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第二章 地底騒乱
第九百二十八話 巨大砂嵐とマッハ村には……?
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俺たちは地底の地下にある水場でピーグシャークを捕獲し、それらを持って以前ムーラが掘ってくれた穴の前でそれらを美味しく頂戴した。
ベリアルも封印から出て美味そうに頬張ると、機嫌は良くなったようだ。
疲れているのか直ぐ戻ってしまったが……俺の封印内は相変わらず快適なようだ。
ムーラの掘った穴は依然として変わらず通ることは出来そうだが、穴の先が全て分かるわけではない。
……前回は何も聞かずにムーラにより打ち上げられたわけだが。
「それで、どうやって出るんだ? とてもじゃないがよじ登れないぞ」
「えっとね。それじゃベルシアが先頭……」
「断固として男が先頭だ。これは譲れない」
「どうして? 女子が先じゃないの? ねぇ、ベルシア」
「そうですわよ。殿方だけ先に行くなんて許せませんわ」
「……お前の恰好が問題なんだよベルベディシア!」
「わたくしの……そう、ですわね」
ベルベディシアの恰好は列車で奪った妖魔用の女性衣類だが、ズボンではない。
とてもよろしくない記憶があるので、今回は俺とアイジャックが先に行くことを提案んした。
「でも私が先頭じゃないと進めないから。フラフラなベルシアが下なのは危ないよ。妖魔君がそう言うなら背負っていきなよ」
「背負う方が安全ならそれでもいいが、そんなに広かったか?」
「ギリギリかな。でも行けると思うよ?」
「何で楽しそうな顔してるんだ? 分かったそれでいいから」
ベルベディシアを背負い、紐で軽く縛る。
やれやれ、こんなところメルザに見られたら膨れ上がった顔になって大変だ。
「よーし、それじゃ……ストームチェイン!」
ヤトカーンの腰辺りから紫色の鎖がじゃらりと伸びる。
これに掴まれという合図を出されたので直ぐにそれに捕まった。
「はぁ……この登り方は二度目なんですが、結構きついんでさぁ」
「嫌な予感がするんだけど。本当に平気……」
と考えていたら、握った鎖が点滅するように光り出した。
まるで生命の鼓動のような点滅。いや、自爆装置が自爆するような点滅にもみえるぞ。
そう思った途端、鎖が勝手に動き始めた!
勢いよく穴に飛び込むと、凄い速さでグングンと登っていく。
「ぐえ。ベルベディシア、苦しい……」
「首が一番つかみやすいのですから、文句言うんじゃありませんわ!」
「くぅー! 私のストームチェインはやっぱり最っ高! 行け行けー!」
「おい! これ着地、大丈夫なんだろうな!」
「行け行けー! ひゅーひゅー!」
「全然聞いていませんわね。着地のことを聞いてわたくしも少し心配になりましたわ」
鎖はぐんぐんと穴を抜けて行きそして……ペッと吐き出された俺たちは、前回同様空をダイブする。
嫌な予感というものは当たるんだ。
穴の中を抜けるのが嫌なわけじゃない。
外の状況がこの上なく悪い! 砂嵐だ!
空中に放り出された俺たちの眼前には巨大な竜巻上の砂嵐が目に入ったのだ。
ベルローゼ先生を飲み込んだあのときのものと匹敵する程の。
「嘘! 砂嵐なんて聞いてないよ!」
「くっ……パモ! 頼む、風だ!」
急いでパモを出し、俺も絶魔となり……風臥斗を放出するが、巨大な砂嵐に対抗出来ていない。
「うおおお! 封剣。巨爆烈牙剣!」
分厚い斬撃を砂嵐に飛ばす……てか目を開けてられない。
なんつー砂埃だよ。しかも斬撃でもダメか。
「ベルベディシア、どうにか出来ないか! 着地する前にだ!」
「風が強すぎて下に着地出来ませんわね。あれに飲み込まれたら、遠方にはじきとばされますわよ!」
「アーイージーィー!」
「合点だ! すぅーーーー、どせいーーーーー!」
同じく上空に放り出されていたアイジャックは、咆哮を上げ、その方向が砂嵐へとぶつかる。
離れているのに耳をつんざくような音だ。
更にその方向へ先ほどの紫色の鎖を投げつけると、竜巻のような砂嵐を鎖が取り囲んでいく。
砂嵐はどんどんと咆哮を発した方へ遠ざかっていった。
しかしあの鎖も一緒にどっかへ行ってしまったようだが……。
「背に腹は代えられないよね。仕方ない。私のストームチェイン……」
俺たちは無事砂漠部分へどさりと着地に成功。
あれはどうやったんだろう。
どちらにしても助かった。
ヤトが少ししょげているが……あの鎖を使い捨てにしたのか? あれは能力じゃなくアーティファクト
だったのだろうか。
それにしても巨大な砂嵐だった。
此処で吹き飛ばされていたら大変だったな。
「驚いたね。この時期に砂嵐なんてさ。やっぱり何か起こってるのかな」
「時期的なものなのか? それにしても……この辺りは懐かしい。何年振りだろうか」
「マッハ村に来たことあるの?」
「ああ。族長は顔見知りで、息子は俺の国にいるよ」
「そうなんだ!? ソン、何処に行ったのかと思った!」
「知り合いだったのか?」
「うん。友達だもん」
「あいつとはラップを一緒にやったな……さて、先を急ごうか」
穴から少し歩いた先にあるマッハ村。
ここにはトカタウロスたちがいる。
風景もあまり変わっていないが、砂嵐がここで発生していたとなると気がかりだ。
だが……それよりももっと驚く事態があったのだ。
何とここには……フェルス皇国の船と思われるものが止まっていたのだ!
しかも、砂上を行くシップ。
そして……「あーーーーーーー!」
「……嘘だろ? ここで出会うか? メルザ!? 本物か?」
俺に勢いよく突進してくる女性。
それは紛れもない、我が主にして女王陛下。
そして我が愛しき妻である、メルザ・ラインバウトその人だった。
「ルイーーーン! ……何でその女が引っ付いてるんだ」
「ツイン、間、悪い」
「えーっと……これには絶対神よりも深ーーい理があってだな……それよりもどうやって此処へ?」
「へへへ……ってまずはルインから離れろー!」
「あらあら。わたくし少々フラフラですのよ」
「メルザ。少し落ち着けって。アイジャック、ベルベディシアを任せてもいいか?」
「おう! ……ヤトの姉御ぉ。あんまり近づいたら失礼ですぜ」
「ふーん。あの子がメルザなんだ。どうみてもベルシアの方が綺麗じゃないの」
「ん? なんだあのおばさん」
「はぁ? ちょっと、何で私がおばさんなの! そっちの方が……うっ、どうみても子供……」
「俺様はガキじゃねー! 産まれた子供もいるんだからな!」
「参った……完全にこじれた。言い争いするならカルネを預かるから」
「だいたいルインはいっつもいっつも俺様を置いていくんだ! だから俺様……」
「それってただのヤキモチだよね。そんなに妖魔君のこと信用してないの?」
「なんだとー!」
俺はヤトと言い争いを始めたメルザからさっとカルネを預かると、久々に鼻を引っ張られる。
心配を掛けたようで、いつもよりその威力は強い。
既に俺の鼻はピカソノ代表作のような鼻と化しているに違いない。
「ツイン。消えてた? 何処?」
「言っただろう。深ーーい事情があったんだ。お父さんはな、なんと……牢獄にいたんだぞ」
「ツイン。ちょっと、臭い」
「うっ……娘に一番言われたくない言葉を……水場を借りようか」
「でも、無事で、良かった」
「ああ。へこみそうになったけどな。また色々な奴に助けられた。情けないことに俺一人じゃどうにもならないことばかりだよ」
「ううん。ツイン、能力、それ。強い、妖魔、能力」
「お前には何でも分かってしまうんだな。他の子たちは?」
「いない。あっち、話す」
そういうと、カルネは鼻を引っ張るのを止めて、乗り物を指し示していた。
あれに乗ってきたのか……しかし、どうやって地底に来たのか。
どうしてマッハ村にいるのか。
知りたいことが一気に増えてしまった。
「妖魔君! この子滅茶苦茶だよー!」
「待てー! 俺様はすっげーんだからなー!」
ベリアルも封印から出て美味そうに頬張ると、機嫌は良くなったようだ。
疲れているのか直ぐ戻ってしまったが……俺の封印内は相変わらず快適なようだ。
ムーラの掘った穴は依然として変わらず通ることは出来そうだが、穴の先が全て分かるわけではない。
……前回は何も聞かずにムーラにより打ち上げられたわけだが。
「それで、どうやって出るんだ? とてもじゃないがよじ登れないぞ」
「えっとね。それじゃベルシアが先頭……」
「断固として男が先頭だ。これは譲れない」
「どうして? 女子が先じゃないの? ねぇ、ベルシア」
「そうですわよ。殿方だけ先に行くなんて許せませんわ」
「……お前の恰好が問題なんだよベルベディシア!」
「わたくしの……そう、ですわね」
ベルベディシアの恰好は列車で奪った妖魔用の女性衣類だが、ズボンではない。
とてもよろしくない記憶があるので、今回は俺とアイジャックが先に行くことを提案んした。
「でも私が先頭じゃないと進めないから。フラフラなベルシアが下なのは危ないよ。妖魔君がそう言うなら背負っていきなよ」
「背負う方が安全ならそれでもいいが、そんなに広かったか?」
「ギリギリかな。でも行けると思うよ?」
「何で楽しそうな顔してるんだ? 分かったそれでいいから」
ベルベディシアを背負い、紐で軽く縛る。
やれやれ、こんなところメルザに見られたら膨れ上がった顔になって大変だ。
「よーし、それじゃ……ストームチェイン!」
ヤトカーンの腰辺りから紫色の鎖がじゃらりと伸びる。
これに掴まれという合図を出されたので直ぐにそれに捕まった。
「はぁ……この登り方は二度目なんですが、結構きついんでさぁ」
「嫌な予感がするんだけど。本当に平気……」
と考えていたら、握った鎖が点滅するように光り出した。
まるで生命の鼓動のような点滅。いや、自爆装置が自爆するような点滅にもみえるぞ。
そう思った途端、鎖が勝手に動き始めた!
勢いよく穴に飛び込むと、凄い速さでグングンと登っていく。
「ぐえ。ベルベディシア、苦しい……」
「首が一番つかみやすいのですから、文句言うんじゃありませんわ!」
「くぅー! 私のストームチェインはやっぱり最っ高! 行け行けー!」
「おい! これ着地、大丈夫なんだろうな!」
「行け行けー! ひゅーひゅー!」
「全然聞いていませんわね。着地のことを聞いてわたくしも少し心配になりましたわ」
鎖はぐんぐんと穴を抜けて行きそして……ペッと吐き出された俺たちは、前回同様空をダイブする。
嫌な予感というものは当たるんだ。
穴の中を抜けるのが嫌なわけじゃない。
外の状況がこの上なく悪い! 砂嵐だ!
空中に放り出された俺たちの眼前には巨大な竜巻上の砂嵐が目に入ったのだ。
ベルローゼ先生を飲み込んだあのときのものと匹敵する程の。
「嘘! 砂嵐なんて聞いてないよ!」
「くっ……パモ! 頼む、風だ!」
急いでパモを出し、俺も絶魔となり……風臥斗を放出するが、巨大な砂嵐に対抗出来ていない。
「うおおお! 封剣。巨爆烈牙剣!」
分厚い斬撃を砂嵐に飛ばす……てか目を開けてられない。
なんつー砂埃だよ。しかも斬撃でもダメか。
「ベルベディシア、どうにか出来ないか! 着地する前にだ!」
「風が強すぎて下に着地出来ませんわね。あれに飲み込まれたら、遠方にはじきとばされますわよ!」
「アーイージーィー!」
「合点だ! すぅーーーー、どせいーーーーー!」
同じく上空に放り出されていたアイジャックは、咆哮を上げ、その方向が砂嵐へとぶつかる。
離れているのに耳をつんざくような音だ。
更にその方向へ先ほどの紫色の鎖を投げつけると、竜巻のような砂嵐を鎖が取り囲んでいく。
砂嵐はどんどんと咆哮を発した方へ遠ざかっていった。
しかしあの鎖も一緒にどっかへ行ってしまったようだが……。
「背に腹は代えられないよね。仕方ない。私のストームチェイン……」
俺たちは無事砂漠部分へどさりと着地に成功。
あれはどうやったんだろう。
どちらにしても助かった。
ヤトが少ししょげているが……あの鎖を使い捨てにしたのか? あれは能力じゃなくアーティファクト
だったのだろうか。
それにしても巨大な砂嵐だった。
此処で吹き飛ばされていたら大変だったな。
「驚いたね。この時期に砂嵐なんてさ。やっぱり何か起こってるのかな」
「時期的なものなのか? それにしても……この辺りは懐かしい。何年振りだろうか」
「マッハ村に来たことあるの?」
「ああ。族長は顔見知りで、息子は俺の国にいるよ」
「そうなんだ!? ソン、何処に行ったのかと思った!」
「知り合いだったのか?」
「うん。友達だもん」
「あいつとはラップを一緒にやったな……さて、先を急ごうか」
穴から少し歩いた先にあるマッハ村。
ここにはトカタウロスたちがいる。
風景もあまり変わっていないが、砂嵐がここで発生していたとなると気がかりだ。
だが……それよりももっと驚く事態があったのだ。
何とここには……フェルス皇国の船と思われるものが止まっていたのだ!
しかも、砂上を行くシップ。
そして……「あーーーーーーー!」
「……嘘だろ? ここで出会うか? メルザ!? 本物か?」
俺に勢いよく突進してくる女性。
それは紛れもない、我が主にして女王陛下。
そして我が愛しき妻である、メルザ・ラインバウトその人だった。
「ルイーーーン! ……何でその女が引っ付いてるんだ」
「ツイン、間、悪い」
「えーっと……これには絶対神よりも深ーーい理があってだな……それよりもどうやって此処へ?」
「へへへ……ってまずはルインから離れろー!」
「あらあら。わたくし少々フラフラですのよ」
「メルザ。少し落ち着けって。アイジャック、ベルベディシアを任せてもいいか?」
「おう! ……ヤトの姉御ぉ。あんまり近づいたら失礼ですぜ」
「ふーん。あの子がメルザなんだ。どうみてもベルシアの方が綺麗じゃないの」
「ん? なんだあのおばさん」
「はぁ? ちょっと、何で私がおばさんなの! そっちの方が……うっ、どうみても子供……」
「俺様はガキじゃねー! 産まれた子供もいるんだからな!」
「参った……完全にこじれた。言い争いするならカルネを預かるから」
「だいたいルインはいっつもいっつも俺様を置いていくんだ! だから俺様……」
「それってただのヤキモチだよね。そんなに妖魔君のこと信用してないの?」
「なんだとー!」
俺はヤトと言い争いを始めたメルザからさっとカルネを預かると、久々に鼻を引っ張られる。
心配を掛けたようで、いつもよりその威力は強い。
既に俺の鼻はピカソノ代表作のような鼻と化しているに違いない。
「ツイン。消えてた? 何処?」
「言っただろう。深ーーい事情があったんだ。お父さんはな、なんと……牢獄にいたんだぞ」
「ツイン。ちょっと、臭い」
「うっ……娘に一番言われたくない言葉を……水場を借りようか」
「でも、無事で、良かった」
「ああ。へこみそうになったけどな。また色々な奴に助けられた。情けないことに俺一人じゃどうにもならないことばかりだよ」
「ううん。ツイン、能力、それ。強い、妖魔、能力」
「お前には何でも分かってしまうんだな。他の子たちは?」
「いない。あっち、話す」
そういうと、カルネは鼻を引っ張るのを止めて、乗り物を指し示していた。
あれに乗ってきたのか……しかし、どうやって地底に来たのか。
どうしてマッハ村にいるのか。
知りたいことが一気に増えてしまった。
「妖魔君! この子滅茶苦茶だよー!」
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