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第12章 残酷な定められた天命
第9話 新たな帝国の武器
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優雅に歩く美しい貴婦人と貴婦人を守るように手を添えた紳士が黒獅子棟に入ってきた。周りにいた騎士達はあれは!と二度見すると大声で挨拶を交わす。
「お久しぶりです、キャサリン隊長、オースティン隊長!!」
かつての上官に会えた喜びから教え子である隊員達がキャサリン達を見て嬉しいそうに近寄る。
キャサリン・ローレンヌ侯爵はふぅと息を吸い込むと、
「隊長じゃない!ローレンヌ侯爵と言いかえな!!」
と騎士達に罵声を上げた。
「相変わらずですね…お久しぶりです。ローレンヌ侯爵お待ち申しあげておりました」
4番隊副隊長ネイル・ポーターが耳を押さえながらキャサリンを迎えにやって来た。
「あらぁ~ネイル、元気だった?」
キャサリンはにこりと笑いかけると、
「はい、キャサリン隊長がいなくて生き生きしています!」
と元気よく返事をするのと同時に、
バキッ
「いてぇーー」
と蹴りを入れられた。
「おまえ、本当に学習能力ないな」
オースティンはやれやれと呆れ顔になる。
「こ、こちらが6番隊の執務室です…」
となんとか案内するとネイルはバタリと倒れこんだ。
「ようこそ、ローレンヌ侯爵、ローレンヌ副騎士団長。あれっ?ネイルさん寝るなら廊下で寝てよね」
とリーラは足でネイルを廊下に出すと扉をバタンと閉めた。女騎士の扱いは酷いと周りの仲間達は悲しい眼差しで見ていた。
リーラはキャサリンとオースティンを執務室の席に案内すると、
「お久しぶりです、侯爵」
ダリルが立ち上がり、礼を取る。
「お久しぶりですわ、まさか、ダリルさんが副隊長に降格されるとは…陛下も馬鹿者ですわね、おほほほほ」
キャサリンの高笑いにリーラとダリルが強気発言は貴女しかできませんと呟く。
「今日はサムも連れて来たのよ、挨拶なさい」
キャサリンとオースティンの影に隠れていたサムがリーラに久しぶりに会えて嬉しいそうに挨拶をする。
「姫様!お久しぶりです」
オースティンから教わっただろう騎士の礼を見事に披露する。
「サム、元気だった?」
「はい!侯爵や副団長によくして頂いてます」
「サム。あれっ?声が…」
とリーラが尋ねるとサムが頬を赤らめて、
「は、はい。声が変わりが始まりまして高い声が出しにくくなりました。剣も上達したんです!」
久しぶりに会ったサムはさらに背が伸び、男らしく成長している姿にリーラは微笑んだ。
「開戦一か月前なのに遅くなって悪かったわ。これが我が隊の出征名簿よ」
キャサリンがリーラに手渡す。
「遅くなったのには訳があるんだ。話したいことがある」
オースティンが真面目な顔つきになる。
「俺はこれまでゾーンの襲撃、サムからの情報からゾーンとの戦いをどうすれば効率よく勝てるか考察していた。今まで考えられないような奇跡を目の当たりにして、今度の戦も、想像を超える何がが起こるだろうと思っている。ウィターニアで対峙したのは水の化け物だったか?普通有り得ないだろ?」
「まぁ、確かに…」
とリーラが頷く。
「昔、キャサリンがアマーノ先生から鉄の塊が空を飛んだり、海を進んだり出来ると言う話を冗談半分で聞いていたんだ。しかし、リーラの神秘的な力を目にして、アマーノ先生の話は事実だと確信し、帝都を離れる前に教示してもらったんだ。内容はびっくりしたよ、アマーノ先生は異なる世界からやって来て、我らより遥か高度な技術を持つ時代から来たらしい」
ダリルとリーラは顔を見合わせ頷いた。
「異世界の戦闘技術についても先生の世界も当初、剣を使い戦っていたが武器が銃と言う物に代わったそうだ」
「銃…」
「鉄の筒に鉄の塊を火薬を使い飛ばすんだ。大砲の小型盤で鉄砲とも呼ぶらしい。遠距離戦に対抗が出来、銃を構え遠くにある標的を打ち、近くに寄らずに敵を倒せる。我が騎士団は前の戦いで人手不足だ。鉄砲を使いこなし、他の騎士団同様の兵力を上げるつもりだ。これが試作品だ」
オースティンが包みを開げ見せる。
「これが…」
リーラは銃をまじまじと見つめる。
「この銃はいつの日か量産化され帝国内に広まるだろう。軍事面でも他国を圧倒し、我が国は最強の軍事帝国となるだろう」
「凄いです!!」
「これは凄い」
とリーラとダリルが感心する。
「では作戦内容をお話します」
とリーラが合図するとダリルはリヴァリオンの地図を広げる。
「リヴァリオン国は4番隊、6番隊、ローレンヌ騎士団で構成される。我らの目的はリヴァリオン国民の保護だ」
リーラが地図を指を差し示す。
「トンネルから最も近い北部の街ローフェスの人々を救出します。まず、一部の4番隊、6番隊が偵察に向かい、敵がいない街、村を確認、民を救出する予定です。救出者はマウンティス基地へと搬送し、人がいなくなった街、村を隊の拠点とします」
キャサリンとオースティンは頷く。
「各街々は制圧しやすいかと思われますが、問題は国都のあるリヴァリオンです。城、城下町にいる敵のゾーン人と自国民との区別や城には自国民の若い子供達が働かられており、人質にとられれば厄介だと…」
「そうか…」
オースティンはうーむと唸ると
「北の村から二手に分かれることになるだろう、それぞれ部隊に土地勘がある者、民との判別を出来る者を村から何人か同行させるよう」
と提案した。
「北から西を4番隊、北から東をローレンヌ騎士団、6番隊は二手に分かれる作戦で良いだろうか…」
ダリルが確認すると皆が頷いた。
「出征当日はローレンヌ騎士団との合流はマウンティス基地で落ち合いましょう」
リーラが作戦会議の幕を閉じると皆が頷いた。
オースティンが
「あっ」
と声を上げると、
「キャサリンは参戦できないからな…」
と嬉しそうに話す。
「侯爵なんだし、もちろんでしょって、もしかして、おめでたなんですか?!キャサリン姉さん!」
ニヤニヤ笑うオースティンを見てすぐに気付くリーラ。
「多分よ、まだ、お腹も大きくないし、わからないわ。一人目を産んだばかりで私もまさかと思ったんだけど…」
「キャサリン姉さん、無理して帝都に来なくても良かったんですよ!」
「安心して、私、動いてないとダメなのよ。明日もコールディア家の舞踏会があって、親戚付き合いも大切でしょ」
とキャサリンはにこり笑う。
「あー、コールディア……」
とリーラは先日の襲撃事件を思い出す。
「何かあったのか?」
鋭いオースティンがリーラの表情から何かを察する。
「いや、この前の遠乗りで男達に襲撃されて
その内の一人がコールディアを名乗ったんてわす。違うかもしれませんが、今後は襲撃を控えて頂きたいなと…」
「なぜ、すぐに報告しない!なぜ、私や護衛を連れていかなかったんだ!」
ダリルは机をバンと叩き、怒りだす。
「いやぁ…力が回復して…私、結構強くて…」
リーラが目を泳がせながら弁解する。
「馬鹿者!!その驕驕りが命取りになると教えているだろうが!」
ダリルの怒りが頂点となる。
「まぁ、まぁ、まぁ、ハントン卿、落ち着いてください。コールディアが申し訳なかった。謝罪させてくれ。今後このようなことがないようにする」
オースティンが深々と頭を下げた。
「いえ、いえ、大半倒してしまったからコールディアの方々にも申し訳なかったなぁと思いまして…」
「リーラ!何舐めたこと言ってるのよ!確実に殺した?」
キャサリンがギロッとリーラを睨みつける。
「もちろん。一人は警告を伝えさせる為にわざと逃がしてやりましたが、残りは息の根はしっかり止めています!」
リーラは胸をポンと叩き自慢した。
「良く出来たわ~それでこそ私の弟子ね」
キャサリンは上機嫌でリーラの頭を撫でた。
「何か、何かが違うんだなぁ…」
ダリルが何か言いたいのをぐっと我慢する。
「あっ、リーラ、お願いがあるのよ、戦前に申し訳ないだけど、すぐにローレンヌに戻るから………………」
とキャサリンはリーラの耳元でお願いする。
「お安いご用ですよ!」
リーラはにっこりと笑うとキャサリンはリーラをぎゅっと抱きしめた。
「リーラ、必ず生きて帰ってきなさい」
「………はい」
リーラもキャサリンの背中に腕を回し抱き締め合う。
「では、我々はこれにて失礼する」
とオースティンとキャサリンは執務室を後にした。
◇◇◇
黒獅子棟を出るとオースティンは、ピィーッと口笛を吹き、影を呼ぶ。
「オースティン様、お呼びで」
「先日、コールディアがリーラ・ハントンを襲撃したかを調べろ。生き残りは一人、襲撃場所は帝都郊外、南部地区だ。死体が上がっているだろう」
「御意」
影は一瞬にして姿を消した。
「だいだい、察しはつくがな…」
「陛下とリーラの噂がかなり広まっているから大方、レイチェル嬢じゃないの?」
オースティンの横にキャサリンが立つ。
「いや、まだ影の存在すら聞かされてないと思うが…。恐らく義姉上だろう…」
「そうなのね、舞踏会が楽しみだわ、ふふふ」
不敵な微笑みを浮かべながら貴婦人と紳士は黒獅子棟を後にした。
「お久しぶりです、キャサリン隊長、オースティン隊長!!」
かつての上官に会えた喜びから教え子である隊員達がキャサリン達を見て嬉しいそうに近寄る。
キャサリン・ローレンヌ侯爵はふぅと息を吸い込むと、
「隊長じゃない!ローレンヌ侯爵と言いかえな!!」
と騎士達に罵声を上げた。
「相変わらずですね…お久しぶりです。ローレンヌ侯爵お待ち申しあげておりました」
4番隊副隊長ネイル・ポーターが耳を押さえながらキャサリンを迎えにやって来た。
「あらぁ~ネイル、元気だった?」
キャサリンはにこりと笑いかけると、
「はい、キャサリン隊長がいなくて生き生きしています!」
と元気よく返事をするのと同時に、
バキッ
「いてぇーー」
と蹴りを入れられた。
「おまえ、本当に学習能力ないな」
オースティンはやれやれと呆れ顔になる。
「こ、こちらが6番隊の執務室です…」
となんとか案内するとネイルはバタリと倒れこんだ。
「ようこそ、ローレンヌ侯爵、ローレンヌ副騎士団長。あれっ?ネイルさん寝るなら廊下で寝てよね」
とリーラは足でネイルを廊下に出すと扉をバタンと閉めた。女騎士の扱いは酷いと周りの仲間達は悲しい眼差しで見ていた。
リーラはキャサリンとオースティンを執務室の席に案内すると、
「お久しぶりです、侯爵」
ダリルが立ち上がり、礼を取る。
「お久しぶりですわ、まさか、ダリルさんが副隊長に降格されるとは…陛下も馬鹿者ですわね、おほほほほ」
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「今日はサムも連れて来たのよ、挨拶なさい」
キャサリンとオースティンの影に隠れていたサムがリーラに久しぶりに会えて嬉しいそうに挨拶をする。
「姫様!お久しぶりです」
オースティンから教わっただろう騎士の礼を見事に披露する。
「サム、元気だった?」
「はい!侯爵や副団長によくして頂いてます」
「サム。あれっ?声が…」
とリーラが尋ねるとサムが頬を赤らめて、
「は、はい。声が変わりが始まりまして高い声が出しにくくなりました。剣も上達したんです!」
久しぶりに会ったサムはさらに背が伸び、男らしく成長している姿にリーラは微笑んだ。
「開戦一か月前なのに遅くなって悪かったわ。これが我が隊の出征名簿よ」
キャサリンがリーラに手渡す。
「遅くなったのには訳があるんだ。話したいことがある」
オースティンが真面目な顔つきになる。
「俺はこれまでゾーンの襲撃、サムからの情報からゾーンとの戦いをどうすれば効率よく勝てるか考察していた。今まで考えられないような奇跡を目の当たりにして、今度の戦も、想像を超える何がが起こるだろうと思っている。ウィターニアで対峙したのは水の化け物だったか?普通有り得ないだろ?」
「まぁ、確かに…」
とリーラが頷く。
「昔、キャサリンがアマーノ先生から鉄の塊が空を飛んだり、海を進んだり出来ると言う話を冗談半分で聞いていたんだ。しかし、リーラの神秘的な力を目にして、アマーノ先生の話は事実だと確信し、帝都を離れる前に教示してもらったんだ。内容はびっくりしたよ、アマーノ先生は異なる世界からやって来て、我らより遥か高度な技術を持つ時代から来たらしい」
ダリルとリーラは顔を見合わせ頷いた。
「異世界の戦闘技術についても先生の世界も当初、剣を使い戦っていたが武器が銃と言う物に代わったそうだ」
「銃…」
「鉄の筒に鉄の塊を火薬を使い飛ばすんだ。大砲の小型盤で鉄砲とも呼ぶらしい。遠距離戦に対抗が出来、銃を構え遠くにある標的を打ち、近くに寄らずに敵を倒せる。我が騎士団は前の戦いで人手不足だ。鉄砲を使いこなし、他の騎士団同様の兵力を上げるつもりだ。これが試作品だ」
オースティンが包みを開げ見せる。
「これが…」
リーラは銃をまじまじと見つめる。
「この銃はいつの日か量産化され帝国内に広まるだろう。軍事面でも他国を圧倒し、我が国は最強の軍事帝国となるだろう」
「凄いです!!」
「これは凄い」
とリーラとダリルが感心する。
「では作戦内容をお話します」
とリーラが合図するとダリルはリヴァリオンの地図を広げる。
「リヴァリオン国は4番隊、6番隊、ローレンヌ騎士団で構成される。我らの目的はリヴァリオン国民の保護だ」
リーラが地図を指を差し示す。
「トンネルから最も近い北部の街ローフェスの人々を救出します。まず、一部の4番隊、6番隊が偵察に向かい、敵がいない街、村を確認、民を救出する予定です。救出者はマウンティス基地へと搬送し、人がいなくなった街、村を隊の拠点とします」
キャサリンとオースティンは頷く。
「各街々は制圧しやすいかと思われますが、問題は国都のあるリヴァリオンです。城、城下町にいる敵のゾーン人と自国民との区別や城には自国民の若い子供達が働かられており、人質にとられれば厄介だと…」
「そうか…」
オースティンはうーむと唸ると
「北の村から二手に分かれることになるだろう、それぞれ部隊に土地勘がある者、民との判別を出来る者を村から何人か同行させるよう」
と提案した。
「北から西を4番隊、北から東をローレンヌ騎士団、6番隊は二手に分かれる作戦で良いだろうか…」
ダリルが確認すると皆が頷いた。
「出征当日はローレンヌ騎士団との合流はマウンティス基地で落ち合いましょう」
リーラが作戦会議の幕を閉じると皆が頷いた。
オースティンが
「あっ」
と声を上げると、
「キャサリンは参戦できないからな…」
と嬉しそうに話す。
「侯爵なんだし、もちろんでしょって、もしかして、おめでたなんですか?!キャサリン姉さん!」
ニヤニヤ笑うオースティンを見てすぐに気付くリーラ。
「多分よ、まだ、お腹も大きくないし、わからないわ。一人目を産んだばかりで私もまさかと思ったんだけど…」
「キャサリン姉さん、無理して帝都に来なくても良かったんですよ!」
「安心して、私、動いてないとダメなのよ。明日もコールディア家の舞踏会があって、親戚付き合いも大切でしょ」
とキャサリンはにこり笑う。
「あー、コールディア……」
とリーラは先日の襲撃事件を思い出す。
「何かあったのか?」
鋭いオースティンがリーラの表情から何かを察する。
「いや、この前の遠乗りで男達に襲撃されて
その内の一人がコールディアを名乗ったんてわす。違うかもしれませんが、今後は襲撃を控えて頂きたいなと…」
「なぜ、すぐに報告しない!なぜ、私や護衛を連れていかなかったんだ!」
ダリルは机をバンと叩き、怒りだす。
「いやぁ…力が回復して…私、結構強くて…」
リーラが目を泳がせながら弁解する。
「馬鹿者!!その驕驕りが命取りになると教えているだろうが!」
ダリルの怒りが頂点となる。
「まぁ、まぁ、まぁ、ハントン卿、落ち着いてください。コールディアが申し訳なかった。謝罪させてくれ。今後このようなことがないようにする」
オースティンが深々と頭を下げた。
「いえ、いえ、大半倒してしまったからコールディアの方々にも申し訳なかったなぁと思いまして…」
「リーラ!何舐めたこと言ってるのよ!確実に殺した?」
キャサリンがギロッとリーラを睨みつける。
「もちろん。一人は警告を伝えさせる為にわざと逃がしてやりましたが、残りは息の根はしっかり止めています!」
リーラは胸をポンと叩き自慢した。
「良く出来たわ~それでこそ私の弟子ね」
キャサリンは上機嫌でリーラの頭を撫でた。
「何か、何かが違うんだなぁ…」
ダリルが何か言いたいのをぐっと我慢する。
「あっ、リーラ、お願いがあるのよ、戦前に申し訳ないだけど、すぐにローレンヌに戻るから………………」
とキャサリンはリーラの耳元でお願いする。
「お安いご用ですよ!」
リーラはにっこりと笑うとキャサリンはリーラをぎゅっと抱きしめた。
「リーラ、必ず生きて帰ってきなさい」
「………はい」
リーラもキャサリンの背中に腕を回し抱き締め合う。
「では、我々はこれにて失礼する」
とオースティンとキャサリンは執務室を後にした。
◇◇◇
黒獅子棟を出るとオースティンは、ピィーッと口笛を吹き、影を呼ぶ。
「オースティン様、お呼びで」
「先日、コールディアがリーラ・ハントンを襲撃したかを調べろ。生き残りは一人、襲撃場所は帝都郊外、南部地区だ。死体が上がっているだろう」
「御意」
影は一瞬にして姿を消した。
「だいだい、察しはつくがな…」
「陛下とリーラの噂がかなり広まっているから大方、レイチェル嬢じゃないの?」
オースティンの横にキャサリンが立つ。
「いや、まだ影の存在すら聞かされてないと思うが…。恐らく義姉上だろう…」
「そうなのね、舞踏会が楽しみだわ、ふふふ」
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