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第五章 親愛なるものたちのために
間話 ルイン、ナチュカの騎乗資格を取りに行く
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忙しいながらも時間を作った俺は、ジパルノグ付近の泉が開通
したので、モジョコとグレンさん、そしてギオマを連れて
ジパルノグまで来ている。
ここでは以前、モジョコを診察くれたマーグ先生。それに分け明かりの宿の
女将とミットを勧誘した。
興味を持ってもらえたので、案内を後ほどする予定だ。
特に医者は何人居ても足りないと思うほど、町に無くてはならない存在。
現在はシュイオン先生が多忙ながらも、毎日俺の子供たちの診察をしてくれる。
別に毎日はと思うのだが、原初の幻魔の子供、その生体を毎日
記しておくのは、絶対にやっておくべき事なんだそうだ。
……とはいっても、実質俺の子供が心配というのもある。
先生には、たまにはゆっくり休むように注意されているのだが、なかなか
難しいものだ。
――マーグ先生を勧誘した俺は、ギオマを伴いナチュカ騎乗試験を
これから受けるところだ。
ギオマは別について来なくてもいいのではと思ったのだが、どうしても
地上を走る乗り物に乗りたいらしい。
そんなことしなくても空をひとっ飛びできるだろうと思うのだが、流石に
森林地帯など、降りられないような場所もあるか。
それに乗り物は浪漫だからな。気持ちは分からないでもない。
ギオマが乗るとしたら大型のナチュカになる。
ナチュカは世話も出来ないとダメだから、イビンとかに向いてそうだけど、イビ
ンには以前渡したミドーがあるからな。
必要無いのだろう。
俺はジパルノグへ向かう時に運んでくれた、あのナチュカに乗りたかったのだが
……あの子は近々引退らしい。
まだまだ元気そうだけど、大きくなってきた子供がいるようだ。
そんなわけで、今俺とグレンさん、モジョコ、ギオマは、ジパルノグにある
ナチュカの飼育場に来ている。
「さて、まずは餌やりからだったな」
「ふぬゥ。どれくらい食わせればいいのだァ。これくらいかァ!」
「おいアホか。それ袋ごとじゃねーか! しかもなぜ二袋持った」
「これくらい食わねばァ、大きく育たぬだろうがァ!」
「腹がはちきれるわ!」
「ギオマ殿。よく二袋も持てるな……それ、相当重いぞ……」
「ギオマおじちゃん、凄いの。モジョコとミットちゃん両方担いで高く放り
投げて空中でキャッチしてくれるの」
「……おいギオマ。モジョコとミットに危ない事するなって言ったよな」
「もうギオマ殿にモジョコを預けるのは絶対止めよう……」
「何を言うかァ! せがまれたからやったのだァ!」
「せがまれても危ない事は駄目だって。はぁ……これくらいだろう」
バケツにざーっと食べれそうな量を流してみる。
これでもまだ、少し多いと思うが、目の前にいるナチュカならこの量
は食えそうだ。
「ガッハッハッハァ。ルインはケチであるなァ! 我なら百倍は食わせて
やるぞォ!」
「だから、そんな食えないって。ほら、ギオマもこれくらい入れてみ」
「仕方ない。従ってやるかァ。貴様のためだァ。さァ食え」
ざーっと同じ分量程入れる。よし、まずはこの量を覚えてもらおう。
「いいなギオマ。分量は絶対だ。多すぎても少なすぎてもナチュカは機嫌
を損ねる。これが覚えられないとナチュカに乗れないからな」
「ふぬゥ。覚えたぞォ。さぁ次だァ!」
「本当かよ……まぁいい。これはあくまで餌やりの方法だ。次は、毛づ
くろいの手伝いだ。このブラシで毛づくろい手伝ってやれ」
「ふぬゥ。これは得意であるなァ。我も最近はよく、プリマの耳を
ごしごしとやっているのだァ!」
「プリマの? よく怒らないな」
「ふぬゥ。鎌を持って斬りかかってきたぞォ。可愛い奴だァ」
「それ、ガチ目に怒ってる奴じゃんか……良く生きてるな」
「ガッハッハッハァ。当たり前だろうがァ。我は最強竜の一角
だぞォ!」
「そうでした……おお、ブラッシング上手いじゃないか、ギオマ」
「たまにモジョコの髪もとかしてやってるからなァ!」
「うん。おじちゃんのブラッシング、好きなの。でもお酒臭い
時があるの」
「……飲んだ時はやめてくれ。子供に衛生上よくない」
「ぐぬゥ。細かい奴めェ」
本当にこの竜は! おおらか過ぎるんだよあんたが!
「さて。次はいよいよ騎乗しての操作方法か。これはもう
俺は体験済みだが……あのナチュカがたまたま気性が良かっただけかもしれない。
やってみるぞ」
「よし! 我を乗せよォ!」
と、勢いよく乗ったギオマ。おい、それ、絶対ダメなやつ。
「ピキュアーーー!」
「わぁ! すっごい興奮してる。ギオマ殿、一度降り……」
「ふぬゥ! なんという力強さだァ! 気に入ったぞォ! 貴様は
今日からァ! 魂吸ナチュカと名乗るがよいぞォ!」
「物騒なあだ名つけるのはやめろ! せっかくの愛らしさが台無しになる!」
グルグルと回って暴れるナチュカ。
しかし抜群の手綱さばき……とはいえない力でねじ伏せる
やり方で、ナチュカを制御するギオマ。
なんてやつだ。ルール型破りの操作方法とはまさにあの事。
「ギオマ良く聞け! ナチュカは右の手綱で前進、左の手綱で停止。右の毛を
撫でてやると右へ曲がり、左の毛を撫でてやると左へ曲がる。ジャンプするときは両足で
軽くトンとやってやれば跳躍だ。後は……慣れろ」
「ふぬゥ。こうだなァ?」
「ピキュアーーーーーー!」
勢いよく右の手綱を引くギオマ。
おい、爆走させるつもりか!
と、思う暇も無く爆走するナチュカ。
俺も急いで後を追う。
「いきなり速度を出し過ぎだ! 竜じゃあるまいしそんな勢いよく加速させた
ら興奮を抑えられないだろ!」
「ふぬゥ。逆鱗に触れたかァ」
「竜じゃないんだから逆鱗なんてあるわけねーし! 左の手綱を
軽ーく引いて速度を落とせ!」
「軽くだとォ! 先ほどの手綱よりもかァ!」
「当たり前だ! さっきの手綱のえーと、半分の半分の半分の半分
くらいだ!」
「ふぬゥ。こうかァ」
「ピキュアーー」
「ようやく落ち着いてきた。ゆっくり右の毛を撫でてやれ。プリマが怒らない程
度だ。いいな」
「良い例えだァ。こうだなァ」
「ピキュアーーーー!」
勢いよく右に急旋回するギオマのナチュカ。
バカヤロー!
「強すぎだろ! そんな撫で方したらプリマが吹き飛ぶわ!」
「ふぬゥ。気難しい奴だからなァ」
「そういう問題か! 今度は左側の毛を撫でろ! ええとプリマが軽ーく吹き飛ぶ程度の!」
全く俺は何の説明をしてるんだ。
なぜ単位がプリマ吹き飛び単位になってるんだよ、おい。
「ふぬゥ……よし、今度のはわかりやすいぞォ」
「ピキュアーー」
「よし。じゃあジャンプだ。いいな、えーと……ギオマが胡坐の姿勢から
それを止める程度の勢い程度で両足をナチュカではさめ。いいな、絶対
ゆっくりだ」
「ピキュアー!」
よし……最後の選択を誤ればナチュカが苦しむ所だったはずだ。
決して単位をプリマ単位にしてはいけない。
これも成功だ。
後は戻れば……「ピキュアーーーー!」
「やべ、右手で手綱持ったままガッツポーズしちまった!」
ぐいっと右の手綱を引いた形になり、俺のナチュカが速度を上げる。
急いで左手の手綱を引き、ブレーキをかけ、事なきを得た。
「……なんかどっと疲れたぞ」
「二人ともうまかった。ギオマ殿はもう少し練習がいるが、練習を積めば
問題なく試験は通るだろう。大抵一度は振り落とされて落ちるんだけど。
お疲れ様」
「ピキュアー」
「最後、悪かったな。よしよし」
「そういえばルイン殿。前に乗っていたナチュカの子供、育ててみないか?」
「いいのか? あいつ、かなりいいナチュカだろう?」
「構わないよ。何せ君はおじい様のお気に入りだから。大切にしてくれるのを
わかってる相手なら、どのナチュカでも譲ってくれるよ」
それなら迷わずあいつの子供だな。
いい子だったし。
「じゃあお願いしよう。名前まで考えてあるんだよ」
「そうなのか? どんな名前か聞いても?」
「ああ。キュアだ」
「泣き声からとったのか。割と定番だぞ」
「あれ? そうだったのか……少し意味合いが違うんだけどな」
「大切にしてくれればそれが一番だ。所持者登録をしよう。さぁこ
っちへ」
「我の分はァ、ないのかァ!」
「ギオマはもう一回講習受けろってさ。それじゃお先」
あんな暴走してたら、いつかナチュカもプリマももたなくなる。
もっと癒しを持って接するんだぞ、ギオマ。俺のキュアという名前のようにな。
したので、モジョコとグレンさん、そしてギオマを連れて
ジパルノグまで来ている。
ここでは以前、モジョコを診察くれたマーグ先生。それに分け明かりの宿の
女将とミットを勧誘した。
興味を持ってもらえたので、案内を後ほどする予定だ。
特に医者は何人居ても足りないと思うほど、町に無くてはならない存在。
現在はシュイオン先生が多忙ながらも、毎日俺の子供たちの診察をしてくれる。
別に毎日はと思うのだが、原初の幻魔の子供、その生体を毎日
記しておくのは、絶対にやっておくべき事なんだそうだ。
……とはいっても、実質俺の子供が心配というのもある。
先生には、たまにはゆっくり休むように注意されているのだが、なかなか
難しいものだ。
――マーグ先生を勧誘した俺は、ギオマを伴いナチュカ騎乗試験を
これから受けるところだ。
ギオマは別について来なくてもいいのではと思ったのだが、どうしても
地上を走る乗り物に乗りたいらしい。
そんなことしなくても空をひとっ飛びできるだろうと思うのだが、流石に
森林地帯など、降りられないような場所もあるか。
それに乗り物は浪漫だからな。気持ちは分からないでもない。
ギオマが乗るとしたら大型のナチュカになる。
ナチュカは世話も出来ないとダメだから、イビンとかに向いてそうだけど、イビ
ンには以前渡したミドーがあるからな。
必要無いのだろう。
俺はジパルノグへ向かう時に運んでくれた、あのナチュカに乗りたかったのだが
……あの子は近々引退らしい。
まだまだ元気そうだけど、大きくなってきた子供がいるようだ。
そんなわけで、今俺とグレンさん、モジョコ、ギオマは、ジパルノグにある
ナチュカの飼育場に来ている。
「さて、まずは餌やりからだったな」
「ふぬゥ。どれくらい食わせればいいのだァ。これくらいかァ!」
「おいアホか。それ袋ごとじゃねーか! しかもなぜ二袋持った」
「これくらい食わねばァ、大きく育たぬだろうがァ!」
「腹がはちきれるわ!」
「ギオマ殿。よく二袋も持てるな……それ、相当重いぞ……」
「ギオマおじちゃん、凄いの。モジョコとミットちゃん両方担いで高く放り
投げて空中でキャッチしてくれるの」
「……おいギオマ。モジョコとミットに危ない事するなって言ったよな」
「もうギオマ殿にモジョコを預けるのは絶対止めよう……」
「何を言うかァ! せがまれたからやったのだァ!」
「せがまれても危ない事は駄目だって。はぁ……これくらいだろう」
バケツにざーっと食べれそうな量を流してみる。
これでもまだ、少し多いと思うが、目の前にいるナチュカならこの量
は食えそうだ。
「ガッハッハッハァ。ルインはケチであるなァ! 我なら百倍は食わせて
やるぞォ!」
「だから、そんな食えないって。ほら、ギオマもこれくらい入れてみ」
「仕方ない。従ってやるかァ。貴様のためだァ。さァ食え」
ざーっと同じ分量程入れる。よし、まずはこの量を覚えてもらおう。
「いいなギオマ。分量は絶対だ。多すぎても少なすぎてもナチュカは機嫌
を損ねる。これが覚えられないとナチュカに乗れないからな」
「ふぬゥ。覚えたぞォ。さぁ次だァ!」
「本当かよ……まぁいい。これはあくまで餌やりの方法だ。次は、毛づ
くろいの手伝いだ。このブラシで毛づくろい手伝ってやれ」
「ふぬゥ。これは得意であるなァ。我も最近はよく、プリマの耳を
ごしごしとやっているのだァ!」
「プリマの? よく怒らないな」
「ふぬゥ。鎌を持って斬りかかってきたぞォ。可愛い奴だァ」
「それ、ガチ目に怒ってる奴じゃんか……良く生きてるな」
「ガッハッハッハァ。当たり前だろうがァ。我は最強竜の一角
だぞォ!」
「そうでした……おお、ブラッシング上手いじゃないか、ギオマ」
「たまにモジョコの髪もとかしてやってるからなァ!」
「うん。おじちゃんのブラッシング、好きなの。でもお酒臭い
時があるの」
「……飲んだ時はやめてくれ。子供に衛生上よくない」
「ぐぬゥ。細かい奴めェ」
本当にこの竜は! おおらか過ぎるんだよあんたが!
「さて。次はいよいよ騎乗しての操作方法か。これはもう
俺は体験済みだが……あのナチュカがたまたま気性が良かっただけかもしれない。
やってみるぞ」
「よし! 我を乗せよォ!」
と、勢いよく乗ったギオマ。おい、それ、絶対ダメなやつ。
「ピキュアーーー!」
「わぁ! すっごい興奮してる。ギオマ殿、一度降り……」
「ふぬゥ! なんという力強さだァ! 気に入ったぞォ! 貴様は
今日からァ! 魂吸ナチュカと名乗るがよいぞォ!」
「物騒なあだ名つけるのはやめろ! せっかくの愛らしさが台無しになる!」
グルグルと回って暴れるナチュカ。
しかし抜群の手綱さばき……とはいえない力でねじ伏せる
やり方で、ナチュカを制御するギオマ。
なんてやつだ。ルール型破りの操作方法とはまさにあの事。
「ギオマ良く聞け! ナチュカは右の手綱で前進、左の手綱で停止。右の毛を
撫でてやると右へ曲がり、左の毛を撫でてやると左へ曲がる。ジャンプするときは両足で
軽くトンとやってやれば跳躍だ。後は……慣れろ」
「ふぬゥ。こうだなァ?」
「ピキュアーーーーーー!」
勢いよく右の手綱を引くギオマ。
おい、爆走させるつもりか!
と、思う暇も無く爆走するナチュカ。
俺も急いで後を追う。
「いきなり速度を出し過ぎだ! 竜じゃあるまいしそんな勢いよく加速させた
ら興奮を抑えられないだろ!」
「ふぬゥ。逆鱗に触れたかァ」
「竜じゃないんだから逆鱗なんてあるわけねーし! 左の手綱を
軽ーく引いて速度を落とせ!」
「軽くだとォ! 先ほどの手綱よりもかァ!」
「当たり前だ! さっきの手綱のえーと、半分の半分の半分の半分
くらいだ!」
「ふぬゥ。こうかァ」
「ピキュアーー」
「ようやく落ち着いてきた。ゆっくり右の毛を撫でてやれ。プリマが怒らない程
度だ。いいな」
「良い例えだァ。こうだなァ」
「ピキュアーーーー!」
勢いよく右に急旋回するギオマのナチュカ。
バカヤロー!
「強すぎだろ! そんな撫で方したらプリマが吹き飛ぶわ!」
「ふぬゥ。気難しい奴だからなァ」
「そういう問題か! 今度は左側の毛を撫でろ! ええとプリマが軽ーく吹き飛ぶ程度の!」
全く俺は何の説明をしてるんだ。
なぜ単位がプリマ吹き飛び単位になってるんだよ、おい。
「ふぬゥ……よし、今度のはわかりやすいぞォ」
「ピキュアーー」
「よし。じゃあジャンプだ。いいな、えーと……ギオマが胡坐の姿勢から
それを止める程度の勢い程度で両足をナチュカではさめ。いいな、絶対
ゆっくりだ」
「ピキュアー!」
よし……最後の選択を誤ればナチュカが苦しむ所だったはずだ。
決して単位をプリマ単位にしてはいけない。
これも成功だ。
後は戻れば……「ピキュアーーーー!」
「やべ、右手で手綱持ったままガッツポーズしちまった!」
ぐいっと右の手綱を引いた形になり、俺のナチュカが速度を上げる。
急いで左手の手綱を引き、ブレーキをかけ、事なきを得た。
「……なんかどっと疲れたぞ」
「二人ともうまかった。ギオマ殿はもう少し練習がいるが、練習を積めば
問題なく試験は通るだろう。大抵一度は振り落とされて落ちるんだけど。
お疲れ様」
「ピキュアー」
「最後、悪かったな。よしよし」
「そういえばルイン殿。前に乗っていたナチュカの子供、育ててみないか?」
「いいのか? あいつ、かなりいいナチュカだろう?」
「構わないよ。何せ君はおじい様のお気に入りだから。大切にしてくれるのを
わかってる相手なら、どのナチュカでも譲ってくれるよ」
それなら迷わずあいつの子供だな。
いい子だったし。
「じゃあお願いしよう。名前まで考えてあるんだよ」
「そうなのか? どんな名前か聞いても?」
「ああ。キュアだ」
「泣き声からとったのか。割と定番だぞ」
「あれ? そうだったのか……少し意味合いが違うんだけどな」
「大切にしてくれればそれが一番だ。所持者登録をしよう。さぁこ
っちへ」
「我の分はァ、ないのかァ!」
「ギオマはもう一回講習受けろってさ。それじゃお先」
あんな暴走してたら、いつかナチュカもプリマももたなくなる。
もっと癒しを持って接するんだぞ、ギオマ。俺のキュアという名前のようにな。
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