1,051 / 1,085
第三章 ベオルブイーターを倒せ!
第九百三十九話 メルザとカルネの合わせ技
しおりを挟む
ルーニーが黒点にたどり着くと、その黒点回りをぐるぐると回りだす。
嘴の剣でザクリと一突きにすると、そこから縦へギザギザに切ったような亀裂がはしった。
それと同時に甲高いルーニーの鳴き声が響いた。
あの黒点を中心に、卵の殻にひびが入るようにして、世界が避けていく。
するとすぐに、元の景色と思われる場所が顔をのぞかせた。
「メルザ!」
「おう! いくぜカルネ」
「闇、幻術、使う」
「えっとぉ……光重刃斗」
カルネの小さな指先から周囲に闇が広がる。
それは瞬く間に元の世界を闇色へと染め上げる。
周囲に何も見えなくなったところで、メルザを中心に、ギザついた光の輪が闇の空間を照らし出す。
新しい幻術か? ずっと二人でいたからな。幻術使って遊んでたんだろう……恐ろしい。
「くっ、眩しい……俺も前が見辛い」
「なにっ? こいつら出てきやがった! あのおかしな鳥のせいか! 前が見えん! くそ、マルファスー!」
「いっけぇー!」
メルザの光の輪がマルファスを呼ぼうとしていたハルファスへと投じられる。
その数全部で二十。両手が使えるメルザの攻撃回数は今までの倍だ。
無尽蔵に繰り出す幻術攻撃は恐ろしいものだ。
幻術一つ一つは大きくないが、的確にハルファスを光の輪が攻撃し続ける。
威力こそ感じられないものの、効果としては完全な目くらましだ。
そのためカルネとの連携が生きている。さすがは元闇の賢者……子供にあんなことを教えてはいけない。いや、俺は教えていない。
二人の攻撃に重ねるようにして、ベルベディシアも雷撃を放っている。
「さぁ早く!」
「分かってる。流星!」
俺は攻撃範囲から逃れられる場所へ瞬時に移動した。
鳥の背後に回り、やつを斬撃で攻撃する。
よし、予定通り……「いくら攻撃しても無駄だね! もうじきマルファスが戻ってくる。無駄なあがきだったなー……あれっ?」
「よっしゃあー! いいぞルイン、封印しちまえー!」
「そら恐ろしい能力ですわね。攻撃が効かなくても攻撃を加え続ければ封印してしまうのだから。全部で百回かしら?」
……自覚はあったが、確かに怖い能力だ。
俺の攻撃が物理的に効いていなくても、封印しようと思った相手に封印値は蓄積される。
これはドラゴントウマのときに実証していた。
こいつは攻撃が効かないということに自信を持ちすぎ、すきに攻撃させていた。
マルファスの方が来れば攻撃に転じれるのか。あるいはこいつの攻撃能力を他所で使っているのか。
どちらにしても、こいつの負けだ。
しかし封印が終わったのに光の輪が次々と飛んでくる。
二十で打ち止めじゃなかったのか!?
「メルザ、カルネ。もういいぞー」
「まだまだいくぜー! それそれー!」
「メルちゃ、戦闘、終わった」
「まだやれるぞー。俺様絶好調だー!」
「……あなた、そういった体力は底なしですわね。わたくし、血が欲しいですわ」
「二人とも直ぐ下に向かうぞ! ハルファスが呼びつけていたマルファスが来るかもしれない。能力として厄介なのはあっちだ」
ハルファスがいないと知ればやつは激昂するだろう。それなら逆にチャンスだ。
メルザとカルネを抱えて、急ぎ下り道を降りようとする際に気付いた。
下り道に飾られていた絵の黒い部分の形が崩れている。
あの能力には絵が関係していたのか、あるいはこの絵が何かしらの干渉をうけているのか。
ハルファスを封印しても絵やこの建物に支障はないように思える。
不明点が多い相手だが……「もうすぐ最下層だ……と、こいつは……しっかりしろ、アイジャック、ヤトカーン!」
「うう……ベリアル君が……」
「兵士はすべて消えやしたか……奥へ早く」
「ここはわたくしが見ていますわ。先へ」
「頼む。いくぞメルザ!」
「おう!」
最下層はかなり広かった。
戦闘の音が遠くから聞こえる。
ヤトとアイジャックがいたなら早い話、全員封印に戻せばいい。
しかし離れすぎていたら戻れない。
「戻れるやつは一度俺の下へ戻れ!」
そう叫ぶと、戻ってきたのはサーシュと……リュシアン?
ペアが違う。どうなってるんだ?
「主様ぁ。心配すたよぉ」
「敵多勢。他はぐれたと進言アリ」
「白丕、ビュイはどうした?」
「戦況をみて交代。飛翔型多数、地上型多数。一部以外突然消失」
そうか、それで……脱出を考えて組ませたからな。
「飛翔型は撃退したのか?」
「否。ギオマ様による引き付けアリ」
「地上を掃討する。案内を頼む」
「先導の役目我にアリ。リュシアン、女王を」
「分かっただよ。さ、おらにのってけろ」
念のため二人をアナライズで確認したが、両者とも間違いなく本物だ。
安心してついていくと白丕が見たこともないやつと激戦を繰り広げていた。
ビュイは壁越しにもたれかかっている……が、生きてはいるようだ。
「流星!」
「……!」
「隙あり! 猛連破列掌激!」
流星で瞬時にビュイの前へ行くと、急ぎ封印へ戻した。
相手は俺に動揺したのか、その隙に白丕が渾身の一撃で相手の腹を砕く。
「主様。お見苦しいところを。先ほどまで多勢だったためお許しを……」
「いや、こちらの不手際だ。ギオマがいたので安心して先導させてしまったようだ。ギオマとベリアルは?」
「圧倒的な敵の数を引き連れ、奥の部屋にベリアル殿と。我々は女王様に兵が向かわぬようここで足止めをしろと言われて……ですが、妙なことにベリアル殿が現れて……主様へ報告にいくと」
「そいつは偽物だろう。アイジャックとヤトカーンも偽物にだまされたか。お前たちは一度封印に戻って休んでいろ。ここからは俺が……」
「いえ、それでしたら我々三名で女王様とカルネ様をお守りいたします」
「……では、そうしてもらうか。後方にベルベディシアが待機している。合流して待っててくれるか? あー、それとレイビーを見なかったか?」
「いえ。我々は……」
「まったくどこをほっつき歩いてるんだ、あの幽霊は……」
ヤトたちと一緒にいるものだと思ったが、見当たらない。
今はそれよりギオマたちの下へ向かわねば……とその前にこいつを調べておくか。
「こいつはハルファスの能力じゃないみたいだが、こいつも襲ってきたんだろ?」
「はい。この相手だけでもかなり厄介でした。強敵です」
「どれ……アナライズしてみるか」
悪霊の縫人形
マルファスにより生み出された悪霊
他者をだましたことで生み出される触媒を用い生成される
だました力をどの程度割り振るかはマルファス次第
「……こいつ自体がマルファスの能力。消えた方はハルファスの能力。なるほど、ハルファスの兵士自体は大した能力がないが、その中にマルファスの能力を加えて戦わせる。両方そろうと極めて戦闘向きの能力だ」
「ハルファスというのは、主様が倒されたのですか?」
「いや、相手をだますと攻撃が効かなくなる能力があった……だが、封印は可能だった」
「そうすると敵を体内に封印されたのですか!?」
「ああ。お前たちも元々、敵だっただろう?」
「それは、確かにそうでした。ご無礼を」
そういってすっとクリムゾンポーズを決める白丕。
まいったな。俺は王じゃない。王ならあっちでサーシュに乗り遊んでるぞ……。
「ギオマたちが心配だ。それじゃな。流星!」
マルファスの能力が厄介だ。
今度は簡単に封印というわけにもいかないだろうな……。
嘴の剣でザクリと一突きにすると、そこから縦へギザギザに切ったような亀裂がはしった。
それと同時に甲高いルーニーの鳴き声が響いた。
あの黒点を中心に、卵の殻にひびが入るようにして、世界が避けていく。
するとすぐに、元の景色と思われる場所が顔をのぞかせた。
「メルザ!」
「おう! いくぜカルネ」
「闇、幻術、使う」
「えっとぉ……光重刃斗」
カルネの小さな指先から周囲に闇が広がる。
それは瞬く間に元の世界を闇色へと染め上げる。
周囲に何も見えなくなったところで、メルザを中心に、ギザついた光の輪が闇の空間を照らし出す。
新しい幻術か? ずっと二人でいたからな。幻術使って遊んでたんだろう……恐ろしい。
「くっ、眩しい……俺も前が見辛い」
「なにっ? こいつら出てきやがった! あのおかしな鳥のせいか! 前が見えん! くそ、マルファスー!」
「いっけぇー!」
メルザの光の輪がマルファスを呼ぼうとしていたハルファスへと投じられる。
その数全部で二十。両手が使えるメルザの攻撃回数は今までの倍だ。
無尽蔵に繰り出す幻術攻撃は恐ろしいものだ。
幻術一つ一つは大きくないが、的確にハルファスを光の輪が攻撃し続ける。
威力こそ感じられないものの、効果としては完全な目くらましだ。
そのためカルネとの連携が生きている。さすがは元闇の賢者……子供にあんなことを教えてはいけない。いや、俺は教えていない。
二人の攻撃に重ねるようにして、ベルベディシアも雷撃を放っている。
「さぁ早く!」
「分かってる。流星!」
俺は攻撃範囲から逃れられる場所へ瞬時に移動した。
鳥の背後に回り、やつを斬撃で攻撃する。
よし、予定通り……「いくら攻撃しても無駄だね! もうじきマルファスが戻ってくる。無駄なあがきだったなー……あれっ?」
「よっしゃあー! いいぞルイン、封印しちまえー!」
「そら恐ろしい能力ですわね。攻撃が効かなくても攻撃を加え続ければ封印してしまうのだから。全部で百回かしら?」
……自覚はあったが、確かに怖い能力だ。
俺の攻撃が物理的に効いていなくても、封印しようと思った相手に封印値は蓄積される。
これはドラゴントウマのときに実証していた。
こいつは攻撃が効かないということに自信を持ちすぎ、すきに攻撃させていた。
マルファスの方が来れば攻撃に転じれるのか。あるいはこいつの攻撃能力を他所で使っているのか。
どちらにしても、こいつの負けだ。
しかし封印が終わったのに光の輪が次々と飛んでくる。
二十で打ち止めじゃなかったのか!?
「メルザ、カルネ。もういいぞー」
「まだまだいくぜー! それそれー!」
「メルちゃ、戦闘、終わった」
「まだやれるぞー。俺様絶好調だー!」
「……あなた、そういった体力は底なしですわね。わたくし、血が欲しいですわ」
「二人とも直ぐ下に向かうぞ! ハルファスが呼びつけていたマルファスが来るかもしれない。能力として厄介なのはあっちだ」
ハルファスがいないと知ればやつは激昂するだろう。それなら逆にチャンスだ。
メルザとカルネを抱えて、急ぎ下り道を降りようとする際に気付いた。
下り道に飾られていた絵の黒い部分の形が崩れている。
あの能力には絵が関係していたのか、あるいはこの絵が何かしらの干渉をうけているのか。
ハルファスを封印しても絵やこの建物に支障はないように思える。
不明点が多い相手だが……「もうすぐ最下層だ……と、こいつは……しっかりしろ、アイジャック、ヤトカーン!」
「うう……ベリアル君が……」
「兵士はすべて消えやしたか……奥へ早く」
「ここはわたくしが見ていますわ。先へ」
「頼む。いくぞメルザ!」
「おう!」
最下層はかなり広かった。
戦闘の音が遠くから聞こえる。
ヤトとアイジャックがいたなら早い話、全員封印に戻せばいい。
しかし離れすぎていたら戻れない。
「戻れるやつは一度俺の下へ戻れ!」
そう叫ぶと、戻ってきたのはサーシュと……リュシアン?
ペアが違う。どうなってるんだ?
「主様ぁ。心配すたよぉ」
「敵多勢。他はぐれたと進言アリ」
「白丕、ビュイはどうした?」
「戦況をみて交代。飛翔型多数、地上型多数。一部以外突然消失」
そうか、それで……脱出を考えて組ませたからな。
「飛翔型は撃退したのか?」
「否。ギオマ様による引き付けアリ」
「地上を掃討する。案内を頼む」
「先導の役目我にアリ。リュシアン、女王を」
「分かっただよ。さ、おらにのってけろ」
念のため二人をアナライズで確認したが、両者とも間違いなく本物だ。
安心してついていくと白丕が見たこともないやつと激戦を繰り広げていた。
ビュイは壁越しにもたれかかっている……が、生きてはいるようだ。
「流星!」
「……!」
「隙あり! 猛連破列掌激!」
流星で瞬時にビュイの前へ行くと、急ぎ封印へ戻した。
相手は俺に動揺したのか、その隙に白丕が渾身の一撃で相手の腹を砕く。
「主様。お見苦しいところを。先ほどまで多勢だったためお許しを……」
「いや、こちらの不手際だ。ギオマがいたので安心して先導させてしまったようだ。ギオマとベリアルは?」
「圧倒的な敵の数を引き連れ、奥の部屋にベリアル殿と。我々は女王様に兵が向かわぬようここで足止めをしろと言われて……ですが、妙なことにベリアル殿が現れて……主様へ報告にいくと」
「そいつは偽物だろう。アイジャックとヤトカーンも偽物にだまされたか。お前たちは一度封印に戻って休んでいろ。ここからは俺が……」
「いえ、それでしたら我々三名で女王様とカルネ様をお守りいたします」
「……では、そうしてもらうか。後方にベルベディシアが待機している。合流して待っててくれるか? あー、それとレイビーを見なかったか?」
「いえ。我々は……」
「まったくどこをほっつき歩いてるんだ、あの幽霊は……」
ヤトたちと一緒にいるものだと思ったが、見当たらない。
今はそれよりギオマたちの下へ向かわねば……とその前にこいつを調べておくか。
「こいつはハルファスの能力じゃないみたいだが、こいつも襲ってきたんだろ?」
「はい。この相手だけでもかなり厄介でした。強敵です」
「どれ……アナライズしてみるか」
悪霊の縫人形
マルファスにより生み出された悪霊
他者をだましたことで生み出される触媒を用い生成される
だました力をどの程度割り振るかはマルファス次第
「……こいつ自体がマルファスの能力。消えた方はハルファスの能力。なるほど、ハルファスの兵士自体は大した能力がないが、その中にマルファスの能力を加えて戦わせる。両方そろうと極めて戦闘向きの能力だ」
「ハルファスというのは、主様が倒されたのですか?」
「いや、相手をだますと攻撃が効かなくなる能力があった……だが、封印は可能だった」
「そうすると敵を体内に封印されたのですか!?」
「ああ。お前たちも元々、敵だっただろう?」
「それは、確かにそうでした。ご無礼を」
そういってすっとクリムゾンポーズを決める白丕。
まいったな。俺は王じゃない。王ならあっちでサーシュに乗り遊んでるぞ……。
「ギオマたちが心配だ。それじゃな。流星!」
マルファスの能力が厄介だ。
今度は簡単に封印というわけにもいかないだろうな……。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる