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第一章
14-3
しおりを挟む「……緊張してる?」
「少し。ベルは?」
「少しね。……でも、久しぶりにリディと会えて嬉しいよ」
「そ、そうね。私も……」
思わず照れてしまう。
実際エーベルトとこうやってゆっくり会うのは随分と久しぶりなのだ。
ましてや二人きりになるのは、リディアーヌが公爵家に忍んで会いに行って以来だ。
俯いた顔に掛かった髪をさらりとかき上げられて、リディアーヌはビクリと体を震わせた。
「……いいか?」
耳元で囁かれて、途端にリディアーヌの鼓動が速くなる。
問い掛けに無言で頷くと、エーベルトの指が顎に掛かり、そのまま体を屈めてキスをしてきた。
「ん……」
応えるように首に腕を回して縋り付く。
夫婦になって初めての口付けは非常に甘美で、蕩けるようだ。
これからは誰憚ることなく二人はキスをしてもいいのだ。
夢中になって口付け合っている内に、エーベルトの手がリディアーヌの胸のふくらみに触れた。
寝衣の上から柔らかく揉みしだかれて、次第にリディアーヌの体が熱くなる。
硬くなった先端を摘まれて堪らず声を上げると、エーベルトが一旦その体を離した。
「脱がすよ?」
胸元のリボンがするりと解かれて、襟元が大きく肌蹴られる。
肩が出たところで、寝衣がすとんと下に落ちた。
ナイトテーブルに置かれた柔らかな光に白い肌がほんのりと照らされる。
その様を見て、エーベルトが息を飲んだのが分かった。
そのままゆっくりと体を寝台に横たえられる。
自身も寝衣を脱ぎ去って、エーベルトがリディアーヌの上に乗り上げてきた。
「んんっ」
首筋に口付けられてぞわりと肌が粟立つ。
舌を這わされて、ゾクゾクとした感覚にリディアーヌの口から甘い声が漏れた。
同時に胸を掴まれ、すくい上げるようにして揉まれる。
きっとエーベルトも興奮しているのだろう、熱い吐息が鎖骨にかかってリディアーヌも熱に浮かされていくのがわかった。
もっと、触れて欲しい。そんな感覚が体の中に溜まっていく。
胸にエーベルトの息が掛かり、リディアーヌは小さく震えた。
「ああっ!」
硬く尖って敏感になった先端を舐め上げられて、堪らず嬌声が上がる。
吸われて、舌で押しつぶされて、触れられていないにもかかわらず秘所からトロリと蜜がこぼれたのが分かった。
脚の間がじんじんと熱を持っている。思わず無意識で腰を揺らしていると、エーベルトの手が内腿に添えられた。
添えられた手がゆっくりと這わされ、脚の間に触れる。
陰唇に指を沿わされて、一瞬ビクッと体を硬くしたリディアーヌだったが、すぐに体の力を抜いた。
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