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治療をしましょう
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シュナイザー様は終了の宣言をすると、辺り見渡し訓練場が破壊し尽くされているの見ると溜息を付いた。
「はぁ、お前達激し過ぎるだろ」
「すみません・・・・」
「まぁ、後で直すとしていい加減テセウを拘束している腕を話して貰いたいんだが」
「あ、ごめんテセウすぐ外す!でも・・・・これどうやって外せば良いんだ?」
「おい」
普通の魔法なら俺が操って解除すれば良いだが、この腕達はなんか俺の制御から微妙に外れててどうすれば良いのか分からないのだ。発動してしまった効果を消すとなると魔力を操れば良いだけなんだけど・・・・
「じゃあ俺が外すぞ。あれ・・・・これ触れねぇどうなってるんだ?」
腕を操れず苦戦していると、シュナイザー様が力尽くで外そうと闇の腕達に手を伸ばすがそこにあるはずなのにまるでゴーストの様に手が通り抜けてしまう。
「え~と・・・・もう良いから消えろ!」
「おい、頼んでも外れる訳が・・・・あったな」
俺が念じて作った物だからもしかしてまた念じれば外れるかもしれないと試してみたら本当に消えてしまった。俺が作った魔法だし俺が発動した魔法だけど、一体どうなってるんだこれ。
「ふぅ~・・・・負けてしまったな」
「ごめんテセウ。大丈夫だったか?首に跡は付いて無いみたいだけど苦しかったり何処か痛かったりするか?俺つい本気になっちゃって!」
「いや、あの腕達も拘束はすれどそこまで力強く握りしめてきた訳では無いから大丈夫だ。それより、あの雷の方が効いたな」
「それは~すまん。あれを使うつもりは無かったんだが、テセウが硬すぎてな・・・・」
「それほど本気にさせれたと言うことだろ?光栄なことだ」
本当はナイフとクロスボウだけでテセウを倒すつもりだったんだ。鍛錬をしている時から思ってはいたけれど、やっぱり防御力が高すぎて俺の攻撃手段では棒手裏剣に頼るしか無かった。それが悔しくもあり、ここまで成長したことの喜びもある。テセウは体の動きを確かめた後、俺に手を差し出してきたのでそれに応え強く握る。
「あぁ、中々に本気にさせられたぜ。それに最後のあれ、結構効いたぞ」
まさかあの状態で反撃してくるなんて今までのテセウじゃ有り得なかったし、勝負が決まったと思ったから油断したぜ。
「ははっ一撃も入れられず負けたく無かったからな。効いたなら喜ばしいな」
「こいつ~滅茶苦茶痛かったんだからな~まぁお互い様だけどよ」
「だな。あの雷もナイフも結構痛かったんだからな」
「そうか・・・・強くなったなテセウ」
「クロガネのおかげでな」
「テセウが今まで頑張ったからだぜ。俺はそれを戦いで発揮させられるようにしただけです」
「いいや、クロガネのおかげだ」
俺はテセウが今まで積み重ねてきた鍛錬によって身に付いてたものを実戦で使えるように、少しだけ指導しただけだ。新しい技や体術も教えはしたけれど、殆どがテセウが元から持っている長所をより育てただけ。だから、ここまで強くなったのはテセウが長年諦める事無く鍛えていたからなのだ。
「いや」
「どっちも凄いってことで良いだろう?ほら、この後の予定も詰まってることだしそれに地面も戻さなきゃいけないんだからさっさとサピロの所で治療して来い」
「はーい」
「本気で叩きつけてしまったからな、手を貸そう」
「大丈夫だって、そんなにやわじゃない」
どちらのおかげなのかという終わりの無い言い合いが始まりそうだったのを、シュナイザー様が中断し俺は痛む体を動かしブレスト達の元へ行こうとするとテセウが心配そうに言う。確か全身が痛いけど歩けない程じゃ無いし、手を貸りたら負けたみたいで嫌だ。俺達はゆっくりと訓練場の外へ行き外で待つサピロさんとブレストの元まで歩き始めた。
「流石はブレスト殿の結界だな。中は悲惨な状態だが、外は全く影響が出ていない」
「だな。将来的にはこの結界を破壊できるくらいには強くなりたいな」
「遠い道のりだが・・・・俺もそれぐらい強くなりたいと思っている」
結構激しい戦闘をしたはずなんだが、結界は揺らぐことなく完璧な状態を維持している。これから先これぐらい強い結界を張れる奴が居ても可笑しくないので、破壊できるぐらいの破壊力は欲しいよな~そんな強い結界を張り続けているブレストは結界の外から笑顔で手を振っている。
「消耗した様子も無いのかよ」
「はぁ、父上と言いブレスト殿と言い一体どんな鍛え方をすればあんな強さになるんだが」
余裕そうなブレストに呆れながらも結界の外に行くと、ブレストは笑顔で俺達の頭を撫でながら
「お疲れさん。二人共良い試合だったぞ。それで、満足出来たか?」
「おう!」
「あぁ、満足いく試合を出来たと思う」
「そうか、それなら良かった。ここから二人の戦いを見ていたがどっちも成長したな。色々言いたい事もあるがまずはサピロさんに治療は~・・・・」
「傷薬などは用意しておりますが、打撲と体の内部の損傷ですとヒールポーションの方が良さそうですね。ですが・・・・」
「うげ」
「ヒールポーションだと反動があるからな~体力を使うのもあれだし反動が少ない上級ヒールポーションを使うような怪我じゃ無いしな」
ヒールポーションはその名の通り怪我を治療してくれるポーションだが飲むと瞬時に怪我を治してくれる代わりに体力をごっそり持ってかれるのだ。疲れた後だしすぐに治すほどの怪我も無いし、ヒールポーションは遠慮したい。
「う~ん・・・・それなら俺が治療してやるか」
「え、ブレストって治療魔法使えるのか?」
「本当にブレスト殿は多彩なのだな」
「一応な」
「何だよその笑顔」
「色々あるんだよ。取りあえずこれから何が起きても治療だからそのまま立っておいてくれよ」
ブレストが色々な魔法を使えるのは知ってたけど治療魔法まで使えるなんて知らなかった。確かにブレストは光魔法が得意だけど、治療魔法は特別な才能が無いと使えない魔法だ。どれくらい治せるんだろうと期待して、魔法を待っているとブレストは光の魔法剣を作り出し手に持った。
「ブレスト殿?」
「ん?なんで魔法剣なんか作るんだ?・・・・周りには何も居ないみたいだけど」
突然魔法剣を作り出したので俺もテセウも驚き、もしかして刺客が居るのかと周囲を伺ってみたが俺達以外何も居ない。俺達の質問に答える事無くブレストは息を吸い真剣な表情に変わると、俺の前に立ちそのまま剣を俺の心臓に突き刺した。
「えっ・・・・」
「クロガネ!!!ブレスト殿何を!!!」
それを見たテセウが武器を握り直しブレストへ全力の一撃を振りかぶったが、作り出した盾によって簡単に防がれてしまった。
「ぐぅ!よくもクロガネを!!!」
友人を殺されたことによる身を焼き尽くす程の怒りに任せもう一度攻撃しようとした瞬間
「うおおお、吃驚したぁああああ」
「クロガネ!?生きてるのか!」
「おう、全然平気。痛かった身体も治ってるみたい」
あ~マジで吃驚した!剣が近付いてきたけど殺意が全く無かったから、そのまま言われた通り立ってたけど流石に胸に深々と刺さったから息をするのを忘れちまってたぜ。無事な俺に安心したようで武器を下ろすテセウだがその顔にはまだ怒りを宿していた。
「ブレスト殿、説明して貰おうか?」
「いや、だから治療だって言ったでしょう?俺の魔法剣は治癒の効果を宿すことも出来るんですけど、相手を刺したりしないと回復出来ないんですよ」
「クロガネ、痛みは無いのか?」
「おう、全く」
「勿論体を傷つける効果は消してますから、刺さっても全く体を傷つけはしませんよ」
「そうか・・・・」
怒りながらも淡々と詰めるテセウに焦りながら説明するブレスト。それを聞いてテセウは納得したようだが・・・・
「理解はしたがそれならば予め言って欲しかった。自分の友人であり師匠である者が信頼し師匠として尊敬される相手に刺される場面など見せられて良い気分になるはずが無い。それこそ俺の人生の中で一番の怒りを感じるほどにな」
「あ~それは・・・・すみません」
「どうせブレストの事だから驚かせようとしたんだろうけど、悪戯が過ぎるぞ~それと早く抜いて」
「すまん・・・・」
流石の俺もこの悪戯はたちが悪いと思うぞ。だから、今回はブレストを擁護する事なんてしない。テセウは剣が抜かれた俺の元へ来て刺さっていた部分を確かめ何も無い事に安堵の息を吐く。
「ほら、早くテセウを治療して」
「はい・・・・テセウ様腕を出して下さい」
「腕でいいのか?」
「はい」
光の魔法剣で腕を斬りつけると、あっという間にテセウの傷は癒されていく。胸を差す必要が無いってことは、明らかに故意で胸を刺しただろ。全くブレストって偶にこういう子供みたいなことをするんだよな~・・・・
「全く、ブレスト殿はクロガネの保護者なのだろう?そんな貴方がこのような振る舞いをするとはどういうことだ」
「いや~ちょっとエンターテイメント性を・・・・」
「治療にそんな物は要らない。それとそんなエンターテイメント性など捨てた方が良い」
「はい・・・・」
淡々と怒られるブレストは面白いけど、今回はしっかりと反省してくれ。サピロさんなんて口から心臓が出るんじゃないかってくらい驚いてたんだからな!
ブレストが俺を傷つけるはずが無いと信じているから良いけど、他の人から見たらただの殺害現場だからな?反省しなさい!
「はぁ、お前達激し過ぎるだろ」
「すみません・・・・」
「まぁ、後で直すとしていい加減テセウを拘束している腕を話して貰いたいんだが」
「あ、ごめんテセウすぐ外す!でも・・・・これどうやって外せば良いんだ?」
「おい」
普通の魔法なら俺が操って解除すれば良いだが、この腕達はなんか俺の制御から微妙に外れててどうすれば良いのか分からないのだ。発動してしまった効果を消すとなると魔力を操れば良いだけなんだけど・・・・
「じゃあ俺が外すぞ。あれ・・・・これ触れねぇどうなってるんだ?」
腕を操れず苦戦していると、シュナイザー様が力尽くで外そうと闇の腕達に手を伸ばすがそこにあるはずなのにまるでゴーストの様に手が通り抜けてしまう。
「え~と・・・・もう良いから消えろ!」
「おい、頼んでも外れる訳が・・・・あったな」
俺が念じて作った物だからもしかしてまた念じれば外れるかもしれないと試してみたら本当に消えてしまった。俺が作った魔法だし俺が発動した魔法だけど、一体どうなってるんだこれ。
「ふぅ~・・・・負けてしまったな」
「ごめんテセウ。大丈夫だったか?首に跡は付いて無いみたいだけど苦しかったり何処か痛かったりするか?俺つい本気になっちゃって!」
「いや、あの腕達も拘束はすれどそこまで力強く握りしめてきた訳では無いから大丈夫だ。それより、あの雷の方が効いたな」
「それは~すまん。あれを使うつもりは無かったんだが、テセウが硬すぎてな・・・・」
「それほど本気にさせれたと言うことだろ?光栄なことだ」
本当はナイフとクロスボウだけでテセウを倒すつもりだったんだ。鍛錬をしている時から思ってはいたけれど、やっぱり防御力が高すぎて俺の攻撃手段では棒手裏剣に頼るしか無かった。それが悔しくもあり、ここまで成長したことの喜びもある。テセウは体の動きを確かめた後、俺に手を差し出してきたのでそれに応え強く握る。
「あぁ、中々に本気にさせられたぜ。それに最後のあれ、結構効いたぞ」
まさかあの状態で反撃してくるなんて今までのテセウじゃ有り得なかったし、勝負が決まったと思ったから油断したぜ。
「ははっ一撃も入れられず負けたく無かったからな。効いたなら喜ばしいな」
「こいつ~滅茶苦茶痛かったんだからな~まぁお互い様だけどよ」
「だな。あの雷もナイフも結構痛かったんだからな」
「そうか・・・・強くなったなテセウ」
「クロガネのおかげでな」
「テセウが今まで頑張ったからだぜ。俺はそれを戦いで発揮させられるようにしただけです」
「いいや、クロガネのおかげだ」
俺はテセウが今まで積み重ねてきた鍛錬によって身に付いてたものを実戦で使えるように、少しだけ指導しただけだ。新しい技や体術も教えはしたけれど、殆どがテセウが元から持っている長所をより育てただけ。だから、ここまで強くなったのはテセウが長年諦める事無く鍛えていたからなのだ。
「いや」
「どっちも凄いってことで良いだろう?ほら、この後の予定も詰まってることだしそれに地面も戻さなきゃいけないんだからさっさとサピロの所で治療して来い」
「はーい」
「本気で叩きつけてしまったからな、手を貸そう」
「大丈夫だって、そんなにやわじゃない」
どちらのおかげなのかという終わりの無い言い合いが始まりそうだったのを、シュナイザー様が中断し俺は痛む体を動かしブレスト達の元へ行こうとするとテセウが心配そうに言う。確か全身が痛いけど歩けない程じゃ無いし、手を貸りたら負けたみたいで嫌だ。俺達はゆっくりと訓練場の外へ行き外で待つサピロさんとブレストの元まで歩き始めた。
「流石はブレスト殿の結界だな。中は悲惨な状態だが、外は全く影響が出ていない」
「だな。将来的にはこの結界を破壊できるくらいには強くなりたいな」
「遠い道のりだが・・・・俺もそれぐらい強くなりたいと思っている」
結構激しい戦闘をしたはずなんだが、結界は揺らぐことなく完璧な状態を維持している。これから先これぐらい強い結界を張れる奴が居ても可笑しくないので、破壊できるぐらいの破壊力は欲しいよな~そんな強い結界を張り続けているブレストは結界の外から笑顔で手を振っている。
「消耗した様子も無いのかよ」
「はぁ、父上と言いブレスト殿と言い一体どんな鍛え方をすればあんな強さになるんだが」
余裕そうなブレストに呆れながらも結界の外に行くと、ブレストは笑顔で俺達の頭を撫でながら
「お疲れさん。二人共良い試合だったぞ。それで、満足出来たか?」
「おう!」
「あぁ、満足いく試合を出来たと思う」
「そうか、それなら良かった。ここから二人の戦いを見ていたがどっちも成長したな。色々言いたい事もあるがまずはサピロさんに治療は~・・・・」
「傷薬などは用意しておりますが、打撲と体の内部の損傷ですとヒールポーションの方が良さそうですね。ですが・・・・」
「うげ」
「ヒールポーションだと反動があるからな~体力を使うのもあれだし反動が少ない上級ヒールポーションを使うような怪我じゃ無いしな」
ヒールポーションはその名の通り怪我を治療してくれるポーションだが飲むと瞬時に怪我を治してくれる代わりに体力をごっそり持ってかれるのだ。疲れた後だしすぐに治すほどの怪我も無いし、ヒールポーションは遠慮したい。
「う~ん・・・・それなら俺が治療してやるか」
「え、ブレストって治療魔法使えるのか?」
「本当にブレスト殿は多彩なのだな」
「一応な」
「何だよその笑顔」
「色々あるんだよ。取りあえずこれから何が起きても治療だからそのまま立っておいてくれよ」
ブレストが色々な魔法を使えるのは知ってたけど治療魔法まで使えるなんて知らなかった。確かにブレストは光魔法が得意だけど、治療魔法は特別な才能が無いと使えない魔法だ。どれくらい治せるんだろうと期待して、魔法を待っているとブレストは光の魔法剣を作り出し手に持った。
「ブレスト殿?」
「ん?なんで魔法剣なんか作るんだ?・・・・周りには何も居ないみたいだけど」
突然魔法剣を作り出したので俺もテセウも驚き、もしかして刺客が居るのかと周囲を伺ってみたが俺達以外何も居ない。俺達の質問に答える事無くブレストは息を吸い真剣な表情に変わると、俺の前に立ちそのまま剣を俺の心臓に突き刺した。
「えっ・・・・」
「クロガネ!!!ブレスト殿何を!!!」
それを見たテセウが武器を握り直しブレストへ全力の一撃を振りかぶったが、作り出した盾によって簡単に防がれてしまった。
「ぐぅ!よくもクロガネを!!!」
友人を殺されたことによる身を焼き尽くす程の怒りに任せもう一度攻撃しようとした瞬間
「うおおお、吃驚したぁああああ」
「クロガネ!?生きてるのか!」
「おう、全然平気。痛かった身体も治ってるみたい」
あ~マジで吃驚した!剣が近付いてきたけど殺意が全く無かったから、そのまま言われた通り立ってたけど流石に胸に深々と刺さったから息をするのを忘れちまってたぜ。無事な俺に安心したようで武器を下ろすテセウだがその顔にはまだ怒りを宿していた。
「ブレスト殿、説明して貰おうか?」
「いや、だから治療だって言ったでしょう?俺の魔法剣は治癒の効果を宿すことも出来るんですけど、相手を刺したりしないと回復出来ないんですよ」
「クロガネ、痛みは無いのか?」
「おう、全く」
「勿論体を傷つける効果は消してますから、刺さっても全く体を傷つけはしませんよ」
「そうか・・・・」
怒りながらも淡々と詰めるテセウに焦りながら説明するブレスト。それを聞いてテセウは納得したようだが・・・・
「理解はしたがそれならば予め言って欲しかった。自分の友人であり師匠である者が信頼し師匠として尊敬される相手に刺される場面など見せられて良い気分になるはずが無い。それこそ俺の人生の中で一番の怒りを感じるほどにな」
「あ~それは・・・・すみません」
「どうせブレストの事だから驚かせようとしたんだろうけど、悪戯が過ぎるぞ~それと早く抜いて」
「すまん・・・・」
流石の俺もこの悪戯はたちが悪いと思うぞ。だから、今回はブレストを擁護する事なんてしない。テセウは剣が抜かれた俺の元へ来て刺さっていた部分を確かめ何も無い事に安堵の息を吐く。
「ほら、早くテセウを治療して」
「はい・・・・テセウ様腕を出して下さい」
「腕でいいのか?」
「はい」
光の魔法剣で腕を斬りつけると、あっという間にテセウの傷は癒されていく。胸を差す必要が無いってことは、明らかに故意で胸を刺しただろ。全くブレストって偶にこういう子供みたいなことをするんだよな~・・・・
「全く、ブレスト殿はクロガネの保護者なのだろう?そんな貴方がこのような振る舞いをするとはどういうことだ」
「いや~ちょっとエンターテイメント性を・・・・」
「治療にそんな物は要らない。それとそんなエンターテイメント性など捨てた方が良い」
「はい・・・・」
淡々と怒られるブレストは面白いけど、今回はしっかりと反省してくれ。サピロさんなんて口から心臓が出るんじゃないかってくらい驚いてたんだからな!
ブレストが俺を傷つけるはずが無いと信じているから良いけど、他の人から見たらただの殺害現場だからな?反省しなさい!
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※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
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