30歳で処女拗らせたら妖精(?)になった件

今日30才になります

鏡に映る顔は至って平凡
可もなく不可もなく、よくよく見れば瞳の虹彩がキレイだけど 普段メガネを掛けてるからそれも人には気づかれない

｢ハタチの時、10年後の自分がこんな風になってるなんて想像もしてなかったな」

じっと自分の顔を見ながらため息をつく

そうなのだ、とうとう今日で自分は30才の大台にのってしまうのだ…

昨日までは、まだまだ20代！と思えていたがそれももう終わり

この10年何をしてたの私？
華の20代
キラキラの独身生活を謳歌しながら友達の紹介かなんかで素敵な人との出会いを夢みていたのに…

実際はそこそこ大きな会社(これはいい)
の地味な女子社員、キラキラ女子の花形秘書室とは真逆、総合職とは名ばかりの事務員…周りを見てもお腹の出たおじさんと、私の入社当時からいた御局様しかいない

たまに用事でくる 営業部やら海外事業部のイケメン見て癒されるくらいしか楽しみない生活送ることになるなんて…

｢はぁ～   30才童貞が魔法使いなら30才処女の私はどうなるの？妖精にでもなるの？｣

そんなくだらないこと考えるくらいには落ち込んでいる 
機会はあった、たしかにあった…
でもいざ ことをなそうとした時、彼のアレを見て あまりの大きさに慄いてしまったのだ…

グロテスクで大きなアレを見て思わず
｢……ムリ……｣
って言ってしまった。

その後なんだか気まずくなって
だんだん連絡もこなくなり自然消滅…

そこからすっかり異性との交流がなくなってしまい、処女のまま30才を迎えてしまった。


鏡にうつる、ぼんやりした自分の顔に活を入れて出勤準備

せめて30代は彼氏の1人も作りたい
どうか神様お願いします

な～む～と頭の中で神様に頭を下げた。