92 / 130
93th 惑星シドーからの来客
しおりを挟む
「マスター。まもなく目的地へ到着シマス。空冷処置を施した装備を着用クダサイ」
「ああ……こんなとこに本当に降りてくるのか?」
指定された場所は、火山と火山の間付近。
とてもではないがそのまま応対できるような場所じゃない。
惑星シドーへは、実際に行ってみたことがある。
地球の生命体とそこまで変わらない外見の生命体が居住している星だ。
決定的に違うのは目の良さだろうか。肌の色も少々異なり、色はピンク色に近い。
シドーには仲のいいリアルゲーム仲間がいるのだが、最近は忙しくてまったく連絡をとれていないな。
久しぶりにやりたい。三次元をフル行使したリアル感格闘ゲーム、バシフィッツ。
「マスター! マスター! あれではないでショウカ?」
「うん? ああ、すまない。少し考え事してて。ニッキー、元気かな」
「ニッキー様デスカ? きっとお元気にされておりマスヨ。それより今は任務に集中しまショウ」
「ああ。そうだな……」
地球では考案出来ないような繊細なボディーをした機体がゆっくりと降りてくる。
大型の乗り物では無いから、人数としては少人数。
着陸地点の座標に一切狂いなく降りてくる。
そして、ハッチがゆっくりと開いた。
そして……飛び出てきたのは……確かこれは昔の日本で一部のマニアに大流行した
ゴスロリという衣装の小さい女の子が物凄い猛ダッシュで突っ込んできた!
「いーーーたーーーーーー! エレットぉーーーーーーー!」
「へ??? だだ、誰だ?」
「くらえー、伐採時雨陣!」
「うぉおお、セーブシフト!」
俺は技名のようなものを聞いてとっさにバシフィッツの戦闘機能のような動きをとってしまう。
しかしここはゲームの世界ではない。相手の斜め蹴りを顔面にもろに受けてもんどりと倒れこんだ。
「ぐはっ」
「いやったぁーー! ニッキーの勝ちーー! にしししっ」
「あつつつつ……あれ? その笑い方……それにあの技。本当にニッキーなのか?」
「そーだよ。ちーーーーーっとも連絡もくれないで! ニッキーがどれだけ待ってたと思うの? 失礼しちゃうわ、本当。レディーを待たせていいのは一流の美青年だけなんだからねっ! にしししっ」
「おお、お嬢様! なんとはしたない!」
「じいじはいっつもうるさいのっ。改めましてごきげんようエレット! 私はニフラフ・ツェツェ・キールルよ! にししし!」
「マスターがのびておりマス。いい一撃デシタ。お見事デス」
「わぁーー! あなたがエレットが話してたセイソーね。可愛い! もらっていい? エレットぉ」
「ダメに決まってるだろ! しっかしシドーカンパニーの来客が、まさかニッキーだなんて全然思わなかったよ」
「コホン。マテリアラーズのご担当の方かな。お嬢様に大してニッキーと呼び捨てにされるとはいかがkなあものかと。おっと先に名乗らねばなりませんな。私はニフラフ・ツェツェ・キールル様のお目付け役の……」
「じいじだよ。じいじはうるさい! もう……ニッキーの邪魔するなら帰って!」
「お、お嬢様ぁ……じいやは心配で心配で……」
「エレットに偉そうにしなければいいよ! エレットに偉そうにしていいのはニッキーだけなんだから! にしししっ」
「いや、ニッキーだって俺に偉そうにしていいわけじゃないだろ! しっかし久しぶりだ。
まだやってるのか? バシフィッツ」
「何言ってるのエレットぉー。もうバシフィッツ二が出てるよ! 今から始めたって
ニッキーには勝てませんー、残念でしたー。にしししっ」
「はぁ……あれから大分たつもんな。しかしお前そんなに小さかったんだな。あれ? それじゃ俺と
バシフィッツやってたときって一体何歳だったんだ?」
「何歳ってどういうこと? ニッキーはもう十七だよぉ?」
「そ、そうか。シドーの女性は比較的長寿命で成長が遅いんだったな……」
まさかシドーからの来客が旧友のニッキーだったとは。
これから騒がしくなりそうだな。
「ああ……こんなとこに本当に降りてくるのか?」
指定された場所は、火山と火山の間付近。
とてもではないがそのまま応対できるような場所じゃない。
惑星シドーへは、実際に行ってみたことがある。
地球の生命体とそこまで変わらない外見の生命体が居住している星だ。
決定的に違うのは目の良さだろうか。肌の色も少々異なり、色はピンク色に近い。
シドーには仲のいいリアルゲーム仲間がいるのだが、最近は忙しくてまったく連絡をとれていないな。
久しぶりにやりたい。三次元をフル行使したリアル感格闘ゲーム、バシフィッツ。
「マスター! マスター! あれではないでショウカ?」
「うん? ああ、すまない。少し考え事してて。ニッキー、元気かな」
「ニッキー様デスカ? きっとお元気にされておりマスヨ。それより今は任務に集中しまショウ」
「ああ。そうだな……」
地球では考案出来ないような繊細なボディーをした機体がゆっくりと降りてくる。
大型の乗り物では無いから、人数としては少人数。
着陸地点の座標に一切狂いなく降りてくる。
そして、ハッチがゆっくりと開いた。
そして……飛び出てきたのは……確かこれは昔の日本で一部のマニアに大流行した
ゴスロリという衣装の小さい女の子が物凄い猛ダッシュで突っ込んできた!
「いーーーたーーーーーー! エレットぉーーーーーーー!」
「へ??? だだ、誰だ?」
「くらえー、伐採時雨陣!」
「うぉおお、セーブシフト!」
俺は技名のようなものを聞いてとっさにバシフィッツの戦闘機能のような動きをとってしまう。
しかしここはゲームの世界ではない。相手の斜め蹴りを顔面にもろに受けてもんどりと倒れこんだ。
「ぐはっ」
「いやったぁーー! ニッキーの勝ちーー! にしししっ」
「あつつつつ……あれ? その笑い方……それにあの技。本当にニッキーなのか?」
「そーだよ。ちーーーーーっとも連絡もくれないで! ニッキーがどれだけ待ってたと思うの? 失礼しちゃうわ、本当。レディーを待たせていいのは一流の美青年だけなんだからねっ! にしししっ」
「おお、お嬢様! なんとはしたない!」
「じいじはいっつもうるさいのっ。改めましてごきげんようエレット! 私はニフラフ・ツェツェ・キールルよ! にししし!」
「マスターがのびておりマス。いい一撃デシタ。お見事デス」
「わぁーー! あなたがエレットが話してたセイソーね。可愛い! もらっていい? エレットぉ」
「ダメに決まってるだろ! しっかしシドーカンパニーの来客が、まさかニッキーだなんて全然思わなかったよ」
「コホン。マテリアラーズのご担当の方かな。お嬢様に大してニッキーと呼び捨てにされるとはいかがkなあものかと。おっと先に名乗らねばなりませんな。私はニフラフ・ツェツェ・キールル様のお目付け役の……」
「じいじだよ。じいじはうるさい! もう……ニッキーの邪魔するなら帰って!」
「お、お嬢様ぁ……じいやは心配で心配で……」
「エレットに偉そうにしなければいいよ! エレットに偉そうにしていいのはニッキーだけなんだから! にしししっ」
「いや、ニッキーだって俺に偉そうにしていいわけじゃないだろ! しっかし久しぶりだ。
まだやってるのか? バシフィッツ」
「何言ってるのエレットぉー。もうバシフィッツ二が出てるよ! 今から始めたって
ニッキーには勝てませんー、残念でしたー。にしししっ」
「はぁ……あれから大分たつもんな。しかしお前そんなに小さかったんだな。あれ? それじゃ俺と
バシフィッツやってたときって一体何歳だったんだ?」
「何歳ってどういうこと? ニッキーはもう十七だよぉ?」
「そ、そうか。シドーの女性は比較的長寿命で成長が遅いんだったな……」
まさかシドーからの来客が旧友のニッキーだったとは。
これから騒がしくなりそうだな。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
魔術師のロボット~最凶と呼ばれたパイロットによる世界変革記~
MS
SF
これは戦争に巻き込まれた少年が世界を変えるために戦う物語。
戦歴2234年、人型ロボット兵器キャスター、それは魔術師と呼ばれる一部の人しか扱えない兵器であった。
そのパイロットになるためアルバート・デグレアは軍の幼年学校に通っていて卒業まであと少しの時だった。
親友が起こしたキャスター強奪事件。
そして大きく変化する時代に巻き込まれていく。
それぞれの正義がぶつかり合うなかで徐々にその才能を開花させていき次々と大きな戦果を挙げていくが……。
新たな歴史が始まる。
************************************************
小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
投降は当分の間毎日22時ごろを予定しています。
❤️レムールアーナ人の遺産❤️
apusuking
SF
アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。
神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。
時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。
レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。
宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。
3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる