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76th 巨大兵器
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次に確認したのは、巨大な何かの一部をかたどったような部屋。
そこには驚くべきものがあった。
「これは……武器……だよな。しかも大きい。どうやって部屋に入れたんだろう」
「私には持てそうにない。どうやって使うのかな」
「わからないが……ここもひとまず後回しだろう。成分なんかは調べたいところだけど」
気にはなったが使い方など一切わからないため、ひとまず後回しにすることとした。
次に道具のような絵の部屋。
こちらには文字通り様々な道具が置いてある。
使用用途が今のところさっぱりわからない。
だが、何かに使用できるのは間違いないだろう。
「どれも見た事が無いような物ばかりだ。これは間違いなく惑星アルバメデス探索の
鍵になるものだろうね」
「素材はまだ達成できてないけれど、こういった発見は評価されないの」
「評価は間違いなくされる。報告すればね。最後の部屋も見てみよう」
最後のミナカドの部屋。こちらには……信じがたいものがあった。
「これ……嘘だろ。どう見てもヘッツ。いや、搭乗型のヘッツだ。
しかも六機。信じられない」
「ヘッツってミシーハ博士が作ったんだよね」
「ああ。だからこれはヘッツとは呼べないけど、どう見てもヘッツみたいだ。
凄い……どうなってるんだろう」
「マスター。こちらへミシーハ博士をお連れすることを提案シマス」
「ああ、そうだな。セイソーはここでパープラー隊長に報告を。
俺は姉ちゃんを呼んでくる。レグアはここで待っていてくれ」
「わかった」
急いでエルドールの絵を飾った部屋へ行き、入り口へ戻れると思われる場所へ入る。
すると掃除機に吸い込まれるような感覚があり、通路を勝手に流されていき
外へ排出された。しかもかなりの高さで。
「うわぁーーー!」
「あれ? エレットさん? とうっ!」
アオアシラがジャンプして拾い上げてくれる。助かった……。
「急に変なトコから出てきてどうしたんですかぁ? ちょっと顔赤いですよぉ?」
「そりゃ女の子に助けられたら赤くもなる……」
着地してニコニコ笑うアオアシラ。
突然だったのでつい大きな声を出してしまった。
「あの……ありがとう。降ろしてくれ……」
「うふふっ。ちょっとだけエレットさんて可愛いところもありますよね」
「それで中はどうったの? 素材はあった?」
「そのことなんだが、大変なんだ。中にヘッツみたいな機体があって。
姉ちゃんついて来てくれないか?」
「入り口を開ける方法は見つからなかったのかしら?」
「あ、そういえば……どうなんだろう?」
再び入り口らしきところに行って押すが開かない。
いや待てよ……?
あれ、押すタイプの扉じゃなかったな。もしかして……。
上部を確認すると、来た時には見当たらなかった半円のつかむ場所が
扉付近に出ていた。
それをつかんで下に引くと……すんなりと開ける事が出来た。
「あら? ここへ着いた時にはそんなレバーみたいなもの、あったかしら?」
「いや、多分室内でのカラクリを解いたからじゃないかな。
でも入り口から入ったけどここ、どこだ?」
建物の中に入るが、さっきの場所とは少し違う雰囲気の部屋だった。
部屋の中央には立派な椅子があるだけ。
椅子を見てアオアシラが上機嫌で椅子に座りに行く。
「立派な椅子ですねぇ。こういうのちょっと座ってみたくなりますぅ」
「罠とかじゃないわよねぇ……」
「え?」
話を聞く前に座るアオアシラ。その慎重の無さで忍者なのか……。
するとがくりと椅子が部屋ごと回転しだした!
そこには驚くべきものがあった。
「これは……武器……だよな。しかも大きい。どうやって部屋に入れたんだろう」
「私には持てそうにない。どうやって使うのかな」
「わからないが……ここもひとまず後回しだろう。成分なんかは調べたいところだけど」
気にはなったが使い方など一切わからないため、ひとまず後回しにすることとした。
次に道具のような絵の部屋。
こちらには文字通り様々な道具が置いてある。
使用用途が今のところさっぱりわからない。
だが、何かに使用できるのは間違いないだろう。
「どれも見た事が無いような物ばかりだ。これは間違いなく惑星アルバメデス探索の
鍵になるものだろうね」
「素材はまだ達成できてないけれど、こういった発見は評価されないの」
「評価は間違いなくされる。報告すればね。最後の部屋も見てみよう」
最後のミナカドの部屋。こちらには……信じがたいものがあった。
「これ……嘘だろ。どう見てもヘッツ。いや、搭乗型のヘッツだ。
しかも六機。信じられない」
「ヘッツってミシーハ博士が作ったんだよね」
「ああ。だからこれはヘッツとは呼べないけど、どう見てもヘッツみたいだ。
凄い……どうなってるんだろう」
「マスター。こちらへミシーハ博士をお連れすることを提案シマス」
「ああ、そうだな。セイソーはここでパープラー隊長に報告を。
俺は姉ちゃんを呼んでくる。レグアはここで待っていてくれ」
「わかった」
急いでエルドールの絵を飾った部屋へ行き、入り口へ戻れると思われる場所へ入る。
すると掃除機に吸い込まれるような感覚があり、通路を勝手に流されていき
外へ排出された。しかもかなりの高さで。
「うわぁーーー!」
「あれ? エレットさん? とうっ!」
アオアシラがジャンプして拾い上げてくれる。助かった……。
「急に変なトコから出てきてどうしたんですかぁ? ちょっと顔赤いですよぉ?」
「そりゃ女の子に助けられたら赤くもなる……」
着地してニコニコ笑うアオアシラ。
突然だったのでつい大きな声を出してしまった。
「あの……ありがとう。降ろしてくれ……」
「うふふっ。ちょっとだけエレットさんて可愛いところもありますよね」
「それで中はどうったの? 素材はあった?」
「そのことなんだが、大変なんだ。中にヘッツみたいな機体があって。
姉ちゃんついて来てくれないか?」
「入り口を開ける方法は見つからなかったのかしら?」
「あ、そういえば……どうなんだろう?」
再び入り口らしきところに行って押すが開かない。
いや待てよ……?
あれ、押すタイプの扉じゃなかったな。もしかして……。
上部を確認すると、来た時には見当たらなかった半円のつかむ場所が
扉付近に出ていた。
それをつかんで下に引くと……すんなりと開ける事が出来た。
「あら? ここへ着いた時にはそんなレバーみたいなもの、あったかしら?」
「いや、多分室内でのカラクリを解いたからじゃないかな。
でも入り口から入ったけどここ、どこだ?」
建物の中に入るが、さっきの場所とは少し違う雰囲気の部屋だった。
部屋の中央には立派な椅子があるだけ。
椅子を見てアオアシラが上機嫌で椅子に座りに行く。
「立派な椅子ですねぇ。こういうのちょっと座ってみたくなりますぅ」
「罠とかじゃないわよねぇ……」
「え?」
話を聞く前に座るアオアシラ。その慎重の無さで忍者なのか……。
するとがくりと椅子が部屋ごと回転しだした!
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