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110th 廃ビル前に潜入
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衣類を着替えると、目的地からやや離れた場所へ、マッピングトーチで移動した。
直接廃ビルまで行けばアウト。直ぐ近くでもCCのメンバーがいる可能性もあって危険だろう。
ここからは当然慎重に行動する必要がある。
「廃ビルってあれだよねぇ。うわぁ、何か汚くて入りたくないよぉ」
「お嬢様のニッキィには応えるだろうな。先に戻っててもいいんだぞ」
「何言ってるの? ここからが楽しいんじゃないの。それにニッキィがいないと報告に
いけないでしょぉ?」
「報告用にってだけでも構わないんだけど……イデデデデ。痛覚あるんだからそんなに思い切り
つねるなよ!」
「二人は本当に仲がいい。ずるいと思う」
「えっへへー。後二人、とーっても仲のいいやつらがいるんだよ。案外すぐ会えるかもよぉ?」
「無理だろ。あいつらCRゲームにどっぷりって聞いたぞ」
[CRゲームって何」
「コネクトリアリティゲーム。現実世界とゲームで構築した世界をつなげたものなんだ。
仮想現実じゃなくて現実世界をゲームにできちゃうっていう最新式のゲームだよ。
レットちゃんも興味があるならやってみる?」
「やり方がわからないけどできるのかな」
「それは大丈夫! ニッキィが教えてあげるね。今のレットちゃんのアバター、そのまま使えるだろうし。
でもやっぱりキャラ名は変えないと!」
「そうそう、やっぱもっとエロい名前じゃないとね」
「エロい名前だとうまく操作できるの」
「おいニッキィ。純粋なレットちゃんを混乱させるんじゃない! ……おっと、そろそろ気を付けて
行動しよう」
三人少し距離をとってバラバラに歩く。
付近には人通りが無くなってきているので、ビルの上からだと目立つからだ。
事前に渡して置いた、見えない仕組みの小型の無線機……これはジェフさんから受け取った奴だが
それで会話を始める。
「ほぼ声を出さなくても喋り声が聞こえるって聞いたが、これでどうだ?」
「すんごい聞こえるよぉ!」
「ニッキィ、声大きい。もっと小さくして」
「……しゅん……」
「周囲に人の気配はない。機械も見当たらないな。ただ建物の上なんかが基本的には危ないんだ。
後壁の中とか。でもこの辺りまでは特に何も無さそうだ。CCっていっても末端の方はお金全然
無いだろうし、ひとまずは安全だろうけど……ただ危険な企業との取引をしてる可能性のある中は
そうもいかないと思う。正面口以外で死角になりそうな場所が通り過ぎた反対側の奥にありそうだ。
まずはそこから侵入しよう」
『わかった』
廃ビル周囲、歩いていた通りと反対側の通りまで来る。どうやら全く人がいない通りだ。
これだけ人がいなければ、さも取引に使ってくださいと言わんばかりに見える。
こんな場所を野放しにしているのは危ないと思うんだが……。
「よし、ここなら建物から見ても死角。辺りには誰もいない。侵入開始だ」
壁を一瞬で飛び越えて内部に侵入する。廃ビルというだけあって、ガラスなどは割れ放題。
内部は真っ暗で明かりもついておらず外にはいくつか倉庫がある敷地へと入った。
俺もレットちゃんもニッキィも動きはかなり軽いし、素早く動ける。
速さだけでいうなら、ニッキィが一番速いかもしれない。
レットちゃんがどこまで実力を出せるのかもまだ未知数だが……。
「まずはまとまって行動しよう。廃ビル内に侵入して情報源を探したり、人がいれば尾行も必要かも
知れない。見つからないようなら手分けして探そう」
「うん。でもなんか早速てがかりあったかも? あっちの方、明るくない?」
「本当だ。ひとまずあの場所へ行ってみるか」
廃ビルの敷地内から見て現在地は縦長の建物の側面部分。その北側方面だけやや明るさが見えていた。
ひとまずその辺りまでばれないように近づく事にした。
直接廃ビルまで行けばアウト。直ぐ近くでもCCのメンバーがいる可能性もあって危険だろう。
ここからは当然慎重に行動する必要がある。
「廃ビルってあれだよねぇ。うわぁ、何か汚くて入りたくないよぉ」
「お嬢様のニッキィには応えるだろうな。先に戻っててもいいんだぞ」
「何言ってるの? ここからが楽しいんじゃないの。それにニッキィがいないと報告に
いけないでしょぉ?」
「報告用にってだけでも構わないんだけど……イデデデデ。痛覚あるんだからそんなに思い切り
つねるなよ!」
「二人は本当に仲がいい。ずるいと思う」
「えっへへー。後二人、とーっても仲のいいやつらがいるんだよ。案外すぐ会えるかもよぉ?」
「無理だろ。あいつらCRゲームにどっぷりって聞いたぞ」
[CRゲームって何」
「コネクトリアリティゲーム。現実世界とゲームで構築した世界をつなげたものなんだ。
仮想現実じゃなくて現実世界をゲームにできちゃうっていう最新式のゲームだよ。
レットちゃんも興味があるならやってみる?」
「やり方がわからないけどできるのかな」
「それは大丈夫! ニッキィが教えてあげるね。今のレットちゃんのアバター、そのまま使えるだろうし。
でもやっぱりキャラ名は変えないと!」
「そうそう、やっぱもっとエロい名前じゃないとね」
「エロい名前だとうまく操作できるの」
「おいニッキィ。純粋なレットちゃんを混乱させるんじゃない! ……おっと、そろそろ気を付けて
行動しよう」
三人少し距離をとってバラバラに歩く。
付近には人通りが無くなってきているので、ビルの上からだと目立つからだ。
事前に渡して置いた、見えない仕組みの小型の無線機……これはジェフさんから受け取った奴だが
それで会話を始める。
「ほぼ声を出さなくても喋り声が聞こえるって聞いたが、これでどうだ?」
「すんごい聞こえるよぉ!」
「ニッキィ、声大きい。もっと小さくして」
「……しゅん……」
「周囲に人の気配はない。機械も見当たらないな。ただ建物の上なんかが基本的には危ないんだ。
後壁の中とか。でもこの辺りまでは特に何も無さそうだ。CCっていっても末端の方はお金全然
無いだろうし、ひとまずは安全だろうけど……ただ危険な企業との取引をしてる可能性のある中は
そうもいかないと思う。正面口以外で死角になりそうな場所が通り過ぎた反対側の奥にありそうだ。
まずはそこから侵入しよう」
『わかった』
廃ビル周囲、歩いていた通りと反対側の通りまで来る。どうやら全く人がいない通りだ。
これだけ人がいなければ、さも取引に使ってくださいと言わんばかりに見える。
こんな場所を野放しにしているのは危ないと思うんだが……。
「よし、ここなら建物から見ても死角。辺りには誰もいない。侵入開始だ」
壁を一瞬で飛び越えて内部に侵入する。廃ビルというだけあって、ガラスなどは割れ放題。
内部は真っ暗で明かりもついておらず外にはいくつか倉庫がある敷地へと入った。
俺もレットちゃんもニッキィも動きはかなり軽いし、素早く動ける。
速さだけでいうなら、ニッキィが一番速いかもしれない。
レットちゃんがどこまで実力を出せるのかもまだ未知数だが……。
「まずはまとまって行動しよう。廃ビル内に侵入して情報源を探したり、人がいれば尾行も必要かも
知れない。見つからないようなら手分けして探そう」
「うん。でもなんか早速てがかりあったかも? あっちの方、明るくない?」
「本当だ。ひとまずあの場所へ行ってみるか」
廃ビルの敷地内から見て現在地は縦長の建物の側面部分。その北側方面だけやや明るさが見えていた。
ひとまずその辺りまでばれないように近づく事にした。
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