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ブレストの紙
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ペシェさんと店の中を見て周り面白そうなものから実用的なものまで購入することを決めていると、ブレストとペクさんの話が大体終わったみたいだ。なので俺もペクさんに注文をしようとブレストの元に行くと何枚必要なのかと言う話をしていた。
「さっきの内容で作るとなると材料を取り寄せないと無理だから高価になっちまうけど良いのかい?」
「あぁ金額に関しては大丈夫だ。材料は全てこちらで用意出来る」
「それなら、かなり金額を抑えられるね。それでどれくらい欲しいんだい?」
「この魔導書と同じくらいの厚さを作るとなると何枚必要だろうか」
そう言ってブレストは鞄からいつも使っている魔導書を取り出し、ペクさんに手渡した。あれってかなりの厚みがあるのにそれと同じくらいって・・・・何に使うんだろう。
「ふむ、これくらいなら・・・・ちょっと待っておくれ。この紙・・・・一体どうなっているんだい!?」
魔導書を受け取ったペクさんは厚みを確かめる為に紙に触れると目を見開き、信じられない物でも見たかのようにブレストに聞く。
「あ~それは気にしないでくれ」
「いやいや、紙職人として見過ごす訳にはいかないよ!一体どうなっているんだいこれは。まるで磨き上げられた宝石のように美しく滑らかな手触りなのに紙としてのしなやかさを保ち、色のむらが一切ない。普通は属性が偏るものなのに全属性と親和性のある紙だなんて一体どういう事だい!しかも、強力な付与がされているのに、書き込んだ魔力を一切干渉しないなんて・・・・こんな紙が存在するなんてあり得ないことだよ」
さっきまでの落ち着いた様子が何処に行ったのか血気迫る表情でブレストを問い詰めるペクさん。ブレストはちょっと困った顔をして、どう説明しようか迷ってるみたいだ。何度もブレストの魔導書を見させて貰ったことがあるけど、あの紙ってそんな凄いものだったんだな~
熟練の紙職人でさえあり得ないというなんて・・・・ん?あり得ない?存在しない?あ~・・・・なんかその感覚前にも・・・・もしかしてだけどその紙を作ったのって。
「あ~これはある方に作って貰ったんですけど、その人は色々と規格外で色々とあり得ない人なのでこの紙は存在自体が有り得ないものだと考えて下さい」
「一体そのある方と言うのは何者なんだい!?」
「え~っと」
ブレストは師匠である放浪の魔女ヘルメアの事を内緒にしている訳では無いけど、大っぴらに話すことはしない。魔女と関りが有ると言う事は、良い方にも悪い方にも働いてしまうから話す相手は慎重に選ばないとな。なので、今まで話した人達は放浪の魔女と直接関りがある人達だけだ。フォルネーラさんとの関わりはシュナイザー家の人達には話したけど、俺も話す相手は選ばないとな。面倒ごとはお断りだぜ。
「ペクさん、お客さんの個人的な情報を詳しく聞くのは良くないですよ」
「だけど」
「駄目ですよ。職人として相応しくない対応です」
「・・・・すまなかったね。職人として、紙の最高位を見てしまった取り乱してしまったのさ。謝罪させておくれ」
「いえいえ、ああいう反応になるのは仕方が無いですから」
「謝罪として少し安くしておくよ。この厚さだと900枚は必要だからね」
「それじゃあ、切りが良く1000枚と言う事で」
「分かったよ、それじゃあ、出来るまで暫くお待ちね。15日くらいで出来ると思うから、またそれぐらいにまた来な」
「随分早いですね・・・・了解です」
ペシェさんがペクさんを諫めてくれて助かったぜ~1000枚ってどんだけ買うんだよ・・・・しかもさっき高くなるって言ってたのに、随分と散財するな。そこまで金を掛けると言う事はきっと必要な物なんだろうな。
「坊やは何か買うものがあるのかい?」
「あ、はい!えっと、あそこの木の紙と匂いの紙とあの花弁が使われてる紙に水に強い紙、それに・・・・」
「結構買うな」
「うん!紙は持っておいて損は無いしテセウに送る手紙用とリリー夫人へのプレゼント!」
「そうか」
「あとは~」
気に入った物を全て注文し終わると中々の値段になってしまったけど、この品質でこの珍しさなら安いぐらいだな。あとは、オーダーメイドとしてローズを使った紙を頼んで終了だ。
「オーダーメイド以外はすぐには渡せるから今裏から持ってくるから待っておくれ。オーダーメイドの方は、4日で出来るけどお兄さんと一緒に15日後に取りに来るかい?」
「ん~それじゃあブレストと一緒に取りに来ます。それと、ブレストは兄じゃないです」
別にそこまでの距離じゃ無いから4日後に取りに来ても良いんだけど、二回来ることになるなら一回で纏めて来た方が効率的だろ。あと、ブレストを兄と呼ぶのはやめてくれ。確かに兄のような存在で師匠でもあるけど、他の人から兄って呼ばれると・・・・
「何言ってるんだクロガネ~俺はお前のお兄ちゃんだろ~そうなんです俺はクロガネのお兄ちゃんなんです!」
「あぁもう・・・・」
こんな感じでブレストがニヤニヤと面倒臭くなっちゃうからやめて欲しいんだよな。俺を弟のように思ってくれてるのは嬉しいけど、こうなると暫くこのままなんだよな~
「ふっ、随分と気に入られてるみたいだね」
「みたいです」
「良い関係を築けてるようで何よりだよ。それじゃあ、坊やはお兄さんと一緒に受け取りに来るんだね。それじゃあ、すぐに渡せるやつを持ってくるから少し待っておくれ」
「は~い」
デレデレと俺の頭を撫でながら嬉しそうにしながらダル絡みをしてくれブレストを何とか受け流していると、店の奥から茶色の紙封筒を複数持ってペクさんがやって来た。
「お待たせ、中に入ってものは紙封筒に書いてあるよ。お代は銀棒五枚さね」
「はい、どうぞ」
「ぴったり受け取ったさ。それじゃあ、また楽しみに待っていてね」
「お願いします」
紙の注文を終えた俺達はペクさんの店を後にすると、案内を終えたペシェさんはペクさんと暫く話した後家へと戻り俺達は明日から森に潜る為の準備をするためにギルドへと向かった。その間も手を繋ごうとか肩車しようかとか、おやつを食べるかとか兄ぶって面倒だったぜ・・・・おやつは貰うけどさ。訪れたギルドは昨日と変わらずガラガラで、冒険者の姿が一人も見えない。
「あの広場に居る冒険者達は依頼受けないのかな~」
「あの大地の狩人はあくまで商人の護衛だからな」
「依頼中だから他の依頼をしないってこと?」
「それもあるが、ここまでの護衛はかなりの金額になるはずだ。だから、わざわざ依頼を受けなくても生活するには十分って訳さ」
「なるほど」
護衛依頼で町に滞在している間に討伐依頼を受けてはならない規則は無いけど、どんなときにも動けるよう待機していることが多いとは聞く。だけど、生活するには金が必要だし、町に滞在している間の金を稼ぐために討伐依頼を受ける人もいるものだ。三級となれば金にはある程度の余裕があるはずだし、このフォレシアのスターリアまでの護衛となると報酬も相当なものになるから働く必要が無いって訳か。
「他の冒険者も多分同じだろうぜ。依頼を受けるのは旅でここを通って金を稼ごうと思ってる奴か、この町に住んでいる冒険者ぐらいだろう」
「そうなのか~」
ブレストの説明に納得しながら受付に行くと昨日と同じようにナナンさんが待っていた。
「ようこそ冒険者ギルドへ昨日ぶりですね。依頼を受けられますか?」
「依頼は明日から受けるつもりです。今日は討伐依頼を受けるためのテストを受けたいと思ってきました」
「なるほど、畏まりました。今すぐテストを行う事が出来ますがどうなさいますか?」
「それじゃあ、すぐで」
「畏まりました。それでは冒険者カードを預からせて頂きます」
「はい」
「どうぞ」
「確認しました。では、ここから右手の通路を真っ直ぐ進まれると訓練場がございますので、そちらで待機してください。もし分からなくなった際は案内板を設置していますのでそちらをご覧ください」
俺達は冒険者カードを渡したまま指示された訓練場へと向かった。武力を確かめるテストって何をやるのかな~5級に上がる時のテストは訓練場にあった案山子に攻撃を当てて、ギルド職員に一通りの動きを見せるだけで良かったから今回も同じようなものかな?
「さっきの内容で作るとなると材料を取り寄せないと無理だから高価になっちまうけど良いのかい?」
「あぁ金額に関しては大丈夫だ。材料は全てこちらで用意出来る」
「それなら、かなり金額を抑えられるね。それでどれくらい欲しいんだい?」
「この魔導書と同じくらいの厚さを作るとなると何枚必要だろうか」
そう言ってブレストは鞄からいつも使っている魔導書を取り出し、ペクさんに手渡した。あれってかなりの厚みがあるのにそれと同じくらいって・・・・何に使うんだろう。
「ふむ、これくらいなら・・・・ちょっと待っておくれ。この紙・・・・一体どうなっているんだい!?」
魔導書を受け取ったペクさんは厚みを確かめる為に紙に触れると目を見開き、信じられない物でも見たかのようにブレストに聞く。
「あ~それは気にしないでくれ」
「いやいや、紙職人として見過ごす訳にはいかないよ!一体どうなっているんだいこれは。まるで磨き上げられた宝石のように美しく滑らかな手触りなのに紙としてのしなやかさを保ち、色のむらが一切ない。普通は属性が偏るものなのに全属性と親和性のある紙だなんて一体どういう事だい!しかも、強力な付与がされているのに、書き込んだ魔力を一切干渉しないなんて・・・・こんな紙が存在するなんてあり得ないことだよ」
さっきまでの落ち着いた様子が何処に行ったのか血気迫る表情でブレストを問い詰めるペクさん。ブレストはちょっと困った顔をして、どう説明しようか迷ってるみたいだ。何度もブレストの魔導書を見させて貰ったことがあるけど、あの紙ってそんな凄いものだったんだな~
熟練の紙職人でさえあり得ないというなんて・・・・ん?あり得ない?存在しない?あ~・・・・なんかその感覚前にも・・・・もしかしてだけどその紙を作ったのって。
「あ~これはある方に作って貰ったんですけど、その人は色々と規格外で色々とあり得ない人なのでこの紙は存在自体が有り得ないものだと考えて下さい」
「一体そのある方と言うのは何者なんだい!?」
「え~っと」
ブレストは師匠である放浪の魔女ヘルメアの事を内緒にしている訳では無いけど、大っぴらに話すことはしない。魔女と関りが有ると言う事は、良い方にも悪い方にも働いてしまうから話す相手は慎重に選ばないとな。なので、今まで話した人達は放浪の魔女と直接関りがある人達だけだ。フォルネーラさんとの関わりはシュナイザー家の人達には話したけど、俺も話す相手は選ばないとな。面倒ごとはお断りだぜ。
「ペクさん、お客さんの個人的な情報を詳しく聞くのは良くないですよ」
「だけど」
「駄目ですよ。職人として相応しくない対応です」
「・・・・すまなかったね。職人として、紙の最高位を見てしまった取り乱してしまったのさ。謝罪させておくれ」
「いえいえ、ああいう反応になるのは仕方が無いですから」
「謝罪として少し安くしておくよ。この厚さだと900枚は必要だからね」
「それじゃあ、切りが良く1000枚と言う事で」
「分かったよ、それじゃあ、出来るまで暫くお待ちね。15日くらいで出来ると思うから、またそれぐらいにまた来な」
「随分早いですね・・・・了解です」
ペシェさんがペクさんを諫めてくれて助かったぜ~1000枚ってどんだけ買うんだよ・・・・しかもさっき高くなるって言ってたのに、随分と散財するな。そこまで金を掛けると言う事はきっと必要な物なんだろうな。
「坊やは何か買うものがあるのかい?」
「あ、はい!えっと、あそこの木の紙と匂いの紙とあの花弁が使われてる紙に水に強い紙、それに・・・・」
「結構買うな」
「うん!紙は持っておいて損は無いしテセウに送る手紙用とリリー夫人へのプレゼント!」
「そうか」
「あとは~」
気に入った物を全て注文し終わると中々の値段になってしまったけど、この品質でこの珍しさなら安いぐらいだな。あとは、オーダーメイドとしてローズを使った紙を頼んで終了だ。
「オーダーメイド以外はすぐには渡せるから今裏から持ってくるから待っておくれ。オーダーメイドの方は、4日で出来るけどお兄さんと一緒に15日後に取りに来るかい?」
「ん~それじゃあブレストと一緒に取りに来ます。それと、ブレストは兄じゃないです」
別にそこまでの距離じゃ無いから4日後に取りに来ても良いんだけど、二回来ることになるなら一回で纏めて来た方が効率的だろ。あと、ブレストを兄と呼ぶのはやめてくれ。確かに兄のような存在で師匠でもあるけど、他の人から兄って呼ばれると・・・・
「何言ってるんだクロガネ~俺はお前のお兄ちゃんだろ~そうなんです俺はクロガネのお兄ちゃんなんです!」
「あぁもう・・・・」
こんな感じでブレストがニヤニヤと面倒臭くなっちゃうからやめて欲しいんだよな。俺を弟のように思ってくれてるのは嬉しいけど、こうなると暫くこのままなんだよな~
「ふっ、随分と気に入られてるみたいだね」
「みたいです」
「良い関係を築けてるようで何よりだよ。それじゃあ、坊やはお兄さんと一緒に受け取りに来るんだね。それじゃあ、すぐに渡せるやつを持ってくるから少し待っておくれ」
「は~い」
デレデレと俺の頭を撫でながら嬉しそうにしながらダル絡みをしてくれブレストを何とか受け流していると、店の奥から茶色の紙封筒を複数持ってペクさんがやって来た。
「お待たせ、中に入ってものは紙封筒に書いてあるよ。お代は銀棒五枚さね」
「はい、どうぞ」
「ぴったり受け取ったさ。それじゃあ、また楽しみに待っていてね」
「お願いします」
紙の注文を終えた俺達はペクさんの店を後にすると、案内を終えたペシェさんはペクさんと暫く話した後家へと戻り俺達は明日から森に潜る為の準備をするためにギルドへと向かった。その間も手を繋ごうとか肩車しようかとか、おやつを食べるかとか兄ぶって面倒だったぜ・・・・おやつは貰うけどさ。訪れたギルドは昨日と変わらずガラガラで、冒険者の姿が一人も見えない。
「あの広場に居る冒険者達は依頼受けないのかな~」
「あの大地の狩人はあくまで商人の護衛だからな」
「依頼中だから他の依頼をしないってこと?」
「それもあるが、ここまでの護衛はかなりの金額になるはずだ。だから、わざわざ依頼を受けなくても生活するには十分って訳さ」
「なるほど」
護衛依頼で町に滞在している間に討伐依頼を受けてはならない規則は無いけど、どんなときにも動けるよう待機していることが多いとは聞く。だけど、生活するには金が必要だし、町に滞在している間の金を稼ぐために討伐依頼を受ける人もいるものだ。三級となれば金にはある程度の余裕があるはずだし、このフォレシアのスターリアまでの護衛となると報酬も相当なものになるから働く必要が無いって訳か。
「他の冒険者も多分同じだろうぜ。依頼を受けるのは旅でここを通って金を稼ごうと思ってる奴か、この町に住んでいる冒険者ぐらいだろう」
「そうなのか~」
ブレストの説明に納得しながら受付に行くと昨日と同じようにナナンさんが待っていた。
「ようこそ冒険者ギルドへ昨日ぶりですね。依頼を受けられますか?」
「依頼は明日から受けるつもりです。今日は討伐依頼を受けるためのテストを受けたいと思ってきました」
「なるほど、畏まりました。今すぐテストを行う事が出来ますがどうなさいますか?」
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「はい」
「どうぞ」
「確認しました。では、ここから右手の通路を真っ直ぐ進まれると訓練場がございますので、そちらで待機してください。もし分からなくなった際は案内板を設置していますのでそちらをご覧ください」
俺達は冒険者カードを渡したまま指示された訓練場へと向かった。武力を確かめるテストって何をやるのかな~5級に上がる時のテストは訓練場にあった案山子に攻撃を当てて、ギルド職員に一通りの動きを見せるだけで良かったから今回も同じようなものかな?
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