異世界ニートを生贄に。

ハマハマ

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48.5「タロウ:一緒に横を」

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 見ってみー!
 さっすが、俺!
 まさかあんなまともに当たるとは思わんかったっす!

 やっぱヒーローは俺なんちゃうのコレは。
 吹き矢に籠めた魔力も青混ざってたし、ついに俺の時代が来たんちゃうの。

『タロウ、早ク行コ』

 お、おう、そうね!
 ヴァンさんもロップスさんも寝転んだまま動けへんし、早よ助けたらんと!


 うっへぇ。
 これ俺がやったんか。
 近くで見るもんとちゃうね。
 頭から棒刺さってるのになんか笑ってるみたいやし、死んだの気付いてないんちゃうこの人。
 なんまんだぶなんまんだぶ。

「二人ともズタボロじゃないっすか!」


 え、ロボの事?
 全然平気っすー! あれ成長痛やねーん! しかも俺が持ってた酸っぱい木の実が特効薬やってーん!

 って説明すんの気が引けるんやけど。
 いや、まぁ、するよ、説明。
 せんならんやろ。

 ほら、びっくりしてちょっと引いてるやん。
 でも怒られへんかったね、良かった。



 うぉ!
 ロボでかない!?

 ほらやっぱりヴァンさんぶち倒されたやん。

 でもべっぴんさんやなー。
 こりゃヴァンさんも見惚れるの分かるわ。

 うぉ!
 それヴァンさんプロポーズやん!
 あ、ちゃうの?
 でもロボめっちゃ嬉しそうやけど、良いんすか訂正せんで。
 あ、せんの。

 婚約首輪巻き直した時のロボの顔見てみーや。
 ウットリしとるやん。
 こりゃもう成るように成るっすね。

「ロップスさんロップスさん、あれもうアカンすね。ヴァンさんじきに所帯持ちすね」
「うむ。ロボの勝ちだな。しかし正直少し羨ましい」

 あ、やっぱ羨ましかったん?
 雌猿貰えんかったしね。
 でもあーたまだ12歳やん!
 このオマセさん!
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