さくらんぼの恋

碧 貴子

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第二章

17-2

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肌に感じる熱く湿ったその感触に、鳥肌にも似た感覚が広がっていく。
 今ではリディアーヌも、それが快感であることを知っていた。

「ああんっ」
 胸の頂を咥えられて、堪らず高い声が上がる。
 もう片方の胸を手で揉みしだかれながら、舌で硬く膨らんだ先端を転がされて、リディアーヌは快感に体をくねらせた。
 別に頑張らなくても、十分気持ちいい。
 ただ、兄嫁に貰った本にも書いてあったが、どうやら女性も男性のように絶頂感を感じることが出来るらしいのだ。エーベルトはきっと、そのことを言いたかったのだろう。
 しかしリディアーヌは、この前の行為でも十分に満足していた。今だって、凄く気持ち良い。
 だんだんに体の下へと降りていく唇の感触と、体に湧き起こる疼きを伴った快感に浮かされたようになっていたリディアーヌだったが、下生えの際に口付けられたことに気が付いて、はっと意識を取り戻した。
 いつの間にかエーベルトの頭が随分と体の下の方にある。というかそこはもう脚の間だ。
 何をしようとしているのか、気付いた時は既に遅かった。

「あっ! 待っ……!」
 リディアーヌが制止するよりも早く、エーベルトが膝を掴んで大きく脚を割開く。
 なすすべもなく脚を開かれて、リディアーヌの秘所がエーベルトの眼前に晒された。

「やっ! 見ないでっ!」
 さすがにそんなところを見られるのは恥ずかしい。
 真っ赤になって何とか抵抗するも、エーベルトはびくともしない。
 じっと食い入る様に見つめられて、リディアーヌは羞恥でどうにかなってしまいそうだった。

「こうなってるんだな……」
「……っ!!」
 思わず両手で顔を覆って隠す。
 しかし、見られていると意識する程に体が熱くなり、秘所がヒクついてしまう。
 焼けつくような視線に晒されて、トロリと蜜が零れたのが分かった。
 次の瞬間、ぬるりとそこを舐め上げられて、リディアーヌは悲鳴のような嬌声を上げた。

「やあぁあっ! だっ、駄目えっ!!」

 エーベルトのまさかの行動に、リディアーヌは盛大に慌てた。
 
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