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89th 素材集めがおおよそ完了
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「ライチェ先輩、これで……足りそう?」
「ええ! やったわ。間違いなくランクD素材大量よ。この大きいのはC以上ありそう」
「あのアルバの力で抑え込んでも折れない角か。一体どれほどの強度なんだろう」
「金属程ではないでしょうけど、動物の角としては異常な硬さよ、これ。
角なんかには薬剤としての効果もあったりするし、色々調べてみる必要もでてくるわね」
「そういえば未知の星から取れた生物の角から難病の特効薬とか作れるんだったっけ」
「ええ。今やどこも薬剤不足なの。本当に重宝しそうよ。また一歩地球復興に近づけるわね!」
「ああ!」
「でも大地がないのにどうやって地球を復興するの」
「大地より海水を減らす方が先ね。今のままでは大地を造るなんて無理よ。
そのためには海水を別の宇宙へ運び出す作業が必要なんだけど……これがなかなかうまくいかないのよ」
「海を運ぶってのは単純な事じゃない。いくら姉ちゃんが凄いとはいってもそうそううまくはいかないんだ」
「アルバでは運べないのかな」
「難しいわね。それで……私たちが研究しているのは海から土壌そのものを作り出す方法よ」
「そんなことができるの」
「どうかな。宇宙は広い。そんな事例もあるかもしれないからこそ、俺たちマテリアラーズがいるのさ」
「そういうこと。これだけでもあなたたちの試験は通過できそうね。
水場へ採取にいった方は平気かしら?」
「いやー、案外パルスナー先輩が研究素材を見つけて足ひっぱってたりして……」
「おいエレット。帰ったら殴る!」
「せせ、先輩!? すんませんーー!」
「あら、そっちも終わったの? 相変わらず通信確認入れずにつなげて……」
「めんどくせえんだよ。それよりそっちも終わったか? 俺たちは先に戻るが
お前たちが戻らないと遠回りしていくことになるんだろ。早く戻れよ」
「わかったわ。なるべく早く戻る。さ、行くわよエレット」
「ひぃ……結局戻ったらパルスナー先輩に殴られるのか……」
とぼとぼとアルバで歩いて戻りだすエレット。
さすがに遅いので再びレグアをけしかけるライチェ先輩。
しかしレグアも俺と一緒にアルバを動かすのが楽しいのか、積極的に
動かすのを手伝ってくれる。
「レグアは凄いな。もう操作方法なれたのか?」
「エレットのアルバ、動かしやすい。私の乗ったアルバはもっという事を聞いてくれなかった」
「性格とかもあるのかしらね。案外女の子でエレットがお気に入りなのかもよ?」
「エレットは渡さない」
「ライチェ先輩! いたたた! レグア、力が入りすぎてて痛い!」
「エレットは渡さない」
もがきながらもようやく基地まで戻って来たアルバ。
上空では水場へ向かう専用艦で出発したパルスナー先輩が上空で待機している。
そのままハッチを開き、無事帰って来れた。
すぐにパープラー隊長が出迎えてくれる。
「任務ご苦労。ライチェ君、どうだった? アルバの動きは」
「凄いですね。本格的に扱いがなれれば、手の付けようがありません」
「君たちのいない間に、あの……とんでも博士がどんどんと研究を進めているよ。
素材を所定の場所に降ろしたら今日は休憩してくれて構わない。
明日昼頃にエレットだけ私の部屋へ来るように」
いつもより深刻な顔をしたパープラー隊長の表情を見て、少し気が引き締まる。
これは……何かあったんだろうな。
「ええ! やったわ。間違いなくランクD素材大量よ。この大きいのはC以上ありそう」
「あのアルバの力で抑え込んでも折れない角か。一体どれほどの強度なんだろう」
「金属程ではないでしょうけど、動物の角としては異常な硬さよ、これ。
角なんかには薬剤としての効果もあったりするし、色々調べてみる必要もでてくるわね」
「そういえば未知の星から取れた生物の角から難病の特効薬とか作れるんだったっけ」
「ええ。今やどこも薬剤不足なの。本当に重宝しそうよ。また一歩地球復興に近づけるわね!」
「ああ!」
「でも大地がないのにどうやって地球を復興するの」
「大地より海水を減らす方が先ね。今のままでは大地を造るなんて無理よ。
そのためには海水を別の宇宙へ運び出す作業が必要なんだけど……これがなかなかうまくいかないのよ」
「海を運ぶってのは単純な事じゃない。いくら姉ちゃんが凄いとはいってもそうそううまくはいかないんだ」
「アルバでは運べないのかな」
「難しいわね。それで……私たちが研究しているのは海から土壌そのものを作り出す方法よ」
「そんなことができるの」
「どうかな。宇宙は広い。そんな事例もあるかもしれないからこそ、俺たちマテリアラーズがいるのさ」
「そういうこと。これだけでもあなたたちの試験は通過できそうね。
水場へ採取にいった方は平気かしら?」
「いやー、案外パルスナー先輩が研究素材を見つけて足ひっぱってたりして……」
「おいエレット。帰ったら殴る!」
「せせ、先輩!? すんませんーー!」
「あら、そっちも終わったの? 相変わらず通信確認入れずにつなげて……」
「めんどくせえんだよ。それよりそっちも終わったか? 俺たちは先に戻るが
お前たちが戻らないと遠回りしていくことになるんだろ。早く戻れよ」
「わかったわ。なるべく早く戻る。さ、行くわよエレット」
「ひぃ……結局戻ったらパルスナー先輩に殴られるのか……」
とぼとぼとアルバで歩いて戻りだすエレット。
さすがに遅いので再びレグアをけしかけるライチェ先輩。
しかしレグアも俺と一緒にアルバを動かすのが楽しいのか、積極的に
動かすのを手伝ってくれる。
「レグアは凄いな。もう操作方法なれたのか?」
「エレットのアルバ、動かしやすい。私の乗ったアルバはもっという事を聞いてくれなかった」
「性格とかもあるのかしらね。案外女の子でエレットがお気に入りなのかもよ?」
「エレットは渡さない」
「ライチェ先輩! いたたた! レグア、力が入りすぎてて痛い!」
「エレットは渡さない」
もがきながらもようやく基地まで戻って来たアルバ。
上空では水場へ向かう専用艦で出発したパルスナー先輩が上空で待機している。
そのままハッチを開き、無事帰って来れた。
すぐにパープラー隊長が出迎えてくれる。
「任務ご苦労。ライチェ君、どうだった? アルバの動きは」
「凄いですね。本格的に扱いがなれれば、手の付けようがありません」
「君たちのいない間に、あの……とんでも博士がどんどんと研究を進めているよ。
素材を所定の場所に降ろしたら今日は休憩してくれて構わない。
明日昼頃にエレットだけ私の部屋へ来るように」
いつもより深刻な顔をしたパープラー隊長の表情を見て、少し気が引き締まる。
これは……何かあったんだろうな。
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