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007 だれかのために
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「そんなのほかっておけばいいのに」
「でも……なんだか、やっぱりね?」
ボクは録画用の水晶を回収したあと、石化してしまったサイラスたちを道の脇に並べた。
比較的、街に近い場所まで引っ張ってこれたはず。
ギルドにはこの後、撮影も全部ダメになったって報告するつもりだ。
その間でも、森の真ん中にサイラスたちを置いておくのは、何となく気が引けてしまった。
リーシャはこの街には石化を治せる人間はいないから、捨てておけばいいって言ったけど。
いつか治せる人が来てくれるかもしれないし。
そうでなくても、ギルドとかが何とかしてくれるかもしれない。
その時になって壊れてしまっていたら、元も子もないからね。
「まったく。ルルドは人が良すぎるのよ」
「そうかなぁ。ただ曲がりなりにも、裏路地からボクを出してくれた人たちだったし。なんとなく捨てておくってのもねぇ」
「ただ単に、こいつらはルルドを自分たちの都合のいい小間使いにしていただけでしょう?」
「まぁ、そうとも言うけど」
サイラスたちから、マトモなお金をもらえたことは確かにない。
だから彼らの石像はちゃんとしてあげたけど、荷物はもらっていくつもりだ。
お金とポーションとかがあれば、しばらくまともな旅が出来るはずだから。
だからこそ、気が引けるんだよね。
「さ、ギルドに報告しに行こう」
「はいはい。あ、そういえばこの配信はどうするの?」
リーシャに言われてボクは水晶を見た。
今日の全滅動画は、ちゃんと録画されている。
こういうのってどうするのが正解なのかな。
どう頑張っても放送事故だし。
だけどある意味、視聴者が過激な配信を求めていた結果だ。
それなら流してしまった方がいいのだろうけど。
「流したらサイラスたち困らないかな?」
「困るも何も、アレじゃ何も考えられないわよ」
「それはそうだけど……」
曲がりなりにも、上位配信者だった彼らにとってこの動画は不名誉なはず。
それをボクの一存で流すっていうのはどうなのだろう……。
配信するには、この水晶にほんの少しの魔力を流して流すと命令すればいいだけ。
「ん-」
水晶を持って悩むボクの体を、器用にリーシャが昇ってきた。
そしてそのまま水晶に触れる。
すると次の瞬間、水晶は光り出した。
「えええ、えー! リーシャ何をしたの?」
「ルルドが悩んでいるから、私が配信しといた」
「えええ、それ、えええ」
「いいじゃない。何をそんなにアワアワしているのよ」
「だって、だって」
「配信しといた方が、ギルドでの説明も簡単に終わるし」
「それはそうかもしれないけど」
あれだけボクが悩んでいたのを、簡単に終わらせちゃうなんて。
「それにほら。動かない奴らの名誉なんかよりも、これから配信をすることの危険性を教える動画になるならいいんじゃない?」
「あ……うん、そうだね」
確かにリーシャの言う通りだ。
結果が散々なものだったからこそ、ボクたちのこの動画が誰かの教訓っていうか、誰かのためにでもなればいいな。
過激さを求めた先にあるものは、こんなにも酷い結果なのだと。
その上で、規制とかが出来ればいいんだけど。
もうこれ以上、犠牲を出さないように今は願うしかない。
「それにしても、リーシャって猫なのに魔法まで使えるんだね。すごいよー」
「そうでしょう。すごいでしょう。天才魔法使いなのよ、私は。とは言っても、一日一回がこの体では限度だけどね。って、猫じゃない。猫じゃないんだってば」
リーシャは頬を膨らます。
どこからどう見ても、可愛い白猫でしかないんだけどな。
「猫の獣人だって、何度も言っているでしょう! それにルルドよりも、私はお姉さんなんだからね」
「へー」
「もー。信じてない」
「んと、一応は信じてるよ。実際にリーシャには助けてもらったし」
普通の猫ならしゃべることも、ましてや魔法を使うことも出来ない。
だからリーシャの言っていることに嘘はないんだと思う。
だけどそういう仕組みなのかな。
どう見ても、本物の猫でしかないのに。
「でもどうして、それならリーシャはボクたち獣人のような体をしていないの?」
「……からよ」
「ん? なんて言ったの?」
「……昔……冒険でミスをしたからよ」
あまりにも痛々しそうに言うリーシャに、ボクはかける言葉がなかった。
代わりに彼女の頭を何度も撫でた。
そしてすべての荷物を引き上げ、ボクたちはギルドで今回の配信の説明を行った。
・*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚・*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚
お読みいただけます読者サマに感謝
ここからルルドたちの自分探しの旅が始まります。
男性主人公のファンタジーなので、毎回正解が分からないまま突き進んでおりますが……。
もしほんの少しでも良いと思っていただけましたなら、
ブクマ・しおり・励まし等の感想等
いただけますと作者泣いて駆け回ります。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたしますυ´• ﻌ •`υ
「でも……なんだか、やっぱりね?」
ボクは録画用の水晶を回収したあと、石化してしまったサイラスたちを道の脇に並べた。
比較的、街に近い場所まで引っ張ってこれたはず。
ギルドにはこの後、撮影も全部ダメになったって報告するつもりだ。
その間でも、森の真ん中にサイラスたちを置いておくのは、何となく気が引けてしまった。
リーシャはこの街には石化を治せる人間はいないから、捨てておけばいいって言ったけど。
いつか治せる人が来てくれるかもしれないし。
そうでなくても、ギルドとかが何とかしてくれるかもしれない。
その時になって壊れてしまっていたら、元も子もないからね。
「まったく。ルルドは人が良すぎるのよ」
「そうかなぁ。ただ曲がりなりにも、裏路地からボクを出してくれた人たちだったし。なんとなく捨てておくってのもねぇ」
「ただ単に、こいつらはルルドを自分たちの都合のいい小間使いにしていただけでしょう?」
「まぁ、そうとも言うけど」
サイラスたちから、マトモなお金をもらえたことは確かにない。
だから彼らの石像はちゃんとしてあげたけど、荷物はもらっていくつもりだ。
お金とポーションとかがあれば、しばらくまともな旅が出来るはずだから。
だからこそ、気が引けるんだよね。
「さ、ギルドに報告しに行こう」
「はいはい。あ、そういえばこの配信はどうするの?」
リーシャに言われてボクは水晶を見た。
今日の全滅動画は、ちゃんと録画されている。
こういうのってどうするのが正解なのかな。
どう頑張っても放送事故だし。
だけどある意味、視聴者が過激な配信を求めていた結果だ。
それなら流してしまった方がいいのだろうけど。
「流したらサイラスたち困らないかな?」
「困るも何も、アレじゃ何も考えられないわよ」
「それはそうだけど……」
曲がりなりにも、上位配信者だった彼らにとってこの動画は不名誉なはず。
それをボクの一存で流すっていうのはどうなのだろう……。
配信するには、この水晶にほんの少しの魔力を流して流すと命令すればいいだけ。
「ん-」
水晶を持って悩むボクの体を、器用にリーシャが昇ってきた。
そしてそのまま水晶に触れる。
すると次の瞬間、水晶は光り出した。
「えええ、えー! リーシャ何をしたの?」
「ルルドが悩んでいるから、私が配信しといた」
「えええ、それ、えええ」
「いいじゃない。何をそんなにアワアワしているのよ」
「だって、だって」
「配信しといた方が、ギルドでの説明も簡単に終わるし」
「それはそうかもしれないけど」
あれだけボクが悩んでいたのを、簡単に終わらせちゃうなんて。
「それにほら。動かない奴らの名誉なんかよりも、これから配信をすることの危険性を教える動画になるならいいんじゃない?」
「あ……うん、そうだね」
確かにリーシャの言う通りだ。
結果が散々なものだったからこそ、ボクたちのこの動画が誰かの教訓っていうか、誰かのためにでもなればいいな。
過激さを求めた先にあるものは、こんなにも酷い結果なのだと。
その上で、規制とかが出来ればいいんだけど。
もうこれ以上、犠牲を出さないように今は願うしかない。
「それにしても、リーシャって猫なのに魔法まで使えるんだね。すごいよー」
「そうでしょう。すごいでしょう。天才魔法使いなのよ、私は。とは言っても、一日一回がこの体では限度だけどね。って、猫じゃない。猫じゃないんだってば」
リーシャは頬を膨らます。
どこからどう見ても、可愛い白猫でしかないんだけどな。
「猫の獣人だって、何度も言っているでしょう! それにルルドよりも、私はお姉さんなんだからね」
「へー」
「もー。信じてない」
「んと、一応は信じてるよ。実際にリーシャには助けてもらったし」
普通の猫ならしゃべることも、ましてや魔法を使うことも出来ない。
だからリーシャの言っていることに嘘はないんだと思う。
だけどそういう仕組みなのかな。
どう見ても、本物の猫でしかないのに。
「でもどうして、それならリーシャはボクたち獣人のような体をしていないの?」
「……からよ」
「ん? なんて言ったの?」
「……昔……冒険でミスをしたからよ」
あまりにも痛々しそうに言うリーシャに、ボクはかける言葉がなかった。
代わりに彼女の頭を何度も撫でた。
そしてすべての荷物を引き上げ、ボクたちはギルドで今回の配信の説明を行った。
・*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚・*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚
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