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104th 登録完了! 出発!
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BOSシステム用のアバターを登録したレグア。
ニッキーにいじられていた部分は殆ど修正されて、可愛くしてもらったようだ。
「それじゃ早速いこっか。惑星シドー! のシドーカンパニーからずぅっと
離れたエンドーグシティでいい?」
「いいんじゃないか? エンドーグシティって結構大きい町だったよな」
「うん。美味しいお菓子と綺麗な洋服が売ってるお店のある、ニッキーの好きな町だよ!
でもね。お父様、全然連れてってくれないの」
「美味しいお菓子と洋服。それってお持って帰って来れるの」
「惑星シドーの設備だとどうかな。月にあるのは最新式設備だったけど」
「ふっふーん。時代は進んでいるのだよエレット君。なんと! 惑星間郵送サービス
があるの!」
「郵送って……ここ、侵入不可能の惑星だぞ?」
「あ……やっぱりなかったことにしてっ! にしししっ」
「持って帰ってはこれないのね。残念」
「いつか直接惑星シドーに行って、買ってくればいいだろ? それだけの話さ。
それじゃいこうか。セイソー、頼む」
「BOSシステム、起動開始シマス。座標地点をエンドーグシティ、マテリアラーズ管轄ビルに
設定シマス……認証名を確認しまシタ。活動体名称を変更しまスカ?」
「ああ。ニッキーっていつも両親にニッキーって呼ばれてるんだろ? それなら
変更しないとまずいだろう。俺も、ゲームキャラ名にしようかな。レグアは……そのまま
でいいか?」
「えー、だめだよぉ。レグアちゃんも変えよう? 一回登録しとけば、次からは
その名前を選択すると、いいことあるかもよっ」
「私はエレットにつけてもらった名前しかないの」
「ふーん。じゃあいいよ、ニッキーがつけてあげるね。いつか垂れろおっぱい!」
「……おいニッキー」
「いつか垂れろおっぱいっていう名前なの。随分と長いのね」
「感想それだけ……」
「真面目にやれ!そんな登録名で申請できるはずないだろ!」
「公序良俗に反する名前は最悪厳罰刑をうけマス。ご注意クダサイ」
「冗談だよぉ! もー……そうだ、ニッキーが上げたアンクレットにちなんで、レットちゃん
とかどう? レグアとレット、なんとなく似てるでしょ?」
「レット。覚えやすい。気に入った」
「それじゃレットで決まりだな。俺の登録名は紫電……と」
「私はニッキィ……っと」
「は? おいニッキー、それって……」
「大丈夫大丈夫。にしししっ」
「ニッキーは変わらないのね」
「ちゃんと変わってるよー、よく聞けばわかるでしょ?」
「はぁ……ばれても知らないぞ。結局怒られるのは俺だろうけど……よし、BOS発動」
「BOSを発動シマス。違和感補正に到着後四十分のトレーニングタイムを挟みマス。
現地時刻、二十二時を推定シマス。到着後睡眠を挟んでから活動してくだサイ」
「わかった。セイソー、戻って来るまでは頼んだ……ぞ」
BOS機能の発動中は脳の意識全てを持っていかれる。
全身をBOSマシーンに預け、俺たちは惑星シドーでの活動を開始する。
疑似ではなく実体での活動を可能とするBOSシステム。
まだまだ始動してまもないが、マテリアラーズを含む一部団体では広く
使用され始めていた。
「体はよく動くな。いやー、やっぱこの感覚。現実とは違って本当によく動くな。
ええっとステータス……っと」
右手人差し指の背面、間接の曲がらない側の第二関節部分にある、小さな赤いボタンを
押して、そう呟いた。すると……。
ニッキーにいじられていた部分は殆ど修正されて、可愛くしてもらったようだ。
「それじゃ早速いこっか。惑星シドー! のシドーカンパニーからずぅっと
離れたエンドーグシティでいい?」
「いいんじゃないか? エンドーグシティって結構大きい町だったよな」
「うん。美味しいお菓子と綺麗な洋服が売ってるお店のある、ニッキーの好きな町だよ!
でもね。お父様、全然連れてってくれないの」
「美味しいお菓子と洋服。それってお持って帰って来れるの」
「惑星シドーの設備だとどうかな。月にあるのは最新式設備だったけど」
「ふっふーん。時代は進んでいるのだよエレット君。なんと! 惑星間郵送サービス
があるの!」
「郵送って……ここ、侵入不可能の惑星だぞ?」
「あ……やっぱりなかったことにしてっ! にしししっ」
「持って帰ってはこれないのね。残念」
「いつか直接惑星シドーに行って、買ってくればいいだろ? それだけの話さ。
それじゃいこうか。セイソー、頼む」
「BOSシステム、起動開始シマス。座標地点をエンドーグシティ、マテリアラーズ管轄ビルに
設定シマス……認証名を確認しまシタ。活動体名称を変更しまスカ?」
「ああ。ニッキーっていつも両親にニッキーって呼ばれてるんだろ? それなら
変更しないとまずいだろう。俺も、ゲームキャラ名にしようかな。レグアは……そのまま
でいいか?」
「えー、だめだよぉ。レグアちゃんも変えよう? 一回登録しとけば、次からは
その名前を選択すると、いいことあるかもよっ」
「私はエレットにつけてもらった名前しかないの」
「ふーん。じゃあいいよ、ニッキーがつけてあげるね。いつか垂れろおっぱい!」
「……おいニッキー」
「いつか垂れろおっぱいっていう名前なの。随分と長いのね」
「感想それだけ……」
「真面目にやれ!そんな登録名で申請できるはずないだろ!」
「公序良俗に反する名前は最悪厳罰刑をうけマス。ご注意クダサイ」
「冗談だよぉ! もー……そうだ、ニッキーが上げたアンクレットにちなんで、レットちゃん
とかどう? レグアとレット、なんとなく似てるでしょ?」
「レット。覚えやすい。気に入った」
「それじゃレットで決まりだな。俺の登録名は紫電……と」
「私はニッキィ……っと」
「は? おいニッキー、それって……」
「大丈夫大丈夫。にしししっ」
「ニッキーは変わらないのね」
「ちゃんと変わってるよー、よく聞けばわかるでしょ?」
「はぁ……ばれても知らないぞ。結局怒られるのは俺だろうけど……よし、BOS発動」
「BOSを発動シマス。違和感補正に到着後四十分のトレーニングタイムを挟みマス。
現地時刻、二十二時を推定シマス。到着後睡眠を挟んでから活動してくだサイ」
「わかった。セイソー、戻って来るまでは頼んだ……ぞ」
BOS機能の発動中は脳の意識全てを持っていかれる。
全身をBOSマシーンに預け、俺たちは惑星シドーでの活動を開始する。
疑似ではなく実体での活動を可能とするBOSシステム。
まだまだ始動してまもないが、マテリアラーズを含む一部団体では広く
使用され始めていた。
「体はよく動くな。いやー、やっぱこの感覚。現実とは違って本当によく動くな。
ええっとステータス……っと」
右手人差し指の背面、間接の曲がらない側の第二関節部分にある、小さな赤いボタンを
押して、そう呟いた。すると……。
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