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第9章 リーラの貴族学院デビュー
第12話 サムとの出会い
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ルンシャン渓谷、国都ベルダルクから馬車で2時間離れた場所に渓谷がある。
遠くにあった山々がさらに近づき、山頂付近に万年雪だろう思われる雪の様子が見えている。ルンシャン川の透明度も素晴らしく、魚が楽しそうに泳いでいるのがわかった。
バシャ!
『さいこうでちゅ!』
オリーは着くや否や早速、川にに飛び込んで遊んでいる。
『君だれ?』
とオリー同様に小さな水の精霊が現れて一緒に遊ぼうとひょっこり現れた。エクストリアは遊び盛りのオリーが自由に動くことができない自分に気を使っていると気づき送り出してやる。
『行ってこい、帰る時は声を掛ける』
『はーい!いにしえしゃま、行ってきましゅ』
「おーッ。ここにもいるのか…」
川から水の精霊達がやって来てはリーラの周りを飛び回り挨拶にやって来た。
「何がいるの?」
「いや、さ、魚が」
「でしょ!さぁ、竿よ!沢山釣って塩焼きにしましょう」
「魚釣り!久しぶり~」
ベルク国の護衛騎士達は持参した竿をリーラに手渡す。横をチラッと見るとアンディも竿を受け取っていた。二人は目が合うと大量に釣るぞと頷く合う。
1時間後
「かかったァー!!」
ようやく餌に喰らい付いた竿を引き上げると魚が水面から顔を出す。
「ようやく釣れた~」
エメラルドや護衛騎士達は手慣れた手つきで魚を釣り上げているが、リーラやアンディとレンは魚釣りに苦戦していたのだ。
「アンディさん、網で獲りますか?」
イライラしているアンディを見兼ねてベルク国の護衛騎士が網を取り出した。
「アンディさん!網で獲ろう!」
「おーっ!」
護衛騎士達は頑張れと声援を送り、リーラとアンディはズボンを捲り上げ、川にバシャバシャと入り魚を追い込みながら獲り始めた。
冷たい川から上がると騎士達が火を熾してくれていて二人は温まる。
「「生き返る~」」
護衛騎士は網の中から魚を取り出すと見事な手付き処理をして魚を焼き始めた。暫くすると美味しそうな匂いが漂ってきた。焼き上がった魚を手渡され、リーラはかぷりと齧り付く。
「美味しい…」
アンディとレンも魚を受け取り頬張る。
「うまっ」
「初めて焼き魚を食べましたがこれは美味しいですね。」
無口なレンも唸る新鮮な焼き魚だった。
「魚も旨い、景色も綺麗。最高だね」
「そうでしょう、我が国自慢の景色よ」
とリーラとエメラルドは顔を合わせて笑う。
ガザガザ
森の奥から音が聞こえる。
皆一斉に止まり、森の奥を見る。護衛達は王女の周りを囲み、レンとアンディも剣に手を置き、リーラの前に立つ。
音はさらにリーラ達に近づいて来た。
「腹減ったぁーー!!」
「魚!!」
「僕もお腹が減りました…」
旅装束姿の男達の姿が見えてきた。二人の男と子供一人はリーラ達を見るなり駆け寄って来た、
「金は払う!頼む!その魚分けてくれ!道に迷ってしまって昨晩から何も食べていないだ。いくらだ?」
エリザベスは騎士に魚を分けてやるように命ずる。
「お金はいらないわ。食べて行きなさい」
「すまねぇ、貴族のお嬢様」
騎士は男達に魚を渡すと、男達は腹が減っていたのだろう。魚に齧り付き食べ始めた。その様子を見ていたリーラはハッとする。
「あれ?あなた達ってウィンターニアで会った人たちじゃないの?」
「ブハッッ、ゴホゴホッ!!」
「おまえ、どうしてここに…、いや、騎士さん達どうしてここにいるんだ…」
二人の男はリーラ達を見るなり驚き動揺している。
「仕事だよ」
「あっ、そうなのか…」
「貴方達は?」
「行商の途中なんだが知り合いからこの子供をノーザンランドの兄の所へ案内するように頼まれて向かっている途中なんだ。そうだ!ノーザンランド騎士だったよな。サム、兄の名前は何と言うだ?」
「ルーカスと言います。帝都に向かったと聞いています」
茶色髪の少年は魚をモグモグしながらもハッキリとした口調で話した。リーラは少年の顔を見てハッとした。ルーカスに似ていたからだ。
「君は確かゾーンにいたはずじゃ」
とリーラがぽつりと話すと3人の動きが止まる。
「はい。僕はリヴァリオンから奴隷としてゾーンにいましたが…どうして知っているのですか?」
「ルーカスから聞いたから…」
「兄を知っているんですか?!」
「うん。知っているよ。まさかここでルーカスの弟に会えるとは…」
「良かったー!兄の知り合いに会えた!!」
サムはパァッと顔を笑顔にさせて喜んだ。
「騎士さんよ~本当に知ってるのか?」
男の一人が疑り深い目でリーラを見つめる。
「私もリヴァリオン国出身だから。ルーカスは…帝都にいる。サム、一緒にノーザンランドへ行こう」
「はい!よろしくお願いします!ユーリスさん、バルさんありがとうございます!」
二人の男に何度もありがとうございますとサムは頭を下げた。
「じゃあな、サム。ここでお別れだ。俺達は次の目的地に行くよ」
とユーリスとバルは立ち上がり、サムの頭を撫でるとリーラ達に魚ご馳走さんと礼を言うと森の奥深くへと消えて行った。
「彼らはどこへ行くんだろう?」
リーラはエメラルドに尋ねる。
「多分エクレア国だわ、我が国と隣接している山岳地区にある国よ。森から山に登ってエクレアに入るつもりね。恐らく、身分証明がないから正規ルートで入国できないのよ」
「サム、あの人達とどういう関係か聞いていい?」
リーラはサムに問うとサムは話していいのか悩みながらも言葉を選びながら話し出す。
「僕が仕えていた主人の息子さんなのです。ゾーンで騒動が起こり、その混乱の中、一緒に国から逃げて来たのです」
「もっと詳しく聞かせてもらいたいけど大丈夫」
「はい。問題ありません」
その後、サムの話から一緒にいた男がザカルケの息子ユーリスであると知らされ、リーラ達は驚かされる。互いの親族を討ちあった者同士、リーラはまた、ユーリスも再びどこか会うような気がしてならなかった。
遠くにあった山々がさらに近づき、山頂付近に万年雪だろう思われる雪の様子が見えている。ルンシャン川の透明度も素晴らしく、魚が楽しそうに泳いでいるのがわかった。
バシャ!
『さいこうでちゅ!』
オリーは着くや否や早速、川にに飛び込んで遊んでいる。
『君だれ?』
とオリー同様に小さな水の精霊が現れて一緒に遊ぼうとひょっこり現れた。エクストリアは遊び盛りのオリーが自由に動くことができない自分に気を使っていると気づき送り出してやる。
『行ってこい、帰る時は声を掛ける』
『はーい!いにしえしゃま、行ってきましゅ』
「おーッ。ここにもいるのか…」
川から水の精霊達がやって来てはリーラの周りを飛び回り挨拶にやって来た。
「何がいるの?」
「いや、さ、魚が」
「でしょ!さぁ、竿よ!沢山釣って塩焼きにしましょう」
「魚釣り!久しぶり~」
ベルク国の護衛騎士達は持参した竿をリーラに手渡す。横をチラッと見るとアンディも竿を受け取っていた。二人は目が合うと大量に釣るぞと頷く合う。
1時間後
「かかったァー!!」
ようやく餌に喰らい付いた竿を引き上げると魚が水面から顔を出す。
「ようやく釣れた~」
エメラルドや護衛騎士達は手慣れた手つきで魚を釣り上げているが、リーラやアンディとレンは魚釣りに苦戦していたのだ。
「アンディさん、網で獲りますか?」
イライラしているアンディを見兼ねてベルク国の護衛騎士が網を取り出した。
「アンディさん!網で獲ろう!」
「おーっ!」
護衛騎士達は頑張れと声援を送り、リーラとアンディはズボンを捲り上げ、川にバシャバシャと入り魚を追い込みながら獲り始めた。
冷たい川から上がると騎士達が火を熾してくれていて二人は温まる。
「「生き返る~」」
護衛騎士は網の中から魚を取り出すと見事な手付き処理をして魚を焼き始めた。暫くすると美味しそうな匂いが漂ってきた。焼き上がった魚を手渡され、リーラはかぷりと齧り付く。
「美味しい…」
アンディとレンも魚を受け取り頬張る。
「うまっ」
「初めて焼き魚を食べましたがこれは美味しいですね。」
無口なレンも唸る新鮮な焼き魚だった。
「魚も旨い、景色も綺麗。最高だね」
「そうでしょう、我が国自慢の景色よ」
とリーラとエメラルドは顔を合わせて笑う。
ガザガザ
森の奥から音が聞こえる。
皆一斉に止まり、森の奥を見る。護衛達は王女の周りを囲み、レンとアンディも剣に手を置き、リーラの前に立つ。
音はさらにリーラ達に近づいて来た。
「腹減ったぁーー!!」
「魚!!」
「僕もお腹が減りました…」
旅装束姿の男達の姿が見えてきた。二人の男と子供一人はリーラ達を見るなり駆け寄って来た、
「金は払う!頼む!その魚分けてくれ!道に迷ってしまって昨晩から何も食べていないだ。いくらだ?」
エリザベスは騎士に魚を分けてやるように命ずる。
「お金はいらないわ。食べて行きなさい」
「すまねぇ、貴族のお嬢様」
騎士は男達に魚を渡すと、男達は腹が減っていたのだろう。魚に齧り付き食べ始めた。その様子を見ていたリーラはハッとする。
「あれ?あなた達ってウィンターニアで会った人たちじゃないの?」
「ブハッッ、ゴホゴホッ!!」
「おまえ、どうしてここに…、いや、騎士さん達どうしてここにいるんだ…」
二人の男はリーラ達を見るなり驚き動揺している。
「仕事だよ」
「あっ、そうなのか…」
「貴方達は?」
「行商の途中なんだが知り合いからこの子供をノーザンランドの兄の所へ案内するように頼まれて向かっている途中なんだ。そうだ!ノーザンランド騎士だったよな。サム、兄の名前は何と言うだ?」
「ルーカスと言います。帝都に向かったと聞いています」
茶色髪の少年は魚をモグモグしながらもハッキリとした口調で話した。リーラは少年の顔を見てハッとした。ルーカスに似ていたからだ。
「君は確かゾーンにいたはずじゃ」
とリーラがぽつりと話すと3人の動きが止まる。
「はい。僕はリヴァリオンから奴隷としてゾーンにいましたが…どうして知っているのですか?」
「ルーカスから聞いたから…」
「兄を知っているんですか?!」
「うん。知っているよ。まさかここでルーカスの弟に会えるとは…」
「良かったー!兄の知り合いに会えた!!」
サムはパァッと顔を笑顔にさせて喜んだ。
「騎士さんよ~本当に知ってるのか?」
男の一人が疑り深い目でリーラを見つめる。
「私もリヴァリオン国出身だから。ルーカスは…帝都にいる。サム、一緒にノーザンランドへ行こう」
「はい!よろしくお願いします!ユーリスさん、バルさんありがとうございます!」
二人の男に何度もありがとうございますとサムは頭を下げた。
「じゃあな、サム。ここでお別れだ。俺達は次の目的地に行くよ」
とユーリスとバルは立ち上がり、サムの頭を撫でるとリーラ達に魚ご馳走さんと礼を言うと森の奥深くへと消えて行った。
「彼らはどこへ行くんだろう?」
リーラはエメラルドに尋ねる。
「多分エクレア国だわ、我が国と隣接している山岳地区にある国よ。森から山に登ってエクレアに入るつもりね。恐らく、身分証明がないから正規ルートで入国できないのよ」
「サム、あの人達とどういう関係か聞いていい?」
リーラはサムに問うとサムは話していいのか悩みながらも言葉を選びながら話し出す。
「僕が仕えていた主人の息子さんなのです。ゾーンで騒動が起こり、その混乱の中、一緒に国から逃げて来たのです」
「もっと詳しく聞かせてもらいたいけど大丈夫」
「はい。問題ありません」
その後、サムの話から一緒にいた男がザカルケの息子ユーリスであると知らされ、リーラ達は驚かされる。互いの親族を討ちあった者同士、リーラはまた、ユーリスも再びどこか会うような気がしてならなかった。
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