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自動車学校にて
〈2〉
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「……あ」
動作の流れで自然と出入口の方を見ることになった叶夜が、目を丸くしそう声を上げた。
何事かと思って朝陽も顔を上げる。そして、叶夜と同じく目を丸くした。
扉の前に立っていたのは愛昼だった。今日は非番なのか、交通捜査課の制服ではなくボーイッシュな感じの私服を身に着けている。
(制服じゃないと女性に見えるもんだな)と朝陽は心の中で失礼なことを考える。
そんなことを思われているとはつゆ知らず、愛昼はこちらまでゆっくり歩いてくると朝陽の方に振り向いた。
「よう」
朝陽がそう言って手を上げる。愛昼は特に驚いたような顔もせず、軽く会釈を返した。
「まさかあなたとここで会うことになるとは思わなかったわ」
愛昼の言葉に「それはこっちの台詞だけどな」と朝陽が笑いながら答える。
ティーが愛昼を見て嬉しそうに頭を下げる。リオンもよく分からない顔をしながらも頭を下げた。
元気そうなティーを見て愛昼は笑みを浮かべたあと、叶夜の方に振り返った。
「えっと……この前起きた交通事故で聞き取りをしていらっしゃった凪さん……ですよね?今日は一体どのようなご用事でここに?」
叶夜が不思議そうな顔で愛昼に話しかける。
「この前の事故のときに、要さんが私たちの手助けをしてくださったので、そのお礼にあがろうかと」
愛昼の言葉に叶夜が合点がいったような顔をする。
「ああ、なるほど。そうだったんですね。でも、よくここが僕の職場だって分かりましたね」
(どこの自動車学校の教官かは言っていなかったのに)と叶夜が驚く。
「この近くの自動車学校はここしかなかったので、当たりをつけて電話をしてみたのです。そうしたら、ここであなたが働いているということを聞いたので、今日伺うことにしたんです」
愛昼の行動力に叶夜は感心したように息を漏らした。
愛昼と叶夜の会話を状況の読めない朝陽が不思議そうに聞く。
「そうだったんですか……。でも、わざわざいらっしゃらなくても良かったんですよ。負傷者を助けることや事故の証言をすることは、当然のことですから」
「それはそうかもしれませんが、あなたの迅速な対応で第二の交通事故が起きずに済んだのは事実です。交通部の人間としてお礼を言わせてください。……本当にありがとうございました」
そう言って、愛昼が手に持っていた紙袋を叶夜に手渡した。
「あ、ありがとうございます……」
叶夜が遠慮がちにそれを受け取る。今までの会話から状況を理解した朝陽が微笑んだ。
「さすがは自動車学校の教官ですね」
そう言われて叶夜が照れくさそうに頭をかく。
「要先生、すごいです!」と笹木が顔を明るくして手を叩く。
それを見てティーも手を叩く。遂にはリオンまで叩き出して、叶夜は顔を真っ赤にして俯いた。
(う、嬉しいけど恥ずかしい……)
何事かとこちらを見る教習生の視線を受けて、叶夜の顔は湯気が出そうなほど熱くなっていた。
「それでは、私はここで失礼します。お邪魔しました」
愛昼がそう事務的に言い、頭を下げるとこちらに背を向けた。
「あ、ありがとうございます!」
叶夜がそう言って頭を下げた。愛昼はそのまま振り返ることなく出入口の方に歩いていった。
愛昼の姿が見えなくなってから、朝陽がゆっくりと口を開いた。
「さて、じゃあ俺たちも帰るか」
そうリオンとティーに話しかける。ティーが朝陽を見て大きく頷いた。
「僕も仕事に戻らないと」と叶夜も紙袋を持ち直しながら言う。
「私も技能講習に行ってきます!」と笹木が明るい声で言った。
「もう大丈夫そうだな」
そう言う朝陽を見て笹木が笑う。
「はい!もう吹っ切れました!これからは失敗を恐れずに先生達のご指導の下、運転技能を磨いていきたいと思います!」
そう晴れやかな顔で言う笹木を見て、朝陽が微笑んだ。
「いい笑顔だな。やっぱり、車は楽しんで乗らないとな」
その言葉を受けて、叶夜も
「そうですね」と頷いた。
「ティー、初めて来る自動車学校はどんな感じだった?」
車まで戻る道すがら、朝陽が隣にぴったりとくっついてくるティーに尋ねた。
「窓の向こう側は車がいっぱいいて少し怖かったのですが……。でも、なんだか楽しいところでした!」
そう言って笑顔を見せるティーを、朝陽が柄にもない優しげな笑みで見た。
そんな朝陽を見上げ、リオンが尋ねる。
「朝陽。車の運転とは、難しいものなのですか?」
朝陽がきょとんとした顔で振り返る。
「ん?……まあな。コツさえつかめば大したことはないんだが、車体感覚や車の操作に慣れるまでが難しいし、そもそも運転自体が得意じゃない人もいる。でも、教官の人達に教えてもらいながら、皆ゆっくり出来るようになっていくんだよ」
「さっきの子みたいにな」と言って笑う朝陽に、「朝陽さんも練習を頑張っていたんですか?」とティーが尋ねた。
「まあな。まあ、俺はありがたいことに感覚的に出来るタイプだったから、そんなには苦労しなかったが」
朝陽の話を「そうだったんですね、すごいです!」とティーが楽しそうに聞く。
二人を見ながらリオンは
(私がもしこの自動車学校に入校したら、果たして上手に運転が出来るだろうか)と考えた。
以前遊園地で会ったタクシーは、この自動車学校なら車でも運転免許をとれると言っていたが、そもそもどうやってここに入校すればいいのかリオンにはさっぱり分からない。以前朝陽がやっていたように手続きをすればいいのだろうか。でも、人間でないリオンがどのように?
そう首をひねって考えて、所長のことを思い出す。ここの所長はリオンが人でないことを見抜いているようだったが、彼に聞けば何か分かるのだろうか。
「……」
リオンは自動車学校の方を振り返った。出入り口は教習が終わった人とこれから始まる人で混雑していたが、その人混みに所長の姿は見つけることは出来なかった。
(今度来たとき、彼に聞いてみることにしよう)
歩行者信号が赤になり、朝陽とティーが足を止める。リオンも慌てて前を向き、ぶつかる寸前のところで立ち止まった。
信号待ちで手持ち無沙汰になった朝陽は、道路を挟んだ向こう側に停車している自動車学校のスクールバスを何気なく眺める。そのスクールバスから多くの教習生たちが降りてくるのが見えた。
(……ん?)
その教習生達の中に一人だけ腕章をしている女性がいるのを見つけて、朝陽は目を凝らした。
(腕章……?まさか車の人型か?)
人型かどうか確かめようと朝陽が目を細める。しかし、女性はすぐに他の生徒に隠れて見えなくなってしまった。
「朝陽、何をしているのですか?」
不意に隣から声がして朝陽の意識ははっと引き戻された。
「もう信号が青になりましたよ」
リオンとティーがそう朝陽に声をかける。
「ああ、悪い」
朝陽は決まり悪そうに笑うと二人と一緒にゆっくり横断歩道を渡り始めた。
渡りきってからスクールバスの方を振り返ったが、先ほどの女性は教習生の集団に紛れてすっかり見えなくなってしまっていた。
腑に落ちない顔をしながら朝陽が前を向く。
(まさか車が人型になって自動車学校に通っているのか?)
そう考えて朝陽は首を振った。そんなことはとても考えられなかった。しかし、先ほど見かけた彼女が車の人型らしき腕章をつけていたのは事実だ。
教官の叶夜なら何か知っているかも知れない。
(今度叶夜さんに聞いてみるとするか)
そう思いながら朝陽は駐車場へと足を進めた。
動作の流れで自然と出入口の方を見ることになった叶夜が、目を丸くしそう声を上げた。
何事かと思って朝陽も顔を上げる。そして、叶夜と同じく目を丸くした。
扉の前に立っていたのは愛昼だった。今日は非番なのか、交通捜査課の制服ではなくボーイッシュな感じの私服を身に着けている。
(制服じゃないと女性に見えるもんだな)と朝陽は心の中で失礼なことを考える。
そんなことを思われているとはつゆ知らず、愛昼はこちらまでゆっくり歩いてくると朝陽の方に振り向いた。
「よう」
朝陽がそう言って手を上げる。愛昼は特に驚いたような顔もせず、軽く会釈を返した。
「まさかあなたとここで会うことになるとは思わなかったわ」
愛昼の言葉に「それはこっちの台詞だけどな」と朝陽が笑いながら答える。
ティーが愛昼を見て嬉しそうに頭を下げる。リオンもよく分からない顔をしながらも頭を下げた。
元気そうなティーを見て愛昼は笑みを浮かべたあと、叶夜の方に振り返った。
「えっと……この前起きた交通事故で聞き取りをしていらっしゃった凪さん……ですよね?今日は一体どのようなご用事でここに?」
叶夜が不思議そうな顔で愛昼に話しかける。
「この前の事故のときに、要さんが私たちの手助けをしてくださったので、そのお礼にあがろうかと」
愛昼の言葉に叶夜が合点がいったような顔をする。
「ああ、なるほど。そうだったんですね。でも、よくここが僕の職場だって分かりましたね」
(どこの自動車学校の教官かは言っていなかったのに)と叶夜が驚く。
「この近くの自動車学校はここしかなかったので、当たりをつけて電話をしてみたのです。そうしたら、ここであなたが働いているということを聞いたので、今日伺うことにしたんです」
愛昼の行動力に叶夜は感心したように息を漏らした。
愛昼と叶夜の会話を状況の読めない朝陽が不思議そうに聞く。
「そうだったんですか……。でも、わざわざいらっしゃらなくても良かったんですよ。負傷者を助けることや事故の証言をすることは、当然のことですから」
「それはそうかもしれませんが、あなたの迅速な対応で第二の交通事故が起きずに済んだのは事実です。交通部の人間としてお礼を言わせてください。……本当にありがとうございました」
そう言って、愛昼が手に持っていた紙袋を叶夜に手渡した。
「あ、ありがとうございます……」
叶夜が遠慮がちにそれを受け取る。今までの会話から状況を理解した朝陽が微笑んだ。
「さすがは自動車学校の教官ですね」
そう言われて叶夜が照れくさそうに頭をかく。
「要先生、すごいです!」と笹木が顔を明るくして手を叩く。
それを見てティーも手を叩く。遂にはリオンまで叩き出して、叶夜は顔を真っ赤にして俯いた。
(う、嬉しいけど恥ずかしい……)
何事かとこちらを見る教習生の視線を受けて、叶夜の顔は湯気が出そうなほど熱くなっていた。
「それでは、私はここで失礼します。お邪魔しました」
愛昼がそう事務的に言い、頭を下げるとこちらに背を向けた。
「あ、ありがとうございます!」
叶夜がそう言って頭を下げた。愛昼はそのまま振り返ることなく出入口の方に歩いていった。
愛昼の姿が見えなくなってから、朝陽がゆっくりと口を開いた。
「さて、じゃあ俺たちも帰るか」
そうリオンとティーに話しかける。ティーが朝陽を見て大きく頷いた。
「僕も仕事に戻らないと」と叶夜も紙袋を持ち直しながら言う。
「私も技能講習に行ってきます!」と笹木が明るい声で言った。
「もう大丈夫そうだな」
そう言う朝陽を見て笹木が笑う。
「はい!もう吹っ切れました!これからは失敗を恐れずに先生達のご指導の下、運転技能を磨いていきたいと思います!」
そう晴れやかな顔で言う笹木を見て、朝陽が微笑んだ。
「いい笑顔だな。やっぱり、車は楽しんで乗らないとな」
その言葉を受けて、叶夜も
「そうですね」と頷いた。
「ティー、初めて来る自動車学校はどんな感じだった?」
車まで戻る道すがら、朝陽が隣にぴったりとくっついてくるティーに尋ねた。
「窓の向こう側は車がいっぱいいて少し怖かったのですが……。でも、なんだか楽しいところでした!」
そう言って笑顔を見せるティーを、朝陽が柄にもない優しげな笑みで見た。
そんな朝陽を見上げ、リオンが尋ねる。
「朝陽。車の運転とは、難しいものなのですか?」
朝陽がきょとんとした顔で振り返る。
「ん?……まあな。コツさえつかめば大したことはないんだが、車体感覚や車の操作に慣れるまでが難しいし、そもそも運転自体が得意じゃない人もいる。でも、教官の人達に教えてもらいながら、皆ゆっくり出来るようになっていくんだよ」
「さっきの子みたいにな」と言って笑う朝陽に、「朝陽さんも練習を頑張っていたんですか?」とティーが尋ねた。
「まあな。まあ、俺はありがたいことに感覚的に出来るタイプだったから、そんなには苦労しなかったが」
朝陽の話を「そうだったんですね、すごいです!」とティーが楽しそうに聞く。
二人を見ながらリオンは
(私がもしこの自動車学校に入校したら、果たして上手に運転が出来るだろうか)と考えた。
以前遊園地で会ったタクシーは、この自動車学校なら車でも運転免許をとれると言っていたが、そもそもどうやってここに入校すればいいのかリオンにはさっぱり分からない。以前朝陽がやっていたように手続きをすればいいのだろうか。でも、人間でないリオンがどのように?
そう首をひねって考えて、所長のことを思い出す。ここの所長はリオンが人でないことを見抜いているようだったが、彼に聞けば何か分かるのだろうか。
「……」
リオンは自動車学校の方を振り返った。出入り口は教習が終わった人とこれから始まる人で混雑していたが、その人混みに所長の姿は見つけることは出来なかった。
(今度来たとき、彼に聞いてみることにしよう)
歩行者信号が赤になり、朝陽とティーが足を止める。リオンも慌てて前を向き、ぶつかる寸前のところで立ち止まった。
信号待ちで手持ち無沙汰になった朝陽は、道路を挟んだ向こう側に停車している自動車学校のスクールバスを何気なく眺める。そのスクールバスから多くの教習生たちが降りてくるのが見えた。
(……ん?)
その教習生達の中に一人だけ腕章をしている女性がいるのを見つけて、朝陽は目を凝らした。
(腕章……?まさか車の人型か?)
人型かどうか確かめようと朝陽が目を細める。しかし、女性はすぐに他の生徒に隠れて見えなくなってしまった。
「朝陽、何をしているのですか?」
不意に隣から声がして朝陽の意識ははっと引き戻された。
「もう信号が青になりましたよ」
リオンとティーがそう朝陽に声をかける。
「ああ、悪い」
朝陽は決まり悪そうに笑うと二人と一緒にゆっくり横断歩道を渡り始めた。
渡りきってからスクールバスの方を振り返ったが、先ほどの女性は教習生の集団に紛れてすっかり見えなくなってしまっていた。
腑に落ちない顔をしながら朝陽が前を向く。
(まさか車が人型になって自動車学校に通っているのか?)
そう考えて朝陽は首を振った。そんなことはとても考えられなかった。しかし、先ほど見かけた彼女が車の人型らしき腕章をつけていたのは事実だ。
教官の叶夜なら何か知っているかも知れない。
(今度叶夜さんに聞いてみるとするか)
そう思いながら朝陽は駐車場へと足を進めた。
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