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第四章 シフティス大陸横断
第七百十九話 手合わせ ルイン対エンシュ 抜刀術の基礎編
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テントの外の広い場所。天井こそ高くはないものの、修業するには十分なスペース。
そこでエンシュと対峙する。
相手までの距離はあえて離している。
いきなり近づいて斬りかかれる事なんてそうそうない。
剣に適した距離からの訓練など、実践ではまるで役に立たないからだ。
「その辺に落ちてたりするものは何でも使っていい。俺の術や技は一度だけしか使わないようにしよう。
石を上に投げるから、それが地面に落ちたら開始だ。いいな?」
「はい!」
適当な石を上空へ放り投げ、放物線を描いて地面に落ちる。
俺は当然様子見。エンシュも様子見で、突っ込んでこなかったのは正解だ。
というより抜刀術は基本待ちの姿勢。攻めの抜刀術も無いわけではないようだが、どう見ても
受けの構えだ。
すり足で徐々に間合いを調整していく。
この時点で相手が飛び道具であれば無理にでも近づかねばならない。
しかし暗器があるとそうでもない。
素早く投擲できるようなタイプの暗器は、モーションが長い事がおおい遠距離武器攻撃に当てやすい。
ちらつかせるだけでも優位に戦えるようになる。
ただ……暗器以上に厄介なのが……これだ。
棒切れでどこまで出来るかはわからないが……今の俺なら出来るだろう。
「赤閃!」
「くっ……」
とっさに右側へと回避するエンシュ。
そう……斬撃や術の類。
特に遠距離へ早く放出することができる術や技は、範囲や距離にもよるが、苦戦する。
剣一本で本気で戦うなら、これらの対策を全て行えなければならない。
自分自身が斬撃を放てるようになれば世界が変わるだろう。
今は、近づくのが困難な事を教えてやった。
さて次は……俺も抜刀術の構えを取る。
はぁ……懐かしいな。シーザー師匠に叩きのめされた事が頭に浮かんでくる……。
――――遠い昔、デイスペルへ向かう前の修業期間。
「おい小僧。抜刀術ってのは知ってるか?」
「ええ。前世で滅茶苦茶かっこいい抜刀使いの話を知っていたもので、憧れます! 頬にいかした十字傷まで
あるんですよ」
「憧れるのは構わねえが、それだけで戦えるわけはねえ。何せ剣をしまってる状態だ。
はたからみりゃ挑発だろうよ。そう受け取る阿呆はいいカモだが」
「何をいってるんですか師匠。格好いいじゃないですか。あの低姿勢から切り抜けるやつ……
俺も使えますかね?」
「無理だな。ありゃ低身長向きだ。おめえには向かねえよ」
「がく……身体的特徴で使えるかが決まるんですか」
「あたりめえだ。どれだけ低い姿勢で、相手の視線誘導を行えるかがカギだ。
特に抜刀術は見失いやすい。何せ一瞬で切っ先が目の前までくるんだからな。
目ってのは種族にもよるが、いいとこ百七十八度しか見て取れねえ。特にどれだけ広げても下の方は
目がいきづれぇ。そこを真横から振り抜くように派生する抜刀術は厄介だと言える」
「厄介? やべぇくれぇつえぇ! とかじゃないんですか?」
「んじゃおめえ。抜刀術やってみろ。離れたとこからだぞ」
「わかりました」
シーザー師匠に剣を持ち対峙する。
距離は……百歩ってところか。
師匠は素手で何も持ってない。
幾らなんでも危ないんじゃないかと思ったが、開始とともに左右に
フェイントをかけながら突っ込んでいく。
これでも頑張って走りこんだんだ。少しは早くなったはずだ!
「かー……おめえ動きが丸見えじゃねえか。左右に動いてる意味すらねえぞ」
「だって斬撃とかとばせませんし! 師匠じゃあるまいし!」
「近くに石とか落ちてるだろうが! 戦場にあるものは何でも使えっていったろ!」
「そうでした! すみません! うぉりゃ!」
俺は石をいくつか拾い上げ、師匠にけん制して投げながら進む。
当然軽く避けられるが、避けているモーション中俺への視界は散漫になる。
といっても武器を持ってないし、あえて大きく避けてくれているのがわかる。
そうか……より見えづらくするために手段を講じろってことか。
そりゃそうだ。抜刀に意識を持っていかれたら、それこそ知ってるやつならまるわかりだし。
恐らくわざとだろうが、十分な間合いとなった。
そして俺は剣に手をかけ……たところで簡単にねじ伏せられた。
「いいか。常時剣に手をかけてれば相手は遠距離で攻撃してくる。
手が離れている間は抜刀術を行わねえから向かってきても構わねえ。
間合いに入る頃に手をかける。だからそこを狙い撃ちにされる。
つまりだ。何がいいてえかわかるか?」
「ぐっ……見せるなってことですよね……手元や視線、行動の予測域を」
「そういうこった。ま、おめえの体格なら抜刀術なんてやるだけ無駄よ。ガッハッハッハ!」
「くそ……格好良く技名を発しながら抜刀術をやってみたかったなぁ……」
「バカ野郎。それこそバレバレだろうが。抜刀術すなわち、忍者の如き隠密なやつってことよ。
どうしてもやりてえなら、抜刀プラス別の攻撃手段だ。こっちの方が断然つえぇからな」
「はぁ……」
――――懐かしい響きだった。あの時は簡単にねじ伏せられたっけ。
今対峙しているエンシュにもわからせる必要がある。
あの時は出来なかったが、今の俺の筋力なら、かなり低い姿勢を取る事が出来る。
俺の姿勢はエンシュよりずっと低い形を取り、相手を見据える。
付近にある石を指の間に挟む。棒は腰に挟んだままなので、両手が開いている。
左右合計八個の石を指の間に挟む。
俺は低い姿勢から斜め上に跳躍しつつ石を投げつけた。
じっと見ていたエンシュはとっさに来た石を見て、慌てて棒で石を払いのける。いい動きだ。
そのまま天井に足をつけその位置から石を投擲。天井を足場にして再び地面に向けて跳躍しつつ石を放つ。
着地の瞬間今度は足を少し滑らせながら二個の石を放つ。
この動きにはもうついてこれていない。
エンシュは、防ぐのではなく、身を翻して回避した。
その回避先に石を投げつつ一気に間合いを詰めつつ……抜刀する棒に開いた片手をつける。
その姿をエンシュはもう捉えられていない。
「う、うわあーーーー!」
「お前の負けだ」
俺の棒がエンシュの腹にボフッと当たる。さらに格闘術でエンシュをねじり伏せた。
当然力はいれていない。石もまだ余っているから、けん制されても斬り結びつつ石を投擲して
位置を調整することはできただろう。
「どうだ。目で後を追えたか?」
「……まさか石を使うなんて」
「石なんてどこにでもあるだろう? お前の周りにも沢山な」
「あんな動き、俺には……」
「できる。何せお前は背が高くない」
「な……そんな……」
「あれ? 気にしてたのか?」
「はい……俺の父も母も小さかったから、きっと大きくなれないと……」
「よかったな。そいつは抜刀術に向いてるってことだ。俺の背だと抜刀術向きじゃない。
お前は今……百五十センチくらいか? まだ子供だからかもしれないが、あまり大きくなるようなら
抜刀術を諦めないといけなくなる。それと、戦ってみてどの手段が一番辛かった?」
「石です。姿勢を崩されました。あんな適格に石を投げられるものなんですか?」
「そりゃあ……手の皮が何回ずる向けても、投げるのを止めさせてくれない師匠がいたからな……」
「先生のお師匠様は厳しい方だったんですね」
「いや、優しい方だよ。シーザー師匠に出会わなければ、俺も仲間も、露頭に迷って
死んでたかもしれない。俺の憧れであり、あんな風な格好いい男になりたいって、そう思ったのさ」
「そうだったんですか。一度お会いしてみたいです!」
「だったらお前に絶対守ってもらいたいことがある」
「何ですか?」
「戦いにおいて死以上の敗北はない。だから絶対死ぬような戦い方をするな。
たとえそれがお前の中で邪道だと思う戦いだったとしてもだ。そして
……本当の意味での殺し合い以外で、相手を殺すべきじゃない。
意思疎通ができ、話し合いができるならば、戦闘は避けるべきだろう?」
「それは……わかりました。あの……俺も斬撃、飛ばせるようになりますか?」
「どうかな……俺も最初は横薙ぎ! なんて言いながら頑張って戦ってたんだぞ。
でもお前も魔族と神兵との間に生まれた子供なら、何かきっかけがあれば変わった事ができるかもな」
「きっかけですか……でも父も母も、かなり昔に亡くなったのでよくわからないんです」
「お前の父、神兵の事はわかるんじゃないのか? 母の事に関しては何か文献とか残っていないか?」
「この洞穴の奥に、俺の一族の墓があるらしいんです。そこなら或いは……でも俺じゃ辿り着けなくて」
「そうか。事のついでだ。墓参りにでも行ってみるか。俺たちはこの先を抜けれるか、確かめないといけないし」
「ありがとうございます! 先生!
そこでエンシュと対峙する。
相手までの距離はあえて離している。
いきなり近づいて斬りかかれる事なんてそうそうない。
剣に適した距離からの訓練など、実践ではまるで役に立たないからだ。
「その辺に落ちてたりするものは何でも使っていい。俺の術や技は一度だけしか使わないようにしよう。
石を上に投げるから、それが地面に落ちたら開始だ。いいな?」
「はい!」
適当な石を上空へ放り投げ、放物線を描いて地面に落ちる。
俺は当然様子見。エンシュも様子見で、突っ込んでこなかったのは正解だ。
というより抜刀術は基本待ちの姿勢。攻めの抜刀術も無いわけではないようだが、どう見ても
受けの構えだ。
すり足で徐々に間合いを調整していく。
この時点で相手が飛び道具であれば無理にでも近づかねばならない。
しかし暗器があるとそうでもない。
素早く投擲できるようなタイプの暗器は、モーションが長い事がおおい遠距離武器攻撃に当てやすい。
ちらつかせるだけでも優位に戦えるようになる。
ただ……暗器以上に厄介なのが……これだ。
棒切れでどこまで出来るかはわからないが……今の俺なら出来るだろう。
「赤閃!」
「くっ……」
とっさに右側へと回避するエンシュ。
そう……斬撃や術の類。
特に遠距離へ早く放出することができる術や技は、範囲や距離にもよるが、苦戦する。
剣一本で本気で戦うなら、これらの対策を全て行えなければならない。
自分自身が斬撃を放てるようになれば世界が変わるだろう。
今は、近づくのが困難な事を教えてやった。
さて次は……俺も抜刀術の構えを取る。
はぁ……懐かしいな。シーザー師匠に叩きのめされた事が頭に浮かんでくる……。
――――遠い昔、デイスペルへ向かう前の修業期間。
「おい小僧。抜刀術ってのは知ってるか?」
「ええ。前世で滅茶苦茶かっこいい抜刀使いの話を知っていたもので、憧れます! 頬にいかした十字傷まで
あるんですよ」
「憧れるのは構わねえが、それだけで戦えるわけはねえ。何せ剣をしまってる状態だ。
はたからみりゃ挑発だろうよ。そう受け取る阿呆はいいカモだが」
「何をいってるんですか師匠。格好いいじゃないですか。あの低姿勢から切り抜けるやつ……
俺も使えますかね?」
「無理だな。ありゃ低身長向きだ。おめえには向かねえよ」
「がく……身体的特徴で使えるかが決まるんですか」
「あたりめえだ。どれだけ低い姿勢で、相手の視線誘導を行えるかがカギだ。
特に抜刀術は見失いやすい。何せ一瞬で切っ先が目の前までくるんだからな。
目ってのは種族にもよるが、いいとこ百七十八度しか見て取れねえ。特にどれだけ広げても下の方は
目がいきづれぇ。そこを真横から振り抜くように派生する抜刀術は厄介だと言える」
「厄介? やべぇくれぇつえぇ! とかじゃないんですか?」
「んじゃおめえ。抜刀術やってみろ。離れたとこからだぞ」
「わかりました」
シーザー師匠に剣を持ち対峙する。
距離は……百歩ってところか。
師匠は素手で何も持ってない。
幾らなんでも危ないんじゃないかと思ったが、開始とともに左右に
フェイントをかけながら突っ込んでいく。
これでも頑張って走りこんだんだ。少しは早くなったはずだ!
「かー……おめえ動きが丸見えじゃねえか。左右に動いてる意味すらねえぞ」
「だって斬撃とかとばせませんし! 師匠じゃあるまいし!」
「近くに石とか落ちてるだろうが! 戦場にあるものは何でも使えっていったろ!」
「そうでした! すみません! うぉりゃ!」
俺は石をいくつか拾い上げ、師匠にけん制して投げながら進む。
当然軽く避けられるが、避けているモーション中俺への視界は散漫になる。
といっても武器を持ってないし、あえて大きく避けてくれているのがわかる。
そうか……より見えづらくするために手段を講じろってことか。
そりゃそうだ。抜刀に意識を持っていかれたら、それこそ知ってるやつならまるわかりだし。
恐らくわざとだろうが、十分な間合いとなった。
そして俺は剣に手をかけ……たところで簡単にねじ伏せられた。
「いいか。常時剣に手をかけてれば相手は遠距離で攻撃してくる。
手が離れている間は抜刀術を行わねえから向かってきても構わねえ。
間合いに入る頃に手をかける。だからそこを狙い撃ちにされる。
つまりだ。何がいいてえかわかるか?」
「ぐっ……見せるなってことですよね……手元や視線、行動の予測域を」
「そういうこった。ま、おめえの体格なら抜刀術なんてやるだけ無駄よ。ガッハッハッハ!」
「くそ……格好良く技名を発しながら抜刀術をやってみたかったなぁ……」
「バカ野郎。それこそバレバレだろうが。抜刀術すなわち、忍者の如き隠密なやつってことよ。
どうしてもやりてえなら、抜刀プラス別の攻撃手段だ。こっちの方が断然つえぇからな」
「はぁ……」
――――懐かしい響きだった。あの時は簡単にねじ伏せられたっけ。
今対峙しているエンシュにもわからせる必要がある。
あの時は出来なかったが、今の俺の筋力なら、かなり低い姿勢を取る事が出来る。
俺の姿勢はエンシュよりずっと低い形を取り、相手を見据える。
付近にある石を指の間に挟む。棒は腰に挟んだままなので、両手が開いている。
左右合計八個の石を指の間に挟む。
俺は低い姿勢から斜め上に跳躍しつつ石を投げつけた。
じっと見ていたエンシュはとっさに来た石を見て、慌てて棒で石を払いのける。いい動きだ。
そのまま天井に足をつけその位置から石を投擲。天井を足場にして再び地面に向けて跳躍しつつ石を放つ。
着地の瞬間今度は足を少し滑らせながら二個の石を放つ。
この動きにはもうついてこれていない。
エンシュは、防ぐのではなく、身を翻して回避した。
その回避先に石を投げつつ一気に間合いを詰めつつ……抜刀する棒に開いた片手をつける。
その姿をエンシュはもう捉えられていない。
「う、うわあーーーー!」
「お前の負けだ」
俺の棒がエンシュの腹にボフッと当たる。さらに格闘術でエンシュをねじり伏せた。
当然力はいれていない。石もまだ余っているから、けん制されても斬り結びつつ石を投擲して
位置を調整することはできただろう。
「どうだ。目で後を追えたか?」
「……まさか石を使うなんて」
「石なんてどこにでもあるだろう? お前の周りにも沢山な」
「あんな動き、俺には……」
「できる。何せお前は背が高くない」
「な……そんな……」
「あれ? 気にしてたのか?」
「はい……俺の父も母も小さかったから、きっと大きくなれないと……」
「よかったな。そいつは抜刀術に向いてるってことだ。俺の背だと抜刀術向きじゃない。
お前は今……百五十センチくらいか? まだ子供だからかもしれないが、あまり大きくなるようなら
抜刀術を諦めないといけなくなる。それと、戦ってみてどの手段が一番辛かった?」
「石です。姿勢を崩されました。あんな適格に石を投げられるものなんですか?」
「そりゃあ……手の皮が何回ずる向けても、投げるのを止めさせてくれない師匠がいたからな……」
「先生のお師匠様は厳しい方だったんですね」
「いや、優しい方だよ。シーザー師匠に出会わなければ、俺も仲間も、露頭に迷って
死んでたかもしれない。俺の憧れであり、あんな風な格好いい男になりたいって、そう思ったのさ」
「そうだったんですか。一度お会いしてみたいです!」
「だったらお前に絶対守ってもらいたいことがある」
「何ですか?」
「戦いにおいて死以上の敗北はない。だから絶対死ぬような戦い方をするな。
たとえそれがお前の中で邪道だと思う戦いだったとしてもだ。そして
……本当の意味での殺し合い以外で、相手を殺すべきじゃない。
意思疎通ができ、話し合いができるならば、戦闘は避けるべきだろう?」
「それは……わかりました。あの……俺も斬撃、飛ばせるようになりますか?」
「どうかな……俺も最初は横薙ぎ! なんて言いながら頑張って戦ってたんだぞ。
でもお前も魔族と神兵との間に生まれた子供なら、何かきっかけがあれば変わった事ができるかもな」
「きっかけですか……でも父も母も、かなり昔に亡くなったのでよくわからないんです」
「お前の父、神兵の事はわかるんじゃないのか? 母の事に関しては何か文献とか残っていないか?」
「この洞穴の奥に、俺の一族の墓があるらしいんです。そこなら或いは……でも俺じゃ辿り着けなくて」
「そうか。事のついでだ。墓参りにでも行ってみるか。俺たちはこの先を抜けれるか、確かめないといけないし」
「ありがとうございます! 先生!
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