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第5章 リーラとアンデルクの王子
第16話 リーラとおばあ様のお出かけ
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騎士住宅街にあるリーラの家にローリーがやって来た。ローリーは日頃のリーラの住まいの確認のついでとばかりアンデルクから持参したドレスをせっせとクローゼットに仕舞う。
リーラはクローゼット内を見てポツリ。
「また、ドレスが増えたよ…」
「何言ってるの⁈あなたの要望通りにシンプルなデザインに作り変えたのよ。さぁ、早速着替えて頂戴」
淡い水色のワンピースに着替えたリーラの髪を編み込みサイドに流す。ワンピースに合わせたリボンを着ける。
「さすが私。似合ってるわ」
褒められむず痒くなるリーラ。
「リーラ、キレイピヨ、かわいいピヨ。馬子にも衣装ピヨ!我ながらうまいこと言うピヨね~」
「上手にお話できる鳥さんねぇ」
「普通に会話できる居候精霊さんだから」
「まぁ、そんな高貴な鳥さんとは失礼しました」
「気にするなピヨ」
外に出ると護衛のレンとアンディがリーラの姿を見て驚く。
「えっ?リーラ様?」
「やはり元がいいから可愛いなぁ…」
偶然にネイル副隊長一家に会う。
「ネイル副隊長~祖母です。奥さんのアニーさんだよ。いつもお世話になってるんだ」
「孫がお世話になっています」
「いえ、いつもリーラちゃんには娘のお世話をしてもらって助かっています。今日のリーラちゃん可愛いい~いつもお洒落したらいいのに‼︎」
「そうなんです。もっとお洒落を楽しんほしいですが…また孫のことよろしくお願いします」
「リーラ!女だったのか⁈」
「ネイル副隊長殴っていいですか?」
「ブハッ」
リーラが殴る前にアニーに殴られるネイルだった。
ルディの母親に是非ローリーを紹介してほしいと言われていたのでロッテンハイム商会へ向かう。
またまた、偶然にアデルとエミリーに会う。二人はデート中のようだ。
「アデル~、エミリーさーん」
「リーラ様!うそっ⁈激カワ‼︎」
「げっ、リーラ⁇」
「おばあ様、私の親友のアデル。騎士仲間なんだ。エミリーさんはアデルの彼女」
「いつも孫がお世話になっています」
「いえ、いえ、リーラ様がアデルを世話してくれてるんです。おばあ様ってカリスマデザイナーのローリー・レキシントン様ですか!!二人並んで神々しいですね。眩しいです~」
「いや、いや、エミリーさん。普通のおばあちゃんですから…」
「何を言ってるの!まだまだ現役よ!」
「すぐ腰痛いとか言う癖に…」
「ふふふ。仲がよろしいですね」
「じゃあね」
リーラが手を振り去る。
「リーラじゃないみたいだ…化けるもんだなぁ」
「惚れちゃダメよ」
アデルはもちろんだよとエミリーの手を握る。
ようやくロッテンハイム商会に到着する二人。玄関口にルディとアンナさん始め店員さんが迎えてくれた。
「マダムローリー、ようこそロッテンハイム商会へ。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
アンナは二人を部屋に案内する。
「おばあ様、私の親友のルディ。買い物はいつもこの商会で注文しているんだ」
「いつも孫がお世話になっています」
「こちらこそ。いつも彼女にはお世話になっています。ルディ・ロッテンハイムです。4番隊に所属しております。お帰りのアンデルク道中はご一緒させて頂きます。よろしくお願いします」
「まぁ、こんな素敵な騎士様とご一緒出来るなんて光栄だわ」
「本当わね、居酒屋でかきをフガフガフガフガ」
ルディに口を押さえられるリーラ。
「リーラ、余計なお喋りはやめようの。せっかく淑女の装いなのにね‼︎」
ローリーは笑いだす。
「仲がいいのね」
「あなた達、横のテーブルでお菓子でも食べていなさい」
「「はーい。」」
うるさい2人は商談には邪魔だと判断したアンナがお菓子を用意をさせると2人はお菓子タイムを始める。まだまだ子供ねとローリーとアンナは顔を見合わせる。
「もし、ノーザンランドに出店されるなら我が商会をお選びくださいませ」
「もちろんお願いしますわ、マダム。
リーラの友人の商家ですもの。信頼していますわ。しかし、今予約を一年抱えています。こちらに店を出すなら1年半、2年頂きたいですわ」
「もちろんですわ。店舗や店員はこちらにお任せ頂き、卸して頂ける商品の上乗せ価格がこちらの受取金となりますがよろしいですか?」
「えぇ、問題ありません。価格設定はお任せしますが一応把握はしたいのでお教えください。あと、国の気候と求めているデザイン情報を頂けますか?」
「もちろんです」
二人の女性が熱く握手を交わす。2年後に2人の熱意の結晶、ローリーブティックハウスの支店がグランディナに開店し、ノーザンランドの服飾業界に新しい風を吹きこむのであった。
「奥様、騎士伝令が届いております」
商会の小間使いが部屋に入り声をかけてきた。
「伝令??」
とリーラとルディは顔を見合わせる。ローリーは気を使いリーラに帰りを促す。
「リーラ、そろそろお暇ましましょう
「はーい。じゃあ、またね」
「またね~」
「奥様こちらでございます。坊ちゃんにもございます」
ルディは自分の伝令を読む。
第4番隊の任を解く。
自宅にて待機。
顔面蒼白になるルディ。
やっぱり腹痛で任務を休むのか駄目だったか…
頭を抱えながらアンナをチラリと見ると
伝令を読む手は震え涙を堪えるように読んでいた。
「母さん、どうしたの?」
「とうとう届いちゃたわね。覚悟はしていたんだけど」
「どうしたの?」
アンナの雰囲気からルディは途轍ない不安を感じる。
「オリバーの戦死通知が来たわ」
「兄さん?」
2人は何も話さず部屋にはただ静けさだけが残ったのだ。
一方、二人はリーラの家に戻り水入らずの時間を過ごす。
「おばあ様のご飯久しぶりだよ。美味しい~」
「リーラ、しばらく会わないうちに大きくなったわね、おじい様にそっくりよ」
「おばあ様…大丈夫?」
「そうね、仕事があったからなんとか大丈夫だったわ。リーラ、あなたに伝えてないといけないことがあるわ」
「何?」
「晩餐会の時に連れて来た女性のこと覚えてる?」
「覚えているよ」
「あの方はあなたの姉のローズ様よ」
「えっ⁇」
「多分知らないと思ったわ。あなたにとって唯一の家族よ。心通わすのは難しいかも知れない。でも、どうか、二人が手を取り合える関係になって欲しいと望んでるわ」
「………」
ローリーは優しくリーラの頭を撫でる。
「じゃあ、この国に来て毎日どのように過ごしているか教えてちょうだい」
「うん…。いつも朝はね、6時に起きて…」
そして、二人は僅かに残された時間を惜しむように離れていた間の話を交わした。
その夜、リーラはローズの事を考えた。知らずに姉と何度も会っていたのだ。
「あの人は、お茶会で何か話そうとしていた…。姉…か…」
リーラはクローゼット内を見てポツリ。
「また、ドレスが増えたよ…」
「何言ってるの⁈あなたの要望通りにシンプルなデザインに作り変えたのよ。さぁ、早速着替えて頂戴」
淡い水色のワンピースに着替えたリーラの髪を編み込みサイドに流す。ワンピースに合わせたリボンを着ける。
「さすが私。似合ってるわ」
褒められむず痒くなるリーラ。
「リーラ、キレイピヨ、かわいいピヨ。馬子にも衣装ピヨ!我ながらうまいこと言うピヨね~」
「上手にお話できる鳥さんねぇ」
「普通に会話できる居候精霊さんだから」
「まぁ、そんな高貴な鳥さんとは失礼しました」
「気にするなピヨ」
外に出ると護衛のレンとアンディがリーラの姿を見て驚く。
「えっ?リーラ様?」
「やはり元がいいから可愛いなぁ…」
偶然にネイル副隊長一家に会う。
「ネイル副隊長~祖母です。奥さんのアニーさんだよ。いつもお世話になってるんだ」
「孫がお世話になっています」
「いえ、いつもリーラちゃんには娘のお世話をしてもらって助かっています。今日のリーラちゃん可愛いい~いつもお洒落したらいいのに‼︎」
「そうなんです。もっとお洒落を楽しんほしいですが…また孫のことよろしくお願いします」
「リーラ!女だったのか⁈」
「ネイル副隊長殴っていいですか?」
「ブハッ」
リーラが殴る前にアニーに殴られるネイルだった。
ルディの母親に是非ローリーを紹介してほしいと言われていたのでロッテンハイム商会へ向かう。
またまた、偶然にアデルとエミリーに会う。二人はデート中のようだ。
「アデル~、エミリーさーん」
「リーラ様!うそっ⁈激カワ‼︎」
「げっ、リーラ⁇」
「おばあ様、私の親友のアデル。騎士仲間なんだ。エミリーさんはアデルの彼女」
「いつも孫がお世話になっています」
「いえ、いえ、リーラ様がアデルを世話してくれてるんです。おばあ様ってカリスマデザイナーのローリー・レキシントン様ですか!!二人並んで神々しいですね。眩しいです~」
「いや、いや、エミリーさん。普通のおばあちゃんですから…」
「何を言ってるの!まだまだ現役よ!」
「すぐ腰痛いとか言う癖に…」
「ふふふ。仲がよろしいですね」
「じゃあね」
リーラが手を振り去る。
「リーラじゃないみたいだ…化けるもんだなぁ」
「惚れちゃダメよ」
アデルはもちろんだよとエミリーの手を握る。
ようやくロッテンハイム商会に到着する二人。玄関口にルディとアンナさん始め店員さんが迎えてくれた。
「マダムローリー、ようこそロッテンハイム商会へ。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
アンナは二人を部屋に案内する。
「おばあ様、私の親友のルディ。買い物はいつもこの商会で注文しているんだ」
「いつも孫がお世話になっています」
「こちらこそ。いつも彼女にはお世話になっています。ルディ・ロッテンハイムです。4番隊に所属しております。お帰りのアンデルク道中はご一緒させて頂きます。よろしくお願いします」
「まぁ、こんな素敵な騎士様とご一緒出来るなんて光栄だわ」
「本当わね、居酒屋でかきをフガフガフガフガ」
ルディに口を押さえられるリーラ。
「リーラ、余計なお喋りはやめようの。せっかく淑女の装いなのにね‼︎」
ローリーは笑いだす。
「仲がいいのね」
「あなた達、横のテーブルでお菓子でも食べていなさい」
「「はーい。」」
うるさい2人は商談には邪魔だと判断したアンナがお菓子を用意をさせると2人はお菓子タイムを始める。まだまだ子供ねとローリーとアンナは顔を見合わせる。
「もし、ノーザンランドに出店されるなら我が商会をお選びくださいませ」
「もちろんお願いしますわ、マダム。
リーラの友人の商家ですもの。信頼していますわ。しかし、今予約を一年抱えています。こちらに店を出すなら1年半、2年頂きたいですわ」
「もちろんですわ。店舗や店員はこちらにお任せ頂き、卸して頂ける商品の上乗せ価格がこちらの受取金となりますがよろしいですか?」
「えぇ、問題ありません。価格設定はお任せしますが一応把握はしたいのでお教えください。あと、国の気候と求めているデザイン情報を頂けますか?」
「もちろんです」
二人の女性が熱く握手を交わす。2年後に2人の熱意の結晶、ローリーブティックハウスの支店がグランディナに開店し、ノーザンランドの服飾業界に新しい風を吹きこむのであった。
「奥様、騎士伝令が届いております」
商会の小間使いが部屋に入り声をかけてきた。
「伝令??」
とリーラとルディは顔を見合わせる。ローリーは気を使いリーラに帰りを促す。
「リーラ、そろそろお暇ましましょう
「はーい。じゃあ、またね」
「またね~」
「奥様こちらでございます。坊ちゃんにもございます」
ルディは自分の伝令を読む。
第4番隊の任を解く。
自宅にて待機。
顔面蒼白になるルディ。
やっぱり腹痛で任務を休むのか駄目だったか…
頭を抱えながらアンナをチラリと見ると
伝令を読む手は震え涙を堪えるように読んでいた。
「母さん、どうしたの?」
「とうとう届いちゃたわね。覚悟はしていたんだけど」
「どうしたの?」
アンナの雰囲気からルディは途轍ない不安を感じる。
「オリバーの戦死通知が来たわ」
「兄さん?」
2人は何も話さず部屋にはただ静けさだけが残ったのだ。
一方、二人はリーラの家に戻り水入らずの時間を過ごす。
「おばあ様のご飯久しぶりだよ。美味しい~」
「リーラ、しばらく会わないうちに大きくなったわね、おじい様にそっくりよ」
「おばあ様…大丈夫?」
「そうね、仕事があったからなんとか大丈夫だったわ。リーラ、あなたに伝えてないといけないことがあるわ」
「何?」
「晩餐会の時に連れて来た女性のこと覚えてる?」
「覚えているよ」
「あの方はあなたの姉のローズ様よ」
「えっ⁇」
「多分知らないと思ったわ。あなたにとって唯一の家族よ。心通わすのは難しいかも知れない。でも、どうか、二人が手を取り合える関係になって欲しいと望んでるわ」
「………」
ローリーは優しくリーラの頭を撫でる。
「じゃあ、この国に来て毎日どのように過ごしているか教えてちょうだい」
「うん…。いつも朝はね、6時に起きて…」
そして、二人は僅かに残された時間を惜しむように離れていた間の話を交わした。
その夜、リーラはローズの事を考えた。知らずに姉と何度も会っていたのだ。
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