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序章 さらばグリード王国
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「ぐすん、ぐすん。グリード王国とお別れね。」
ピンク色のドレスを着た少女が離れていく陸地を眺めながら涙を流している。
侍女らしき少女が優しく涙を拭く。
「旦那様の赴任は三年だそうです。
三年後には戻れますよ。
海風が冷たいです。
さぁ、お嬢様、身体が冷えますから船内に入りましょう。」
「えぇ。なんだか身体が冷えて来たわ。
ジュリー、入りましょう。
温かい飲み物が飲みたいわ。」
「かしこまりました。」
侍女はにこりと笑うと少女を船内へと誘導する。
中に入る瞬間、侍女は陸地をチラリと見る。
そして、ニヤリと笑う。
さらばグリード王国!
絶対戻らないからな!
無事、国内脱出できたジュリアンヌは心の中でガッツポーズをする。
しかし、彼女の国内脱出はこれで成功した訳ではない。ジュリアンヌの逃亡生活はこれからなのだ。
ジュリアンヌ・グリードはグリード王国の第6王女である。
不自由ない暮らしを送る王女が、なぜ、自国を抜け出して逃亡生活をしようと思ったのか?!
彼女は転生者で前世同様に自らの手で稼ぎ、自らの力で出世して幸せを勝ちとりたいと思ったからだ。
王女に身分なんて必要なくってよ、
私の力で生きてみせますわ!
そんな彼女の自由気のままの旅が始まる。
ピンク色のドレスを着た少女が離れていく陸地を眺めながら涙を流している。
侍女らしき少女が優しく涙を拭く。
「旦那様の赴任は三年だそうです。
三年後には戻れますよ。
海風が冷たいです。
さぁ、お嬢様、身体が冷えますから船内に入りましょう。」
「えぇ。なんだか身体が冷えて来たわ。
ジュリー、入りましょう。
温かい飲み物が飲みたいわ。」
「かしこまりました。」
侍女はにこりと笑うと少女を船内へと誘導する。
中に入る瞬間、侍女は陸地をチラリと見る。
そして、ニヤリと笑う。
さらばグリード王国!
絶対戻らないからな!
無事、国内脱出できたジュリアンヌは心の中でガッツポーズをする。
しかし、彼女の国内脱出はこれで成功した訳ではない。ジュリアンヌの逃亡生活はこれからなのだ。
ジュリアンヌ・グリードはグリード王国の第6王女である。
不自由ない暮らしを送る王女が、なぜ、自国を抜け出して逃亡生活をしようと思ったのか?!
彼女は転生者で前世同様に自らの手で稼ぎ、自らの力で出世して幸せを勝ちとりたいと思ったからだ。
王女に身分なんて必要なくってよ、
私の力で生きてみせますわ!
そんな彼女の自由気のままの旅が始まる。
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