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中々の稼ぎ
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森の中で安全に火が使える場所を見つけた俺達はその周囲の木に無意味だと思うが印をつけ、そこで遅めの昼食を摂る事にした。
「クロガネ、薪になるやつ持ってきてくれ」
「は~い」
ブレストは周囲に水を撒きながら昼食の準備を始めたので、俺は焚き火の薪となる枝を拾っていると燃やすのに丁度良さそう枯れ葉を見つけ手を伸ばす。
・・・・・あ、駄目だこれ
手を伸ばし枯れ葉を取ろうとした時俺の直感が危険だと訴えかけてきたので手を引っ込め棒手裏剣を投げると、ただの枯れ葉に見えたモノは地面へと突き刺さりジタバタと細長い足を伸ばして暴れまわる。
「化け虫かよ・・・・あぶな」
枯れ葉だと思ったものは化け虫と言う魔物だったのだ。こいつの嫌な所は擬態のように姿を似せるのではなく自分の形を変える事によって姿を完璧にそのものへと変えてしまう事だ。分からず触れてしまえば隠し持っている自慢の鋭い鎌で手を斬り裂き殺し肉を食らう。厄介な性質を持っているがこいつは火に対して敏感に反応するから火の魔力を宿した何かを近付けてやれば見破ることが出来るけど、常にそんな事してたんじゃ手間が掛かるから殆どの冒険者はしない。なので冒険者の多くは何かしらの道具を使って魔物素材や植物採集をする奴が多いのだ。俺はもう一本頭に棒手裏剣を刺して止めを刺して、その死骸をマジックバックに入れる。
「本当に珍しい魔物で厄介だけど防御力は皆無だから見破っちまえば問題無いんだよな」
厄介ではあるけど触れないと反応しないので、道や森に落ちている葉に化けている時は踏まれてそのまま死んじまって殺してから化け虫だって気付くみたいなこともあったりする。馬鹿みたいな反射神経が無くても戦士であれば殺気に気付いて手を引っ込める事も出来るしそこまで脅威では無いけど面倒な魔物だな。
「初めて会ったけど化け虫はこんな感じの気配なのか・・・・うん覚えた」
俺は一応周囲を警戒しながらも枯れ葉と枝を集めブレストの元へ戻ると、濃かった火の魔力は消えバランスが整った大地となり俺達が座る用のベンチや机が用意され快適な場所が整えられていた。
「ただいま~」
「おうお帰り。戦った気配があったけど何かあったのか?」
「化け虫が居たんだよ」
「あ~あいつが居たのか珍しいな」
「危うく騙されそうになったけど直前で気付けて良かったぜ」
「クロガネの反射神経なら触っても避けれるだろ。だけど、安全なのが一番だな」
「そうそう、安全第一ってな。化け虫もそうだけどこの森珍しい魔物ばかりだな~」
ブレストは何回か遭遇したことがあるみたいで思い出し笑いながら言う。今まで遭遇した魔物の多様さと珍しさを考えながら俺は薪を並べ枯れ葉に火を付ける。あとは適度に風を送ってやれば・・・・よし
「火付いたぞ~」
「おう、今日の飯はオーク肉だぞ~」
「良いね。味付けは何にするの?」
「ん~オニオンソースを作って野菜と一緒にパンを挟めば良いかな。塩コショウは振ってあるからクロガネはそこにあるやつ焼いておいてくれ」
「は~い」
そう言ってブレストはテーブルに収納から厚く切られたオーク肉が乗った皿と鉄板を取り出す。俺は言われた通りに鉄板を火の上に設置して肉を焼き始めた。オーク肉って良くある肉だけど脂が載ってて美味いんだよな~少し噛み応えはあるけど、その分満足感が出るし俺は好きだぜ。鉄板で熱しられたオーク肉からは油が蒸発し肉の良い匂いが香ってくる。
「火の勢いが強いから少し弱めた方が良いぞ~」
「分かった」
料理についてはよく分からないからブレストの言う通りに火を弱めていく。料理について教えて貰う事になってるけどウォルマに居た時はシュナイザー様の所でお世話になってたから機会が無かった。だけどフォレシアだと自分で作るしか無いから教えて貰う機会が増えそうだな。
「それは厚いから弱い火でゆっくりとじっくり焼かないと中まで熱が入らないんだ。焼き目が付いたら裏返すんだぞ~」
「それぐらい分かるよ」
「あと肉の横も焼くんだぞ」
「は~い」
このままステーキとして食べても美味いけど、柔らかいパンと新鮮で美味い野菜と一緒に食うのはまた別の美味さがあるよな。時間を掛けてじっくり肉に火を通したあと、ブレストが作った特製のオニオンソースとシャキシャキのレタスとトマト、そして肉の油で焼いたオニオンを柔らかなパンで挟んでいただきます!
「うま~」
「うん、オニオンを追加するのは流石に多過ぎかと思ったけど焼いたのと生じゃ違う美味さがあるな」
「動いた後はやっぱり肉だよな~」
バーガーを二つ食べ暫くの間ゆっくりと休憩する俺達。こんな強い魔物達が居る森の中でゆっくり休憩なんて普通は有り得ないんだが、ブレストが結界を張って匂いや煙を防いでくれてるおかげで何も気にせずゆっくりと出来る。ブレストって魔法剣だけじゃなくて普通の魔法も得意なのズルいよな~
「んじゃ昼を食って休んだことだし町に戻るか」
「だな~」
まだまだ戦う事は出来るけど初日だしまた明日も朝早くから依頼をこなすんだし今日はこれぐらいで十分だろ。俺は普通の奴ばかりだったけどブレストが倒した二体は一体倒せば数日休むのが普通なぐらいの獲物だし数は少ないが十分働いただろう。俺達は火の始末をしテーブルとイスを回収すると町へと戻りギルドへと向かうのだった。
「お帰りなさ~い」
「どうも~」
「随分早いですね。森はどうでしたか?」
「初日にしては良い感じだと思うな」
日が落ちてきた頃ギルドに入ると朝と変わらずナナンさんが受付をしていた。俺達を見ると手を振り歓迎してくれたので俺達もそれに答える。
「それは良かったです。ギルドに来て下さったという事は依頼の報告ですよね?」
「そうだ」
「畏まりました。それでどの依頼の報告しますか?」
「全部だ」
「全部ですか?それはまた随分と早いですね~いえこちらとしてはすぐに依頼を達成して下さるのは助かるのですが、あまり急いては駄目ですよ」
「討伐依頼で簡単なものだったから早いだけですよ」
「悪食の王とイビルフライですよ?ギルドの記録でブレスト様がこの二つの依頼を達成したことがあるとは分かっていましたが・・・・いえ私達は冒険者様の力について追及するつもりはありません。失礼致しました」
「いや、そっちも仕事ですから」
ギルドの受付嬢はただ依頼の受注と紹介をするだけでは無く、その人が本当に依頼をこなしたのかや階級にあった実力を持っているかなどを判断する役割を担っている。三級でも上位の奴らがこんな直ぐに倒されたら疑うのは当たり前だな。
「それでは本日引き受けられた依頼全ての報告ですね。依頼書をお渡ししますので、解体場でサインを貰って来て下さい」
「了解です」
そう言って俺達は依頼書を貰うと解体場へと向かった。ここに来るのは二度目だが今回はバラスさんがしっかりと居た。
「おう。お前達かまた解体か?」
「今回は依頼の報告だ」
「そうか、依頼書を見せてくれ」
「これだ」
バラスさんは依頼書を受け取り討伐した魔物の名前を確認すると面白そうに笑うと期待した目で
「悪食の王を倒してきたのか。俺も一度しか目にしたことが無いんだよな~討伐した魔物はあそこのテーブルに出して来てくれ。イビルフライは魔石だな?こっちで預かる」
「了解」
俺達は倒した魔物達をテーブルへと並べ終わり椅子に座って奥に行ってしまったバラスさんを待つことにした。暫くするとイビルフライの魔石を受け取ったバラスさんが戻って来た。そして並べられた魔物達を隅々まで確認すると椅子に座って待っていた俺達の元に来ると
「鑑定の結果魔石は本物だと判定された。魔物達も確認した結果、討伐したと認定しよう。それと魔物達はどうする?解体して売るかそれとも引き取るか?」
「クロガネは欲しい物あるか?」
「悪食の王の粘液が欲しいぐらいかな」
「んじゃそれ以外は全部売るか」
「分かった。それじゃあ報酬から解体費用を差し引いて貰うな」
そう言ってバラスさんは依頼書にサインを書き込むと俺達は後をお願いして受付へと戻りサインを見せ報酬を貰った。
「それでは内訳をご説明します。悪食の王の討伐依頼が金貨70枚、イビルフライが金棒1枚、ジャイアントキリングベアが金貨1枚、クラッシャーギガントが金貨1枚と銀棒6枚となります。報酬はお分けしますか?」
「それじゃあ悪食の王とイビルフライは俺が、他は全部クロガネで」
「畏まりました」
俺も三級の魔物を倒したけど悪食の王とイビルフライじゃ格が違うから金額も桁違いだな。ブレストには届かないけど今日一の俺の稼ぎはかなり良い方だ。この森は金になる魔物が沢山だな~これなら散財してもおつりがくるくらいだ。懐が温まった俺達はそのままテントがある広場へと向かった。
「クロガネ、薪になるやつ持ってきてくれ」
「は~い」
ブレストは周囲に水を撒きながら昼食の準備を始めたので、俺は焚き火の薪となる枝を拾っていると燃やすのに丁度良さそう枯れ葉を見つけ手を伸ばす。
・・・・・あ、駄目だこれ
手を伸ばし枯れ葉を取ろうとした時俺の直感が危険だと訴えかけてきたので手を引っ込め棒手裏剣を投げると、ただの枯れ葉に見えたモノは地面へと突き刺さりジタバタと細長い足を伸ばして暴れまわる。
「化け虫かよ・・・・あぶな」
枯れ葉だと思ったものは化け虫と言う魔物だったのだ。こいつの嫌な所は擬態のように姿を似せるのではなく自分の形を変える事によって姿を完璧にそのものへと変えてしまう事だ。分からず触れてしまえば隠し持っている自慢の鋭い鎌で手を斬り裂き殺し肉を食らう。厄介な性質を持っているがこいつは火に対して敏感に反応するから火の魔力を宿した何かを近付けてやれば見破ることが出来るけど、常にそんな事してたんじゃ手間が掛かるから殆どの冒険者はしない。なので冒険者の多くは何かしらの道具を使って魔物素材や植物採集をする奴が多いのだ。俺はもう一本頭に棒手裏剣を刺して止めを刺して、その死骸をマジックバックに入れる。
「本当に珍しい魔物で厄介だけど防御力は皆無だから見破っちまえば問題無いんだよな」
厄介ではあるけど触れないと反応しないので、道や森に落ちている葉に化けている時は踏まれてそのまま死んじまって殺してから化け虫だって気付くみたいなこともあったりする。馬鹿みたいな反射神経が無くても戦士であれば殺気に気付いて手を引っ込める事も出来るしそこまで脅威では無いけど面倒な魔物だな。
「初めて会ったけど化け虫はこんな感じの気配なのか・・・・うん覚えた」
俺は一応周囲を警戒しながらも枯れ葉と枝を集めブレストの元へ戻ると、濃かった火の魔力は消えバランスが整った大地となり俺達が座る用のベンチや机が用意され快適な場所が整えられていた。
「ただいま~」
「おうお帰り。戦った気配があったけど何かあったのか?」
「化け虫が居たんだよ」
「あ~あいつが居たのか珍しいな」
「危うく騙されそうになったけど直前で気付けて良かったぜ」
「クロガネの反射神経なら触っても避けれるだろ。だけど、安全なのが一番だな」
「そうそう、安全第一ってな。化け虫もそうだけどこの森珍しい魔物ばかりだな~」
ブレストは何回か遭遇したことがあるみたいで思い出し笑いながら言う。今まで遭遇した魔物の多様さと珍しさを考えながら俺は薪を並べ枯れ葉に火を付ける。あとは適度に風を送ってやれば・・・・よし
「火付いたぞ~」
「おう、今日の飯はオーク肉だぞ~」
「良いね。味付けは何にするの?」
「ん~オニオンソースを作って野菜と一緒にパンを挟めば良いかな。塩コショウは振ってあるからクロガネはそこにあるやつ焼いておいてくれ」
「は~い」
そう言ってブレストはテーブルに収納から厚く切られたオーク肉が乗った皿と鉄板を取り出す。俺は言われた通りに鉄板を火の上に設置して肉を焼き始めた。オーク肉って良くある肉だけど脂が載ってて美味いんだよな~少し噛み応えはあるけど、その分満足感が出るし俺は好きだぜ。鉄板で熱しられたオーク肉からは油が蒸発し肉の良い匂いが香ってくる。
「火の勢いが強いから少し弱めた方が良いぞ~」
「分かった」
料理についてはよく分からないからブレストの言う通りに火を弱めていく。料理について教えて貰う事になってるけどウォルマに居た時はシュナイザー様の所でお世話になってたから機会が無かった。だけどフォレシアだと自分で作るしか無いから教えて貰う機会が増えそうだな。
「それは厚いから弱い火でゆっくりとじっくり焼かないと中まで熱が入らないんだ。焼き目が付いたら裏返すんだぞ~」
「それぐらい分かるよ」
「あと肉の横も焼くんだぞ」
「は~い」
このままステーキとして食べても美味いけど、柔らかいパンと新鮮で美味い野菜と一緒に食うのはまた別の美味さがあるよな。時間を掛けてじっくり肉に火を通したあと、ブレストが作った特製のオニオンソースとシャキシャキのレタスとトマト、そして肉の油で焼いたオニオンを柔らかなパンで挟んでいただきます!
「うま~」
「うん、オニオンを追加するのは流石に多過ぎかと思ったけど焼いたのと生じゃ違う美味さがあるな」
「動いた後はやっぱり肉だよな~」
バーガーを二つ食べ暫くの間ゆっくりと休憩する俺達。こんな強い魔物達が居る森の中でゆっくり休憩なんて普通は有り得ないんだが、ブレストが結界を張って匂いや煙を防いでくれてるおかげで何も気にせずゆっくりと出来る。ブレストって魔法剣だけじゃなくて普通の魔法も得意なのズルいよな~
「んじゃ昼を食って休んだことだし町に戻るか」
「だな~」
まだまだ戦う事は出来るけど初日だしまた明日も朝早くから依頼をこなすんだし今日はこれぐらいで十分だろ。俺は普通の奴ばかりだったけどブレストが倒した二体は一体倒せば数日休むのが普通なぐらいの獲物だし数は少ないが十分働いただろう。俺達は火の始末をしテーブルとイスを回収すると町へと戻りギルドへと向かうのだった。
「お帰りなさ~い」
「どうも~」
「随分早いですね。森はどうでしたか?」
「初日にしては良い感じだと思うな」
日が落ちてきた頃ギルドに入ると朝と変わらずナナンさんが受付をしていた。俺達を見ると手を振り歓迎してくれたので俺達もそれに答える。
「それは良かったです。ギルドに来て下さったという事は依頼の報告ですよね?」
「そうだ」
「畏まりました。それでどの依頼の報告しますか?」
「全部だ」
「全部ですか?それはまた随分と早いですね~いえこちらとしてはすぐに依頼を達成して下さるのは助かるのですが、あまり急いては駄目ですよ」
「討伐依頼で簡単なものだったから早いだけですよ」
「悪食の王とイビルフライですよ?ギルドの記録でブレスト様がこの二つの依頼を達成したことがあるとは分かっていましたが・・・・いえ私達は冒険者様の力について追及するつもりはありません。失礼致しました」
「いや、そっちも仕事ですから」
ギルドの受付嬢はただ依頼の受注と紹介をするだけでは無く、その人が本当に依頼をこなしたのかや階級にあった実力を持っているかなどを判断する役割を担っている。三級でも上位の奴らがこんな直ぐに倒されたら疑うのは当たり前だな。
「それでは本日引き受けられた依頼全ての報告ですね。依頼書をお渡ししますので、解体場でサインを貰って来て下さい」
「了解です」
そう言って俺達は依頼書を貰うと解体場へと向かった。ここに来るのは二度目だが今回はバラスさんがしっかりと居た。
「おう。お前達かまた解体か?」
「今回は依頼の報告だ」
「そうか、依頼書を見せてくれ」
「これだ」
バラスさんは依頼書を受け取り討伐した魔物の名前を確認すると面白そうに笑うと期待した目で
「悪食の王を倒してきたのか。俺も一度しか目にしたことが無いんだよな~討伐した魔物はあそこのテーブルに出して来てくれ。イビルフライは魔石だな?こっちで預かる」
「了解」
俺達は倒した魔物達をテーブルへと並べ終わり椅子に座って奥に行ってしまったバラスさんを待つことにした。暫くするとイビルフライの魔石を受け取ったバラスさんが戻って来た。そして並べられた魔物達を隅々まで確認すると椅子に座って待っていた俺達の元に来ると
「鑑定の結果魔石は本物だと判定された。魔物達も確認した結果、討伐したと認定しよう。それと魔物達はどうする?解体して売るかそれとも引き取るか?」
「クロガネは欲しい物あるか?」
「悪食の王の粘液が欲しいぐらいかな」
「んじゃそれ以外は全部売るか」
「分かった。それじゃあ報酬から解体費用を差し引いて貰うな」
そう言ってバラスさんは依頼書にサインを書き込むと俺達は後をお願いして受付へと戻りサインを見せ報酬を貰った。
「それでは内訳をご説明します。悪食の王の討伐依頼が金貨70枚、イビルフライが金棒1枚、ジャイアントキリングベアが金貨1枚、クラッシャーギガントが金貨1枚と銀棒6枚となります。報酬はお分けしますか?」
「それじゃあ悪食の王とイビルフライは俺が、他は全部クロガネで」
「畏まりました」
俺も三級の魔物を倒したけど悪食の王とイビルフライじゃ格が違うから金額も桁違いだな。ブレストには届かないけど今日一の俺の稼ぎはかなり良い方だ。この森は金になる魔物が沢山だな~これなら散財してもおつりがくるくらいだ。懐が温まった俺達はそのままテントがある広場へと向かった。
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---------------------------------------------
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