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第五章 親愛なるものたちのために
第七百三十七話 心の霞、払えども、嫉妬の念、拭えず
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「何よそれ。笑いあえる? なんで、どうしてそんな事が言えるの。私は全然笑えない。
お兄様に、コーネリウスに優しくされても、辛くなるだけよ!」
「じゃあそいつらが死んだら?」
「悲しいし辛いに決まってるじゃない。お兄様やコーネリウスが死ぬなんて想像したくもないわ」
「そいつらが死ぬことを君の力では防げない。それを救った者に嫉妬し、自分が助けられない
事へ失望する。その気持ち、自分にしかわからないと思ってないか。そんな境遇のやつ
なんて、一人二人じゃない。ミレーユ。あんたはただのミレーユであればいい。
今はな」
「今はって何よ。言ってる事、全然わからない」
「帝国制にしろ王国制にしろ、なぜ王たるものが必要かわかるか?」
「統治を象徴するためでしょう。これでも王女なのよ。舐めないで」
「舐めてるつもりはない。だが、根本が間違ってるな」
「じゃああなたは一体何だと思ってるの?」
「希望だ」
「希望? 希望……」
「ミレーユ。あんたはフィーユ・ド・ロワの鐘をコーネリウスへ贈ったよな。
それは何のためだ」
「……フィーユ・ド・ロワの鐘の事も知ってるのね。
そうよ……私は、鐘に希望を残した。嫁ぎ先で死んでも、この鐘にミレーユと
文字を刻んでもらえるよう、コーネリウスに頼んでいたの。
でもあの事件で鐘も壊れてしまったわ。だからこそ、あなたみたいな力があれば、私は妹や弟、兄たち
を守れた。最高の魔術召喚ができる王女? 笑わせないでよ……簡単に幽閉され、閉じ込められた
哀れな情けない女よ。なのに命がけで私なんかを救い出して……あのまま、死んでれば……」
「それ以上言葉を続けたら王女でも許さない。どいつもこいつも死んでいればと簡単に言うが
そんな簡単に死を迎えようと思うなよ。あんたがもし自分が弱くて
責務を感じるなら、強くなればいいだけだろう。その能力、あんたにならあるんじゃないか?」
「無理よ。 ラーナ・ロプト・トリックスター……いえ、ロキに力を殆ど奪われたもの。
私の招来術、ここへくるときにみたでしょ? 竜種すらもう出せないのよ。酷い状態よ」
「多重招来能力はあるんだろ?」
「それはあるけど、そんなものだけじゃ全然足りないわ。平常時、殆ど魔力行使できてないのよ。
今更私の力なんて……」
「……よし。これでいいだろ」
「何よ! まだ話の途中じゃない! 全然よくないわよ!」
「ミレーユ王女。あからんまでの発音全て問題無し、と……気性は激しいが、どう見ても
いたって普通の女性だな」
「えっ?」
本人は夢中になって話していた事に気付いていたのだろうか。
俺は一言一言確かめながら聞いていた。
どれか発生できない言葉があっては困るだろうと思い、一つ一つかみしめながら確かめていた。
どろどろとした空間の色は憤怒のような情景へと変わったり、水流のような青に変わったりと
様々だった。
今はなぜか、横スクロールで動く景色のような背景となっている。
不思議な空間だ。発していた香りも今はもう何も無くなっているかのような無臭だ。
「多分俺がこの部屋へ入るべき理由はそこだろうな。ベリアルだったら途中から
めんどくさくなって真剣に話を聞かなかったんだろう。どうだ、すっきりしたか?」
「全然してない! もっと、もっともっともっとあなたに嫉妬をぶつける。
私はあなたの力が憎い!」
「それだけ大口叩ければ十分だな。んじゃ、もっと強くなるためにミレーユ。
あんたもエンシュと一緒に修業な」
「……あなた、正気なの?」
「俺はいたって正気だ。それに聞いてただろうけど、俺なんて今のエンシュより
もっと弱かったんだ。あんたの足下にも及ばない程の雑魚だっただろうよ」
「だから何よ」
「だからあんたもその状態からなりあがってみればいいんじゃないか。
その間あんたは王女である必要はない。なぜメイズオルガ卿がコーネリウスの
護衛の任務を解き、俺につけたか……その理由がよくわかったよ。
メイズオルガ卿はとっくに気づいてた。あんたが重圧に押しつぶされそうなことに。
あんたが無理をしてることにな」
「……」
「コーネリウスが近くにいれば、その重圧から一見逃れられは
するんだろう。だが本当の意味で解決はしていない。だから……」
がちゃりと扉が開き、アメーダが中へ入って来る。
……全て見据えているようなタイミングだ。
「よく喋られて、喉が渇いた頃だと思ったのでございます。
さぁこちらを」
「……よくできたメイドさんだよ、本当に。ミレーユ王女。
この部屋に渦巻く香りをこのハーブティーで突き崩すんだな。
外の花壇でミレーユ向けの花を摘んでくる。目的の物があればいいが」
「これ、何のハーブティーなの?」
「彼岸花というものを主においた、ブレンドティーでございます。
意味は……あきらめ、独立といった意味合いでございますね」
「そう……私にぴったりね。嫉妬することを諦めろって事かしらね」
「いいえ。嫉妬したまま独立しろという意味でございます。それに、あなた様はきっと
もっと意味合い深い花を摘んでくると思ったのでございますよ」
「意味合い? どういうこと? 二人で示し合わせていたの?」
「そのようなこと、してはございません。ですがアメーダは、信じているので
ございます」
「信じる……一体何を。あなたはどうしてそんなにあいつを思っているの……」
――――外へ出て花を摘んできたルイン。
ミレーユはその花をまじまじと見る
二輪の花を手にもつ。どちらも一見すると同じように見えた。
「同じ花をなぜ二輪も摘んできたの?」
「似てるよな。こっちが彼岸花だ。それでこっちが……」
右手にもつ彼岸花とは対象に、左手に持つ花はきらきらと輝いているように見えた。
どういう意味合いなのか、どうしてこれを持ってきたのか……とても気になっていた。
「こいつはダイヤモンドリリーともいう、ネリネの花だ。
双方合わせて受け取ってくれ」
「どういう意味なの。そのダイヤモンドリリーって。凄く綺麗だけど」
「箱入り娘……さ」
箱入り娘から独立し、頑張ってみろ。
ルインはそう彼女に花だけで伝えてみせた。
悔しい気持ちが半分、そしてなぜか嬉しい気持ちが半分あった。
いつかこの男を見返してやろう。
そして今度は自分が花にこめた思いをこの男にぶつけてやるのだと、ミレーユは
誓うのだった。
「いいわ。最高の招来術使いになって、あなたを見返してやるから。
覚えてなさいよ……ルイン」
お兄様に、コーネリウスに優しくされても、辛くなるだけよ!」
「じゃあそいつらが死んだら?」
「悲しいし辛いに決まってるじゃない。お兄様やコーネリウスが死ぬなんて想像したくもないわ」
「そいつらが死ぬことを君の力では防げない。それを救った者に嫉妬し、自分が助けられない
事へ失望する。その気持ち、自分にしかわからないと思ってないか。そんな境遇のやつ
なんて、一人二人じゃない。ミレーユ。あんたはただのミレーユであればいい。
今はな」
「今はって何よ。言ってる事、全然わからない」
「帝国制にしろ王国制にしろ、なぜ王たるものが必要かわかるか?」
「統治を象徴するためでしょう。これでも王女なのよ。舐めないで」
「舐めてるつもりはない。だが、根本が間違ってるな」
「じゃああなたは一体何だと思ってるの?」
「希望だ」
「希望? 希望……」
「ミレーユ。あんたはフィーユ・ド・ロワの鐘をコーネリウスへ贈ったよな。
それは何のためだ」
「……フィーユ・ド・ロワの鐘の事も知ってるのね。
そうよ……私は、鐘に希望を残した。嫁ぎ先で死んでも、この鐘にミレーユと
文字を刻んでもらえるよう、コーネリウスに頼んでいたの。
でもあの事件で鐘も壊れてしまったわ。だからこそ、あなたみたいな力があれば、私は妹や弟、兄たち
を守れた。最高の魔術召喚ができる王女? 笑わせないでよ……簡単に幽閉され、閉じ込められた
哀れな情けない女よ。なのに命がけで私なんかを救い出して……あのまま、死んでれば……」
「それ以上言葉を続けたら王女でも許さない。どいつもこいつも死んでいればと簡単に言うが
そんな簡単に死を迎えようと思うなよ。あんたがもし自分が弱くて
責務を感じるなら、強くなればいいだけだろう。その能力、あんたにならあるんじゃないか?」
「無理よ。 ラーナ・ロプト・トリックスター……いえ、ロキに力を殆ど奪われたもの。
私の招来術、ここへくるときにみたでしょ? 竜種すらもう出せないのよ。酷い状態よ」
「多重招来能力はあるんだろ?」
「それはあるけど、そんなものだけじゃ全然足りないわ。平常時、殆ど魔力行使できてないのよ。
今更私の力なんて……」
「……よし。これでいいだろ」
「何よ! まだ話の途中じゃない! 全然よくないわよ!」
「ミレーユ王女。あからんまでの発音全て問題無し、と……気性は激しいが、どう見ても
いたって普通の女性だな」
「えっ?」
本人は夢中になって話していた事に気付いていたのだろうか。
俺は一言一言確かめながら聞いていた。
どれか発生できない言葉があっては困るだろうと思い、一つ一つかみしめながら確かめていた。
どろどろとした空間の色は憤怒のような情景へと変わったり、水流のような青に変わったりと
様々だった。
今はなぜか、横スクロールで動く景色のような背景となっている。
不思議な空間だ。発していた香りも今はもう何も無くなっているかのような無臭だ。
「多分俺がこの部屋へ入るべき理由はそこだろうな。ベリアルだったら途中から
めんどくさくなって真剣に話を聞かなかったんだろう。どうだ、すっきりしたか?」
「全然してない! もっと、もっともっともっとあなたに嫉妬をぶつける。
私はあなたの力が憎い!」
「それだけ大口叩ければ十分だな。んじゃ、もっと強くなるためにミレーユ。
あんたもエンシュと一緒に修業な」
「……あなた、正気なの?」
「俺はいたって正気だ。それに聞いてただろうけど、俺なんて今のエンシュより
もっと弱かったんだ。あんたの足下にも及ばない程の雑魚だっただろうよ」
「だから何よ」
「だからあんたもその状態からなりあがってみればいいんじゃないか。
その間あんたは王女である必要はない。なぜメイズオルガ卿がコーネリウスの
護衛の任務を解き、俺につけたか……その理由がよくわかったよ。
メイズオルガ卿はとっくに気づいてた。あんたが重圧に押しつぶされそうなことに。
あんたが無理をしてることにな」
「……」
「コーネリウスが近くにいれば、その重圧から一見逃れられは
するんだろう。だが本当の意味で解決はしていない。だから……」
がちゃりと扉が開き、アメーダが中へ入って来る。
……全て見据えているようなタイミングだ。
「よく喋られて、喉が渇いた頃だと思ったのでございます。
さぁこちらを」
「……よくできたメイドさんだよ、本当に。ミレーユ王女。
この部屋に渦巻く香りをこのハーブティーで突き崩すんだな。
外の花壇でミレーユ向けの花を摘んでくる。目的の物があればいいが」
「これ、何のハーブティーなの?」
「彼岸花というものを主においた、ブレンドティーでございます。
意味は……あきらめ、独立といった意味合いでございますね」
「そう……私にぴったりね。嫉妬することを諦めろって事かしらね」
「いいえ。嫉妬したまま独立しろという意味でございます。それに、あなた様はきっと
もっと意味合い深い花を摘んでくると思ったのでございますよ」
「意味合い? どういうこと? 二人で示し合わせていたの?」
「そのようなこと、してはございません。ですがアメーダは、信じているので
ございます」
「信じる……一体何を。あなたはどうしてそんなにあいつを思っているの……」
――――外へ出て花を摘んできたルイン。
ミレーユはその花をまじまじと見る
二輪の花を手にもつ。どちらも一見すると同じように見えた。
「同じ花をなぜ二輪も摘んできたの?」
「似てるよな。こっちが彼岸花だ。それでこっちが……」
右手にもつ彼岸花とは対象に、左手に持つ花はきらきらと輝いているように見えた。
どういう意味合いなのか、どうしてこれを持ってきたのか……とても気になっていた。
「こいつはダイヤモンドリリーともいう、ネリネの花だ。
双方合わせて受け取ってくれ」
「どういう意味なの。そのダイヤモンドリリーって。凄く綺麗だけど」
「箱入り娘……さ」
箱入り娘から独立し、頑張ってみろ。
ルインはそう彼女に花だけで伝えてみせた。
悔しい気持ちが半分、そしてなぜか嬉しい気持ちが半分あった。
いつかこの男を見返してやろう。
そして今度は自分が花にこめた思いをこの男にぶつけてやるのだと、ミレーユは
誓うのだった。
「いいわ。最高の招来術使いになって、あなたを見返してやるから。
覚えてなさいよ……ルイン」
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