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中庭に行きがてらコンデンサを探したがどこにも見当たらなかった。仕方なく目的地の中庭に出る。
今はスイッチがいないので、文句を言われることなくゆっくり散策出来そうだ。
綺麗に芝生が手入れされた庭をのんびりと歩く。花壇に咲くチューリップがどこかテーマパークにでも来たかのように華やかで、穏やかな気分になるのを感じた。芝生に横たわって時間を気にすることなくのんびり空でも眺めていたいものだ。
(……って、エミッタを探さないとな)
自分がここに来た理由を思い出し首を振る。
エミッタを見逃さないように目を皿のようにして探していると、角を曲がったところにある花壇の前に誰かが座り込んでいるのが見えた。見覚えのあるピンク色のドレスに俺ははっとする。
「ワットか?」
そう声をかけると彼女が立ち上がり振り返った。
「あら、救世主様。ごきげんよう」
そう言って上品に笑う。
俺はワットの方に近づいていくと首を傾げた。
「あんた、こんなところで何やってるんだ?」
「花壇の手入れをしてるのよ」とワットが花壇の方を振り返りながら言った。そこには可愛らしいパンジーが植わっていた。
「ふうん。そういうのは従者の仕事じゃないのか」
そう言うとワットが少し笑った。
「好きだから自分でやりたいのよ」
さすがはジュールの双子の姉だ。ずいぶんとこちらも活発なものだ。
綺麗に手入れされた花壇を眺めていると不意に視界が暗くなった。不審に思い空を仰げば、晴天だった空が須臾にして曇り、次の瞬間フラッシュをたいたようなまばゆい光が走った。それとともにドーンと大きな音がする。あまりにも急な出来事に俺は体をこわばらせた。
「なんだ?雷か?」
空を見上げるも、暗くなったのは一瞬の出来事で、もう青空に戻っている。夢でも見たのだろうかと狐につままれたような面持ちで空を見上げて立っていると、ワットが口を開いた。
「ああ、コンデンサが怒ったのよ」
「コンデンサが?」と聞き返す。あの上品なコンデンサが怒るところなんて想像もつかなかった。
「あいつも怒るんだな。いつも穏やかな顔してるのにさ」
そう言うとワットが肩をすくめた。
「まあね。コンデンサは我慢強いから、極限まで怒りを溜め込んでから一気に放出するのよ。だから、怒ったときはいつもあんなふうに雷が落ちるの」
ワットの言葉になるほどと俺は頷く。先程空に走ったのは本当の雷のようであったし、めったに怒らない彼女に怒られるとかなり怖そうだ。
(あいつを怒らせないようにしないとな)
触らぬ神に祟りなしと内心ヒヤヒヤしている俺を見て、ワットが首を傾げる。
「そういえば、救世主様はどうして中庭にいらっしゃったの?花でも愛でにいらしたのかしら?」
そう尋ねられ、俺は事の顛末を話した。
「そう、そんなことが……」
俺の話を聞き終わったあと、ワットがやれやれといったようにため息をついた。
「エミッタなら見てないわ。後から私の方でも探しておくわ」
「ありがとな」とお礼を言う俺を見て、ワットが再び口を開いた。
「ところで、ジュールについてのことなのだけど……。救世主様、どう思う?」
「何がだよ?」
そう尋ねると彼女があたりをはばかるように小声で言った。
「勉強もせずに手合わせばかりしていることについてよ!オームもコンデンサも相当頭を悩ませてるんだから!」
ワットの言葉に相づちをうつ。
「まあ、勉強したくないなんて誰もが通る道だろ。それに、あいつはただ単に勉強が嫌いなんじゃなくて、勉強に必要性を感じていないだけなんだ」
そう言うとワットがため息をついた。
「勉強の必要性、ねえ……。まったく、ジュールは時期国王になるっていうのに」
ワットがそう言い腰に手を当てる。
「ジュールはこの国を守りたい気持ちが人一倍強いから、誰かに任せず自分で行動したい人間なの。それはとてもいいことだと思うわ」
彼女の言葉に(なるほどな)と俺は納得する。確かにジュールは、俺が公式を取り戻すときに途中までではあるが必ずついてくる。それはその気持ちの表れで、犯人からの脅迫がなければ、彼が直々に公式を取り戻しに行っていたのかもしれない。
「ジュールは武器の腕は十分にたつから、あとはちゃんと勉強をしてほしいのよ。全く、ジュールのためを思って皆言っているってのに」
そう頬をふくらませるワットの言葉に相づちをうちながら、ふと頭に浮かんだことがあり、口を開く。
「なあ、さっきからジュールが王になる前提で話が進んでるが、あんたが王になるという選択肢はないのか?」
ワットのほうがいろいろなことを見て判断して考えているから理科の国の王としてしっかり責任を果たしてくれそうなものだが。
そう言うとワットがそっぽを向いた。
「王位なんて興味ないわ。私は助言をするほうが得意なの。私よりもジュールのほうが王としての素質があると思うわ」
ピシャリと言ったワットの言葉に(そんなもんかな)と俺は首をひねる。そんな俺の様子をちらりと見てワットが再び口を開いた。
「まあ、第代わりは随分と先のことになるだろうから、そんなに焦ることはないのだけれど。そのときにはジュールももう少し落ち着いているだろうし。……そうじゃないと困るけど」
ワットがそう言ってからため息をついた。
「だからといって変な集団作っていろんな国を飛び回っているのはどうかと思うわ」
「え?」
ワットの言葉に俺は首を傾げた。彼女はそれには答えず俺の方を見る。
「救世主様。あなたは教師としてジュールをなんとか良いほうに導いてほしいの」
ワットが真剣な顔をしてそう言う。
「結果王位を継がなかったとしても、物理の知識はこの国では必須になるわ。物理の知識を豊富に持っているあなただからこそ、ジュールに勉強の意義を伝えることができると思うの」
「そうか?」と俺は首をひねる。俺は物理に関しては勉強したいばかりだったから、あまり勉強したくない奴の気持ちを理解できないと思うのだが。
そう思って頷けないでいる俺を見て、ワットが再び口を開いた。
「まあ、何か特別なことをしなくても、あなたの姿勢を見ていればきっとジュールも何か思うことがあるはずよ。あなたは今まで通り公式を取り戻してくれていればいいわ」
ワットの自信有りげな言葉に俺は頷いた。
「ああ、分かった。まあ、俺でいいなら役に立たせてもらうよ」
俺の言葉を聞いてワットが微笑んだ。
「どうもありがとう」
そう言い彼女がまた花壇の方に振り返る。
「まだ手入れをするのか?」
「まあね」とワットが頷いた。
「今日は勉強も手合わせも頑張ったから、自分へのご褒美よ」
(本当に園芸が趣味なんだな)
そう思い楽しそうに笑みを浮かべるワットの様子を眺めていると、後ろからコンデンサの声がした。
「ワット様、花壇の手入れなら私がいたします。あなたの綺麗な手が汚れてしまいますよ」
振り返るとコンデンサが静静と近づいてきた。彼女は困ったように眉を下げている。
コンデンサの言葉にワットが笑った。
「平気よ。好きでやっていることだもの」
「ですが、あなたの手に傷でもついてしまったら……」
そう言って渋るコンデンサを見て、
「もう、コンデンサは過保護なんだから」とワットが呆れたように腰に手を置いた。
俺は隣に並んだコンデンサを見る。今の彼女の様子を見ているとさっきまで雷を落として怒っていたとは到底思えない。
(人は見かけによらないもんだな)
そう思いながら彼女に声をかける。
「よう、コンデンサ。トランジスタが持ってた、エミッタっていう人形がどこにあるか知らないか?」
そう尋ねるとコンデンサが首を傾げたあと、頷いた。
「ええ、さっき落ちているのを見かけたので、ちょうど今トランジスタのところに持っていこうとしていたんですよ」
そう言ってコンデンサがエミッタを見せた。少し汚れてしまってはいるが、間違いなくそれはトランジスタの探していたものそのものだった。
「そうか、それならよかった。トランジスタが泣いていたからな、今すぐ持っていってやってくれないか?」
「分かりました」とコンデンサが頷いた。
今はスイッチがいないので、文句を言われることなくゆっくり散策出来そうだ。
綺麗に芝生が手入れされた庭をのんびりと歩く。花壇に咲くチューリップがどこかテーマパークにでも来たかのように華やかで、穏やかな気分になるのを感じた。芝生に横たわって時間を気にすることなくのんびり空でも眺めていたいものだ。
(……って、エミッタを探さないとな)
自分がここに来た理由を思い出し首を振る。
エミッタを見逃さないように目を皿のようにして探していると、角を曲がったところにある花壇の前に誰かが座り込んでいるのが見えた。見覚えのあるピンク色のドレスに俺ははっとする。
「ワットか?」
そう声をかけると彼女が立ち上がり振り返った。
「あら、救世主様。ごきげんよう」
そう言って上品に笑う。
俺はワットの方に近づいていくと首を傾げた。
「あんた、こんなところで何やってるんだ?」
「花壇の手入れをしてるのよ」とワットが花壇の方を振り返りながら言った。そこには可愛らしいパンジーが植わっていた。
「ふうん。そういうのは従者の仕事じゃないのか」
そう言うとワットが少し笑った。
「好きだから自分でやりたいのよ」
さすがはジュールの双子の姉だ。ずいぶんとこちらも活発なものだ。
綺麗に手入れされた花壇を眺めていると不意に視界が暗くなった。不審に思い空を仰げば、晴天だった空が須臾にして曇り、次の瞬間フラッシュをたいたようなまばゆい光が走った。それとともにドーンと大きな音がする。あまりにも急な出来事に俺は体をこわばらせた。
「なんだ?雷か?」
空を見上げるも、暗くなったのは一瞬の出来事で、もう青空に戻っている。夢でも見たのだろうかと狐につままれたような面持ちで空を見上げて立っていると、ワットが口を開いた。
「ああ、コンデンサが怒ったのよ」
「コンデンサが?」と聞き返す。あの上品なコンデンサが怒るところなんて想像もつかなかった。
「あいつも怒るんだな。いつも穏やかな顔してるのにさ」
そう言うとワットが肩をすくめた。
「まあね。コンデンサは我慢強いから、極限まで怒りを溜め込んでから一気に放出するのよ。だから、怒ったときはいつもあんなふうに雷が落ちるの」
ワットの言葉になるほどと俺は頷く。先程空に走ったのは本当の雷のようであったし、めったに怒らない彼女に怒られるとかなり怖そうだ。
(あいつを怒らせないようにしないとな)
触らぬ神に祟りなしと内心ヒヤヒヤしている俺を見て、ワットが首を傾げる。
「そういえば、救世主様はどうして中庭にいらっしゃったの?花でも愛でにいらしたのかしら?」
そう尋ねられ、俺は事の顛末を話した。
「そう、そんなことが……」
俺の話を聞き終わったあと、ワットがやれやれといったようにため息をついた。
「エミッタなら見てないわ。後から私の方でも探しておくわ」
「ありがとな」とお礼を言う俺を見て、ワットが再び口を開いた。
「ところで、ジュールについてのことなのだけど……。救世主様、どう思う?」
「何がだよ?」
そう尋ねると彼女があたりをはばかるように小声で言った。
「勉強もせずに手合わせばかりしていることについてよ!オームもコンデンサも相当頭を悩ませてるんだから!」
ワットの言葉に相づちをうつ。
「まあ、勉強したくないなんて誰もが通る道だろ。それに、あいつはただ単に勉強が嫌いなんじゃなくて、勉強に必要性を感じていないだけなんだ」
そう言うとワットがため息をついた。
「勉強の必要性、ねえ……。まったく、ジュールは時期国王になるっていうのに」
ワットがそう言い腰に手を当てる。
「ジュールはこの国を守りたい気持ちが人一倍強いから、誰かに任せず自分で行動したい人間なの。それはとてもいいことだと思うわ」
彼女の言葉に(なるほどな)と俺は納得する。確かにジュールは、俺が公式を取り戻すときに途中までではあるが必ずついてくる。それはその気持ちの表れで、犯人からの脅迫がなければ、彼が直々に公式を取り戻しに行っていたのかもしれない。
「ジュールは武器の腕は十分にたつから、あとはちゃんと勉強をしてほしいのよ。全く、ジュールのためを思って皆言っているってのに」
そう頬をふくらませるワットの言葉に相づちをうちながら、ふと頭に浮かんだことがあり、口を開く。
「なあ、さっきからジュールが王になる前提で話が進んでるが、あんたが王になるという選択肢はないのか?」
ワットのほうがいろいろなことを見て判断して考えているから理科の国の王としてしっかり責任を果たしてくれそうなものだが。
そう言うとワットがそっぽを向いた。
「王位なんて興味ないわ。私は助言をするほうが得意なの。私よりもジュールのほうが王としての素質があると思うわ」
ピシャリと言ったワットの言葉に(そんなもんかな)と俺は首をひねる。そんな俺の様子をちらりと見てワットが再び口を開いた。
「まあ、第代わりは随分と先のことになるだろうから、そんなに焦ることはないのだけれど。そのときにはジュールももう少し落ち着いているだろうし。……そうじゃないと困るけど」
ワットがそう言ってからため息をついた。
「だからといって変な集団作っていろんな国を飛び回っているのはどうかと思うわ」
「え?」
ワットの言葉に俺は首を傾げた。彼女はそれには答えず俺の方を見る。
「救世主様。あなたは教師としてジュールをなんとか良いほうに導いてほしいの」
ワットが真剣な顔をしてそう言う。
「結果王位を継がなかったとしても、物理の知識はこの国では必須になるわ。物理の知識を豊富に持っているあなただからこそ、ジュールに勉強の意義を伝えることができると思うの」
「そうか?」と俺は首をひねる。俺は物理に関しては勉強したいばかりだったから、あまり勉強したくない奴の気持ちを理解できないと思うのだが。
そう思って頷けないでいる俺を見て、ワットが再び口を開いた。
「まあ、何か特別なことをしなくても、あなたの姿勢を見ていればきっとジュールも何か思うことがあるはずよ。あなたは今まで通り公式を取り戻してくれていればいいわ」
ワットの自信有りげな言葉に俺は頷いた。
「ああ、分かった。まあ、俺でいいなら役に立たせてもらうよ」
俺の言葉を聞いてワットが微笑んだ。
「どうもありがとう」
そう言い彼女がまた花壇の方に振り返る。
「まだ手入れをするのか?」
「まあね」とワットが頷いた。
「今日は勉強も手合わせも頑張ったから、自分へのご褒美よ」
(本当に園芸が趣味なんだな)
そう思い楽しそうに笑みを浮かべるワットの様子を眺めていると、後ろからコンデンサの声がした。
「ワット様、花壇の手入れなら私がいたします。あなたの綺麗な手が汚れてしまいますよ」
振り返るとコンデンサが静静と近づいてきた。彼女は困ったように眉を下げている。
コンデンサの言葉にワットが笑った。
「平気よ。好きでやっていることだもの」
「ですが、あなたの手に傷でもついてしまったら……」
そう言って渋るコンデンサを見て、
「もう、コンデンサは過保護なんだから」とワットが呆れたように腰に手を置いた。
俺は隣に並んだコンデンサを見る。今の彼女の様子を見ているとさっきまで雷を落として怒っていたとは到底思えない。
(人は見かけによらないもんだな)
そう思いながら彼女に声をかける。
「よう、コンデンサ。トランジスタが持ってた、エミッタっていう人形がどこにあるか知らないか?」
そう尋ねるとコンデンサが首を傾げたあと、頷いた。
「ええ、さっき落ちているのを見かけたので、ちょうど今トランジスタのところに持っていこうとしていたんですよ」
そう言ってコンデンサがエミッタを見せた。少し汚れてしまってはいるが、間違いなくそれはトランジスタの探していたものそのものだった。
「そうか、それならよかった。トランジスタが泣いていたからな、今すぐ持っていってやってくれないか?」
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