901 / 1,085
第五部 主と建国せし道 第一章 ジャンカの町 闘技大会
第八百七話 闘技大会一日前、嬉しい箱の依頼品
しおりを挟む
――闘技大会一日前。
いよいよ明日という事もあり、自分の体の調子を確かめてみる。
この世界にきて一体どれ程の年月が過ぎたのだろうか。
外見は……さほど変わっていないように思える。
それもそのはず。俺は妖魔。
魔族とはそもそも、人間とは体の構造が大きく異なる……らしい。
自覚がないのでさっぱりなのだが、創造される過程で、細胞一つ一つにおける組織の強さが
けた違いらしい。
だからこそ、老化が非常に遅く、細胞の作り替えも人間程頻繁では無いようだ。
「よしパモ。今日は武器と防具を引き取りに行くぞ!」
「ぱーみゅ!」
パモをもふ撫でしながら自分専用の寝室を後にすると、まずはメルザの下へ。
もうメルザは女王なので、一室専用部屋がある。
とはいえしょっちゅう手を繋いで寝たがるのだが、今はカルネもいるので割と大丈夫。
甘えん坊メルザの卒業は近い。
部屋へ赴き早速顔を覗きに行くと……ジェネストが困り果てていた。
「うーん。もうちょっと」
「メルちゃん。起きて、メルちゃん」
「……これ、立場逆じゃないか」
「そのようですね……」
我が主は、カルネに鼻をつままれながらもまだ眠っていた。
そして……カルネは既によちよち歩きをして動き回っている。
クウの成長っぷりも驚かされたが、カルネはそれの上をいく存在だ。
「仕方ない。連れてくか」
「何を言っているのですか。私がディーン様を連れて行きます!」
「嫌! ツイン、抱っこ」
「だそうだ。悪いなジェネスト。少し位散歩してもいいだろ?」
「……仕方ありません。私も同行します。クリムゾン。あなたは主を
見ていなさい」
「やれやれ。今日は殿方殿と一戦するのを楽しみにしているのだが?」
「大丈夫、そろそろ目を覚ます……と思うけど。ルーン国側で団子でも買ってくるからさ。戻った
ら交代しよう」
「ふっ……楽しみにしておりますぞ」
武器防具屋に行く前に、ルーン国内にある団子屋へ向かった。
こっちが本店。ジャンカの町は支店だ。
モギさんは相変わらず元気よく、朝から団子を売っている。
お客は朝だろうと昼だろうと多いが、夜はやっていない。
「お早う。三色団子を。クリムゾンとメルザ用に持ち帰りもだ」
「お早うございます。ルインさん、いよいよ明日ですね! 頑張って下さい!」
「ああ。負けるわけにはいかないが、どうかな」
「そんなぁ。戦う前から弱気だなんて、ルインさんらしくもない」
「今回は相手が悪いからな。修行は続けてたけど、運もある」
何せ初戦はバトルロイヤル形式だ。
仮に運悪くテンガジュウ、ビローネと当たったら確実に俺を仕留めに来る
だろう。
そうなったら詰み。いやいやむしろ……大会企画者なんて恰好の的だ。
「あらら……落ち込ませちゃいましたね……はいこれ。新作です!」
「ん? 頼んでないがいいのか?」
「ええ。ルインさんが持ってきてくれた、珈琲もどき? というのを練り込んで
作ってみた、命名! 珈琲団子です!」
「ツイン。食べる、カルネ、ちょうだい」
「ダーメ。カルネにはまだ早い」
「そうですディーン様! あなたがこんな場所に連れて来るからですよ!」
「うっ……それは、その通りです……」
「あははっ……そんな物って……ちょっと酷い」
しょげながらも団子を差し出してくれるモギさん。
カルネが手を伸ばすので、仕方なくジェネストにカルネを預けた。
新作、泥団子みたいなんですが……いやいや、口にすまい。
食べてみると、芳醇な珈琲店…というより珈琲牛乳味だな、これは。
「美味い。ベルローゼ先生が食べたら喜びそうな味だ……あっ」
その名前はここでも禁句だった。
モギさんは頬を染め口に手を当てている。
このワードを口にするたびに見る光景だ。もう慣れたけど。
……先生は一体どこにいるのやら。
「今日のお代はいいですよ。女王様への献上品です!」
「そういうわけにはいかないだろ」
「いいんですよ。なんせ……明日の団子、予約だけで千本ですから」
「千本!? 作れるのか? それは」
「大丈夫です! 仕込みも済んでますからね。アネスタさんのお陰で」
「氷術か。俺も協力できればいいんだけど」
「何言ってるんですか。それじゃ、お皿をかたしますね。またね、カルネちゃん」
「モギ、お鼻、お鼻」
「これはお鼻じゃなくて団子!」
どうにも鼻をもぎ取るのが好きなカルネ。これはどうにか正しておかないと。
きっとジェネストだと鼻が見えないから嫌なのだろう。
今度鼻付きの仮面でも買ってやるか。
「さて。団子を食ってもやっぱ反応無いな」
「ベリアルが出て来ない事に心当たりは?」
「あるとするなら……ロキかな。だが、もっと前から少しおかしかった」
「例の手紙ですか。一体何をされたのか、心当たりは?」
考えてみれば奴は、魔王がどうのとか、憤怒がどうとか指摘された。
わからない。奴の狙いが。
考えても仕方ない。カルネを預けて、今は闘技場前の武器防具店へ行こう。
――団子を持ち帰り、カルネを預けたジェネストとクリムゾンを交代。
ジャンカの町へと向かう。
泉から外に出てしばらく歩くと――「賑やかですな。殿方殿」
「既にお祭り状態だ。これは……警備も大変そうだな」
ジャンカの町は既にお祭りだった。
それもそのはず。全世界から人々が集まり、昨日とは打って変わっての
状況。店という店が大繁盛している。
「明日、売り物残ってるのか、これ」
「食事処は平気でしょう。小物などは全て売り切れているでしょうな」
「武器防具屋はまだ開いてない。闘技場もまだ、施錠してるからな。
闘技場の門は俺が開けないといけないんだ」
「まずは武器防具屋へ向かいましょう」
クリムゾンと人をかき分けながら武器防具屋まで向かう。
既に……闘技大会参加者らしき者たちが見学しているのが見えた。
おお。強そうなのもいる。
だが、常闇のカイナと思われるような奴はさすがにいないか……。
武器防具屋は闘技場の外周。町の入り口寄りにある。
広さでいうなら武器防具屋両方合わせて百平米程の横長な店。
早速中に入る……と言っても俺だから入れるのだが。
「ルインお兄ちゃん! お早う。子供はいいの?」
「大丈夫。ニーメ、それにアルカーンさんも居たのか」
「当然だ。この不格好な時計の最終整備をしにきた。どのような時計でも手は抜けん」
……アルカーンさんが不格好と言う、武器と防具の文字盤時計だ。
俺はいいデザインだと思うんだけどな。武器防具屋らしくて。
周りの装飾は甲冑っぽくしてある、かなり大きめの時計だ。
剣を十二時、槍を六時に仕立て上げた作品。
それぞれの刻限になると、ちゃんと剣部分などが動作する機能がついている。
購買欲をそそるためだ。
「配置も予定通りのようだな。カーィはいないのか」
「カーィお姉ちゃん、ルーン国でまだ何か作ってるよ」
「おいおい。もうじき店を開けるんだろ。よくやるな……」
肝心のカーィは居ないが……そのカーィの店を見習った商品の配置方法。
左が武器、右が防具屋であることは鉄則として、左の武器は種類毎に陳列。
そして、それぞれの武器にどういった性格が適しているのか。
これが明記されている。
それだけでも勉強になるわけだ。
あらゆる種類の武器が売られているし、どれも自由に手にとりみてもいい。
その代わり、グリップはついておらず、頑丈な鎖もついている。
これにも理由がある。
グリップを売るため……決して配線商法などではない。
気に入ったグリップを買ってもらうためだ!
「お兄ちゃん? 拳を握りしめてどうしたの?」
「いや何でもないんだ。大人の事情ってやつを少々考えていてな」
「それ知ってるよ! いっぱい儲かったらお店をもっと大きく出来る……だよね!」
「あ、ああ。その通りだぞニーメ。武器作りたいマニアのカーィから聞いたのか」
「うん。素材を購入するのにすっごくお金が掛かったから、ここで取り戻すよ、先輩! って」
「そういえばニーメは先輩なんだよな……さて、そろそろ俺の武器と防具を用意
してもらおうか」
「うん。実演販売? だっけ。頑張ってね!」
「任せておけ! 一杯客を呼んできてやる」
「……よいしょっと。はい。お兄ちゃんから依頼された装備が入ってる、宝箱!」
これは! 何て懐かしい物を引っ張り出してくれたんだ、ニーメ。
こいつは……古の時代に俺とメルザが持ち帰った、宝箱風呂じゃないか。
嬉しい事をしてくれるな。
いよいよ明日という事もあり、自分の体の調子を確かめてみる。
この世界にきて一体どれ程の年月が過ぎたのだろうか。
外見は……さほど変わっていないように思える。
それもそのはず。俺は妖魔。
魔族とはそもそも、人間とは体の構造が大きく異なる……らしい。
自覚がないのでさっぱりなのだが、創造される過程で、細胞一つ一つにおける組織の強さが
けた違いらしい。
だからこそ、老化が非常に遅く、細胞の作り替えも人間程頻繁では無いようだ。
「よしパモ。今日は武器と防具を引き取りに行くぞ!」
「ぱーみゅ!」
パモをもふ撫でしながら自分専用の寝室を後にすると、まずはメルザの下へ。
もうメルザは女王なので、一室専用部屋がある。
とはいえしょっちゅう手を繋いで寝たがるのだが、今はカルネもいるので割と大丈夫。
甘えん坊メルザの卒業は近い。
部屋へ赴き早速顔を覗きに行くと……ジェネストが困り果てていた。
「うーん。もうちょっと」
「メルちゃん。起きて、メルちゃん」
「……これ、立場逆じゃないか」
「そのようですね……」
我が主は、カルネに鼻をつままれながらもまだ眠っていた。
そして……カルネは既によちよち歩きをして動き回っている。
クウの成長っぷりも驚かされたが、カルネはそれの上をいく存在だ。
「仕方ない。連れてくか」
「何を言っているのですか。私がディーン様を連れて行きます!」
「嫌! ツイン、抱っこ」
「だそうだ。悪いなジェネスト。少し位散歩してもいいだろ?」
「……仕方ありません。私も同行します。クリムゾン。あなたは主を
見ていなさい」
「やれやれ。今日は殿方殿と一戦するのを楽しみにしているのだが?」
「大丈夫、そろそろ目を覚ます……と思うけど。ルーン国側で団子でも買ってくるからさ。戻った
ら交代しよう」
「ふっ……楽しみにしておりますぞ」
武器防具屋に行く前に、ルーン国内にある団子屋へ向かった。
こっちが本店。ジャンカの町は支店だ。
モギさんは相変わらず元気よく、朝から団子を売っている。
お客は朝だろうと昼だろうと多いが、夜はやっていない。
「お早う。三色団子を。クリムゾンとメルザ用に持ち帰りもだ」
「お早うございます。ルインさん、いよいよ明日ですね! 頑張って下さい!」
「ああ。負けるわけにはいかないが、どうかな」
「そんなぁ。戦う前から弱気だなんて、ルインさんらしくもない」
「今回は相手が悪いからな。修行は続けてたけど、運もある」
何せ初戦はバトルロイヤル形式だ。
仮に運悪くテンガジュウ、ビローネと当たったら確実に俺を仕留めに来る
だろう。
そうなったら詰み。いやいやむしろ……大会企画者なんて恰好の的だ。
「あらら……落ち込ませちゃいましたね……はいこれ。新作です!」
「ん? 頼んでないがいいのか?」
「ええ。ルインさんが持ってきてくれた、珈琲もどき? というのを練り込んで
作ってみた、命名! 珈琲団子です!」
「ツイン。食べる、カルネ、ちょうだい」
「ダーメ。カルネにはまだ早い」
「そうですディーン様! あなたがこんな場所に連れて来るからですよ!」
「うっ……それは、その通りです……」
「あははっ……そんな物って……ちょっと酷い」
しょげながらも団子を差し出してくれるモギさん。
カルネが手を伸ばすので、仕方なくジェネストにカルネを預けた。
新作、泥団子みたいなんですが……いやいや、口にすまい。
食べてみると、芳醇な珈琲店…というより珈琲牛乳味だな、これは。
「美味い。ベルローゼ先生が食べたら喜びそうな味だ……あっ」
その名前はここでも禁句だった。
モギさんは頬を染め口に手を当てている。
このワードを口にするたびに見る光景だ。もう慣れたけど。
……先生は一体どこにいるのやら。
「今日のお代はいいですよ。女王様への献上品です!」
「そういうわけにはいかないだろ」
「いいんですよ。なんせ……明日の団子、予約だけで千本ですから」
「千本!? 作れるのか? それは」
「大丈夫です! 仕込みも済んでますからね。アネスタさんのお陰で」
「氷術か。俺も協力できればいいんだけど」
「何言ってるんですか。それじゃ、お皿をかたしますね。またね、カルネちゃん」
「モギ、お鼻、お鼻」
「これはお鼻じゃなくて団子!」
どうにも鼻をもぎ取るのが好きなカルネ。これはどうにか正しておかないと。
きっとジェネストだと鼻が見えないから嫌なのだろう。
今度鼻付きの仮面でも買ってやるか。
「さて。団子を食ってもやっぱ反応無いな」
「ベリアルが出て来ない事に心当たりは?」
「あるとするなら……ロキかな。だが、もっと前から少しおかしかった」
「例の手紙ですか。一体何をされたのか、心当たりは?」
考えてみれば奴は、魔王がどうのとか、憤怒がどうとか指摘された。
わからない。奴の狙いが。
考えても仕方ない。カルネを預けて、今は闘技場前の武器防具店へ行こう。
――団子を持ち帰り、カルネを預けたジェネストとクリムゾンを交代。
ジャンカの町へと向かう。
泉から外に出てしばらく歩くと――「賑やかですな。殿方殿」
「既にお祭り状態だ。これは……警備も大変そうだな」
ジャンカの町は既にお祭りだった。
それもそのはず。全世界から人々が集まり、昨日とは打って変わっての
状況。店という店が大繁盛している。
「明日、売り物残ってるのか、これ」
「食事処は平気でしょう。小物などは全て売り切れているでしょうな」
「武器防具屋はまだ開いてない。闘技場もまだ、施錠してるからな。
闘技場の門は俺が開けないといけないんだ」
「まずは武器防具屋へ向かいましょう」
クリムゾンと人をかき分けながら武器防具屋まで向かう。
既に……闘技大会参加者らしき者たちが見学しているのが見えた。
おお。強そうなのもいる。
だが、常闇のカイナと思われるような奴はさすがにいないか……。
武器防具屋は闘技場の外周。町の入り口寄りにある。
広さでいうなら武器防具屋両方合わせて百平米程の横長な店。
早速中に入る……と言っても俺だから入れるのだが。
「ルインお兄ちゃん! お早う。子供はいいの?」
「大丈夫。ニーメ、それにアルカーンさんも居たのか」
「当然だ。この不格好な時計の最終整備をしにきた。どのような時計でも手は抜けん」
……アルカーンさんが不格好と言う、武器と防具の文字盤時計だ。
俺はいいデザインだと思うんだけどな。武器防具屋らしくて。
周りの装飾は甲冑っぽくしてある、かなり大きめの時計だ。
剣を十二時、槍を六時に仕立て上げた作品。
それぞれの刻限になると、ちゃんと剣部分などが動作する機能がついている。
購買欲をそそるためだ。
「配置も予定通りのようだな。カーィはいないのか」
「カーィお姉ちゃん、ルーン国でまだ何か作ってるよ」
「おいおい。もうじき店を開けるんだろ。よくやるな……」
肝心のカーィは居ないが……そのカーィの店を見習った商品の配置方法。
左が武器、右が防具屋であることは鉄則として、左の武器は種類毎に陳列。
そして、それぞれの武器にどういった性格が適しているのか。
これが明記されている。
それだけでも勉強になるわけだ。
あらゆる種類の武器が売られているし、どれも自由に手にとりみてもいい。
その代わり、グリップはついておらず、頑丈な鎖もついている。
これにも理由がある。
グリップを売るため……決して配線商法などではない。
気に入ったグリップを買ってもらうためだ!
「お兄ちゃん? 拳を握りしめてどうしたの?」
「いや何でもないんだ。大人の事情ってやつを少々考えていてな」
「それ知ってるよ! いっぱい儲かったらお店をもっと大きく出来る……だよね!」
「あ、ああ。その通りだぞニーメ。武器作りたいマニアのカーィから聞いたのか」
「うん。素材を購入するのにすっごくお金が掛かったから、ここで取り戻すよ、先輩! って」
「そういえばニーメは先輩なんだよな……さて、そろそろ俺の武器と防具を用意
してもらおうか」
「うん。実演販売? だっけ。頑張ってね!」
「任せておけ! 一杯客を呼んできてやる」
「……よいしょっと。はい。お兄ちゃんから依頼された装備が入ってる、宝箱!」
これは! 何て懐かしい物を引っ張り出してくれたんだ、ニーメ。
こいつは……古の時代に俺とメルザが持ち帰った、宝箱風呂じゃないか。
嬉しい事をしてくれるな。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる