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第五章 親愛なるものたちのために
第七百四十話 遊びに夢中な仲間
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ギオマとエルバノに連れられて、ラルダの宿まで戻る。
ベリアルは疲労困憊で俺と交代した。
だが肉体が疲弊しているのが治るわけでは無い。
かなり、だるさを感じる。
――――宿にもどると……「はい、プリマの勝ちだぞ」
「もう一回、もう一回やろう! 頼む!」
「へっへーん。もっとうまくなってからかかってこい。でもプリマをバカにしたことは許してやるぞ」
「本当? 勝ってないのに?」
「いいぞ。だけどもっと上手くなるよう練習してこい。わかったな」
「うん。頑張って次こそ勝ってみせるよ!」
二人は仲良くロブロードをやっていた。
そういえばプリマはロブロードが好きだったな。
しかもライラロさんとラルダ、それにミレーユにジュディまでやってるじゃないか。
「うむう。貴様らァ……」
「おぬしら……」
『混ぜろ!』
「はぁ……こいつらならそういう反応すると思った」
「あらぁ……本当に魂吸竜様にぃ……肉体を与えちゃったのねぇ……凄いわぁ……」
「全然凄く無さそうな反応、恐れ入ります。ラルダさん、悪いがこいつらに酒を」
「あらぁ。今ちょっと手が離せないのぉ。悪いけどぉ。とってきてくださるぅ? 勝手に持って行って
構わないからぁ……」
「そうよルイン。あんたは散々この遊びで楽しんだんでしょ。私たちは初めてまもないの。だから今日の料理はあんたに任せるわ」
「アメーダがやるのでございます。あなた様はお休みしていてほしいのでございます」
「だめよぉ。アメーダちゃんはぁ。私にやり方を教えてくれないとぉ。うふふ」
「姉様。それはあなた様でも可能な事でございますよ」
「だめなのぉ。アメーダちゃんが教えてくれないとぉ。お姉ちゃん泣いちゃうよぉ?」
「……仕方がございませんね。あなた様、お願いしてもよろしいでございますか?」
「ああ。酒を用意するくらいなら……だが体がだるくて料理はうまくできるかどうか」
「それなら俺が作りますよ先生。これでも一人で生活してましたから。料理くらいはできます」
「なんだ。それならプリマも手伝ってやるぞ。お前、疲れてるんだろ?」
「それじゃ任せるか。二人とも、喧嘩しないように」
爆酒……とよくわからない酒を手に持ち、ギオマとエルバノのところへ置く。
二人とも早速ロブロードのピースをいじり、台の上においては叫んでいる。
「そなたが考えた遊びと聞いたぞ。よくできておるのう。わしのピースも作ってくれんかの?」
「何を言うかァ。我のピースの方が先であろうがァ! ふむう。これが供えの酒かァ。
味わう事、再び叶うとはァ……プハァ! 喉が焼けるようだぞォ! 実に美味い!」
「そりゃよかった。ギオマ、体の調子はどうだ? 随分と人間ぽく造られたみたいだけど」
「うむう。悪くはないぞォ。どれ、神話級アーティファクトの力も使ってみるかァ! ふんぬっ……」
一瞬で宿の天井を頭から突き破り、どこかへぶっ飛ぶギオマ。
あれ? まずくない? これ。
「結界の外にでよった!? あやつ一体何をしておるんじゃあ?」
「そういうアーティファクトの効果を説明してなかった……」
「あらぁ。お家に穴が、開いてしまいましたぁ……うふふ」
「うふふってあんた、あれ平気なの?」
「魂吸竜様がぁ。張った結界ですからぁ。大丈夫ですよぉ……それよりもぉ、大分ルールが
わかってきましたぁ。これをシカリーちゃんもやってるのねぇ……楽しみねぇ」
「あ、戻ってきよった。どうじゃったぁ? 久しぶりの結界外は」
「うぬう。力の抑え方がわからぬ石だァ。溢れんばかりの力を秘めているゥ」
「石の事を聞いてるんじゃないんじゃがのう……」
「我が竜型の時よりもォ、遥かに高い場所まで飛べたぞォ……これはいいなァ。
ベオルブイーター、きゃつと戦う時にもォ、役に立ちそうだァ!」
「突き破った結界は平気なのか?」
「直ぐ修復したァ。結界術ならば、我の右に出る者などおらぬゥ」
「お主、こやつの力をちゃんと使いこなせるのかぁ? ツワモノの軍勢を一発で
崩壊させるほどの凶悪な力の竜じゃぞ?」
「俺もドラゴントウマっていう巨大な竜を仲間に持っているが……それ以外だと
グリーンドラゴン、アビシャフトくらいしか封印してない。
後は仲間にクアドロプルドラゴンっていう合成竜がいるけど。それ以外は竜騎士の竜使い
のる―っていう竜くらいかな。あと、ルーンの町にはリンドヴルムが住み着いてるんだった」
「ほう。それだけ密接に竜と交わってきたのかァ。ならば我の居場所としても相応しいなァ。
さて、遊びを開始するぞォ! 今度こそ貴様と決着をつける時だァ!」
「ふん。返り討ちにしてくれるわ! ギャーッハッハッハッハ!」
右も左もロブロードを開始しだしたので、食事の事はプリマたちに任せ、俺は
一足先に休む事にした。
「この遊びを考えたお陰で、皆暇そうにせずにすんでよかったよ……おやすみ」
騒がしい中でも、簡単に眠りに着く事ができそうだ。
だが、目を閉じていてもメルザの顔がちらついて離れない。
休憩したら泉に花を手向けに行こう。
それで一体何が起こるのか、わからないけれど。
ベリアルは疲労困憊で俺と交代した。
だが肉体が疲弊しているのが治るわけでは無い。
かなり、だるさを感じる。
――――宿にもどると……「はい、プリマの勝ちだぞ」
「もう一回、もう一回やろう! 頼む!」
「へっへーん。もっとうまくなってからかかってこい。でもプリマをバカにしたことは許してやるぞ」
「本当? 勝ってないのに?」
「いいぞ。だけどもっと上手くなるよう練習してこい。わかったな」
「うん。頑張って次こそ勝ってみせるよ!」
二人は仲良くロブロードをやっていた。
そういえばプリマはロブロードが好きだったな。
しかもライラロさんとラルダ、それにミレーユにジュディまでやってるじゃないか。
「うむう。貴様らァ……」
「おぬしら……」
『混ぜろ!』
「はぁ……こいつらならそういう反応すると思った」
「あらぁ……本当に魂吸竜様にぃ……肉体を与えちゃったのねぇ……凄いわぁ……」
「全然凄く無さそうな反応、恐れ入ります。ラルダさん、悪いがこいつらに酒を」
「あらぁ。今ちょっと手が離せないのぉ。悪いけどぉ。とってきてくださるぅ? 勝手に持って行って
構わないからぁ……」
「そうよルイン。あんたは散々この遊びで楽しんだんでしょ。私たちは初めてまもないの。だから今日の料理はあんたに任せるわ」
「アメーダがやるのでございます。あなた様はお休みしていてほしいのでございます」
「だめよぉ。アメーダちゃんはぁ。私にやり方を教えてくれないとぉ。うふふ」
「姉様。それはあなた様でも可能な事でございますよ」
「だめなのぉ。アメーダちゃんが教えてくれないとぉ。お姉ちゃん泣いちゃうよぉ?」
「……仕方がございませんね。あなた様、お願いしてもよろしいでございますか?」
「ああ。酒を用意するくらいなら……だが体がだるくて料理はうまくできるかどうか」
「それなら俺が作りますよ先生。これでも一人で生活してましたから。料理くらいはできます」
「なんだ。それならプリマも手伝ってやるぞ。お前、疲れてるんだろ?」
「それじゃ任せるか。二人とも、喧嘩しないように」
爆酒……とよくわからない酒を手に持ち、ギオマとエルバノのところへ置く。
二人とも早速ロブロードのピースをいじり、台の上においては叫んでいる。
「そなたが考えた遊びと聞いたぞ。よくできておるのう。わしのピースも作ってくれんかの?」
「何を言うかァ。我のピースの方が先であろうがァ! ふむう。これが供えの酒かァ。
味わう事、再び叶うとはァ……プハァ! 喉が焼けるようだぞォ! 実に美味い!」
「そりゃよかった。ギオマ、体の調子はどうだ? 随分と人間ぽく造られたみたいだけど」
「うむう。悪くはないぞォ。どれ、神話級アーティファクトの力も使ってみるかァ! ふんぬっ……」
一瞬で宿の天井を頭から突き破り、どこかへぶっ飛ぶギオマ。
あれ? まずくない? これ。
「結界の外にでよった!? あやつ一体何をしておるんじゃあ?」
「そういうアーティファクトの効果を説明してなかった……」
「あらぁ。お家に穴が、開いてしまいましたぁ……うふふ」
「うふふってあんた、あれ平気なの?」
「魂吸竜様がぁ。張った結界ですからぁ。大丈夫ですよぉ……それよりもぉ、大分ルールが
わかってきましたぁ。これをシカリーちゃんもやってるのねぇ……楽しみねぇ」
「あ、戻ってきよった。どうじゃったぁ? 久しぶりの結界外は」
「うぬう。力の抑え方がわからぬ石だァ。溢れんばかりの力を秘めているゥ」
「石の事を聞いてるんじゃないんじゃがのう……」
「我が竜型の時よりもォ、遥かに高い場所まで飛べたぞォ……これはいいなァ。
ベオルブイーター、きゃつと戦う時にもォ、役に立ちそうだァ!」
「突き破った結界は平気なのか?」
「直ぐ修復したァ。結界術ならば、我の右に出る者などおらぬゥ」
「お主、こやつの力をちゃんと使いこなせるのかぁ? ツワモノの軍勢を一発で
崩壊させるほどの凶悪な力の竜じゃぞ?」
「俺もドラゴントウマっていう巨大な竜を仲間に持っているが……それ以外だと
グリーンドラゴン、アビシャフトくらいしか封印してない。
後は仲間にクアドロプルドラゴンっていう合成竜がいるけど。それ以外は竜騎士の竜使い
のる―っていう竜くらいかな。あと、ルーンの町にはリンドヴルムが住み着いてるんだった」
「ほう。それだけ密接に竜と交わってきたのかァ。ならば我の居場所としても相応しいなァ。
さて、遊びを開始するぞォ! 今度こそ貴様と決着をつける時だァ!」
「ふん。返り討ちにしてくれるわ! ギャーッハッハッハッハ!」
右も左もロブロードを開始しだしたので、食事の事はプリマたちに任せ、俺は
一足先に休む事にした。
「この遊びを考えたお陰で、皆暇そうにせずにすんでよかったよ……おやすみ」
騒がしい中でも、簡単に眠りに着く事ができそうだ。
だが、目を閉じていてもメルザの顔がちらついて離れない。
休憩したら泉に花を手向けに行こう。
それで一体何が起こるのか、わからないけれど。
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