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第三章 ベオルブイーターを倒せ!
第九百四十六話 風変りな父上
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ヤトカーンが戻ってくると、直ぐに家まで来るように告げられる。
理由を尋ねたが、「いいから!」とはぐらかされてしまう。
戻ってくる頃にはサーシュも報告を終えているだろうと、仕方なく全員で向かうことに。
案内されたのは赤土の崖部分だ。
特に何も見当たらないし、下を覗き込んでも底が見えない。
「こっちだよ」
「こっちって崖じゃないか?」
「そう、ここから落ちるの」
「落ちると怪我するよな」
「あはは。大丈夫だって。ほいっ」
勢いよく押されて下に落ちる。
当然メルザをかついでカルネもいるわけで。
しかし赤土の崖へめがけて落ちたはずだが、直ぐ着地してバランスを大きく崩す。
メルザは楽しそうに俺を踏み台にして少し離れた位置に着地する。
「あ、危ないですわ!」
「ぐえっ……」
「はいどいてベルシア!」
「きゃあっ!?」
「すいやせん、ルインの旦那」
「ぐぇえっ!」
ベルベディシアとヤトとアイジャックが次々俺へ着地していく。
お前ら、位置調整くらいできただろう!
「ほえー。崖に落ちたのに、大して落ちずに地面があったぞ。しかも同じ赤土色だ。それにすげーへんてこな家がある」
「視覚結界ですわね。これはモンスターのせいかしら」
「ベルシア正解。あの崖を映し出してるビジョンズバットっていう鳥が巣を張ってるんだ」
「外敵防止用の鳥と共存共栄してるのか。面白い発想だな」
「そうそう。こっちがお父さんの専門分野だから。モンスター研究ばっかしてんの」
ヤトカーンの父親はヤトカーンと並び面白そうな妖魔なのだろう。
妖魔は変わり者が多いが、この一家はさらに変わっているようだ。
「頭領は滅多に妖魔と会わないんですがね。とにかくその男を連れてこいと一点張りでして」
「あははー……少し嫌な予感がするけど、無理やり来てもらっちゃった。その方が話が早いから」
俺も嫌な予感がする。
しかし不思議な家だ。モンスターの顔が描かれていたり、部品を組み合わせて二足歩行の何かを描こうとしていたり、ポンプのようなもので家に何かを運んでいるようにも見える。
雑多にいろんなものを組み合わせて一つの家としたような形だ。
腕を組み、外から家の様子をまじまじと眺めていると、一人の女性が出てきた。
「あらあら、あらあらあら? まぁまぁ! 本当にいらしたのね?」
「えっと、ヤトのお母さんか?」
「……お祖母ちゃんだよ?」
「……妖魔ってのは年齢がよく分からん」
ヤトによく似た巻き毛の、前掛けをした女性が家から出てきた。
外見は二十代にしか見えない。
そして……「来よったかー! 娘の婿殿ーーー!」
「……こちらはお爺さんか?」
「……お父さん」
「……分からん」
今度は顔こそ若そうだが、ツルっと光沢のある頭をした……妖魔? が元気に表れた。
妖魔というのは大体顔が美しいのだが、髪が特殊形状な妖魔はこれで二人目だ。
いや、一人は見たというか見てしまった、だが。
こちらは間違いなく剃っているのだろうと思うことにした。
「ふむふむふむ。筋肉質な体、それなりの背丈、身なりは……それはノースフェルドのものか? ふうむ、お金はまぁまぁありそうだ。顔は……本当に妖魔かね? 君。お供に子連れの娘と……むむ、これは変わった種族の者がおるな。あとは鳥か。ほうほう、娘が嫁入りしようとするのもうなずける変わり者の集団だ」
「あはは……どう? 私のお父さんっぽいでしょ?」
「……早く誤解を解いてやれよ」
「無理ですぜルインの旦那。ズサカーンの頭領は一度勘違いしたら二度と戻らねえんです」
「つまり、俺は婿認定されたままってことなのか!?」
「ほらほら、細かいことはいーじゃん。お祖母ちゃんはなんてうちにいたの?」
「お手伝いよ。それより凄いの見つけてきたんだってねぇ。手土産にしては大きすぎるけど……」
「つまらないものですが……とはならないです。俺、妻がこちらにいますから」
「へっへっへ。ルインは俺様の子分であり旦那だぜ!」
「まぁまぁ。うちの娘は何番目かしら」
「いえ、何番目も何もありません……はぁ。この下りは疲れるな。それよりもええと……ヤトのおばあ様のお名前は?」
「あらあら私もお嫁に入れてくれるのね? 私はルルカーンですのよ」
「……いえ。そもそもご主人がいらっしゃるでしょう!」
「もう亡くなって三十年は経ちますからねぇ。さて、私はそちらの乗り物を見てきますかねえ」
そう言って前掛けを払うと、前掛けの中から黒い毛玉が飛び出し宙に浮かぶ。
それにつかまると、俺たちの乗ってきた遺跡へと飛んで行った。
なんだあの生物は。欲しい……あれ? 俺もなんだかんだでヤトのお父さんと似てる思考なのか?
「それで婿殿。実に珍妙なモンスターを所持しているそうだが、見せてはもらえぬか?」
「呼び方を変えて頂けるならお見せしましょう」
「ふむふむ。せがれ殿。このズサカーン、あらゆるモンスターの生態に興味があってな。一つじっくりと!」
「せがれもやめてくれ……俺はルイン・ラインバウト。こっちが妻のメルザ・ラインバウト。こちらはベルベディシア、それとベリアルという俺の相棒。他にも仲間は大勢いるが、今は封印されてたり散らばっていたりする」
「娘の言っていたことは本当なんだな? つまり我が義息のルインには封印されているモンスター、いやそれ以外の者が大勢いると!」
「……もう呼び名は諦めよう。その通りだ。ここへは遺跡船のことやベオルブイーターに関する情報が欲しくて来たんだ」
「そうかそうか。あの大きな手土産については母君に任せておけば問題ない。それよりもモンスターだ。さぁ、中に入ってくれ」
「なぁなぁツルツルのおっちゃん。俺様、腹減ったよう」
「ん? はっはっは。正室殿。直ぐに食事も用意しよう。なに、毒を盛ったりなどせんよ」
「冗談に聞こえないから止めてくれ……」
「もしかしたらこの人であれば、なぜあの遺跡に血詠魔古里の絵があったのかも分かるかもしれないわね」
「そうだな。色々詳しそうだ」
「ええっと。お父さんにこっちは任せて、私お祖母ちゃんの方に行ってくるね。久しぶりだからさ」
「ああ、分かった」
そういうと、ヤトは家の中に一度入り、黒い毛玉のようなものを持ってくると、浮かび上がって遺跡船の方に行く。
それ、俺にも一つ頂けませんかね?
理由を尋ねたが、「いいから!」とはぐらかされてしまう。
戻ってくる頃にはサーシュも報告を終えているだろうと、仕方なく全員で向かうことに。
案内されたのは赤土の崖部分だ。
特に何も見当たらないし、下を覗き込んでも底が見えない。
「こっちだよ」
「こっちって崖じゃないか?」
「そう、ここから落ちるの」
「落ちると怪我するよな」
「あはは。大丈夫だって。ほいっ」
勢いよく押されて下に落ちる。
当然メルザをかついでカルネもいるわけで。
しかし赤土の崖へめがけて落ちたはずだが、直ぐ着地してバランスを大きく崩す。
メルザは楽しそうに俺を踏み台にして少し離れた位置に着地する。
「あ、危ないですわ!」
「ぐえっ……」
「はいどいてベルシア!」
「きゃあっ!?」
「すいやせん、ルインの旦那」
「ぐぇえっ!」
ベルベディシアとヤトとアイジャックが次々俺へ着地していく。
お前ら、位置調整くらいできただろう!
「ほえー。崖に落ちたのに、大して落ちずに地面があったぞ。しかも同じ赤土色だ。それにすげーへんてこな家がある」
「視覚結界ですわね。これはモンスターのせいかしら」
「ベルシア正解。あの崖を映し出してるビジョンズバットっていう鳥が巣を張ってるんだ」
「外敵防止用の鳥と共存共栄してるのか。面白い発想だな」
「そうそう。こっちがお父さんの専門分野だから。モンスター研究ばっかしてんの」
ヤトカーンの父親はヤトカーンと並び面白そうな妖魔なのだろう。
妖魔は変わり者が多いが、この一家はさらに変わっているようだ。
「頭領は滅多に妖魔と会わないんですがね。とにかくその男を連れてこいと一点張りでして」
「あははー……少し嫌な予感がするけど、無理やり来てもらっちゃった。その方が話が早いから」
俺も嫌な予感がする。
しかし不思議な家だ。モンスターの顔が描かれていたり、部品を組み合わせて二足歩行の何かを描こうとしていたり、ポンプのようなもので家に何かを運んでいるようにも見える。
雑多にいろんなものを組み合わせて一つの家としたような形だ。
腕を組み、外から家の様子をまじまじと眺めていると、一人の女性が出てきた。
「あらあら、あらあらあら? まぁまぁ! 本当にいらしたのね?」
「えっと、ヤトのお母さんか?」
「……お祖母ちゃんだよ?」
「……妖魔ってのは年齢がよく分からん」
ヤトによく似た巻き毛の、前掛けをした女性が家から出てきた。
外見は二十代にしか見えない。
そして……「来よったかー! 娘の婿殿ーーー!」
「……こちらはお爺さんか?」
「……お父さん」
「……分からん」
今度は顔こそ若そうだが、ツルっと光沢のある頭をした……妖魔? が元気に表れた。
妖魔というのは大体顔が美しいのだが、髪が特殊形状な妖魔はこれで二人目だ。
いや、一人は見たというか見てしまった、だが。
こちらは間違いなく剃っているのだろうと思うことにした。
「ふむふむふむ。筋肉質な体、それなりの背丈、身なりは……それはノースフェルドのものか? ふうむ、お金はまぁまぁありそうだ。顔は……本当に妖魔かね? 君。お供に子連れの娘と……むむ、これは変わった種族の者がおるな。あとは鳥か。ほうほう、娘が嫁入りしようとするのもうなずける変わり者の集団だ」
「あはは……どう? 私のお父さんっぽいでしょ?」
「……早く誤解を解いてやれよ」
「無理ですぜルインの旦那。ズサカーンの頭領は一度勘違いしたら二度と戻らねえんです」
「つまり、俺は婿認定されたままってことなのか!?」
「ほらほら、細かいことはいーじゃん。お祖母ちゃんはなんてうちにいたの?」
「お手伝いよ。それより凄いの見つけてきたんだってねぇ。手土産にしては大きすぎるけど……」
「つまらないものですが……とはならないです。俺、妻がこちらにいますから」
「へっへっへ。ルインは俺様の子分であり旦那だぜ!」
「まぁまぁ。うちの娘は何番目かしら」
「いえ、何番目も何もありません……はぁ。この下りは疲れるな。それよりもええと……ヤトのおばあ様のお名前は?」
「あらあら私もお嫁に入れてくれるのね? 私はルルカーンですのよ」
「……いえ。そもそもご主人がいらっしゃるでしょう!」
「もう亡くなって三十年は経ちますからねぇ。さて、私はそちらの乗り物を見てきますかねえ」
そう言って前掛けを払うと、前掛けの中から黒い毛玉が飛び出し宙に浮かぶ。
それにつかまると、俺たちの乗ってきた遺跡へと飛んで行った。
なんだあの生物は。欲しい……あれ? 俺もなんだかんだでヤトのお父さんと似てる思考なのか?
「それで婿殿。実に珍妙なモンスターを所持しているそうだが、見せてはもらえぬか?」
「呼び方を変えて頂けるならお見せしましょう」
「ふむふむ。せがれ殿。このズサカーン、あらゆるモンスターの生態に興味があってな。一つじっくりと!」
「せがれもやめてくれ……俺はルイン・ラインバウト。こっちが妻のメルザ・ラインバウト。こちらはベルベディシア、それとベリアルという俺の相棒。他にも仲間は大勢いるが、今は封印されてたり散らばっていたりする」
「娘の言っていたことは本当なんだな? つまり我が義息のルインには封印されているモンスター、いやそれ以外の者が大勢いると!」
「……もう呼び名は諦めよう。その通りだ。ここへは遺跡船のことやベオルブイーターに関する情報が欲しくて来たんだ」
「そうかそうか。あの大きな手土産については母君に任せておけば問題ない。それよりもモンスターだ。さぁ、中に入ってくれ」
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「もしかしたらこの人であれば、なぜあの遺跡に血詠魔古里の絵があったのかも分かるかもしれないわね」
「そうだな。色々詳しそうだ」
「ええっと。お父さんにこっちは任せて、私お祖母ちゃんの方に行ってくるね。久しぶりだからさ」
「ああ、分かった」
そういうと、ヤトは家の中に一度入り、黒い毛玉のようなものを持ってくると、浮かび上がって遺跡船の方に行く。
それ、俺にも一つ頂けませんかね?
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