうだな~あ、この国では絶対に会えない獣人は居るな」
「そんな獣人が居るの?」
「おう、海の獣人だな!」
「海って確か沢山水があって色んな生き物が水の中に住んでるんだよね?」
「あぁ聞いた所によると沢山ある水はしょっぱくて飲めないらしいがな。水があるのに飲めないなんて勿体ないよな」
コーネスの言う通り、水なのに飲めないって一体どうなってるんだろう?水は命を育む物なのに、生き物の糧になれない水はどんな役目を持っているんだろう?
「その海ってところに獣人が居るの?」
「おう!海に居る生き物の獣人が居るらしいぜ。その獣人達は海を生活の場にしているから滅多に地上に上がってこないし、地上に上がってきたとしても長い間水から出てしまうと死んじゃうらしいんだよ。だから、砂漠や枯れた大地だらけのこの国には居ないし来ることも無いんだ。だから、絶対にこの国では見れないな」
「そうなんだ~水の中はとても楽しくて居心地が良いけど長い間地上に出れないなんて不便そうだよね~」
「海の中はそれを補っても余りあるぐらい快適で資源が沢山あるのかもしれないぜ」
「ほうほう~行ってみたいな~」
今はこの国を復活させ、守護竜達を見つけ出すことに集中しないといけないから海に行くことは出来ないけどすべてが終わって色々落ち着いたらウォル達とみんなで行った事が無いような場所に行きたいな~あ、でも守護竜のように常にこの国を守るような役目を持たず自由な俺とは違ってみんなは仕事があるから難しいかも、ウォルなんて皇子だしそう簡単には外国に行けないよね。でもだからと言って一人で行くのは嫌だし、みんな仕事を辞める時まで待てばいっか。
「外国な~俺も行ってみたい気持ちが無い訳じゃ無いけどこの国から出る気にはなれないんだよな。この国は俺達にとって宝で手放すようなことは出来ないからな」
「じゃあ、外国に行く人は居ないの?」
「ほぼ居ないな、留学に行く人は居るけど必ずと言って良いほど帰ってくるしな。別にこの国から出て行くことを禁止してる訳じゃないぜ?単純に守護竜様達から頂いたこの土地を捨てるなんて以ての外だと考える奴が多いんだ」
「でも、意地になって死んじゃったら元も子もないでしょ?」
この国は俺が来るまで、かなり危険な状態にあったみたいだけど逃げ出す人は少なかったみたいだね。死んじゃったら終わりなんだから、水がある外国へ行けばよかったのに・・・・
「この国を捨てるんだったら、死んだ方がマシって思う人達が多いんだよ。かく言う俺もそうだがな。この国に住んでいる物達の祖先は国を追われ逃げてきた者達ばかりだ、ここを捨てたとしていく場所なんてない。それに守護竜様達が命かけて守った国を捨てるなんて救われた俺達がするべきじゃないと考える奴が大半だな。だから、この国を出て行かないし意地でも守ろうとするんだ」
「む~俺には分からないや」
「ま、それだけ大事に思ってるってことよ」
俺には命を掛けてでも守りたい場所なんて無いし、命を捨てるほどの恩を受けたことも無い。だから、俺にはみんなの気持ちが分からないけど蔑ろにして良い訳じゃない。だから、その気持ちをそのまま受け止める事にするよ。大事にしていることを否定されたら悲しいって事は俺にも分かるしね。
「そっか~みんなこの国が大好きなんだね」
「おう、どれだけ酷い環境になってもこの国に居続けるつもりだぜ」
「これから酷くなるなんて事起きないから大丈夫だよ~」
俺が居る限り今より酷い状態になるなんて事は無いって保証してあげるよ!守護竜が復活すればもっと、この大地はより安定してくれるはず。二人は風と大地の属性を持っているみたいだから、穏やかで過ごし易い気候になるんじゃないかな?あ、気候と言えば
「この町、砂漠と比べると全然暑くないよね」
「おう、そうだな」
この町に入ってから感じていたけど、体を冷却する必要が無い程この町は涼しく過ごし易い。今までの砂漠の町はどれも暑かったし、ネリアに近付く程暑くなっていったのにどうしてこの町はこんなに涼しいんだろう?
「なんで~?」
「んとな~分かんねぇ!」
「あらら」
聞いてみるとコーネスは輝くような笑顔で返事してくれた。知らないならしょうがないよね~残り少しの出店で買ってきた料理を、分け合って食べていると、
「これ、美味しいね~キャロットケーキだっけ?」
「そうだぜ~野菜のケーキも美味いよな~」
「美味しそうなものを食べてるな」
声がした方を見てみると、そこにはアルベルドが立っていた。
「やほ~もう集合時間?」
「いや、まだだな。だが、俺の用事は取りあえず終わったから合流しに来たわけだ」
「副団長もどうぞ~」
「頂こう」
アルベルドは俺達の隣に座ると一緒にケーキを食べ始めた。アルベルドの用事って何だったんだろう?
「アルベルドは何してきたの?」
「コーネスから白風が来ている事を聞いたからな、住民達にセレルの状況を知っているか聞いてみたんだが・・・・」
「その様子だと収穫なかったみたいっすね!」
「その通り、ごく稀に来ることはあったらしいがセレルについて詳しく知っている人は居なさそうだ」
「なんで~?」
「白風の一族はセレルを聖地として守っているんだが、邪な者が寄りつかないよう情報を外に漏らさないよう気を付けているんだ。それと、ここから距離があり過ぎるから今の状況と言うのは伝わりにくいんだ」
「ほうほう~」
「一応かなり前の話だが、取りあえずセレルに大きな変化はないらしい。ただ火山が噴火したぐらいだな」
「それってかなり大事なのでは?」
「いや?セレルでは日常茶飯事だな」
「どんなところに住んでるんすか・・・・」
流石のコーネスでも噴火が日常と言うアルベルドに呆れたみたい。噴火がどんなものなのか知らないけど、コーネスがこんな顔するくらいだから、大変な事なんだろうな。
「何やら我が一族は色々動きを見せてるらしいが、場所が場所なだけに全然話が周ってこないな・・・・良い事なんだが悪いとこでもあるな」
「心配だよね~」
「いや、心配な訳では無い。ただ何をしようとしているのか不安なだけだ」
「それって何か違うの?」
心配と不安って殆ど同じようなものだと思うんだけど
「俺の一族がそう簡単にどうにかなるはずが無いからな、身の安全は心配して無いんだ。ただ、何をやらかそうとしているのかと頭が痛いだけだ」
「そうなのか~」
「副団長達はセレルに行くんすか?」
「そのつもりだ」
「砂漠の灼熱がかなり酷くなってるらしいから気を付けてくださいね~」
「うむ、分かった」
「また、暑いのか~」
ネリアの中は涼しいからちょっと出たく無くなっちゃうよ。俺達は残りの料理を消費しながら、時間になるまで賑わっている広場を眺めながら他のみんなを待つのだった。
「なかなか難しい質問だな~希少性で言うと俺達サイも珍しいし獅子や虎も同じくらい珍しいな。と言っても会えるのが奇跡と言う程でもないしな~皇都に行けばある程度は居るし、サイドにはサイ獣人は沢山いるしな」
確かシャールクの家族は、お母さんとシャールクだけが豹で他は全員虎獣人だったんだよね。町で獅子獣人とは会ってるから珍しいって言う感じはしないな~
「例えば、モグラの獣人が居るんだが数は居るけど地上に出てくることが少ないから珍しいとか色々な珍しいが有るんだよな」
「ほうほう、一概には言えないのか~」
「そうだな~あ、この国では絶対に会えない獣人は居るな」
「そんな獣人が居るの?」
「おう、海の獣人だな!」
「海って確か沢山水があって色んな生き物が水の中に住んでるんだよね?」
「あぁ聞いた所によると沢山ある水はしょっぱくて飲めないらしいがな。水があるのに飲めないなんて勿体ないよな」
コーネスの言う通り、水なのに飲めないって一体どうなってるんだろう?水は命を育む物なのに、生き物の糧になれない水はどんな役目を持っているんだろう?
「その海ってところに獣人が居るの?」
「おう!海に居る生き物の獣人が居るらしいぜ。その獣人達は海を生活の場にしているから滅多に地上に上がってこないし、地上に上がってきたとしても長い間水から出てしまうと死んじゃうらしいんだよ。だから、砂漠や枯れた大地だらけのこの国には居ないし来ることも無いんだ。だから、絶対にこの国では見れないな」
「そうなんだ~水の中はとても楽しくて居心地が良いけど長い間地上に出れないなんて不便そうだよね~」
「海の中はそれを補っても余りあるぐらい快適で資源が沢山あるのかもしれないぜ」
「ほうほう~行ってみたいな~」
今はこの国を復活させ、守護竜達を見つけ出すことに集中しないといけないから海に行くことは出来ないけどすべてが終わって色々落ち着いたらウォル達とみんなで行った事が無いような場所に行きたいな~あ、でも守護竜のように常にこの国を守るような役目を持たず自由な俺とは違ってみんなは仕事があるから難しいかも、ウォルなんて皇子だしそう簡単には外国に行けないよね。でもだからと言って一人で行くのは嫌だし、みんな仕事を辞める時まで待てばいっか。
「外国な~俺も行ってみたい気持ちが無い訳じゃ無いけどこの国から出る気にはなれないんだよな。この国は俺達にとって宝で手放すようなことは出来ないからな」
「じゃあ、外国に行く人は居ないの?」
「ほぼ居ないな、留学に行く人は居るけど必ずと言って良いほど帰ってくるしな。別にこの国から出て行くことを禁止してる訳じゃないぜ?単純に守護竜様達から頂いたこの土地を捨てるなんて以ての外だと考える奴が多いんだ」
「でも、意地になって死んじゃったら元も子もないでしょ?」
この国は俺が来るまで、かなり危険な状態にあったみたいだけど逃げ出す人は少なかったみたいだね。死んじゃったら終わりなんだから、水がある外国へ行けばよかったのに・・・・
「この国を捨てるんだったら、死んだ方がマシって思う人達が多いんだよ。かく言う俺もそうだがな。この国に住んでいる物達の祖先は国を追われ逃げてきた者達ばかりだ、ここを捨てたとしていく場所なんてない。それに守護竜様達が命かけて守った国を捨てるなんて救われた俺達がするべきじゃないと考える奴が大半だな。だから、この国を出て行かないし意地でも守ろうとするんだ」
「む~俺には分からないや」
「ま、それだけ大事に思ってるってことよ」
俺には命を掛けてでも守りたい場所なんて無いし、命を捨てるほどの恩を受けたことも無い。だから、俺にはみんなの気持ちが分からないけど蔑ろにして良い訳じゃない。だから、その気持ちをそのまま受け止める事にするよ。大事にしていることを否定されたら悲しいって事は俺にも分かるしね。
「そっか~みんなこの国が大好きなんだね」
「おう、どれだけ酷い環境になってもこの国に居続けるつもりだぜ」
「これから酷くなるなんて事起きないから大丈夫だよ~」
俺が居る限り今より酷い状態になるなんて事は無いって保証してあげるよ!守護竜が復活すればもっと、この大地はより安定してくれるはず。二人は風と大地の属性を持っているみたいだから、穏やかで過ごし易い気候になるんじゃないかな?あ、気候と言えば
「この町、砂漠と比べると全然暑くないよね」
「おう、そうだな」
この町に入ってから感じていたけど、体を冷却する必要が無い程この町は涼しく過ごし易い。今までの砂漠の町はどれも暑かったし、ネリアに近付く程暑くなっていったのにどうしてこの町はこんなに涼しいんだろう?
「なんで~?」
「んとな~分かんねぇ!」
「あらら」
聞いてみるとコーネスは輝くような笑顔で返事してくれた。知らないならしょうがないよね~残り少しの出店で買ってきた料理を、分け合って食べていると、
「これ、美味しいね~キャロットケーキだっけ?」
「そうだぜ~野菜のケーキも美味いよな~」
「美味しそうなものを食べてるな」
声がした方を見てみると、そこにはアルベルドが立っていた。
「やほ~もう集合時間?」
「いや、まだだな。だが、俺の用事は取りあえず終わったから合流しに来たわけだ」
「副団長もどうぞ~」
「頂こう」
アルベルドは俺達の隣に座ると一緒にケーキを食べ始めた。アルベルドの用事って何だったんだろう?
「アルベルドは何してきたの?」
「コーネスから白風が来ている事を聞いたからな、住民達にセレルの状況を知っているか聞いてみたんだが・・・・」
「その様子だと収穫なかったみたいっすね!」
「その通り、ごく稀に来ることはあったらしいがセレルについて詳しく知っている人は居なさそうだ」
「なんで~?」
「白風の一族はセレルを聖地として守っているんだが、邪な者が寄りつかないよう情報を外に漏らさないよう気を付けているんだ。それと、ここから距離があり過ぎるから今の状況と言うのは伝わりにくいんだ」
「ほうほう~」
「一応かなり前の話だが、取りあえずセレルに大きな変化はないらしい。ただ火山が噴火したぐらいだな」
「それってかなり大事なのでは?」
「いや?セレルでは日常茶飯事だな」
「どんなところに住んでるんすか・・・・」
流石のコーネスでも噴火が日常と言うアルベルドに呆れたみたい。噴火がどんなものなのか知らないけど、コーネスがこんな顔するくらいだから、大変な事なんだろうな。
「何やら我が一族は色々動きを見せてるらしいが、場所が場所なだけに全然話が周ってこないな・・・・良い事なんだが悪いとこでもあるな」
「心配だよね~」
「いや、心配な訳では無い。ただ何をしようとしているのか不安なだけだ」
「それって何か違うの?」
心配と不安って殆ど同じようなものだと思うんだけど
「俺の一族がそう簡単にどうにかなるはずが無いからな、身の安全は心配して無いんだ。ただ、何をやらかそうとしているのかと頭が痛いだけだ」
「そうなのか~」
「副団長達はセレルに行くんすか?」
「そのつもりだ」
「砂漠の灼熱がかなり酷くなってるらしいから気を付けてくださいね~」
「うむ、分かった」
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ネリアの中は涼しいからちょっと出たく無くなっちゃうよ。俺達は残りの料理を消費しながら、時間になるまで賑わっている広場を眺めながら他のみんなを待つのだった。
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