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皇国復活編
俺、魔境の夜を過ごすよ!
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俺達はゴーレムに遭遇した場所から少し進み丁度夕飯の時間だという事で俺達は腰を下ろして、休憩をすることにした。立ち止まっていると、体がどんどん冷えてしまうので、簡易的な焚き火台と炭を取り出しそこに魔法で火をつける。三人は火をありがたがりながら温まり、固い携帯食を食べ進めた。
「ふぅ~落ち着くぜ」
「はぁ~寒かったわ」
「今まで生きてきた中で一番の寒さだったな」
「普段生活していると、寒くなる事なんて滅多にないからな。俺も流石に寒かった」
「寒いって感情有ったんだね~」
「ぶっ」
俺の言葉にシャールクは吹き出し、レイランはクスクスと笑う。アルベルドは珍しく眉間に皺をよせ不満そうにしながら
「どういう意味だクーア」
「だって~こんな寒い中を歩いているのに顔色一つ変えないし、寒そうにする素振りさえしないんだもん。ウォルもあんまり寒そうにして無いよね~」
「ふむ・・・・俺は火の魔力があるから暑さに強く寒さにも強いんだ。だが、いくら強い魔力を持っていようが影響を受けづらくなるだけで寒いものは寒いんだ」
「俺も火の魔力を持ってるからある程度はな」
アルベルドとウォルは火の魔力を持っているからある程度は平気なんだね~俺が水の魔力を持ってるから寒さに平気なのと同じことだね。
「魔力を多く持っている者はその魔力の属性が体に何かしらの影響を与えるのよね。例えば、大地の属性を持っていると植物を育てるのが上手くなったり、体の力が強化されたりとかね。そのおかげで私は、この大荷物を運べるのよね」
レイランは背中に担いでいた色々な道具が入っている大きなカバンを叩きながら言う。レイランは大地と水と風を最初から持ってたんだよね。
「風の場合は、体の俊敏性が上がり風を読むことが出来るようになるな」
「風を読む?」
「そ、風の吹き方や匂い微かな空気の振動とかに気付けるようになるから索敵に便利だぜ」
あ~だから、シャールクが一番最初に敵に気付くことが多いんだね。
「雷は風と同じように俊敏性を上げてくれるが、どちらかと言うと瞬間的な力を上げてくれる感じだな、あと雷に強くなる」
「おお~じゃあ、雷と風を持ってるシャールクは滅茶苦茶速いってことだね!」
「そうだぞ~」
シャールクは笑いながら俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれた。
「そういえば、シャールクは闇も持ってたよね?闇はどんな効果があるの~?」
「闇は、夜目が利くようになるぞ」
「夜目?」
「真っ暗な場所でも見えるようになるって事だぜ」
「体が立てる音が静かになるから闇属性を持った人間は密偵として、活躍してる者も多いな」
「それ、言う必要あったか~?悪印象だろそれ」
シャールクの呼吸音や心臓の音、足音も他の人より確かに静かだ。それには闇の魔力が関係していたんだね~初めて知ったよ。それと、密偵って何?
「密偵ってな~に?」
「色々調べるお仕事だぜ」
「へ~」
町に着いたら色々な人からお話を聞いてたり、商人さんと知り合いだったりするし色々調べるお仕事って言うのはシャールクにピッタリだよね!
「シャールクみたいだね!」
「ぬえ!?ちょ、どう意味だクーア!俺そんな怪しい奴に見えるか?」
「ううん、でも色々調べるお仕事はシャールクにピッタリでしょ?」
「うぐ・・・・アルベルドが変な事を教えるから、変な印象付いちまっただろ!」
「人の所為にするな。クーアがそう感じたという事は、その雰囲気を持っているんだろ」
「うぐぐ・・・・」
言い争う二人を見てクスクスと笑いながらレイランは
「この場にはクーアしか居ないけど、光の属性は自己再生の能力が高くなって眩しい光にも目が眩むことが無いって聞くわね」
「ほへ~そんな効果あったんだ」
「火属性は二人が言ってくれたように、気温の変化に強くなり体の筋力もあがるのよ」
「ふむふむ」
火は少し苦手だけど、火は人間が生活するうえで欠かせない物だったりもするんだよね~だから、火属性が有った方が便利だと思うけどあとから属性を増やす方法って加護以外に有ったりするのかな?
「水属性はクーアが持ってるから、敢えて説明する必要は無いと思うけれど一応ね。水属性は寒さに強くなって、生きているうえで必要な水分が少なくなるわ」
「なんか、他の属性と比べると地味だね」
「そんな事無いのよ、この水が少ない国で生活していくんだったら飲む水が少なくて済むのは有り難いし、水魔法を使う人は貴重だから重宝されるのよ」
「ほえ~」
魔力を持ってることによって起こる体の変化は、あまり無いけれど魔法自体が有用だからまぁ良いか・・・・聞いてた感じだと、風、大地、火、光の魔力を持ってる人が良い効果を得られそうだよね。アルベルドは、火、大地、風の属性を持っているから・・・・
「アルベルドって良い属性をいっぱい持ってるんだね」
「そうね~魔力の属性だけで大きく変わる訳じゃ無いけれど魔力だけを見ると羨ましいくらいね」
あ、属性で思い出したけど俺の加護でみんなに属性をあげてるからその内みんなの体に影響が出てくるかもしれないね。
「ほら、いくらクーアのおかげで魔獣達の襲撃が無いからって騒がないの」
「シャールク、事実だ認めろ」
「そんな~」
レイランが解説している間も言い争っていた二人に呆れ顔で注意するウォルとレイラン。シャールクは少し落ち込みながら残っていた夕食をちびちびと食べ始めてしまった。
「密偵ってそんなに嫌なのものなの?」
「う~ん、国にとっては重要な存在だけど人聞きは悪いわね」
「そうだな、国を守るためには必要な存在だが、あまり良いものでは無い」
あらら、それをシャールクみたいって言っちゃったから落ち込んでるんだね。
「ごめんねシャールク、俺は密偵ってシャールクみたいにカッコイイお仕事をしてる人だと思ったんだよね」
「・・・・カッコイイ?」
「うん!色々な事を調べてみんなの役に立つって凄いしカッコいいでしょ?」
「・・・・カッコイイか~そうか~」
機嫌が良くなったシャールクはニコニコと笑いながら俺の頭を撫で、どんどんと残りの夕飯を食べ進める。アルベルドはウォルの隣に座ると
「単純だな」
「シー」
「まぁ影に憧れる者も居るからな」
シャールクは上機嫌のまま、食べ終わるとアルベルドが立ち上がり
「そろそろ出発しよう。クーア氷の壁を解いてくれ」
休憩をしている間、魔獣達に襲われないように風の防壁じゃなくて周囲が氷の世界になってることによって作りやすくなった氷の壁を作って完全な安全地帯を作っておいたのだ。休憩している間は動くことが無いから、氷の壁で十分なんだよね。
俺は氷の壁を解除して、また風の防壁を作りだし俺達は極寒の中を突き進んでいく。時折ゴーレムの襲撃や氷を纏ったトカゲとかに襲われはしたが昼間に比べれば襲撃の数は減っている。夜になったら魔獣達もお休みの時間だよね、それにこんな足場が怖い時に複数体には襲われたくない!多くの敵に出くわさない事を祈りながら何時間か進んで行くと、急にアルベルドが止まり
「今日はここまでだ、ここで野宿するぞ」
「りょ~か~い」
俺は休憩の時に出した氷の壁をまた作り出し、ポッケからテントを取り出し地面に置いた。そして、みんなの体に浄化の魔法を掛けると
「はぁ~長い一日だった」
「まだまだ先は長いわね」
「ここは一日で環境が変わり過ぎだ、いろんな意味で疲れたな」
「うむ、ゆっくり休んで明日に備えた方が良いだろう。まずは俺から夜番をする、クーア砂時計を出してくれ」
「は~い」
俺はアルベルドに頼まれ、黒い砂が入った少し大きな砂時計を取り出しアルベルドに手渡した。
「砂が落ちきるまでの時間は三時間、三時間したら交代だ。朝の6時に起きる予定だから・・・・三人交代すれば丁度のはずだ」
「んじゃ俺次で」
「ウォルはどうする?」
「どっちでもいいぞ」
「じゃあ、三番手は私ね」
「では、明日の夜番は俺からだな」
「俺もやろうか?」
「クーアは防壁をずっと作ってくれてるんだから、ゆっくり休んで」
「は~い」
「じゃあ、三時間後に」
俺はアルベルドに椅子を出してあげて、他のみんなと一緒にテントの中に入った。防壁の中の空気が淀むと危ないから、氷の壁でしっかり守ってるけど風は通るようにしてある、これなら大丈夫でしょ。
「あぁぁあこの中はあたたけぇ~」
「テントを買って正解だったな」
テントの中は、加熱の魔道具が備えてあるから外と比べたら雲泥の差だ。風が吹くことが無くふかふかの布団に包まれた俺達はあっという間に、眠ってしまった。
「ふぅ~落ち着くぜ」
「はぁ~寒かったわ」
「今まで生きてきた中で一番の寒さだったな」
「普段生活していると、寒くなる事なんて滅多にないからな。俺も流石に寒かった」
「寒いって感情有ったんだね~」
「ぶっ」
俺の言葉にシャールクは吹き出し、レイランはクスクスと笑う。アルベルドは珍しく眉間に皺をよせ不満そうにしながら
「どういう意味だクーア」
「だって~こんな寒い中を歩いているのに顔色一つ変えないし、寒そうにする素振りさえしないんだもん。ウォルもあんまり寒そうにして無いよね~」
「ふむ・・・・俺は火の魔力があるから暑さに強く寒さにも強いんだ。だが、いくら強い魔力を持っていようが影響を受けづらくなるだけで寒いものは寒いんだ」
「俺も火の魔力を持ってるからある程度はな」
アルベルドとウォルは火の魔力を持っているからある程度は平気なんだね~俺が水の魔力を持ってるから寒さに平気なのと同じことだね。
「魔力を多く持っている者はその魔力の属性が体に何かしらの影響を与えるのよね。例えば、大地の属性を持っていると植物を育てるのが上手くなったり、体の力が強化されたりとかね。そのおかげで私は、この大荷物を運べるのよね」
レイランは背中に担いでいた色々な道具が入っている大きなカバンを叩きながら言う。レイランは大地と水と風を最初から持ってたんだよね。
「風の場合は、体の俊敏性が上がり風を読むことが出来るようになるな」
「風を読む?」
「そ、風の吹き方や匂い微かな空気の振動とかに気付けるようになるから索敵に便利だぜ」
あ~だから、シャールクが一番最初に敵に気付くことが多いんだね。
「雷は風と同じように俊敏性を上げてくれるが、どちらかと言うと瞬間的な力を上げてくれる感じだな、あと雷に強くなる」
「おお~じゃあ、雷と風を持ってるシャールクは滅茶苦茶速いってことだね!」
「そうだぞ~」
シャールクは笑いながら俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれた。
「そういえば、シャールクは闇も持ってたよね?闇はどんな効果があるの~?」
「闇は、夜目が利くようになるぞ」
「夜目?」
「真っ暗な場所でも見えるようになるって事だぜ」
「体が立てる音が静かになるから闇属性を持った人間は密偵として、活躍してる者も多いな」
「それ、言う必要あったか~?悪印象だろそれ」
シャールクの呼吸音や心臓の音、足音も他の人より確かに静かだ。それには闇の魔力が関係していたんだね~初めて知ったよ。それと、密偵って何?
「密偵ってな~に?」
「色々調べるお仕事だぜ」
「へ~」
町に着いたら色々な人からお話を聞いてたり、商人さんと知り合いだったりするし色々調べるお仕事って言うのはシャールクにピッタリだよね!
「シャールクみたいだね!」
「ぬえ!?ちょ、どう意味だクーア!俺そんな怪しい奴に見えるか?」
「ううん、でも色々調べるお仕事はシャールクにピッタリでしょ?」
「うぐ・・・・アルベルドが変な事を教えるから、変な印象付いちまっただろ!」
「人の所為にするな。クーアがそう感じたという事は、その雰囲気を持っているんだろ」
「うぐぐ・・・・」
言い争う二人を見てクスクスと笑いながらレイランは
「この場にはクーアしか居ないけど、光の属性は自己再生の能力が高くなって眩しい光にも目が眩むことが無いって聞くわね」
「ほへ~そんな効果あったんだ」
「火属性は二人が言ってくれたように、気温の変化に強くなり体の筋力もあがるのよ」
「ふむふむ」
火は少し苦手だけど、火は人間が生活するうえで欠かせない物だったりもするんだよね~だから、火属性が有った方が便利だと思うけどあとから属性を増やす方法って加護以外に有ったりするのかな?
「水属性はクーアが持ってるから、敢えて説明する必要は無いと思うけれど一応ね。水属性は寒さに強くなって、生きているうえで必要な水分が少なくなるわ」
「なんか、他の属性と比べると地味だね」
「そんな事無いのよ、この水が少ない国で生活していくんだったら飲む水が少なくて済むのは有り難いし、水魔法を使う人は貴重だから重宝されるのよ」
「ほえ~」
魔力を持ってることによって起こる体の変化は、あまり無いけれど魔法自体が有用だからまぁ良いか・・・・聞いてた感じだと、風、大地、火、光の魔力を持ってる人が良い効果を得られそうだよね。アルベルドは、火、大地、風の属性を持っているから・・・・
「アルベルドって良い属性をいっぱい持ってるんだね」
「そうね~魔力の属性だけで大きく変わる訳じゃ無いけれど魔力だけを見ると羨ましいくらいね」
あ、属性で思い出したけど俺の加護でみんなに属性をあげてるからその内みんなの体に影響が出てくるかもしれないね。
「ほら、いくらクーアのおかげで魔獣達の襲撃が無いからって騒がないの」
「シャールク、事実だ認めろ」
「そんな~」
レイランが解説している間も言い争っていた二人に呆れ顔で注意するウォルとレイラン。シャールクは少し落ち込みながら残っていた夕食をちびちびと食べ始めてしまった。
「密偵ってそんなに嫌なのものなの?」
「う~ん、国にとっては重要な存在だけど人聞きは悪いわね」
「そうだな、国を守るためには必要な存在だが、あまり良いものでは無い」
あらら、それをシャールクみたいって言っちゃったから落ち込んでるんだね。
「ごめんねシャールク、俺は密偵ってシャールクみたいにカッコイイお仕事をしてる人だと思ったんだよね」
「・・・・カッコイイ?」
「うん!色々な事を調べてみんなの役に立つって凄いしカッコいいでしょ?」
「・・・・カッコイイか~そうか~」
機嫌が良くなったシャールクはニコニコと笑いながら俺の頭を撫で、どんどんと残りの夕飯を食べ進める。アルベルドはウォルの隣に座ると
「単純だな」
「シー」
「まぁ影に憧れる者も居るからな」
シャールクは上機嫌のまま、食べ終わるとアルベルドが立ち上がり
「そろそろ出発しよう。クーア氷の壁を解いてくれ」
休憩をしている間、魔獣達に襲われないように風の防壁じゃなくて周囲が氷の世界になってることによって作りやすくなった氷の壁を作って完全な安全地帯を作っておいたのだ。休憩している間は動くことが無いから、氷の壁で十分なんだよね。
俺は氷の壁を解除して、また風の防壁を作りだし俺達は極寒の中を突き進んでいく。時折ゴーレムの襲撃や氷を纏ったトカゲとかに襲われはしたが昼間に比べれば襲撃の数は減っている。夜になったら魔獣達もお休みの時間だよね、それにこんな足場が怖い時に複数体には襲われたくない!多くの敵に出くわさない事を祈りながら何時間か進んで行くと、急にアルベルドが止まり
「今日はここまでだ、ここで野宿するぞ」
「りょ~か~い」
俺は休憩の時に出した氷の壁をまた作り出し、ポッケからテントを取り出し地面に置いた。そして、みんなの体に浄化の魔法を掛けると
「はぁ~長い一日だった」
「まだまだ先は長いわね」
「ここは一日で環境が変わり過ぎだ、いろんな意味で疲れたな」
「うむ、ゆっくり休んで明日に備えた方が良いだろう。まずは俺から夜番をする、クーア砂時計を出してくれ」
「は~い」
俺はアルベルドに頼まれ、黒い砂が入った少し大きな砂時計を取り出しアルベルドに手渡した。
「砂が落ちきるまでの時間は三時間、三時間したら交代だ。朝の6時に起きる予定だから・・・・三人交代すれば丁度のはずだ」
「んじゃ俺次で」
「ウォルはどうする?」
「どっちでもいいぞ」
「じゃあ、三番手は私ね」
「では、明日の夜番は俺からだな」
「俺もやろうか?」
「クーアは防壁をずっと作ってくれてるんだから、ゆっくり休んで」
「は~い」
「じゃあ、三時間後に」
俺はアルベルドに椅子を出してあげて、他のみんなと一緒にテントの中に入った。防壁の中の空気が淀むと危ないから、氷の壁でしっかり守ってるけど風は通るようにしてある、これなら大丈夫でしょ。
「あぁぁあこの中はあたたけぇ~」
「テントを買って正解だったな」
テントの中は、加熱の魔道具が備えてあるから外と比べたら雲泥の差だ。風が吹くことが無くふかふかの布団に包まれた俺達はあっという間に、眠ってしまった。
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