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皇国復活編
俺、最後の仕上げをするよ!
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俺達は最後の仕上げをするために、神殿の上に戻ってくるとそこで待っていたウォル達が心配そうに
「クーア、大丈夫なのか!?」
「いくら貴方でも、魔力が持たないはずよ」
「もう十分だ、今すぐ休んだ方が良い」
「大丈夫、大丈夫!まだ魔力は残ってるし、最後の仕事が残ってるからね!」
「明日でも良いんじゃないか?一気にそんなに魔力を使わなくても・・・・」
「そうよ、取りあえずは終わったんだから今日だけで全てを終わらせなくても」
「またこの魔法を使うのは大変だし、問題が全て解決した方がスッキリするでしょ?」
俺を心配し止めようとしてくるウォル達だが、もう一回この魔法を使うくらいなら今日で全てを済ませちゃった方が俺的には楽なのだ。この魔法を使うためには、ガイアとリオの協力が無いと無理だし風の魔法を使うには住民達の協力が居る。だから、今全てを済ませた方が良いと思うんだよね。
「だけど・・・・」
「大丈夫だよ、自分の限界は分かってるからね!」
俺はウォル達を説得して、最後の仕上げをするために神殿を中心として町中に水路を巡らせていく。神殿は周囲に在る建物より高い場所に在るから、神殿の上から流れ出る水は自然に下に流れていき、道や家の隅に流れていく。そしてその水は地面に浸透し水路となりこの大地を支える恵みとなる。元々在った水源を復活させ、井戸に水を満たしこれでこの町が水に困ることは無くなった。
「あっという間に水と緑の町になったわね・・・・」
「これを奇跡と言わずなんて言うんだろうな」
「改めてクーアの凄さを実感するわね」
「あぁ龍だという事を偶に忘れそうになるからな」
これで町の問題は全て解決したことになる。住民達の治療と浄化は終わったし、圧倒的に足りていなかった植物は溢れるほどの量となった。大地は豊かな栄養と水で満たされこれで、これから先何年でも生活に困らない土台は作れたはず。これで、俺のやるべき事は全部終わったけど・・・・ずっと頭に残ってることが有る。それは、道端に居た家族たちの話だ。
彼らはあんな状態になっているのに構わず、ずっとヴィラスに謝っていた。ヴィラスの加護を失ったと、ヴィラスの期待に応えられなかったと。いくら町や人達の治したとしても、人の心は変わらない。みんなは、町が戻ったことによって喜んではいるけれど心の中では一回ヴィラスを裏切ってしまったと悲しんでいるはず。だから、その誤解を解かないとね。
俺は、役目を終えた水龍の中から出て神殿に着地すると水龍を天に向けて撃ち出し天井ギリギリで破裂させ水龍に使った魔力を使いこの町全てを浄化した。はじけた龍は、雨となり人々へ降り注ぐ。消えてしまった龍を人々は悲しんだが、あっと声が上がった。
「ヴィラス・・・・様・・・・?」
「そんな・・・・あり得ない!?」
「ヴィラス様は星のお戻りになられたはずじゃ・・・・」
人々が目を見開き跪きその視線は、空に現れたある物に釘付けだ。
「あれは、ヴィラス様!?」
「そんな!・・・・もしかしてクーアか」
「お姿が少し透けている・・・・もしかして魔法?」
「・・・・」
「俺であり俺じゃないよ~」
神殿に居たウォル達も突然現れたヴィラスにアルベルドは、跪き祈るように手を合わせ拝み、レイランは姿が透けていることで魔法だという事に気付いたようだ。シャールクは俺が作り出したことに気付いたみたいだけど、確かにあれは俺の魔法だけど俺の魔法じゃない。大地の記憶を読み取って、ここを作ったヴィラスを再現し作り出した物だから、大地に眠っていたヴィラスの記憶ともいえるし俺が作り出した幻影でもある。
天より優しくそして慈悲深く町を見守るように現れたヴィラス。その姿は岩の隙間から陽射しを受け赤色の鱗はキラキラと光り、時折稲妻のように現れる黄緑色の発光は風の脅威を現している様だ。ヴィラスを知らない者が見たら、その風貌は恐ろしく大地を破壊する竜のように映るだろうが、その眼差しは優しくネリアの民達を見つめている。ヴィラスの幻影は、祈り拝み跪く人々を少しの間見つめた後、翼を大きく羽ばたかせるとネリア全体に優し風が吹き、泡沫のように消えて行ってしまった。
「ヴィラス様・・・・・!」
「私達は見捨てられた訳じゃないんだ」
「今でもヴィラス様は見守ってくれている・・・・」
「もう二度とこんな事にはなりません」
「貴方様が帰ってくるまで私達はこの土地を守ります」
消えてしまったヴィラスを涙を流しながら決意を決めた住民達は何時までもヴィラスの姿がそこにあるかのように、喜びと決意に溢れた顔で見つめ続けていた。
一方俺はと言うと、流石に魔力を使い過ぎたので神殿に座り込みウォル達に魔力を分けて貰っていた。
「ガイア、リオありがとね」
「おう!楽しかったぜ!」
「主様がお望みなら何時でも力を貸しますわ」
「クーア、この町を救ってくれてありがとう」
「素晴らしい魔法だったわ・・・・あまり手伝えなくてごめんなさい」
「クーアに無理をさせないと決めていたのに・・・・」
「これは仕方が無いよ~水だけならみんなでどうにかなっただろうけど命の再生は俺じゃないと無理だし」
「何処か辛い所は無いか?」
「大丈夫~みんなに魔力を分けて貰ってるから疲れも無いしね」
「良かった・・・・他にして欲しいことが有れば何でも言ってくれ」
「うん」
俺はみんなから魔力を貰いながら、消えてしまったヴィラスの幻影を少ししんみりとした気持ちで眺めていてた。俺がやろうとしていたことは、大地の記憶からヴィラスの姿を読み取って軽く天に姿を作ろうと思ってただけなんだけど、俺の意思関係なしで、あのヴィラスは動いたし魔法を使った。もしかしたら、あれはヴィラスの加護の影響によって少しだけヴィラスの意思が有ったのかもしれないね~
長い年月が経てば加護や意思だって弱まるものなんだけど、現代でもしっかりとした意思が残っているほどヴィラスは人々を気に掛けていた。そんな竜が、ネリアの民に失望なんてする訳ないよ。
ウォル達は魔力を俺に分け終わると隣に座り、消えてしまったヴィラスが居た場所を一緒に眺めながら
「ヴィラス様のお姿を見れて感激だわ」
「うむ」
「クーアの魔法は凄いな。ヴィラス様のお姿を作り出せるなんて」
「あぁ、まるで本物のようだった」
「もしかしたら、本物だったかもよ」
「「「「え?」」」」
俺の言葉に驚きどういうことかと問い詰められたけど、こういうのは曖昧にしておいた方が良いと思うだよね。俺は笑って誤魔化し、ウォルの膝に乗ると疲れたと言い逃げるように眠りの世界へと旅立った。
「寝てしまったな・・・・」
「もう、さっきのはどういう意味だったのかしら」
「俺達には理解できない事もあるってことじゃないか?」
「かもしれないな」
「うむ、クーアは俺達では届かない領域に居るからなクーアにしか分からない事もあるんだろう」
「はぁ・・・・恩を返したいと思うけれど恩を貰ってばっかね」
「あぁ、色々と返したいんだがな」
「うむ、少しでもクーアの力になりたいのだが自分の無力さを痛感するな」
「今回は本当に何も出来なかったからな~・・・・」
「もっと頑張らなければならないな」
「うみゅう~・・・・」
可愛らしく子供のように俺の膝で眠るクーアを撫でながら、少しでもクーアの力になれるようこれから頑張らないと駄目だな考え直す。クーアは一人でどんな事でも出来る。俺達は必要ないだろうが、友人として少しでも力になりたいと思う事は、大いなる龍に失礼だろうか。・・・・いや、クーアはきっと喜んでくれるだろうな。
「さて、寝てしまったクーアをこのままにしておく訳にはいかないな。コーネス、宿に案内してくれないか?」
「・・・・」
「コーネス?」
「・・・・うぉはっい!?すみません!」
ヴィラス様が現れてからあまりの衝撃で放心状態となっていたコーネスだが、俺達の呼びかけによって正気に戻り挙動不審ながらも宿へと案内をしてくれた。
「クーア、大丈夫なのか!?」
「いくら貴方でも、魔力が持たないはずよ」
「もう十分だ、今すぐ休んだ方が良い」
「大丈夫、大丈夫!まだ魔力は残ってるし、最後の仕事が残ってるからね!」
「明日でも良いんじゃないか?一気にそんなに魔力を使わなくても・・・・」
「そうよ、取りあえずは終わったんだから今日だけで全てを終わらせなくても」
「またこの魔法を使うのは大変だし、問題が全て解決した方がスッキリするでしょ?」
俺を心配し止めようとしてくるウォル達だが、もう一回この魔法を使うくらいなら今日で全てを済ませちゃった方が俺的には楽なのだ。この魔法を使うためには、ガイアとリオの協力が無いと無理だし風の魔法を使うには住民達の協力が居る。だから、今全てを済ませた方が良いと思うんだよね。
「だけど・・・・」
「大丈夫だよ、自分の限界は分かってるからね!」
俺はウォル達を説得して、最後の仕上げをするために神殿を中心として町中に水路を巡らせていく。神殿は周囲に在る建物より高い場所に在るから、神殿の上から流れ出る水は自然に下に流れていき、道や家の隅に流れていく。そしてその水は地面に浸透し水路となりこの大地を支える恵みとなる。元々在った水源を復活させ、井戸に水を満たしこれでこの町が水に困ることは無くなった。
「あっという間に水と緑の町になったわね・・・・」
「これを奇跡と言わずなんて言うんだろうな」
「改めてクーアの凄さを実感するわね」
「あぁ龍だという事を偶に忘れそうになるからな」
これで町の問題は全て解決したことになる。住民達の治療と浄化は終わったし、圧倒的に足りていなかった植物は溢れるほどの量となった。大地は豊かな栄養と水で満たされこれで、これから先何年でも生活に困らない土台は作れたはず。これで、俺のやるべき事は全部終わったけど・・・・ずっと頭に残ってることが有る。それは、道端に居た家族たちの話だ。
彼らはあんな状態になっているのに構わず、ずっとヴィラスに謝っていた。ヴィラスの加護を失ったと、ヴィラスの期待に応えられなかったと。いくら町や人達の治したとしても、人の心は変わらない。みんなは、町が戻ったことによって喜んではいるけれど心の中では一回ヴィラスを裏切ってしまったと悲しんでいるはず。だから、その誤解を解かないとね。
俺は、役目を終えた水龍の中から出て神殿に着地すると水龍を天に向けて撃ち出し天井ギリギリで破裂させ水龍に使った魔力を使いこの町全てを浄化した。はじけた龍は、雨となり人々へ降り注ぐ。消えてしまった龍を人々は悲しんだが、あっと声が上がった。
「ヴィラス・・・・様・・・・?」
「そんな・・・・あり得ない!?」
「ヴィラス様は星のお戻りになられたはずじゃ・・・・」
人々が目を見開き跪きその視線は、空に現れたある物に釘付けだ。
「あれは、ヴィラス様!?」
「そんな!・・・・もしかしてクーアか」
「お姿が少し透けている・・・・もしかして魔法?」
「・・・・」
「俺であり俺じゃないよ~」
神殿に居たウォル達も突然現れたヴィラスにアルベルドは、跪き祈るように手を合わせ拝み、レイランは姿が透けていることで魔法だという事に気付いたようだ。シャールクは俺が作り出したことに気付いたみたいだけど、確かにあれは俺の魔法だけど俺の魔法じゃない。大地の記憶を読み取って、ここを作ったヴィラスを再現し作り出した物だから、大地に眠っていたヴィラスの記憶ともいえるし俺が作り出した幻影でもある。
天より優しくそして慈悲深く町を見守るように現れたヴィラス。その姿は岩の隙間から陽射しを受け赤色の鱗はキラキラと光り、時折稲妻のように現れる黄緑色の発光は風の脅威を現している様だ。ヴィラスを知らない者が見たら、その風貌は恐ろしく大地を破壊する竜のように映るだろうが、その眼差しは優しくネリアの民達を見つめている。ヴィラスの幻影は、祈り拝み跪く人々を少しの間見つめた後、翼を大きく羽ばたかせるとネリア全体に優し風が吹き、泡沫のように消えて行ってしまった。
「ヴィラス様・・・・・!」
「私達は見捨てられた訳じゃないんだ」
「今でもヴィラス様は見守ってくれている・・・・」
「もう二度とこんな事にはなりません」
「貴方様が帰ってくるまで私達はこの土地を守ります」
消えてしまったヴィラスを涙を流しながら決意を決めた住民達は何時までもヴィラスの姿がそこにあるかのように、喜びと決意に溢れた顔で見つめ続けていた。
一方俺はと言うと、流石に魔力を使い過ぎたので神殿に座り込みウォル達に魔力を分けて貰っていた。
「ガイア、リオありがとね」
「おう!楽しかったぜ!」
「主様がお望みなら何時でも力を貸しますわ」
「クーア、この町を救ってくれてありがとう」
「素晴らしい魔法だったわ・・・・あまり手伝えなくてごめんなさい」
「クーアに無理をさせないと決めていたのに・・・・」
「これは仕方が無いよ~水だけならみんなでどうにかなっただろうけど命の再生は俺じゃないと無理だし」
「何処か辛い所は無いか?」
「大丈夫~みんなに魔力を分けて貰ってるから疲れも無いしね」
「良かった・・・・他にして欲しいことが有れば何でも言ってくれ」
「うん」
俺はみんなから魔力を貰いながら、消えてしまったヴィラスの幻影を少ししんみりとした気持ちで眺めていてた。俺がやろうとしていたことは、大地の記憶からヴィラスの姿を読み取って軽く天に姿を作ろうと思ってただけなんだけど、俺の意思関係なしで、あのヴィラスは動いたし魔法を使った。もしかしたら、あれはヴィラスの加護の影響によって少しだけヴィラスの意思が有ったのかもしれないね~
長い年月が経てば加護や意思だって弱まるものなんだけど、現代でもしっかりとした意思が残っているほどヴィラスは人々を気に掛けていた。そんな竜が、ネリアの民に失望なんてする訳ないよ。
ウォル達は魔力を俺に分け終わると隣に座り、消えてしまったヴィラスが居た場所を一緒に眺めながら
「ヴィラス様のお姿を見れて感激だわ」
「うむ」
「クーアの魔法は凄いな。ヴィラス様のお姿を作り出せるなんて」
「あぁ、まるで本物のようだった」
「もしかしたら、本物だったかもよ」
「「「「え?」」」」
俺の言葉に驚きどういうことかと問い詰められたけど、こういうのは曖昧にしておいた方が良いと思うだよね。俺は笑って誤魔化し、ウォルの膝に乗ると疲れたと言い逃げるように眠りの世界へと旅立った。
「寝てしまったな・・・・」
「もう、さっきのはどういう意味だったのかしら」
「俺達には理解できない事もあるってことじゃないか?」
「かもしれないな」
「うむ、クーアは俺達では届かない領域に居るからなクーアにしか分からない事もあるんだろう」
「はぁ・・・・恩を返したいと思うけれど恩を貰ってばっかね」
「あぁ、色々と返したいんだがな」
「うむ、少しでもクーアの力になりたいのだが自分の無力さを痛感するな」
「今回は本当に何も出来なかったからな~・・・・」
「もっと頑張らなければならないな」
「うみゅう~・・・・」
可愛らしく子供のように俺の膝で眠るクーアを撫でながら、少しでもクーアの力になれるようこれから頑張らないと駄目だな考え直す。クーアは一人でどんな事でも出来る。俺達は必要ないだろうが、友人として少しでも力になりたいと思う事は、大いなる龍に失礼だろうか。・・・・いや、クーアはきっと喜んでくれるだろうな。
「さて、寝てしまったクーアをこのままにしておく訳にはいかないな。コーネス、宿に案内してくれないか?」
「・・・・」
「コーネス?」
「・・・・うぉはっい!?すみません!」
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