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第10章 恋の波乱を巻き起こすデビュタント
第8話 波乱のデビュタントー4ー(ルマンド目線)
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なぜ、君がここに…
参席しないと言ったじゃないか…
♫♩♬~
演奏が始まり、アンデルク王子は慣れた手つきでリーラの手を取り踊り始めた。
「ルマンド様!音楽が始まりました。ひとまず、メレディス嬢と踊ってください」
ロックが焦るように耳元で話す。仕方なしに、メレディスの手を取り踊る。何度かすれ違うリーラは楽しそうに王子と踊っている。
私が目を離した隙に虫がついたか…
ダンスが終われば、すぐにリーラの手を取り庭園に連れて行き話をしようと考えていると、陛下がリーラを担ぎ、会場を後にした。
まさか…
私が帝都を離れいる間に、王子ばかりでなく、陛下までリーラを想っているのかと不安がよぎる。
「ルマンド様、大丈夫ですか?お辛そうですが?」
「黙れ」
「も、申し訳ありません」
「ルマンド様、メレディス嬢に当たらなくてもいいじゃありませんか?!」
サザリーがメレディスを庇うように前に立つ。
おまえ達に構っている暇はない
先程、目があったロバートを探すとラディリアスと歓談している姿を見つけた。
「ロバート、どういうことだ?」
「ヒィッ?!」
「あっ、ルマンド、久しぶりだな!リーラ様見たか?紅色のドレスが似合って美しいかっだよな~」
ラディリアスは何か知っているのかと思い襟を掴み問いただす。
「どうして、リーラが王子と一緒にいる?!」
「やめろ!ルマンド!」
ロバートが襟を掴む手を強引に引き離し間に入ってきた。
「おまえは帝都いなかったから知らないだろうが、リーラは王子の命の恩人なんだ。溺れて息がなくなる前に人工呼吸で助けたんだ」
「えっ??人工呼吸?!リーラ様は王子と唇を合わせたのか?!僕も溺れたら人工呼吸してくれるかな…」
とブツブツと独り言を言うラディリアスが突然にあっ!と大声を出し始めた。
「だから、休暇の際はアンデルクで王子お会いになられたのか…でもさ、この前のベルク国の任務では陛下と抱擁していたと仲間から聞いたけど…リーラ様の本命は誰なんだろう?」
とラディリアスはアンデルク王子か陛下とどちらが本命だと思う?と私に聞いて来た。
「お、おまえなぁ…喋りすぎだよ!」
「ロバートだって色々喋ってたじゃないか?!」
と2人は痴話喧嘩し出すと、トランペットが再びなり静粛にするようにと皇太后陛下が声を上げた。
「この場において、我が娘エリザベスの婚約を正式に発表する」
エリザベス殿下と友人のベンジャミンが玉座の前に立つと仲睦まじいく2人並び、皆に微笑んだ。二人の睦まじい姿を見て、羨ましく感じた。私もこのまま黙ってはいけない、リーラを我が手にするにはまずは婚約を破棄せねばと会場にいるであろう、我が父を探すとリーラの父であるダリル隊長と話を交わしているようだった。
「ハントン卿どういうことだ!デビュタントは来年の筈だろう!どうしてアンデルクの王子にエスコートされているのだ!」
「申し訳ありません。まさか、参席すると聞かされていなかったのです」
とダリル隊長は父と母に何度も謝罪をするとハルク総隊長がダリル隊長を庇った。
「まぁ、まぁ、公爵怒りなさんな。リーラにデビュタントに参席するなと言わなかった我らにも責任があるさ。リーラには時間を作って養女や皇后候補の話をしっかりしてやらねばならないぞ」
「確かにそうだな、ちゃんと話を済ませておけばこのようなことにならなかっただろう。すまない、ダリル卿ばかり攻めたててしまい、謝罪するよ」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。あっ……フォールド大臣、後ろに御子息がいらっしゃいます…」
とダリル隊長は気まずそうに父に言うと父と母が私の方を振り返った。
「父上、どう言うことですか?養女とは…」
「あぁ、伝えるのが遅くなったがリーラ嬢を我が公爵家の娘として迎えるつもりだ。妹が出来るんだ、嬉しいだろう?」
「妹…なんてことだ」
私は頭を殴られたように衝撃を受けた。
再びトランペットが鳴り響き、クリストファー陛下と眩い美しさ放つリーラが入場した。2人はお揃いの生地を使った燕尾服とドレスを纏い、誰がどう見ても、陛下にとって特別な女性であることがわかった。
2人が踊り始めるが先程の踊りとは違い息があったダンスではないが、冷酷と言われている陛下がリーラを愛おしそうに見つめ、リーラも嬉しそうに身を任せ踊っていた。ダンスの後、私はリーラの元へ足早に進めた。このままではいけないのだ。
彼女と話さなくては…
そして、私の気持ちをわからせなくては…
参席しないと言ったじゃないか…
♫♩♬~
演奏が始まり、アンデルク王子は慣れた手つきでリーラの手を取り踊り始めた。
「ルマンド様!音楽が始まりました。ひとまず、メレディス嬢と踊ってください」
ロックが焦るように耳元で話す。仕方なしに、メレディスの手を取り踊る。何度かすれ違うリーラは楽しそうに王子と踊っている。
私が目を離した隙に虫がついたか…
ダンスが終われば、すぐにリーラの手を取り庭園に連れて行き話をしようと考えていると、陛下がリーラを担ぎ、会場を後にした。
まさか…
私が帝都を離れいる間に、王子ばかりでなく、陛下までリーラを想っているのかと不安がよぎる。
「ルマンド様、大丈夫ですか?お辛そうですが?」
「黙れ」
「も、申し訳ありません」
「ルマンド様、メレディス嬢に当たらなくてもいいじゃありませんか?!」
サザリーがメレディスを庇うように前に立つ。
おまえ達に構っている暇はない
先程、目があったロバートを探すとラディリアスと歓談している姿を見つけた。
「ロバート、どういうことだ?」
「ヒィッ?!」
「あっ、ルマンド、久しぶりだな!リーラ様見たか?紅色のドレスが似合って美しいかっだよな~」
ラディリアスは何か知っているのかと思い襟を掴み問いただす。
「どうして、リーラが王子と一緒にいる?!」
「やめろ!ルマンド!」
ロバートが襟を掴む手を強引に引き離し間に入ってきた。
「おまえは帝都いなかったから知らないだろうが、リーラは王子の命の恩人なんだ。溺れて息がなくなる前に人工呼吸で助けたんだ」
「えっ??人工呼吸?!リーラ様は王子と唇を合わせたのか?!僕も溺れたら人工呼吸してくれるかな…」
とブツブツと独り言を言うラディリアスが突然にあっ!と大声を出し始めた。
「だから、休暇の際はアンデルクで王子お会いになられたのか…でもさ、この前のベルク国の任務では陛下と抱擁していたと仲間から聞いたけど…リーラ様の本命は誰なんだろう?」
とラディリアスはアンデルク王子か陛下とどちらが本命だと思う?と私に聞いて来た。
「お、おまえなぁ…喋りすぎだよ!」
「ロバートだって色々喋ってたじゃないか?!」
と2人は痴話喧嘩し出すと、トランペットが再びなり静粛にするようにと皇太后陛下が声を上げた。
「この場において、我が娘エリザベスの婚約を正式に発表する」
エリザベス殿下と友人のベンジャミンが玉座の前に立つと仲睦まじいく2人並び、皆に微笑んだ。二人の睦まじい姿を見て、羨ましく感じた。私もこのまま黙ってはいけない、リーラを我が手にするにはまずは婚約を破棄せねばと会場にいるであろう、我が父を探すとリーラの父であるダリル隊長と話を交わしているようだった。
「ハントン卿どういうことだ!デビュタントは来年の筈だろう!どうしてアンデルクの王子にエスコートされているのだ!」
「申し訳ありません。まさか、参席すると聞かされていなかったのです」
とダリル隊長は父と母に何度も謝罪をするとハルク総隊長がダリル隊長を庇った。
「まぁ、まぁ、公爵怒りなさんな。リーラにデビュタントに参席するなと言わなかった我らにも責任があるさ。リーラには時間を作って養女や皇后候補の話をしっかりしてやらねばならないぞ」
「確かにそうだな、ちゃんと話を済ませておけばこのようなことにならなかっただろう。すまない、ダリル卿ばかり攻めたててしまい、謝罪するよ」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。あっ……フォールド大臣、後ろに御子息がいらっしゃいます…」
とダリル隊長は気まずそうに父に言うと父と母が私の方を振り返った。
「父上、どう言うことですか?養女とは…」
「あぁ、伝えるのが遅くなったがリーラ嬢を我が公爵家の娘として迎えるつもりだ。妹が出来るんだ、嬉しいだろう?」
「妹…なんてことだ」
私は頭を殴られたように衝撃を受けた。
再びトランペットが鳴り響き、クリストファー陛下と眩い美しさ放つリーラが入場した。2人はお揃いの生地を使った燕尾服とドレスを纏い、誰がどう見ても、陛下にとって特別な女性であることがわかった。
2人が踊り始めるが先程の踊りとは違い息があったダンスではないが、冷酷と言われている陛下がリーラを愛おしそうに見つめ、リーラも嬉しそうに身を任せ踊っていた。ダンスの後、私はリーラの元へ足早に進めた。このままではいけないのだ。
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そして、私の気持ちをわからせなくては…
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