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皇国復活編
俺、皇都に行くよ!
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みんなが泣き止むまで俺は大人しく傍で待つことにした。みんなぐちゃぐちゃになりながら良かった良かったって言ってるし喜んでくれるみたい。でも、俺が復活させたのは此処だけだし、すべての大地を復活させた訳じゃない。
いくら俺でも一気にすべてを復活させるのは無理!成長したらできるかもだけど、この大地に魔法を掛けた守護竜って何歳だったんだろう。
みんな「ありがとうありがとう」と言いながら俺の頭を撫でてるし、まだ泣き止むまで時間が掛かりそう。暇だし、水を汚染した正体でも探してみようかな。ウォルの膝に座り、目を瞑り集中して地面の奥底まで探してみるけどそれらしい物は見当たらない。
もっと深くにあるのかな?それとも、別の所から汚染された魔力が流れ出してきたのかも。
今俺達の下にある水源は俺が作り出した水と混ざってるから、また汚染された魔力が流れ込んできても大丈夫だけど。原因を潰した方が良いと思うんだよね、汚染された魔力が地面から溢れ出したら人間なんてあっという間に死んじゃう。もしかして、大地に掛かってた魔法って汚染された魔力を大地から出さない為でもあったのかも。
俺にはどんな魔法が掛かってたかは大体なら分かるけど詳しくは分からない。でも、たぶんきっとそうだと思う。だって、あの魔法にはとても優しい魔力でできていたから。
俺が原因を探しているうちに四人は泣き止んだみたいで、目を瞑って動かない俺に気づいてオロオロしてるから早く起きてあげなきゃ
「泣き止んだ?」
「あぁ、すまない」
「大丈夫だよ!それでこれから何処に行くの?」
「俺達が旅してるのは水を見つける為だったからな・・・・とりあえずすぐに城に戻った方が良いだろう。その・・・・良ければなんだが」
「な~に?」
「一緒に城に行ってくれないか?勿論クーアが嫌なら断ってくれていい。クーアの力を頼りにしている訳じゃなく、礼として迎えたいんだ。後クーアに俺達の国を案内したい」
「ん?俺もとから一緒に行くつもりだったから何処でも良いよ!それとも、俺が一緒に行くのはダメ?」
「それは絶対にない!!」
「うん!クーア様が駄目なことは絶対ないからね!」
「「うんうん」」
すごい勢いで否定してきて吃驚しちゃったけど、付いて行って良いなら良かった。
「それでは、早急に皇都に戻ろう。レイラン先触れを出しておいてくれ」
「分かりました。此処からなら急げば2週間で着きますね」
「あぁツェルン達には苦労させるが仕方ない。急がなければ」
ツェルンって言うのは皇子が乗ってる馬の名前だよ。滅茶苦茶逞しくて他の大陸にいる馬より魔力が高く人を選ぶんだって。砂地でも余裕で走り回り水を飲まなくても何日間も動けるんだって。この馬はグランドホースって言う生き物らしい。みんな一頭ずつ愛馬が居てみんな賢いんだよ!可愛いから俺のお水あげちゃう!
急いで馬達に乗り皇都へ戻る俺達。俺はウォルの馬に乗せてもらってるよ。
「ねぇねぇ、皇都ってどんな場所?」
「皇都は、エルヴィラス皇国で一番人が集まり栄えている場所だ。色々な人が集まり交流し国の要にもなってる」
「色々なお店があるから俺が案内してあげるよー」
「シャールクなら皇都の隅々まで知ってるぞ」
「色々お買物しようね~」
「わーい」
皇都か~人がいっぱい居るのか~楽しみだな~見たことの無い場所に思いを馳せてると
「楽しみにしている様で嬉しいんだが・・・・クーア一つ聞いてもいいか?」
「なに?」
「なんで俺達が通った大地が緑あふれる大地になってるんだ?」
ウォルの言葉に3人とも後ろを振り返ると通った道がすべて活き活きとした大地に変わり俺達が通った場所が緑の道となっている。3人は気付いていなったみたいで、目を丸くしてる。
「それはね~俺が通った場所に水を流してるからだよ~」
「水を流す?」
「そう、さっきの水源から大地の下を通して引っ張ってきてるの」
大地を再生させると決めた俺は、皇都に行くまでの道を復活せてあげようと思って水を引っ張ってきてるのだ。俺が新たに水を作って撒いてもいいけど、地面に水を通した方がその大地の為になる。
「いや、凄く有り難いんだがクーアにそこまでの事をさせる訳には・・・・」
「俺がやりたいから良いの。それに、俺も自然豊かだったこの国の景色見てみたいし」
守護竜のとこは知らないけど、お気に入りが消えちゃうのは悲しいよね。守護竜さんは魔力の痕跡からして凄く優しかったみたいだし、俺もみんなの事気に入ったから守護竜さんみたいにこの国を守ってあげるよ。
「いや・・・・だが・・・・」
「皇子諦めた方が・・・・」
「いや、しかしこの大地を守るのは俺達の務めであってクーアにやらせる訳には」
「でも、クーア様言い出したら曲げないだろ・・・・」
「・・・・クーア本当に欲しいもの無いのか?」
「ん~無い!」
「そうか・・・・」
なんかウォルが落ち込んでるけど、良い事してるんだし気にしなくていっか!
「支払える礼では無いが、どうにかしてクーアの望みを叶えなければ申し訳なさすぎる・・・・だが、クーアが欲しい物は無い・・・・どうすれば良いんだ?兄様ならこういう時思い付くんだろうが俺では・・・・いや、癒してもらったのは俺だ何か考えなければ・・・・」
「皇子・・・・」
「無欲な相手が一番礼に困るよな・・・・ウォル後で相談に乗るぜ」
なんかぶつぶつ言ってるけど、移動しながら地面を探っていた俺は気にすることなくみんなと走る道を楽しんでこ~
道中に今すぐ水が必要な場所があるみたいだから、そこに寄りながら皇都を目指すってウォルが言ってた。俺がそこまで水を引いてあげれば、そこの水問題は解決するしまた戻ってこなくても良いもんね。おれ賢ーい!俺の水が通ってる場所なら、何となくだけど何が起きてるか分かるし、役にも立つよね。
「俺、一生賭けても見れないような出来事にこの短時間で遭遇してる気がする・・・・」
「シャールク・・・・確かにな」
「龍様に出会う事すら奇跡なのに、水と大地の復活が立て続きですもんね」
「あぁ・・・・俺は一生この景色を忘れることは無いだろう」
「・・・・アルベルド。多分ですけど、皇都に着くまでずっとこの光景が続くと思いますよ」
「・・・・そうか」
?勿論皇都に着くまで大地の再生は続けるよ~通った道しか再生できないから色々な場所に行かなきゃいけないけど、楽しみだね~
いくら俺でも一気にすべてを復活させるのは無理!成長したらできるかもだけど、この大地に魔法を掛けた守護竜って何歳だったんだろう。
みんな「ありがとうありがとう」と言いながら俺の頭を撫でてるし、まだ泣き止むまで時間が掛かりそう。暇だし、水を汚染した正体でも探してみようかな。ウォルの膝に座り、目を瞑り集中して地面の奥底まで探してみるけどそれらしい物は見当たらない。
もっと深くにあるのかな?それとも、別の所から汚染された魔力が流れ出してきたのかも。
今俺達の下にある水源は俺が作り出した水と混ざってるから、また汚染された魔力が流れ込んできても大丈夫だけど。原因を潰した方が良いと思うんだよね、汚染された魔力が地面から溢れ出したら人間なんてあっという間に死んじゃう。もしかして、大地に掛かってた魔法って汚染された魔力を大地から出さない為でもあったのかも。
俺にはどんな魔法が掛かってたかは大体なら分かるけど詳しくは分からない。でも、たぶんきっとそうだと思う。だって、あの魔法にはとても優しい魔力でできていたから。
俺が原因を探しているうちに四人は泣き止んだみたいで、目を瞑って動かない俺に気づいてオロオロしてるから早く起きてあげなきゃ
「泣き止んだ?」
「あぁ、すまない」
「大丈夫だよ!それでこれから何処に行くの?」
「俺達が旅してるのは水を見つける為だったからな・・・・とりあえずすぐに城に戻った方が良いだろう。その・・・・良ければなんだが」
「な~に?」
「一緒に城に行ってくれないか?勿論クーアが嫌なら断ってくれていい。クーアの力を頼りにしている訳じゃなく、礼として迎えたいんだ。後クーアに俺達の国を案内したい」
「ん?俺もとから一緒に行くつもりだったから何処でも良いよ!それとも、俺が一緒に行くのはダメ?」
「それは絶対にない!!」
「うん!クーア様が駄目なことは絶対ないからね!」
「「うんうん」」
すごい勢いで否定してきて吃驚しちゃったけど、付いて行って良いなら良かった。
「それでは、早急に皇都に戻ろう。レイラン先触れを出しておいてくれ」
「分かりました。此処からなら急げば2週間で着きますね」
「あぁツェルン達には苦労させるが仕方ない。急がなければ」
ツェルンって言うのは皇子が乗ってる馬の名前だよ。滅茶苦茶逞しくて他の大陸にいる馬より魔力が高く人を選ぶんだって。砂地でも余裕で走り回り水を飲まなくても何日間も動けるんだって。この馬はグランドホースって言う生き物らしい。みんな一頭ずつ愛馬が居てみんな賢いんだよ!可愛いから俺のお水あげちゃう!
急いで馬達に乗り皇都へ戻る俺達。俺はウォルの馬に乗せてもらってるよ。
「ねぇねぇ、皇都ってどんな場所?」
「皇都は、エルヴィラス皇国で一番人が集まり栄えている場所だ。色々な人が集まり交流し国の要にもなってる」
「色々なお店があるから俺が案内してあげるよー」
「シャールクなら皇都の隅々まで知ってるぞ」
「色々お買物しようね~」
「わーい」
皇都か~人がいっぱい居るのか~楽しみだな~見たことの無い場所に思いを馳せてると
「楽しみにしている様で嬉しいんだが・・・・クーア一つ聞いてもいいか?」
「なに?」
「なんで俺達が通った大地が緑あふれる大地になってるんだ?」
ウォルの言葉に3人とも後ろを振り返ると通った道がすべて活き活きとした大地に変わり俺達が通った場所が緑の道となっている。3人は気付いていなったみたいで、目を丸くしてる。
「それはね~俺が通った場所に水を流してるからだよ~」
「水を流す?」
「そう、さっきの水源から大地の下を通して引っ張ってきてるの」
大地を再生させると決めた俺は、皇都に行くまでの道を復活せてあげようと思って水を引っ張ってきてるのだ。俺が新たに水を作って撒いてもいいけど、地面に水を通した方がその大地の為になる。
「いや、凄く有り難いんだがクーアにそこまでの事をさせる訳には・・・・」
「俺がやりたいから良いの。それに、俺も自然豊かだったこの国の景色見てみたいし」
守護竜のとこは知らないけど、お気に入りが消えちゃうのは悲しいよね。守護竜さんは魔力の痕跡からして凄く優しかったみたいだし、俺もみんなの事気に入ったから守護竜さんみたいにこの国を守ってあげるよ。
「いや・・・・だが・・・・」
「皇子諦めた方が・・・・」
「いや、しかしこの大地を守るのは俺達の務めであってクーアにやらせる訳には」
「でも、クーア様言い出したら曲げないだろ・・・・」
「・・・・クーア本当に欲しいもの無いのか?」
「ん~無い!」
「そうか・・・・」
なんかウォルが落ち込んでるけど、良い事してるんだし気にしなくていっか!
「支払える礼では無いが、どうにかしてクーアの望みを叶えなければ申し訳なさすぎる・・・・だが、クーアが欲しい物は無い・・・・どうすれば良いんだ?兄様ならこういう時思い付くんだろうが俺では・・・・いや、癒してもらったのは俺だ何か考えなければ・・・・」
「皇子・・・・」
「無欲な相手が一番礼に困るよな・・・・ウォル後で相談に乗るぜ」
なんかぶつぶつ言ってるけど、移動しながら地面を探っていた俺は気にすることなくみんなと走る道を楽しんでこ~
道中に今すぐ水が必要な場所があるみたいだから、そこに寄りながら皇都を目指すってウォルが言ってた。俺がそこまで水を引いてあげれば、そこの水問題は解決するしまた戻ってこなくても良いもんね。おれ賢ーい!俺の水が通ってる場所なら、何となくだけど何が起きてるか分かるし、役にも立つよね。
「俺、一生賭けても見れないような出来事にこの短時間で遭遇してる気がする・・・・」
「シャールク・・・・確かにな」
「龍様に出会う事すら奇跡なのに、水と大地の復活が立て続きですもんね」
「あぁ・・・・俺は一生この景色を忘れることは無いだろう」
「・・・・アルベルド。多分ですけど、皇都に着くまでずっとこの光景が続くと思いますよ」
「・・・・そうか」
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