さくらんぼの恋

碧 貴子

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第二章

17-3

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本で読んで知ってはいたけれども、それは駄目だ。
 初夜ではそんな素振りは見せなかったから、リディアーヌはてっきりエーベルトは知らないものだと思って安心しきっていたのだ。

「そんなとこっ! 汚いっ……、ああぁあっ!」
 しかし、秘裂に隠された鋭敏な所を舐め上げられて、リディアーヌはその強すぎる刺激に腰を浮かせて嬌声を上げた。
 熱い舌が、ぬめぬめと開いた陰唇の間を行き来する。
 指とは全く違ったその感触に、リディアーヌはブルブルと震えた。
 抵抗したくとも快感が強すぎて体がいうことを聞かないのだ。
 しかも、自分の秘所にエーベルトが顔を埋めているという光景がとてつもなく淫らで、いけないことをされていると意識するほどに興奮してしまう。
 音を立てて最も敏感な場所を吸い上げられて、刹那電流のような快感が体を駆け巡った。

「やあぁあああっ!」
 昇りつめた何かが体の中で爆ぜると同時に、目の前が真っ白になる。
 ガクガクと腰が揺れ、どっと秘所から愛液が溢れたのが分かった。

「……は。……リディ、いれるよ?」

 苦しそうな顔で聞かれるも、放心状態で何も考えられない。
 荒い息を吐くリディアーヌに、エーベルトが返答を待たずに熱い塊を押し当ててきた。

「はあっ!」
 まだヒクつくそこに、ぐぷりと先端が入り込み、体の奥に痺れが広がる。
 そのままずぶずぶと熱く硬い昂ぶりを押し込められて、体内を押し広げられる快感にリディアーヌは身悶えた。体は熱に支配され、頭は霞がかったようだ。
 根元まで埋め込まれて、中の襞が絡みつくように蠢く。
 喘ぎながら縋るようにしがみつくと、エーベルトが堪えきれないように低く呻いて腰を打ちつけてきた。
 
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