33 / 158
皇国復活編
俺、休息地を復活させるよ!
しおりを挟む
大地の記憶を読み取り、見えた光景は人間にとって住みづらい場所だが俺にとってはとても安らぐ場所だった。活き活きと植物達は輝き、空に架かる水の橋が常に植物達に水と生命力を分け与えている。今では面影も無い動物達が、湖畔でゆったりと過ごし寝ている。
湖の中には多くの魚たちが泳ぎ、湖を彩っていた。
(凄いな・・・・)
(えぇ美しい)
(これが竜の休息地か)
(まるで神の庭だ)
みんなも見える景色に見惚れている。普通ではありえない法則が働く竜の休息地見惚れるのも当たり前だ。だけど、俺達はこの景色を再現するんだから見惚れてる場合じゃないよ!
(これを今から再現するんだから頑張るよ!)
(はっそうだな。しっかりしなければ)
(えぇ、頑張ります!)
(ここが復活したら国のみんなも喜んでくれるだろ!)
(あぁ頑張るぞ!)
うんうん、やる気が出たみたいで良かった。この再現はちょっと難しいけど、俺達が力を合わせれば大丈夫。大地は掛けられた魔法を覚えているから、エルディランが使った魔法を俺達も使えば良いだけだ。
エルディランが使った魔法は大地の魔法と水の魔法を固定しただけ、ただその魔法が複雑だけど~大丈夫!
(じゃあみんな俺に合わせてね~)
(分かった)
俺ならどんな複雑な魔法も、再現できる。そしてみんなには俺と同じように魔力を流してもらって俺が補助すれば十分。みんなの魔力をまとめ上げ魔法を作り出していく。大地から次々と植物が生えていき、空には水の橋が架かる。動物たちを生き返らせたりすることは難しいから無理だけど、水と植物、大地ならなんとかなる。
湖を中心として次々と復活していく大地。俺達は魔法に集中していて気付かなかったけど、ホーン司祭たちは目が落ちても可笑しくない程驚いていたらしい。
これでもう再生は終わりだけど、エルディランのお気に入りの場所だから少しだけおまけしておこっと。動物を復活させることは、やろうと思えばできるけど今の俺じゃ数匹が限界。だから、俺が得意な水で動物を再現するのだ。
「美しいな」
「あぁこれを俺達がやったと思うと・・・・」
「クーアありがとう」
「これからも、よろしく頼む」
目を開けたウォル達が、復活した大地を見ながらしみじみと言う。そして、俺が作り出した水の動物を見ると笑いながら
「あれはクーアの魔法か」
「サスヴァンで見たやつね」
「可愛いな~」
「・・・・クーアあれは抱きしめれるか?」
「水だけど触れるよ~」
俺は、水で作り出した兎を呼び寄せてアルベルドに抱かせてあげる。
「柔らかいな」
「水だからね」
自由にこの休息地を走り回り、飛び回る水の動物達。水の魔法で形を作って一定の動きをするようにしてるだけだから、生きてるように見えて実際には生きていない。だけど、この広い湖に動物が何もいないのは少し寂しいからね。
「クーアあの猫だけ、他と違うんだが・・・・」
「あぁ、あれは俺の分身みたいなやつ~」
「分身?」
ウォルが指し示したのは、夜の星空のような見た目をしている猫だ。参考にしたのは俺のスナネコちゃんで、この猫ちゃんは他の魔法と違って意思がある。俺のお願いを最優先してくれるけど、好きな場所に行くし好きな場所で寝たりする魔法生物だ。俺の力を使えるようにしてあるから、もしもの時は此処を守ってくれるよ。
「うん、魔法生物って言うんだっけ?精霊みたいな奴だよ~」
「クーアそんな事まで出来たの!?」
レイランが、魔法スナネコちゃんに凄い勢いで近づいていくけど嫌がって逃げてしまった。逃げた先にはホーン司祭とディーン、ルルーが俺達が復活させた湖を見て固まっていた。全く動かないルルーの頭の上に魔法スナネコちゃんが乗る。
「あ~なんで逃げるの~」
「レイラン、小動物を怯えさせるのは良くないぞ」
「ディーン達動かないんだけど、大丈夫かな?」
「この光景を見ちゃったらね~しばらくそっとしておいた方が良いと思うぞ」
「そ~なのか~」
俺はディーン達が動き出すまで暇だからアルベルドの頭の上に乗って、復活させた植物たちが元気に育ってるか見ていると叫び声を上げながら
「これは一体どういう事なんだ!!??」
ディーンが叫びだすと、それにつられてホーン司祭とルルーが動き始めた。
「これは・・・・私は夢でも見ているのか?」
「・・・・猫?」
ホーン司祭は湖の水面に自分を映しながら困惑してるし、ルルーは自分の顔を覗き込む魔法スナネコちゃんを見て頭を傾げている。俺は、動き始めた3人の元へ飛んでいき
「あ、動き始めた~」
「「「龍!!!!」」」
あれ~ウォル達と言い合ってる時も見てたと思うんだけど、そんなに驚く?俺を見た瞬間に跪く3人を見てちょっと懐かしい気持ちになった俺は
「普通にしていいよ~俺はみんなが崇めてる竜じゃないからね~」
「・・・・この奇跡は貴方様が?」
「俺だけじゃないよ~ウォル達と一緒にやったの!」
ウォル達は俺の所まで来て俺の頭を撫でながら
「ホーン司祭落ち着いて話せる場所はあるか?」
「それではこちらへ」
ウォルに言われて、3人は歩き出したけど目線は俺に固定されてて面白い。ちょっといたずらしたくなって空中を縦横無尽に飛び回ると、3人の顔がぐるんぐるん動くから楽しい!
「あはははは」
「クーア」
3人で遊ぶ俺をシャールクが呆れた顔しながら呼ぶので行ってみると
「司祭様が大変なことになっちゃうからそれぐらいに」
「は~い」
俺はシャールクに抱っこして貰って案内されたのは、ディーン達が普段寝たりしている小さな小屋だった。外には長いベンチと長いテーブルここならみんな座れそうだね。ウォル達4人とディーン達3人に分かれて座ると、さっそくホーン司祭が
「ウォル皇子、一体どういう事なのでしょうか?あのクーア君がこちらの龍であられるのですか?そして、この状況は一体・・・・」
「うむ、驚く気持ちは分かる。少し長くなるが聞いてくれ」
ウォルは俺と出会ってからサスヴァンに行き、そしてこの聖域までの事をホーン司祭に簡潔だが分かりやすく話した。話を聞いている間俺は暇だったから、ルルーの頭に乗っていた魔法スナネコちゃんと追いかけっこをして遊んでいた。みんなウォル達の話を聞いて、「なんとっ」とか言って驚いてるけど、難しい話はウォル達にお任せ!
「と言う事なんだ・・・・」
「運命の導きを受けたようですね」
「このディーン、生きてる間に龍様と出会えるとは・・・・感激です」
「本当に龍様が・・・・龍様が・・・・」
ホーン司祭はさっきまで取り乱してたけど、落ち着いたようで穏やかな笑顔を浮かべる。ディーンは遊んでる俺に向かって跪いてきて、ルルーは俺を見てぶつぶつ言ってちょっと怖い。
「俺は、ただのクーアだから気にしないで~」
「この地を復活してくださりありがとうございます」
「俺だけじゃなくてみんなで復活させたんだよ~」
今回この土地を復活させたのは、俺だけじゃなくて加護をあげたことによって増えたウォル達の魔力でやったこと。凄く増えたから慣れれば、俺が手助けしなくてもウォル達だけで大地を復活させられるようになると思う。
だけど、俺はみんなと一緒にこれから大地を復活させていくよ!
湖の中には多くの魚たちが泳ぎ、湖を彩っていた。
(凄いな・・・・)
(えぇ美しい)
(これが竜の休息地か)
(まるで神の庭だ)
みんなも見える景色に見惚れている。普通ではありえない法則が働く竜の休息地見惚れるのも当たり前だ。だけど、俺達はこの景色を再現するんだから見惚れてる場合じゃないよ!
(これを今から再現するんだから頑張るよ!)
(はっそうだな。しっかりしなければ)
(えぇ、頑張ります!)
(ここが復活したら国のみんなも喜んでくれるだろ!)
(あぁ頑張るぞ!)
うんうん、やる気が出たみたいで良かった。この再現はちょっと難しいけど、俺達が力を合わせれば大丈夫。大地は掛けられた魔法を覚えているから、エルディランが使った魔法を俺達も使えば良いだけだ。
エルディランが使った魔法は大地の魔法と水の魔法を固定しただけ、ただその魔法が複雑だけど~大丈夫!
(じゃあみんな俺に合わせてね~)
(分かった)
俺ならどんな複雑な魔法も、再現できる。そしてみんなには俺と同じように魔力を流してもらって俺が補助すれば十分。みんなの魔力をまとめ上げ魔法を作り出していく。大地から次々と植物が生えていき、空には水の橋が架かる。動物たちを生き返らせたりすることは難しいから無理だけど、水と植物、大地ならなんとかなる。
湖を中心として次々と復活していく大地。俺達は魔法に集中していて気付かなかったけど、ホーン司祭たちは目が落ちても可笑しくない程驚いていたらしい。
これでもう再生は終わりだけど、エルディランのお気に入りの場所だから少しだけおまけしておこっと。動物を復活させることは、やろうと思えばできるけど今の俺じゃ数匹が限界。だから、俺が得意な水で動物を再現するのだ。
「美しいな」
「あぁこれを俺達がやったと思うと・・・・」
「クーアありがとう」
「これからも、よろしく頼む」
目を開けたウォル達が、復活した大地を見ながらしみじみと言う。そして、俺が作り出した水の動物を見ると笑いながら
「あれはクーアの魔法か」
「サスヴァンで見たやつね」
「可愛いな~」
「・・・・クーアあれは抱きしめれるか?」
「水だけど触れるよ~」
俺は、水で作り出した兎を呼び寄せてアルベルドに抱かせてあげる。
「柔らかいな」
「水だからね」
自由にこの休息地を走り回り、飛び回る水の動物達。水の魔法で形を作って一定の動きをするようにしてるだけだから、生きてるように見えて実際には生きていない。だけど、この広い湖に動物が何もいないのは少し寂しいからね。
「クーアあの猫だけ、他と違うんだが・・・・」
「あぁ、あれは俺の分身みたいなやつ~」
「分身?」
ウォルが指し示したのは、夜の星空のような見た目をしている猫だ。参考にしたのは俺のスナネコちゃんで、この猫ちゃんは他の魔法と違って意思がある。俺のお願いを最優先してくれるけど、好きな場所に行くし好きな場所で寝たりする魔法生物だ。俺の力を使えるようにしてあるから、もしもの時は此処を守ってくれるよ。
「うん、魔法生物って言うんだっけ?精霊みたいな奴だよ~」
「クーアそんな事まで出来たの!?」
レイランが、魔法スナネコちゃんに凄い勢いで近づいていくけど嫌がって逃げてしまった。逃げた先にはホーン司祭とディーン、ルルーが俺達が復活させた湖を見て固まっていた。全く動かないルルーの頭の上に魔法スナネコちゃんが乗る。
「あ~なんで逃げるの~」
「レイラン、小動物を怯えさせるのは良くないぞ」
「ディーン達動かないんだけど、大丈夫かな?」
「この光景を見ちゃったらね~しばらくそっとしておいた方が良いと思うぞ」
「そ~なのか~」
俺はディーン達が動き出すまで暇だからアルベルドの頭の上に乗って、復活させた植物たちが元気に育ってるか見ていると叫び声を上げながら
「これは一体どういう事なんだ!!??」
ディーンが叫びだすと、それにつられてホーン司祭とルルーが動き始めた。
「これは・・・・私は夢でも見ているのか?」
「・・・・猫?」
ホーン司祭は湖の水面に自分を映しながら困惑してるし、ルルーは自分の顔を覗き込む魔法スナネコちゃんを見て頭を傾げている。俺は、動き始めた3人の元へ飛んでいき
「あ、動き始めた~」
「「「龍!!!!」」」
あれ~ウォル達と言い合ってる時も見てたと思うんだけど、そんなに驚く?俺を見た瞬間に跪く3人を見てちょっと懐かしい気持ちになった俺は
「普通にしていいよ~俺はみんなが崇めてる竜じゃないからね~」
「・・・・この奇跡は貴方様が?」
「俺だけじゃないよ~ウォル達と一緒にやったの!」
ウォル達は俺の所まで来て俺の頭を撫でながら
「ホーン司祭落ち着いて話せる場所はあるか?」
「それではこちらへ」
ウォルに言われて、3人は歩き出したけど目線は俺に固定されてて面白い。ちょっといたずらしたくなって空中を縦横無尽に飛び回ると、3人の顔がぐるんぐるん動くから楽しい!
「あはははは」
「クーア」
3人で遊ぶ俺をシャールクが呆れた顔しながら呼ぶので行ってみると
「司祭様が大変なことになっちゃうからそれぐらいに」
「は~い」
俺はシャールクに抱っこして貰って案内されたのは、ディーン達が普段寝たりしている小さな小屋だった。外には長いベンチと長いテーブルここならみんな座れそうだね。ウォル達4人とディーン達3人に分かれて座ると、さっそくホーン司祭が
「ウォル皇子、一体どういう事なのでしょうか?あのクーア君がこちらの龍であられるのですか?そして、この状況は一体・・・・」
「うむ、驚く気持ちは分かる。少し長くなるが聞いてくれ」
ウォルは俺と出会ってからサスヴァンに行き、そしてこの聖域までの事をホーン司祭に簡潔だが分かりやすく話した。話を聞いている間俺は暇だったから、ルルーの頭に乗っていた魔法スナネコちゃんと追いかけっこをして遊んでいた。みんなウォル達の話を聞いて、「なんとっ」とか言って驚いてるけど、難しい話はウォル達にお任せ!
「と言う事なんだ・・・・」
「運命の導きを受けたようですね」
「このディーン、生きてる間に龍様と出会えるとは・・・・感激です」
「本当に龍様が・・・・龍様が・・・・」
ホーン司祭はさっきまで取り乱してたけど、落ち着いたようで穏やかな笑顔を浮かべる。ディーンは遊んでる俺に向かって跪いてきて、ルルーは俺を見てぶつぶつ言ってちょっと怖い。
「俺は、ただのクーアだから気にしないで~」
「この地を復活してくださりありがとうございます」
「俺だけじゃなくてみんなで復活させたんだよ~」
今回この土地を復活させたのは、俺だけじゃなくて加護をあげたことによって増えたウォル達の魔力でやったこと。凄く増えたから慣れれば、俺が手助けしなくてもウォル達だけで大地を復活させられるようになると思う。
だけど、俺はみんなと一緒にこれから大地を復活させていくよ!
68
お気に入りに追加
1,630
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【2章完結】女神にまで「無能」と言われた俺が、異世界で起こす復讐劇
騙道みりあ
ファンタジー
※高頻度で更新していく予定です。
普通の高校生、枷月葵《カサラギアオイ》。
日常を生きてきた彼は突如、異世界へと召喚された。
召喚されたのは、9人の高校生。
召喚した者──女神曰く、魔王を倒して欲しいとのこと。
そして、勇者の能力を鑑定させて欲しいとのことだった。
仲間たちが優秀な能力を発覚させる中、葵の能力は──<支配《ドミネイト》>。
テンプレ展開、と思いきや、能力が無能だと言われた枷月葵《カサラギアオイ》は勇者から追放を食らってしまう。
それを提案したのは…他でもない勇者たちだった。
勇者たちの提案により、生還者の居ないと言われる”死者の森”へと転移させられた葵。
そこで待ち構えていた強力な魔獣。
だが、格下にしか使えないと言われていた<支配《ドミネイト》>の能力は格上にも有効で──?
これは、一人の少年が、自分を裏切った世界に復讐を誓う物語。
小説家になろう様にも同様の内容のものを投稿しております。
面白いと思って頂けましたら、感想やお気に入り登録を貰えると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる