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皇国復活編
俺、サイドに着いたよ!
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魔獣の襲撃を退けながら、砂漠を進んでいくと日が落ち始め辺りには何も灯りが無く星空の明るさのみで砂漠を進んでいく。日が落ちた砂漠は、陽射しによる暑さも無くなりとても過ごしやすく昼間の暑さが嘘みたい。
「星空が綺麗だね~」
「あぁ皇都よりはっきり見える」
「夜になる度思うけれど、昼間と夜じゃ砂漠はまるで違う場所に見えるわね。私、夜の砂漠結構好きよ」
「分かるぜ。過ごし易い気温に、美しい景色。昼間の暑さが無ければ住んでみたいくらいだ」
「砂丘も昼で見ると夜で見るのでは全く違うな。昼間はギラギラと光ってるが、夜は影となり明るい星空を引きたてている」
「確かに、夜の砂漠は美しいが危険も多くある油断するな」
何時もは夜になってしまえば、休憩の為にテントを出し眠りに就いていたのだが、今日は度重なる魔獣の襲撃によって少し予定より遅れてしまっている。アルベルドが言うにあと数時間も歩けば、サイドに着くという事なので、寝ないで歩き続けてるのだ。
「夜の砂漠は昼の砂漠と違い、少し視界が悪い。昼には気付けた危険も夜には見落としてしまう事もあるから足場はしっかり確認しながら歩くように。そして、夜になると活発になる魔獣達も居る。夜の砂漠は、かなり危険なんだ」
「了解した」
「灯りだそうか~?」
「いや、光に集まってくる奴も居るからやめた方が良い」
「は~い」
アルベルドは昼間より警戒を強めながら、先頭を歩いている。レイランも常に探査の魔法を掛けて周囲を警戒しているしシャールクも周囲をキョロキョロと見渡しながら警戒をしている。
「静かね、昼間も静かだけと今は耳が痛いくらいだわ」
「今日は風が穏やかだからな、音を立てる物が無いんだ」
「静かな方が、少しの音にも反応できるから楽だけどここまで静かだと逆に怖いな」
「アルベルド、夜に動き出す者達はどんな奴らなんだ?」
「主に虫達だな、昼間の間は砂の中に潜り暑さを避け夜になった後狩りの為に外に出てくるんだ。ヒヨケムシには気を付けろ」
「ヒヨケムシ?」
「蜘蛛のようで蜘蛛に似てない鋭い顎を持った虫だ。奴らは、肉食の虫でその鋭い顎を使い肉を断つ。決して攻撃を食らうな」
「うへぇ」
夜に動き出すのは虫達が多いんだね。俺ワームは嫌いだけど虫は平気だよ。シャールクは嫌そうな顔をしながら、辺りを見渡すと
「右から何か来るわよ!」
レイランが叫びみんなそっちの方を見ると、一メートルはある甲冑を纏い八本足、非対称の顔と鋭い顎、そして蜘蛛の胴体を持つ色々な虫が混ざったような見た目の虫が飛び出してきた。それを見た、シャールクはぎょっとしながら
「キモッ!」
「ヒヨケムシだ!顎に気を付けろ!」
ヒヨケムシは俺達に狙いを定め、長い八本足を器用に動かしカサカサと素早く近づき、顎をガチガチと鳴らしながら近づいて来る。アルベルドはヒヨケムシの正面に立ち、盾で受け止めるとシャールクはアルベルドの背後から飛び出し右側の脚を全て切断した。
「アルベルド、下がって!」
足を切られ態勢を崩したヒヨケムシ、その隙を逃さずレイランはヒヨケムシの上空に大きな岩を作り出し勢い良く押し潰した。ヒヨケムシはギィイと叫びながら、まだ俺達を食らおうと頭を動かしてるがそこをウォルの雷でとどめを刺した・・・・と思ったんだけど。
「うわ、まだ生きてるな」
「しぶといわね」
「威力が弱かったか・・・・」
「いや、威力は十分だったか虫系統に雷は相性が良くない。火か頭を潰してしまった方が良い」
「次から気を付けよう」
「それにしても、凄い形をした虫ね。蜘蛛のようで蜘蛛じゃない最初はよくわからなかったけどその意味がよく分かったわ。こいつは何か素材を持ち帰った方が良いのかしら?」
「いや、こいつは要らない」
「そう、じゃあ行きましょう。シャールク?」
シャールクは、戦い終わった後もナイフをじっと見て凄く嫌そうな顔をしている。
「クーア、悪いんだけど浄化掛けて貰ってもいいか?」
「ん?良いよ~どうしたの?」
「こいつの体液ベタベタしてナイフが・・・・」
よく見るとシャールクが持っていたナイフは緑色のベタベタした液体が付いてしまってる。
「こいつらの体液は取りづらいが火にかけると落ちるんだ」
そういって、アルベルドは手に火を灯すとシャールクはナイフをその火にくぐらせると、ジュッという音と共にベタベタした液体は綺麗さっぱり無くなってしまった。
「・・・・こいつら相手は魔法か弓を使った方が良さそうだな」
「別に毒は無いぞ?」
「いや、生理的にベタベタするのは嫌だ」
俺の浄化を掛けなくても、シャールクのナイフは綺麗になったが嫌そうな顔は変わらない。俺もベタベタするのは嫌だし、近づかないでおこっと。
「あ、シャールクそこから動いた方が良いぞ」
「え?」
「あ、下から何か来てるわね」
アルベルドはそう言いながら素早く、シャールクから離れレイランも距離を取った。シャールクは突然の事に驚いてキョロキョロと見渡したが、地面が揺れていることに気付き急いでその場から離れると、下から大きなハサミのようなものが砂とともに現れ、俺達が居た所を切り裂いた。
「何だあれ!?」
「ハサミムシだ」
「馬鹿デカすぎるだろ!」
「本体は砂の中か」
地面の下から現れたハサミは、一番大きなアルベルドと同じぐらいの大きさだった。ハサミを躱した、シャールクは弓を撃ち込むがハサミはとても固いみたいでガンッという鈍い音をたて弾かれてしまった。ウォルは、砂の下を睨みながら剣を抜いている。
「あれは、夜になると砂の上を通る奴らを襲ってくる。縄張りから離れれば、襲ってこないが安全のために排除した方が良いだろう。クーア、力を貸してくれないか?」
お、珍しく俺の出番みたい!よ~しっ
俺は呼ばれたアルベルドの元へ飛んでいくと、
「あいつは砂の下にある本体を叩かないと、死なない。本来なら、数人の戦士が力を合わせて下から引っ張り出すんだが」
「じゃあ、俺が引っ張り出してこようか?」
「大丈夫だとしてもクーアにそんな事させられない」
探査の魔法でハサミの本体を見てるけど、本体はハサミの半分くらいの大きさしかない。俺の力だったら、簡単に引っ張り出す事は出来ると思うけどそれは駄目みたい。じゃあ、どうするんだろう?
「風の魔法で砂もろともと吹き飛ばしたい、その制御に力を貸して欲しいんだ」
「は~い」
アルベルドなら、一人だけでそれぐらいの魔法は使えそうだけどお手伝いをお願いされたから協力するよ。俺はアルベルドが発動としようとしている魔法を感じ取り、魔力の量と範囲の指定を手伝ってあげる。そうやって発動した風の魔法は、下から上へと全ての物を巻き上げる上昇気流と化し砂を吹き飛ばしていく。この風に耐えられずに、出て来たハサミムシは空へと舞う。
「出て来たぞ!」
「任せろ」
アルベルドは邪魔になる風を止めると、ウォルは勢いよく空中へ飛び出て来たハサミムシの体を両断した。ハサミと比べて本体は固くないみたいだね。
「うむ、良くやった」
「胴体小さいし甲羅で覆われてすらないんだな」
「砂の中で過ごし体を外に出すことはまず無いから必要ないんだろう。こいつのハサミは良い武器になる剥ぎ取って持っていこう」
そう言ってアルベルドは本体とハサミの繋ぎ目に、剣を入れて分けると俺がそれをポケットにしまった。
「それにしても、夜になるとこんなのも動き出すのね・・・・」
「あぁ、だから砂漠で油断できるところは無いんだ」
「こんなの一人じゃどうしようもないだろ・・・・アルベルドはどうやってこいつをやり過ごしたんだ?」
「・・・・町へ急ごう」
「え?」
珍しくアルベルドは誤魔化すと、歩き始めてしまった。いつもならどんな事にも答えてくれるのに変なの。みんなも、アルベルドが答えないのが変だと思ったのか不思議そうな顔をしてるけど、何も言わずアルベルドの後を着いていく。そうして、少し歩いていると遠くに光が見えた。
「あれが、サイドだ。急ぐぞ」
「ふ~やっとか」
俺達は遠くに見える光を目指し、危険が多く潜んでいる夜の砂漠を進んでいく。
「星空が綺麗だね~」
「あぁ皇都よりはっきり見える」
「夜になる度思うけれど、昼間と夜じゃ砂漠はまるで違う場所に見えるわね。私、夜の砂漠結構好きよ」
「分かるぜ。過ごし易い気温に、美しい景色。昼間の暑さが無ければ住んでみたいくらいだ」
「砂丘も昼で見ると夜で見るのでは全く違うな。昼間はギラギラと光ってるが、夜は影となり明るい星空を引きたてている」
「確かに、夜の砂漠は美しいが危険も多くある油断するな」
何時もは夜になってしまえば、休憩の為にテントを出し眠りに就いていたのだが、今日は度重なる魔獣の襲撃によって少し予定より遅れてしまっている。アルベルドが言うにあと数時間も歩けば、サイドに着くという事なので、寝ないで歩き続けてるのだ。
「夜の砂漠は昼の砂漠と違い、少し視界が悪い。昼には気付けた危険も夜には見落としてしまう事もあるから足場はしっかり確認しながら歩くように。そして、夜になると活発になる魔獣達も居る。夜の砂漠は、かなり危険なんだ」
「了解した」
「灯りだそうか~?」
「いや、光に集まってくる奴も居るからやめた方が良い」
「は~い」
アルベルドは昼間より警戒を強めながら、先頭を歩いている。レイランも常に探査の魔法を掛けて周囲を警戒しているしシャールクも周囲をキョロキョロと見渡しながら警戒をしている。
「静かね、昼間も静かだけと今は耳が痛いくらいだわ」
「今日は風が穏やかだからな、音を立てる物が無いんだ」
「静かな方が、少しの音にも反応できるから楽だけどここまで静かだと逆に怖いな」
「アルベルド、夜に動き出す者達はどんな奴らなんだ?」
「主に虫達だな、昼間の間は砂の中に潜り暑さを避け夜になった後狩りの為に外に出てくるんだ。ヒヨケムシには気を付けろ」
「ヒヨケムシ?」
「蜘蛛のようで蜘蛛に似てない鋭い顎を持った虫だ。奴らは、肉食の虫でその鋭い顎を使い肉を断つ。決して攻撃を食らうな」
「うへぇ」
夜に動き出すのは虫達が多いんだね。俺ワームは嫌いだけど虫は平気だよ。シャールクは嫌そうな顔をしながら、辺りを見渡すと
「右から何か来るわよ!」
レイランが叫びみんなそっちの方を見ると、一メートルはある甲冑を纏い八本足、非対称の顔と鋭い顎、そして蜘蛛の胴体を持つ色々な虫が混ざったような見た目の虫が飛び出してきた。それを見た、シャールクはぎょっとしながら
「キモッ!」
「ヒヨケムシだ!顎に気を付けろ!」
ヒヨケムシは俺達に狙いを定め、長い八本足を器用に動かしカサカサと素早く近づき、顎をガチガチと鳴らしながら近づいて来る。アルベルドはヒヨケムシの正面に立ち、盾で受け止めるとシャールクはアルベルドの背後から飛び出し右側の脚を全て切断した。
「アルベルド、下がって!」
足を切られ態勢を崩したヒヨケムシ、その隙を逃さずレイランはヒヨケムシの上空に大きな岩を作り出し勢い良く押し潰した。ヒヨケムシはギィイと叫びながら、まだ俺達を食らおうと頭を動かしてるがそこをウォルの雷でとどめを刺した・・・・と思ったんだけど。
「うわ、まだ生きてるな」
「しぶといわね」
「威力が弱かったか・・・・」
「いや、威力は十分だったか虫系統に雷は相性が良くない。火か頭を潰してしまった方が良い」
「次から気を付けよう」
「それにしても、凄い形をした虫ね。蜘蛛のようで蜘蛛じゃない最初はよくわからなかったけどその意味がよく分かったわ。こいつは何か素材を持ち帰った方が良いのかしら?」
「いや、こいつは要らない」
「そう、じゃあ行きましょう。シャールク?」
シャールクは、戦い終わった後もナイフをじっと見て凄く嫌そうな顔をしている。
「クーア、悪いんだけど浄化掛けて貰ってもいいか?」
「ん?良いよ~どうしたの?」
「こいつの体液ベタベタしてナイフが・・・・」
よく見るとシャールクが持っていたナイフは緑色のベタベタした液体が付いてしまってる。
「こいつらの体液は取りづらいが火にかけると落ちるんだ」
そういって、アルベルドは手に火を灯すとシャールクはナイフをその火にくぐらせると、ジュッという音と共にベタベタした液体は綺麗さっぱり無くなってしまった。
「・・・・こいつら相手は魔法か弓を使った方が良さそうだな」
「別に毒は無いぞ?」
「いや、生理的にベタベタするのは嫌だ」
俺の浄化を掛けなくても、シャールクのナイフは綺麗になったが嫌そうな顔は変わらない。俺もベタベタするのは嫌だし、近づかないでおこっと。
「あ、シャールクそこから動いた方が良いぞ」
「え?」
「あ、下から何か来てるわね」
アルベルドはそう言いながら素早く、シャールクから離れレイランも距離を取った。シャールクは突然の事に驚いてキョロキョロと見渡したが、地面が揺れていることに気付き急いでその場から離れると、下から大きなハサミのようなものが砂とともに現れ、俺達が居た所を切り裂いた。
「何だあれ!?」
「ハサミムシだ」
「馬鹿デカすぎるだろ!」
「本体は砂の中か」
地面の下から現れたハサミは、一番大きなアルベルドと同じぐらいの大きさだった。ハサミを躱した、シャールクは弓を撃ち込むがハサミはとても固いみたいでガンッという鈍い音をたて弾かれてしまった。ウォルは、砂の下を睨みながら剣を抜いている。
「あれは、夜になると砂の上を通る奴らを襲ってくる。縄張りから離れれば、襲ってこないが安全のために排除した方が良いだろう。クーア、力を貸してくれないか?」
お、珍しく俺の出番みたい!よ~しっ
俺は呼ばれたアルベルドの元へ飛んでいくと、
「あいつは砂の下にある本体を叩かないと、死なない。本来なら、数人の戦士が力を合わせて下から引っ張り出すんだが」
「じゃあ、俺が引っ張り出してこようか?」
「大丈夫だとしてもクーアにそんな事させられない」
探査の魔法でハサミの本体を見てるけど、本体はハサミの半分くらいの大きさしかない。俺の力だったら、簡単に引っ張り出す事は出来ると思うけどそれは駄目みたい。じゃあ、どうするんだろう?
「風の魔法で砂もろともと吹き飛ばしたい、その制御に力を貸して欲しいんだ」
「は~い」
アルベルドなら、一人だけでそれぐらいの魔法は使えそうだけどお手伝いをお願いされたから協力するよ。俺はアルベルドが発動としようとしている魔法を感じ取り、魔力の量と範囲の指定を手伝ってあげる。そうやって発動した風の魔法は、下から上へと全ての物を巻き上げる上昇気流と化し砂を吹き飛ばしていく。この風に耐えられずに、出て来たハサミムシは空へと舞う。
「出て来たぞ!」
「任せろ」
アルベルドは邪魔になる風を止めると、ウォルは勢いよく空中へ飛び出て来たハサミムシの体を両断した。ハサミと比べて本体は固くないみたいだね。
「うむ、良くやった」
「胴体小さいし甲羅で覆われてすらないんだな」
「砂の中で過ごし体を外に出すことはまず無いから必要ないんだろう。こいつのハサミは良い武器になる剥ぎ取って持っていこう」
そう言ってアルベルドは本体とハサミの繋ぎ目に、剣を入れて分けると俺がそれをポケットにしまった。
「それにしても、夜になるとこんなのも動き出すのね・・・・」
「あぁ、だから砂漠で油断できるところは無いんだ」
「こんなの一人じゃどうしようもないだろ・・・・アルベルドはどうやってこいつをやり過ごしたんだ?」
「・・・・町へ急ごう」
「え?」
珍しくアルベルドは誤魔化すと、歩き始めてしまった。いつもならどんな事にも答えてくれるのに変なの。みんなも、アルベルドが答えないのが変だと思ったのか不思議そうな顔をしてるけど、何も言わずアルベルドの後を着いていく。そうして、少し歩いていると遠くに光が見えた。
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