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「準備はいいか?」


「はい」



婚約してから3ヶ月


異例の速さで整えられた私たちの結婚式を迎えた


婿入りとはいえ、王子の結婚式を3ヶ月で整えていいべきなのか、とフィル様に伝えたが


「早くシャリーと一つになりたい」


と、色気漂う表情とオーラを向けられたら何も反論することができなかった





そして、今日
天気は心配だったが、ばっちりと晴れた青空を眺めながら珍しい白のタキシードを着たフィル様と教会の入り口に立っていた



「ルフェリ公爵夫人はシャリーのことをよくわかってるな。…まるで女神のようだ。綺麗だよシャリー」


「…ありがとうございます。その、フィル様も、カッコいいです」


「シャリーが素直になってくれて俺は嬉しいな」


「揶揄わないでくださいっ」


真っ赤になった私の頬にそっと手を添えてフィル様の顔が近づく


唇に感じた温かい熱を感じる


(「幸せ、だわ」)


此処に来るまで様々なことがあったが、フィル様となら乗り越えていける


離れていった熱のあとにそっと目を開けてフィル様の透き通った赤い瞳を覗き込む



「恋愛に歳は関係ないと言いましだが、7つも年上です。……本当によろしいのですか?」


「まだそんなことを言ってる。俺はシャリーがいいからシャリーと一緒にいるんだ」


「あなたより年上ですが、愛してくれますか?」



優柔不断というか、往生際が悪いというか、まだそういう私に対してフィル様はふっと笑ったかと思うと片足を床について、私の右手をそっと握った


「フィル様…!!」


「私、フィルナンド・フォン・アルメリアは生涯、シャーロット・ロックフェラーを愛する事を此処に誓います」



「……はいっ、はい!私も生涯愛し続けますっ!」


立ち上がったフィル様に、はしたなくも抱き着いた私を受け止めてフィル様が私の顎にそっと手を置き上をスッと見上げた


扉の向こうからは入場を促す音楽が流れているが、もう暫くこの安心する心地よい腕の中に収まっているのを許してほしい、と目に見えない神様に謝ってみた




結婚を諦めていた私が、まさかこんなに幸せな結婚を迎えられることになろうとは



年下の、カッコよくて頼りになる私を愛してくれる旦那様と幸せな未来が楽しみだ








fin.









ここまでお読みくださり、ありがとうございます。


矛盾した点や、文章がおかしな部分も多く読みにくい場所あった中最後まで読んでいただけた事が本当に嬉しいです。


途中で力尽きそうになったので、次回作は完全に書き上げた上で投稿しよう。と学習しました。

これからもよろしくお願いします。



                Ruhuna
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