1,038 / 1,085
第二章 地底騒乱
第九百二十九話 フェルス皇国の現状
しおりを挟む
マッハ村の村長宅に着いた俺たちは、そこでこれまでの詳しい話を聴くことにした。
外でメルザが手をつかみながら話す内容ではチンプンカンプンの暗号文だったが、なんとここにシカリーが来ている。
いや、正確にはそれだけではない。
我が国の有力者たちの大半を連れて来たのだとか。
更に、フェルス皇国を乗っ取って守っていた奴は既に幽閉済みらしい。
現在フェルス皇国を守っているのは魂吸竜ギオマであり、フェルドナーガ軍の妖魔たちは全て魂の抜け殻……死んだわけではないようだが、ギオマの能力により完全鎮圧に成功しているのだとか。
マッハ村にはクリムゾン、ジェネスト、シカリーの三名が護衛に来ており、巡回は空が使えないために白丕、沖虎、彰虎が駆けずり回っているようだ。
「それで……上手く丸め込まれたってわけか」
「ああ言われてはな。まさか力を示せと告げたら、このシカリー自らを名指しするとは思わなかった」
「へへへ。俺様とおめーはゆうこーかんけい? だからな! 俺様は賢いのだ!」
「断れば友好関係を損ねる上、自らが実力者ではないと言うようなものだ。我ながら投げかける内容を間違えたようだな」
どうやらシカリーはメルザに力を示せれば地底へ連れて行ってやると言われたようだ。
そしてメルザは即答でシカリーを指差して「おめーがいるじゃねーか。一緒に来てくれ」と言い放ったようだ。
これにはシカリーも失笑を覚えず、数名の死霊族を伴い、更にメルザの護衛を増やすことで了承したようだ。
どうにか足止めを……と頼んだのは俺だが、死霊族の王のプライドが関わるとなると仕方ない。
メルザが一枚上手……いいや、これ以上メルザを留めておくなんて出来ない。
女王となってもメルザはメルザ。
これまで通り俺が傍にいて守ってやらないとダメだ。
だが、子供五人を同時に守るなんて不可能だろう。
此処へ来たのがカルネだけで本当に良かったと感じている。
「さて、話を進めようかルイン殿」
「ルインでいいよシカリー。俺たちは対等であるべきだ」
「ふむ。分かった。ではルイン。ゲートから逸れて良く無事だったな。まず先に言っておこう。もうあのゲートは使えない」
「どういうことだ? 俺たち戻れないってことなのか?」
「そうだな、あの道からは戻れん。あれは死霊族特有の探す道。探しものを見つけるために存在を確立する道だ」
「探しものを見つける……道? それならこちら側から地上への探し物があればまた作れるんじゃないのか?」
「不可能だ。あの力はゲンドールの力。今いる場所は地底であり、地底を作ったのは絶対神だ。ゲンドールの力とは切り離されている。私がここにいる以上、その道を作ることは叶わない」
「……つまり、シカリーが地上にいれば再度その道を作って戻れたが、此処へ来た以上はそれが出来ないということか!?」
「その通りだ」
「う……もしかして俺様のせいなのか?」
「いや。直ぐ戻ると言って戻れなかった俺の責任だろう。心配するのは当然だ」
「むー。でも俺様、ファナたちにも止められて。でも心配でよ。だから……」
「ほら。妖魔君にヤキモチ焼いてるだけって私が、むぐっ」
「あなたは少しお黙りになって。わたくしだって我慢してるのよ」
「話を続けるぞ。我が道は閉ざされたが、この地底を覆う強い結界を解除すれば、再び泉から地上へ戻ることは叶うだろう」
「まさか、それがソロモンの塔なのか?」
「そうだろう。ベリアルから聞いたか。現状で確認出来るソロモンの塔のある場所を示すものを用意した」
シカリーが紙を広げると、強くはっきりと光る点と弱く光る点が幾つか紙の上に表示されている。
「これはマジックアイテムの類か。ここからはどれも遠いな」
「この地底は四つの勢力に分類されている。此処から一番近い南西、ベレッタ、我々が来た南東の方角、フェルス皇国、最大勢力を誇る北西、ノースフェルド皇国、そして北東、奈落。何れも現状フェルドナーガが勢力を伸ばしている。そして点滅部分へ派兵しているのもフェルドナーガ軍だ」
「あいつらがソロモンの塔が現れたと同時に、強い動きを見せたと聞いたんだが?」
「恐らくだが、眠れるソロモンの塔を呼び覚ます術を行ったのはそいつだろう。だが、呼び覚ますだけで手中に収められるものではない。一つのソロモン攻略に数年の刻を要してもおかしくはない。それがソロモンの塔……究極迷宮の能力ともいえる」
「究極……迷宮だと? 此処へ来る途中に一つだけソロモンの塔の残骸を確認した。あれも究極迷宮だというのか?」
「領域を持つお前たちならば理解出来るだろう。ソロモンの塔内は言わば広大な領域だ。本来破壊出来るようなものではない。あれはゲン神族側が創った数少ない遺物だからな」
メルザは腕を組んで頷いて聞いている。
それを見て、ヤトカーンが驚愕の目をしているが、それ以外の者はいつものことだと理解している。
しかし……メルザよりもさらに驚くべきことに、口を挟んだのはカルネだった。
「カルネ、多分、壊せる」
「……賢者の石か。確かにそれは絶対神側がゲン神族側に対抗するための一つの手段だ。貴様なら可能だろう」
「カルネに貴様なんて言うな! こんあに可愛いんだぞ!」
「おいおい。親バカだと思われるぞメルザ。いや、可愛いんだけど」
「あなたも十分親バカですわね……」
「あのソロモンってのは破壊しても良いものなの?」
「私はゲンドールを守る義務がある。しかしそれと同時にアルカイオス幻魔の守護者でもある。地底をこのまま放置出来る程、そちらの女王は甘い存在ではない。地上と地底が一つになったとして、ゲンドールは変わらない。私はそう考えている」
「ソロモンの塔を破壊すると、地上と地底が一つに?」
「いや、核であるベオルブイーターを始末せねばそうはならないだろう。結界は解けるため、泉から地上へと戻れることは間違い無いが」
「やっぱりアレは倒さないといけないんだな。その上でソロモンの塔を破壊……か」
「どちらにしてもあの化け物を倒せるかどうか。あれ一匹でゲン神族側の大半が死滅させられる程強大な相手だ」
「シカリーもあれと対峙したことがあるのか」
「ああ。地上にあれの分体が攻めてきたからな。本体と対峙はしていないが、分体も計り知れない強さだった」
ゲンドールの歴史……か。
そしてこれから俺たちがやることは、この星に多大な影響を与えることになるのだろう。
いや、俺たちがやらなくても、フェルドナーガはそうするつもりなのか。
「ソロモンの塔ってのはどうすれば入れるんだ?」
「魔族が近づけば勝手に吸い込まれる。あまり迂闊に近づきすぎぬことだ」
「勝手に、吸い込まれる? そうか! じゃあリルやカノンはその中に」
「その可能性が高いわね。わたくしたちが見たものが残骸で良かったですわ」
「そうだね。あれの残骸を調べてたんだけど、確かにそういった力が壁面にあったみたい」
後ろでずっと聞き耳を立てていたヤトが、腰に手を当てて前へ出る。
アイジャックはヤトが余計なことをしないかずっとおろおろしているし、ベルベディシアはヤトが失礼な女だと認識しているので、ずっと止めてくれていたようだ……が、村長が食べ物を持って来た途端、どこ吹く風とその場を離れて食事を食べていた。
尚、これにはメルザ女王陛下も含まれる。
「……そちらは?」
「妖魔のヤトカーンっていうんだ。旅の途中で偶然知り合った」
「ふーん。死霊族なんて本当にいたんだ。触ってみてもいい?」
「……止めろ」
「ちょっと青白い感じで怖いけど……興味ある」
「姉御ぉ。何にでも興味持って触ろうとするのは止めてくだせぇ。どうみてもおっかない奴ですぜ」
「こちらからすれば妖魔などと言った生物の方が余程おっかない生物だ。さて、ルイン。今後について少し話あおう」
「ダメだぞシカリーのおっちゃん。俺様がルインと話すんだ!」
果物を片手に持ったままシカリーの前に再び戻るメルザ。
……頼むから落とすなよ!
「……まずその食事を置いてからこちらに来い」
「この子、本当に空気読まない子だねー」
「空気なんてどーやって読むんだ? 何か書いてあんのか?」
……うん。さすがはメルザだ。
「メルちゃ。抱っこ、して」
「ん? ああ。ルイン、これ持っててくれよ」
メルザが俺に果物を渡してカルネを抱っこする。
俺は渡された果物をクルクルと指で回し、テーブルの上へと置いた。
メルザよ、空気を読むってのは今のカルネのようにやるんだぞ。
子供によーく教わると良い。
「俺様、後でそれ食うからな!」
外でメルザが手をつかみながら話す内容ではチンプンカンプンの暗号文だったが、なんとここにシカリーが来ている。
いや、正確にはそれだけではない。
我が国の有力者たちの大半を連れて来たのだとか。
更に、フェルス皇国を乗っ取って守っていた奴は既に幽閉済みらしい。
現在フェルス皇国を守っているのは魂吸竜ギオマであり、フェルドナーガ軍の妖魔たちは全て魂の抜け殻……死んだわけではないようだが、ギオマの能力により完全鎮圧に成功しているのだとか。
マッハ村にはクリムゾン、ジェネスト、シカリーの三名が護衛に来ており、巡回は空が使えないために白丕、沖虎、彰虎が駆けずり回っているようだ。
「それで……上手く丸め込まれたってわけか」
「ああ言われてはな。まさか力を示せと告げたら、このシカリー自らを名指しするとは思わなかった」
「へへへ。俺様とおめーはゆうこーかんけい? だからな! 俺様は賢いのだ!」
「断れば友好関係を損ねる上、自らが実力者ではないと言うようなものだ。我ながら投げかける内容を間違えたようだな」
どうやらシカリーはメルザに力を示せれば地底へ連れて行ってやると言われたようだ。
そしてメルザは即答でシカリーを指差して「おめーがいるじゃねーか。一緒に来てくれ」と言い放ったようだ。
これにはシカリーも失笑を覚えず、数名の死霊族を伴い、更にメルザの護衛を増やすことで了承したようだ。
どうにか足止めを……と頼んだのは俺だが、死霊族の王のプライドが関わるとなると仕方ない。
メルザが一枚上手……いいや、これ以上メルザを留めておくなんて出来ない。
女王となってもメルザはメルザ。
これまで通り俺が傍にいて守ってやらないとダメだ。
だが、子供五人を同時に守るなんて不可能だろう。
此処へ来たのがカルネだけで本当に良かったと感じている。
「さて、話を進めようかルイン殿」
「ルインでいいよシカリー。俺たちは対等であるべきだ」
「ふむ。分かった。ではルイン。ゲートから逸れて良く無事だったな。まず先に言っておこう。もうあのゲートは使えない」
「どういうことだ? 俺たち戻れないってことなのか?」
「そうだな、あの道からは戻れん。あれは死霊族特有の探す道。探しものを見つけるために存在を確立する道だ」
「探しものを見つける……道? それならこちら側から地上への探し物があればまた作れるんじゃないのか?」
「不可能だ。あの力はゲンドールの力。今いる場所は地底であり、地底を作ったのは絶対神だ。ゲンドールの力とは切り離されている。私がここにいる以上、その道を作ることは叶わない」
「……つまり、シカリーが地上にいれば再度その道を作って戻れたが、此処へ来た以上はそれが出来ないということか!?」
「その通りだ」
「う……もしかして俺様のせいなのか?」
「いや。直ぐ戻ると言って戻れなかった俺の責任だろう。心配するのは当然だ」
「むー。でも俺様、ファナたちにも止められて。でも心配でよ。だから……」
「ほら。妖魔君にヤキモチ焼いてるだけって私が、むぐっ」
「あなたは少しお黙りになって。わたくしだって我慢してるのよ」
「話を続けるぞ。我が道は閉ざされたが、この地底を覆う強い結界を解除すれば、再び泉から地上へ戻ることは叶うだろう」
「まさか、それがソロモンの塔なのか?」
「そうだろう。ベリアルから聞いたか。現状で確認出来るソロモンの塔のある場所を示すものを用意した」
シカリーが紙を広げると、強くはっきりと光る点と弱く光る点が幾つか紙の上に表示されている。
「これはマジックアイテムの類か。ここからはどれも遠いな」
「この地底は四つの勢力に分類されている。此処から一番近い南西、ベレッタ、我々が来た南東の方角、フェルス皇国、最大勢力を誇る北西、ノースフェルド皇国、そして北東、奈落。何れも現状フェルドナーガが勢力を伸ばしている。そして点滅部分へ派兵しているのもフェルドナーガ軍だ」
「あいつらがソロモンの塔が現れたと同時に、強い動きを見せたと聞いたんだが?」
「恐らくだが、眠れるソロモンの塔を呼び覚ます術を行ったのはそいつだろう。だが、呼び覚ますだけで手中に収められるものではない。一つのソロモン攻略に数年の刻を要してもおかしくはない。それがソロモンの塔……究極迷宮の能力ともいえる」
「究極……迷宮だと? 此処へ来る途中に一つだけソロモンの塔の残骸を確認した。あれも究極迷宮だというのか?」
「領域を持つお前たちならば理解出来るだろう。ソロモンの塔内は言わば広大な領域だ。本来破壊出来るようなものではない。あれはゲン神族側が創った数少ない遺物だからな」
メルザは腕を組んで頷いて聞いている。
それを見て、ヤトカーンが驚愕の目をしているが、それ以外の者はいつものことだと理解している。
しかし……メルザよりもさらに驚くべきことに、口を挟んだのはカルネだった。
「カルネ、多分、壊せる」
「……賢者の石か。確かにそれは絶対神側がゲン神族側に対抗するための一つの手段だ。貴様なら可能だろう」
「カルネに貴様なんて言うな! こんあに可愛いんだぞ!」
「おいおい。親バカだと思われるぞメルザ。いや、可愛いんだけど」
「あなたも十分親バカですわね……」
「あのソロモンってのは破壊しても良いものなの?」
「私はゲンドールを守る義務がある。しかしそれと同時にアルカイオス幻魔の守護者でもある。地底をこのまま放置出来る程、そちらの女王は甘い存在ではない。地上と地底が一つになったとして、ゲンドールは変わらない。私はそう考えている」
「ソロモンの塔を破壊すると、地上と地底が一つに?」
「いや、核であるベオルブイーターを始末せねばそうはならないだろう。結界は解けるため、泉から地上へと戻れることは間違い無いが」
「やっぱりアレは倒さないといけないんだな。その上でソロモンの塔を破壊……か」
「どちらにしてもあの化け物を倒せるかどうか。あれ一匹でゲン神族側の大半が死滅させられる程強大な相手だ」
「シカリーもあれと対峙したことがあるのか」
「ああ。地上にあれの分体が攻めてきたからな。本体と対峙はしていないが、分体も計り知れない強さだった」
ゲンドールの歴史……か。
そしてこれから俺たちがやることは、この星に多大な影響を与えることになるのだろう。
いや、俺たちがやらなくても、フェルドナーガはそうするつもりなのか。
「ソロモンの塔ってのはどうすれば入れるんだ?」
「魔族が近づけば勝手に吸い込まれる。あまり迂闊に近づきすぎぬことだ」
「勝手に、吸い込まれる? そうか! じゃあリルやカノンはその中に」
「その可能性が高いわね。わたくしたちが見たものが残骸で良かったですわ」
「そうだね。あれの残骸を調べてたんだけど、確かにそういった力が壁面にあったみたい」
後ろでずっと聞き耳を立てていたヤトが、腰に手を当てて前へ出る。
アイジャックはヤトが余計なことをしないかずっとおろおろしているし、ベルベディシアはヤトが失礼な女だと認識しているので、ずっと止めてくれていたようだ……が、村長が食べ物を持って来た途端、どこ吹く風とその場を離れて食事を食べていた。
尚、これにはメルザ女王陛下も含まれる。
「……そちらは?」
「妖魔のヤトカーンっていうんだ。旅の途中で偶然知り合った」
「ふーん。死霊族なんて本当にいたんだ。触ってみてもいい?」
「……止めろ」
「ちょっと青白い感じで怖いけど……興味ある」
「姉御ぉ。何にでも興味持って触ろうとするのは止めてくだせぇ。どうみてもおっかない奴ですぜ」
「こちらからすれば妖魔などと言った生物の方が余程おっかない生物だ。さて、ルイン。今後について少し話あおう」
「ダメだぞシカリーのおっちゃん。俺様がルインと話すんだ!」
果物を片手に持ったままシカリーの前に再び戻るメルザ。
……頼むから落とすなよ!
「……まずその食事を置いてからこちらに来い」
「この子、本当に空気読まない子だねー」
「空気なんてどーやって読むんだ? 何か書いてあんのか?」
……うん。さすがはメルザだ。
「メルちゃ。抱っこ、して」
「ん? ああ。ルイン、これ持っててくれよ」
メルザが俺に果物を渡してカルネを抱っこする。
俺は渡された果物をクルクルと指で回し、テーブルの上へと置いた。
メルザよ、空気を読むってのは今のカルネのようにやるんだぞ。
子供によーく教わると良い。
「俺様、後でそれ食うからな!」
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
女王直属女体拷問吏
那羽都レン
ファンタジー
女王直属女体拷問吏……それは女王直々の命を受けて、敵国のスパイや国内の不穏分子の女性に対して性的な拷問を行う役職だ。
異世界に転生し「相手の弱点が分かる」力を手に入れた青年セオドールは、その能力を活かして今日も囚われの身となった美少女達の女体の弱点をピンポイントに責め立てる。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる