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第五部 主と建国せし道 第一章 ジャンカの町 闘技大会
戦パート 混沌のロキ勢力VS両星のルイン勢力 女王とカルネ、原初の血
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「メルちゃ、メルちゃ」
「ん? カルネの声が聴こえる?」
メルザはルーン国で不思議な感覚に陥っていた。
妙な胸騒ぎがする。
それは当たり前だ。何せ自分の国が攻め込まれている最中だ。
大切なものが沢山ある場所。
眠りについてからずっと不思議だった。
皆が自分を爆弾でも扱うかのように大事にしてくれる。
そして、何より少し皆を遠くに感じていた。
ずっと一緒に冒険してきたのに、自分だけその場を離れてしまっていた。
それに……失われてしまっている自分の本来持つべき力。
それがあればルインとだって一緒に戦うことが出来たはず。
自分に出来ることは何なのか。
守られるだけなんて絶対嫌だ。
でも、他のみんなは町から出してはくれない。
ルインは時がくれば自分の力が必要になると言うけれど……。
ずっと不安になりながらも、幻魔界に預けたカルネのことを思いながら、ファナやサラと
共に他の子供たちを撫でていた。
「どうしたの? メルザ」
「ん、何か声が聴こえたよーな気がしてよ。気のせいかな」
「声って、この愛らしいクウの声じゃないの?」
「あうあー」
「ちょっと、お漏らししてるじゃない。早く拭いてあげなさいよ!」
「違うわ! これはお漏らしじゃないの。股間の修行なのよ!」
「あんたって本当に下品で馬鹿よね」
「何よ! 男の子はこうやって強くなるのよ!」
「お漏らしで強くなるわけないでしょ! ほら、さっさと寄越しなさい! 全くもう」
「いいなー。カルネは女だから男の成長っていうの、俺様分からねーんだよな……」
「あら。それなら一日クウを貸してあげてもいいのよ?」
「あうあー!」
「クウは俺様にはなつかねーんじゃねーかな……」
それを聞いたファナとサラはびっくりした表情で互いを見つめる。
「ぷっ……そんなわけないじゃない。やだ、メルザったら」
「この子、ルインの子なのよ? 主ちゃんにメロメロに決まってるじゃない。見て、この
照れた表情。本当に子憎ったらしい程可愛いんだから」
「でも俺様……本当にルインに好かれてるのかな……」
「何言ってるの。悔しいけど私たちは完敗。何時だってあいつは、あんたのことばかりよ」
「少しだけカルネに軍配が上がってるかもしれないけどね」
「メルちゃ、メルちゃ!」
「あれ? やっぱりカルネの声がする。何処だ、おーい?」
「メルザ? ちょっと大丈夫?」
家にいないはずのカルネの声。
それはメルザの頭の中ではっきりと聴こえていた。
「ツイン、危険。メルちゃ、助けて。カルネのとこ、来て!」
「分かったぞ! 俺様、直ぐ行くから! クリムゾン! クリムゾン何処だー?」
「……どうしたのかしらメルザ。本当に平気?」
「あうあー」
「はいはい。今交換するから待っててね」
外に出たメルザは膝をつき待ち構えていたクリムゾンに頼み込む。
少し悩んだが、クリムゾンは女王の意に従い、幻魔界への道を開いた。
幻魔界に到着すると直ぐに、ジェネストが待ち構えていた。
「……なぜ戻って来たのですか」
「カルネに呼ばれた気がしてよ。カルネは何処だ?」
「……眠っておりますよ」
クリムゾンの庵で確かに眠っているようにみえるカルネ。
しかしメルザが来たのが分かったのか、直ぐにその目が開いた。
片方の目に宿る賢者の石が、淡く光を発している。
「メルちゃ。ツイン、危険」
「カルネ、どういうことだ? 何でそんなこと分かるんだ?」
「メルちゃ。手、手。ツイン、お鼻、お鼻」
「ん、よく分からねーけど手をだせばいいんだな?」
「メルちゃ、カルネ、一緒」
「おお。俺様は何時でもカルネと繋がってるぜ」
「ちあう。メルちゃ、バカ」
「俺様はバカじゃねー! とっても賢いのだ! にはは」
「こう。こうして」
「ん? 手を、こう……か? でも、俺様幻術は使え……」
カルネの親指とメルザの親指が合わさる。
カルネの片目に封じられた賢者の石が更に光を発していき、メルザの髪が大きく波を打
つ。
「カルネ、しばらく、喋れない。メルちゃ、力、もらってたの、返す」
「カルネ?」
「でも、終わったら、また、こうして。カルネ、メルちゃと、喋りたいから。メルちゃ、カ
ルネ、一緒だから」
「んあ? よく分からねーけど、何だ、これ。俺様の体、どうなって……」
一瞬眩いまでの光に包まれたメルザ。
その姿は小さく可憐な少女だったようなメルザではなく、美しい大人の女性の姿と変わり果
て、空へ浮かんでいた。
そして……メルザがカルネに重ねた方の腕は、消失していた。
「何が起こったのです! 女王? カルネ様?」
「感じる……これが賢者の石ってもんの力なのか。俺様の力はそこにあったんだな」
「あーう、あーー」
「カルネ。此処で大人しく待ってるんだぜ。父ちゃん、助けて来るから!」
「なっ!? 幻魔の領域を一人で? お待ちください! クリムゾン!」
「分かっている! だが、ついていけるか分からん。神に近い存在を感じるぞ!」
「それでも行くのです!」
空間を開いたメルザは、幻魔界より姿を消すと、直ぐにルーン国へ戻る。
そのまま泉を抜け、南西の方向へ飛んでいった。
クリムゾンも急いで後を追うが、空を飛べるはずもなく、走って後を追う。
「あれが女王本来の姿か。だがあれでは恰好の的。姿は変われどあの特有ともいえる幻
魔人の証は象徴的過ぎる」
戦場を見下ろすメルザは強い憤りを覚えていた。
見渡す限りで殺し合いをする風景。
耐えられるはずもなく目を背けた。
ルインは俺様やカルネにこんなものを見せたくないから……でも俺様はもう嫌だ。
一人部屋でうじうじしてるのなんて合わない。
吐いちまいそうな光景だって我慢出来る。
だから、ルインと一緒に戦うんだ!
しかし……「おっと。待ってもらいましょうか。まさか本命がこんなところで一人とは
ね」
「どけーー! 俺様急いでるんだ! 燃紅蓮斗!」
メルザの前に突如として立ちはだかる、フードを被った謎の者。
そいつはメルザの燃紅蓮斗をまともに受けたが……そのフードすら燃えることなく小刻
みに震えて笑い出した。
「ふっふっふっふ。これはついていますね。地下から攻め入る途中でしたが……ミストラ
が一番の功労者として称えられるでしょう……むっ!?」
「邪魔すんなあーーーー!」
メルザの怒りは溢れんばかりに爆発し、自らの身体を紅蓮の炎が包んでいく。
混沌とした戦場は今もなお激しい怒声が起こり、上空、地上、地下それぞれで、大量の
血が流れるのだった。
そして……バルフートの口に飛び込むルインを見たベリアルは――。
「ちっ。あのバカ、危ねぇ賭けをしやがって」
「グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
「あーうるせえ! てめえのつんざくような声なんざ聴きたくねえんだよベヒモス! 今
楽にしてやらあ!」
取っ組み合いの姿勢をとったまま、強烈なブレスを正面のベヒモスにお見舞いするベリアル。
しかし対するベヒモスもそれと同様、頭に生えたニ本の角から竜巻のような現象を発生させて
ベリアルの攻撃を防ぐ。更にその角を前方に押し出して、ベリアルの硬い鱗を突き刺す。
「ぐっ……噂にたがわねえ硬ぇ角だ。さぞいい武器が出来上がるだろうよ! そいつを寄
越し……」
突き刺した角をへし折ろうと動いたそのとき、自分が何処で戦っていたのかを思い出す。
此処はバルフートの直ぐ真上。
大暴れし出したバルフートにより、ベヒモス、ベリアルは海底へと落とされた。
空中戦ならいざ知らず、死竜の姿で海中戦は行ったことが無い。
明らかに形成不利となる。
「くそ、やはりバルフートがやべえ! ルインの野郎、まさかくたばったんじゃねえだろ
うな!」
激闘を繰り広げる状況にベリアルは大きく叫んだ。
「いいか! 死んでも死ぬんじゃねえぞ、ルインーーーー!」
「ん? カルネの声が聴こえる?」
メルザはルーン国で不思議な感覚に陥っていた。
妙な胸騒ぎがする。
それは当たり前だ。何せ自分の国が攻め込まれている最中だ。
大切なものが沢山ある場所。
眠りについてからずっと不思議だった。
皆が自分を爆弾でも扱うかのように大事にしてくれる。
そして、何より少し皆を遠くに感じていた。
ずっと一緒に冒険してきたのに、自分だけその場を離れてしまっていた。
それに……失われてしまっている自分の本来持つべき力。
それがあればルインとだって一緒に戦うことが出来たはず。
自分に出来ることは何なのか。
守られるだけなんて絶対嫌だ。
でも、他のみんなは町から出してはくれない。
ルインは時がくれば自分の力が必要になると言うけれど……。
ずっと不安になりながらも、幻魔界に預けたカルネのことを思いながら、ファナやサラと
共に他の子供たちを撫でていた。
「どうしたの? メルザ」
「ん、何か声が聴こえたよーな気がしてよ。気のせいかな」
「声って、この愛らしいクウの声じゃないの?」
「あうあー」
「ちょっと、お漏らししてるじゃない。早く拭いてあげなさいよ!」
「違うわ! これはお漏らしじゃないの。股間の修行なのよ!」
「あんたって本当に下品で馬鹿よね」
「何よ! 男の子はこうやって強くなるのよ!」
「お漏らしで強くなるわけないでしょ! ほら、さっさと寄越しなさい! 全くもう」
「いいなー。カルネは女だから男の成長っていうの、俺様分からねーんだよな……」
「あら。それなら一日クウを貸してあげてもいいのよ?」
「あうあー!」
「クウは俺様にはなつかねーんじゃねーかな……」
それを聞いたファナとサラはびっくりした表情で互いを見つめる。
「ぷっ……そんなわけないじゃない。やだ、メルザったら」
「この子、ルインの子なのよ? 主ちゃんにメロメロに決まってるじゃない。見て、この
照れた表情。本当に子憎ったらしい程可愛いんだから」
「でも俺様……本当にルインに好かれてるのかな……」
「何言ってるの。悔しいけど私たちは完敗。何時だってあいつは、あんたのことばかりよ」
「少しだけカルネに軍配が上がってるかもしれないけどね」
「メルちゃ、メルちゃ!」
「あれ? やっぱりカルネの声がする。何処だ、おーい?」
「メルザ? ちょっと大丈夫?」
家にいないはずのカルネの声。
それはメルザの頭の中ではっきりと聴こえていた。
「ツイン、危険。メルちゃ、助けて。カルネのとこ、来て!」
「分かったぞ! 俺様、直ぐ行くから! クリムゾン! クリムゾン何処だー?」
「……どうしたのかしらメルザ。本当に平気?」
「あうあー」
「はいはい。今交換するから待っててね」
外に出たメルザは膝をつき待ち構えていたクリムゾンに頼み込む。
少し悩んだが、クリムゾンは女王の意に従い、幻魔界への道を開いた。
幻魔界に到着すると直ぐに、ジェネストが待ち構えていた。
「……なぜ戻って来たのですか」
「カルネに呼ばれた気がしてよ。カルネは何処だ?」
「……眠っておりますよ」
クリムゾンの庵で確かに眠っているようにみえるカルネ。
しかしメルザが来たのが分かったのか、直ぐにその目が開いた。
片方の目に宿る賢者の石が、淡く光を発している。
「メルちゃ。ツイン、危険」
「カルネ、どういうことだ? 何でそんなこと分かるんだ?」
「メルちゃ。手、手。ツイン、お鼻、お鼻」
「ん、よく分からねーけど手をだせばいいんだな?」
「メルちゃ、カルネ、一緒」
「おお。俺様は何時でもカルネと繋がってるぜ」
「ちあう。メルちゃ、バカ」
「俺様はバカじゃねー! とっても賢いのだ! にはは」
「こう。こうして」
「ん? 手を、こう……か? でも、俺様幻術は使え……」
カルネの親指とメルザの親指が合わさる。
カルネの片目に封じられた賢者の石が更に光を発していき、メルザの髪が大きく波を打
つ。
「カルネ、しばらく、喋れない。メルちゃ、力、もらってたの、返す」
「カルネ?」
「でも、終わったら、また、こうして。カルネ、メルちゃと、喋りたいから。メルちゃ、カ
ルネ、一緒だから」
「んあ? よく分からねーけど、何だ、これ。俺様の体、どうなって……」
一瞬眩いまでの光に包まれたメルザ。
その姿は小さく可憐な少女だったようなメルザではなく、美しい大人の女性の姿と変わり果
て、空へ浮かんでいた。
そして……メルザがカルネに重ねた方の腕は、消失していた。
「何が起こったのです! 女王? カルネ様?」
「感じる……これが賢者の石ってもんの力なのか。俺様の力はそこにあったんだな」
「あーう、あーー」
「カルネ。此処で大人しく待ってるんだぜ。父ちゃん、助けて来るから!」
「なっ!? 幻魔の領域を一人で? お待ちください! クリムゾン!」
「分かっている! だが、ついていけるか分からん。神に近い存在を感じるぞ!」
「それでも行くのです!」
空間を開いたメルザは、幻魔界より姿を消すと、直ぐにルーン国へ戻る。
そのまま泉を抜け、南西の方向へ飛んでいった。
クリムゾンも急いで後を追うが、空を飛べるはずもなく、走って後を追う。
「あれが女王本来の姿か。だがあれでは恰好の的。姿は変われどあの特有ともいえる幻
魔人の証は象徴的過ぎる」
戦場を見下ろすメルザは強い憤りを覚えていた。
見渡す限りで殺し合いをする風景。
耐えられるはずもなく目を背けた。
ルインは俺様やカルネにこんなものを見せたくないから……でも俺様はもう嫌だ。
一人部屋でうじうじしてるのなんて合わない。
吐いちまいそうな光景だって我慢出来る。
だから、ルインと一緒に戦うんだ!
しかし……「おっと。待ってもらいましょうか。まさか本命がこんなところで一人とは
ね」
「どけーー! 俺様急いでるんだ! 燃紅蓮斗!」
メルザの前に突如として立ちはだかる、フードを被った謎の者。
そいつはメルザの燃紅蓮斗をまともに受けたが……そのフードすら燃えることなく小刻
みに震えて笑い出した。
「ふっふっふっふ。これはついていますね。地下から攻め入る途中でしたが……ミストラ
が一番の功労者として称えられるでしょう……むっ!?」
「邪魔すんなあーーーー!」
メルザの怒りは溢れんばかりに爆発し、自らの身体を紅蓮の炎が包んでいく。
混沌とした戦場は今もなお激しい怒声が起こり、上空、地上、地下それぞれで、大量の
血が流れるのだった。
そして……バルフートの口に飛び込むルインを見たベリアルは――。
「ちっ。あのバカ、危ねぇ賭けをしやがって」
「グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
「あーうるせえ! てめえのつんざくような声なんざ聴きたくねえんだよベヒモス! 今
楽にしてやらあ!」
取っ組み合いの姿勢をとったまま、強烈なブレスを正面のベヒモスにお見舞いするベリアル。
しかし対するベヒモスもそれと同様、頭に生えたニ本の角から竜巻のような現象を発生させて
ベリアルの攻撃を防ぐ。更にその角を前方に押し出して、ベリアルの硬い鱗を突き刺す。
「ぐっ……噂にたがわねえ硬ぇ角だ。さぞいい武器が出来上がるだろうよ! そいつを寄
越し……」
突き刺した角をへし折ろうと動いたそのとき、自分が何処で戦っていたのかを思い出す。
此処はバルフートの直ぐ真上。
大暴れし出したバルフートにより、ベヒモス、ベリアルは海底へと落とされた。
空中戦ならいざ知らず、死竜の姿で海中戦は行ったことが無い。
明らかに形成不利となる。
「くそ、やはりバルフートがやべえ! ルインの野郎、まさかくたばったんじゃねえだろ
うな!」
激闘を繰り広げる状況にベリアルは大きく叫んだ。
「いいか! 死んでも死ぬんじゃねえぞ、ルインーーーー!」
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→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
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「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
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「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
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